主人公・すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。だが、昭和18年から描かれる一日一日を確かに健気に生きていく。戦中の広島県の軍都「呉」を舞台にした戦中を生きる小さな家族の物語。
戦中・戦後の東京下町を舞台に、さまざまな男女の悲喜こもごもな人生を描いた個性派作家・滝田ゆうの下町人情ストーリー。空襲に備えた防火訓練に張り切る女性・花江(はなえ)は、その後、燈火管制で暗い私娼街を通りかかる男性に声をかける。そんな花江の誘いに乗った予科練に入る予定の青年は、服を脱いでいる途中で鳴り響いた空襲警報に動揺する花江を、無我夢中で押し倒すのだが……!?
誓いなさい薔薇の指輪にかけて ひきこもりの中学生・桜田ジュンの元に届けられた少女人形・真紅は生きていた。伝説の人形師ローゼンが創り上げた幻の“薔薇乙女(ローゼンメイデン)”シリーズは全部で7体。その第5ドール真紅と契約しマスターとなったジュンは、“至高の少女(アリス)”を目指す姉妹(ドール)たちの闘い、“アリスゲーム”に巻き込まれていく…! 不朽の名作『ローゼンメイデン』の誕生20周年を記念した愛蔵版第1巻! 【愛蔵版限定描き下ろし】20周年記念・特別衣装カバー/“ドール×マスター”モノクロイラスト【カラーイラスト単行本初収録】大正浪漫×薔薇乙女/ニコイチメイデン ※ヤングジャンプコミックスDIGITAL『Rozen Maiden』1巻、『Rozen Maiden』2巻、『Rozen Maiden』3巻 PHASE12~14を収録しています。
「学校が終わるのを/待ちきれず/わたしは父の/研究所へと/走りました」―――その剣の名はデウス・エクス・マキーナ。患者の精神的な病を治療する為の、画期的な医療器具であった。剣の握り手は16才の少女、サガミ・ケイ。だが剣は……、その“魔剣”は、ケイの脳を支配し、肉体を奪おうとする。―――マガジンZ誌で発表された、林田球の傑作アクション! 描き下ろしおまけ漫画とカラーページを加えて、1&2巻、2冊同時に発売!!
あの「マンガ家さんとアシスタントさんと」が完全版として登場!連載時のカラーイラストも収録! ーあらすじー 【僕でもアリですか?】 マンガ家の愛徒勇気と、アシスタントの足須沙穂都さんとの、平々凡々な日常生活をゆるりと描く、爆笑マンガ家ライフコメディー第1巻!
入手困難の傑作短編集、待望の新装版! 白い天使にあこがれる黒い天使、夢の中でつながる少年と少女、朝起きたら手がパンに変わっていた青年、悲しい話ばかり聞きたがる少女の魂...まるで寓話のように紡がれる、幻想的でせつない藤原薫の美麗世界。
住宅街で、深夜にひっそりと営業する洋菓子店『アンティーク』。そこで働く無精ひげのオーナー・橘(たちばな)と天才パティシエの小野(おの)にはある過去があった。それは、高校時代、告白してきた小野を橘がこっぴどく振ったということ。しかも『魔性のゲイ』に成長した小野に再び迫られて…? 『アンティーク』を舞台に巻き起こる人間模様を鮮やかに切り取った、よしながふみの珠玉のレシピが、雑誌掲載時のカラー原稿を完全再現し、電子版全4巻で登場!
この格差という社会のシステムは人間を幸せにするのか?純粋な感情を持ったロボット小雪を通して描く衝撃の未来像(ものがたり)、鬼才・業田良家がこの国の未来を描いてしまった!!
法学部三年の田宮が、純粋な学問への興味から選んだゼミは超楽勝ゼミで知られる通称・龍三研究会(たつさぶゼミ)! 田宮以外は、付属高校出身のお気楽な金持ち連中ばかりの中で、ひと際ケーハクそうな代議士の息子・藤堂に、ほのかな友情を抱き始める田宮。一方、藤堂は田宮に自分と同じゲイの匂いを感じているのだが…。良家の子女が集う名門大学を舞台に繰り広げられる、一風変わったキャンパス・ラブ・ストーリー「1限めはやる気の民法」がついに文庫で登場!(この作品はボーイズラブ作品となります。)
原田は極悪非道の組の人間。親分に呼ばれ、先代を裏切った者を“片づけて欲しい”と依頼された。組の仇を打つ前に、原田は一先ず銭湯へ向かう。さあ、いよいよ決戦の時、風呂から出ようとした原田はコケてしまい、頭を打ってその場で死んでしまう。しかし、死んだはずの原田はなぜか赤ちゃんに生まれ変わる!?
コブラが帰ってきた。そしてギルドは彼の首に欠けた賞金を300万ドルにまで吊り上げた。賞金稼ぎたちがこぞってコブラを狙うようになるだろう。そんな中、コブラはミス・マドウの情報により、ニューヨーク美術館に収蔵されている『ナイルの涙』に狙いを定めた。だが閉館後の美術館に潜入したコブラは、宝石に手を付ける前に鳴り響いた警報を聞き、慌てて逃げ出すことになる。ギルドの一員と見られるジプシードッグの武装集団が美術館に乗り込んできたのである。またジプシー・ドッグに狙われた生物学者のユートピア・モアは、コブラに助けられそのまま逃げ出すことになるが。
イチゴパンツの少女・なずなの津軽三味線の音に魅かれたギター少年伊賀。学校で味線部をつくろうと奔走するのだが、なずなの心は複雑で…!?
厳格な父親に束縛され、同級生となかなかなじめない内気な少女・エリカは、学校を支配する不良少女・椎名(シーナ)にイジメの標的にされてしまう。そしてシーナの子分達に呼び出されたエリカは、トイレの個室で壮絶なイジメを受ける。その途中、突然起こった地震でなんとかトイレから逃げ出したエリカは、追いかけてきたシーナの子分達がいきなり壊れた階段の鉄柵から墜落する事故を目撃して……!?
豆粒町を舞台に、オチビサンと仲間たちが繰り広げるあたたかい日常。春はお花見、夏は海水浴、秋はもみじ狩り、冬はお鍋…四季の移り変わりを、やわらかいタッチとどこか懐かしい色彩でつづった作品。
硬派だけれど、料理大好き中学生、荒岩味智が主人公の『クッキングボス』。タイトルはほぼ同じでも、現在と全く異なる設定の『クッキング・パパ』。若きうえやまとちの情熱あふれる6作品を収録!
強力なエネルギーを持つ幻の鉱石・ニュープラトン。その存在の鍵を握る男は、家族を目の前で殺され、五体をバラバラにされながらも生かし続けられるという責苦を受けていた。孤独な拷問のなかで念動力を目覚めさせた彼は、自らの体を縫いあわせサイボーグ化することで壮絶な復活を遂げる。尋問に訪れた敵を強力な力でねじ伏せ、広い宇宙へと飛び出していく彼を待ち受ける運命とは!?石川賢が壮大なスケールで描いた『虚無戦記』シリーズを構成する一大SF巨編。
美少女漫画での、ふたなりを主軸に扱う連載作品としては、かなり初期のもの。 ヴァリゼリウス共和国連邦とゾル=ディアック帝国とが二分する異世界・ヴァルゼリウス銀河。普通の女子高生だったマヤは突然、共和国側の辺境にある惑星・エストリーダに飛ばされてしまう。奴隷にされた彼女は脱走を試み、その途中、謎の声に導かれて「ドルイドの剣」と呼ばれる剣を手にし、追っ手を撃退する。どうやら彼女は、共和国側からは伝説の救世主、帝国側からは大いなる脅威とされる「ドルイドの戦士」であるらしい。エストリーダは帝国にも内通しており、奴隷商人は領主や帝国に取り入るべく、マヤを再度捕え、「ドルイドの戦士」の力を封じるために両性具有の肉奴隷へと改造してしまう。 一方、共和国側も「ドルイドの戦士」の出現を察知し、ランスフォートの聖騎士・ゼオンと、「ドルイドの戦士」を見極められる唯一の存在である巫女のミランを、エストリーダへと派遣する。 日々、様々な調教を受け、肉奴隷としての完成に近づいていくマヤ。果たして、彼女は「ドルイドの戦士」として覚醒し世界を救うのか、それとも……。
ロリータ漫画界の旗手、町田ひらくの画業10周年を記念して、単行本未収録になっていた珠玉の作品を集めそれに大幅な加筆・修正を加えた町田ひらくファン必携の1冊。注目すべきは今回初の発表となる「卒業式は裸で初稿」。最初期作品のなかでも、町田ひらくのエロスの原点がよく現れている作品です。他にも近作とは違ったエロスの表現と、少女の表情にグッとくるものが多い今作は、ロリータ漫画のこれまでとこれからをつなぐターニングポイント的な意味合いを持つでしょう。 収録作品:「海が見たいと云ってくれ」「卒業式は裸で 初稿」「ひまわり」「soul market」「ミセスバタフライ」「ガラスの櫂」「deformity」「アダム達とイブ」「ヒポクリストマトリーファズ」「CASH!」「Shuffle」「けもの道より来たる」「OH! DELUXちゃん 諸行無常編」
ごく普通の高校生・柴田葉介の前に現れたのは、人の願いを叶える『宝具』を扱うトキワと名乗る不思議な少女。「億万長者や世界征服も夢ではない」と言うトキワだったが、 葉介は「ただ穏やかに生きたい」と追い返す。そんな葉介に対し、トキワが取った行動は‥‥!? それは葉介の“受難”の始まりだった!! 平凡な高校生・柴田葉介のもとに現れたのは、不思議な宝具で願いを叶える少女・トキワ。トキワ曰く、葉介は「歴史に名を刻む」人物らしいのだが、果たして‥‥!?
ギャグ漫画を革新したといわれる巨匠、山上たつひこ作品を、公私ともに影響をうけた江口寿史が、独自の視点でその精髄をセレクトして全5巻にまとめました。第1巻は、70年代後半から80年代始めにかけて発表された作品から、傑作短編15作を集録しました。
マンガ界の超新星・ルノアール兄弟による、日本の未来を妖しく照らす傑作コレクション!! 片桐仁氏(ラーメンズ)絶賛!! ――「このマンガが好き」とか言う女のタレント求む!
梅田セナは、大阪の下町に住む元ヤンの女の子。運転技術を見込まれたセナは、小さなタクシー会社のドライバーとなる。大阪のコテコテの客たちを相手に、繰り広げられる人間模様。セナはタクシーを転がし今日も行く──。
OLたちの憧れの的・イケメン沢渡と急接近した美和。これって神様がくれたチャンス!?ところがいざホテルに入ってみると、彼は妙な言動ばかりで…?葦珈ワールド炸裂っ☆120%弾ける珠玉作品集!
2025年のお正月にNHK広島放送で映画「この世界の片隅に」が放送されたのは、今年で原爆投下から80年が経つからだそうです。この機会に私も久しぶりに漫画と映画をどちらも見返してみました。 やはり漫画と映画の一番の違いはリンさんの描き方ですよね。漫画では夫である周作さんとリンさんの関係について触れられていますが、映画ではありません。とくに時限爆弾によって晴美さんと右手を失ったすずさんが初めて周作さんと再会した時に、漫画ではリンさんの安否を気にしますが、映画ではそれがないので、いきなり「広島に帰りたい」という言葉を言い出したような印象になっていました。映画は子供のまま縁もゆかりもない土地にお嫁に来たすずさんが大人になる話に重点を置いているような気がします。それに比べると戦時下無月経症なので子供が出来ないとはっきり描いてある漫画はもっとリアルな女性の話ですよね。だから漫画の方が幼なじみの海兵さんと2人きりにさせた周作さんに対して、あんなに腹を立てたすずさんの気持ちがすんなり理解することが出来ました。個人的には男性達に対してだけではなく、当時の価値観で大事とされていた後継ぎを残せない自分に対しての悔しさもあるのかもしれないと思いました。けれどもあえて女性のリアルな部分を描きすぎない選択をしたのは、原作である漫画を十分に理解してるからこそなのは映画を見れば明らかです。 久しぶりに漫画と映画を見返してどちらも戦争が普通の人の生活も脅かすことを伝えているのはもちろん、すべてを一瞬で無いものにしてしまう核兵器の恐ろしさは動きのある映画だから強く感じた喪失がありました。そして漫画には「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と巻末に記載されていることに初めて気づきました。戦争を知らない私達が80年前の出来事を想像するのは難しいですが、だからこそ「この世界の片隅に」という物語があります。どんなに素晴らしい漫画でもより多くの人に長く読み続けてもらうのは大変なので映像化ほどの後押しはないです。これからも漫画と映画どちらも折に触れて見返したいと思います。