寺沢武一先生の訃報後、「コブラの人だよ、読んだことないの?」と話題になったあとに、Amazonからおすすめされたので読んでみました。

これ、続編なんですね。まったく問題なく読めたので、気が付きませんでした。

島袋全優先生が『腸よ鼻よ』でコブラをモチーフにしたシーンがあったと画像をあげられていたのですが、漫画を読んでみて、コブラはそういうイメージだと納得。

序盤は平凡そうなサラリーマンのおじさんが、実は海賊コブラだったというのは夢がある展開でした。
前作を読んでいたらヒューッ!(口笛)となる展開だったのかもしれません。

強くてパワーがあって安心のバトルシーン、ちょっと昔のハードボイルドな感じ、気詰まりしないコメディ感、おもしろいなあと思いました。
カポッとはまる、物も隠せるあの手の仕組みが知りたいです。
リボルバー銃が博物館の品になるような未来なので、仕組みを言われても理解できないのでしょうが。

読みたい
ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

こぶらざすぺーすぱいれーつ
コブラ・ザ・サイコガン(前編)
コブラ・ザ・サイコガン(後編)
マンドラドの伝説
ギャラクシー・ナイツ
雷電の惑星
タイム・ドライブ
戦場にて
ブルー・ローズ
ソード人の秘密
黄金の扉
マジックドール (前編)
マジックドール (後編)
黒竜王,『カゲロウ山』登り
ラグボール
神の瞳
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
ゴクウ

ゴクウ

オレはゴクウ。オレの左目には小型のコンピュータの端末機がしこまれている。そして、こいつは世界各地あらゆるコンピュータと直結している。あらゆる情報が瞬時にオレの左目の中にとび込んでくる。その気になりゃ米ソのミサイル基地に入り込んで世界を破滅させることもできるのだ。オレの名はゴクウ。左に神の目を持った男。

鴉天狗カブト

鴉天狗カブト

この世に強大な悪の権化が現れた時、その支配力は悪に満ちた黒い粘液となり人間の心のなかにしみ込んでゆく。そして時代をまるごと暗黒の世界へと引きずり込むのだ。しかし暗黒の鬼も羅刹の力も戦いにかける熱い魂と鋼鉄のような固い意志の前には無力である。ここに己自身に潜む悪と戦い、魂の雄叫びをあげる者がいる。そして今、時代を越えた二人の男の永遠の戦いが始まる。

武 TAKERU 双瞳の女王

武 TAKERU 双瞳の女王

一文字武は、賞金首であるくぐつの源太を追い、大和の国に来ていた。 「言霊」を操り源太を倒した武は、偶然見かけた、大和の国を統治する風姫に一目惚れをしてしまう。武は何者かに襲われる風姫を助け出すも、犯人と間違われ牢屋行きに。しかし、難なく牢屋から抜けだした武は風姫の所へと向かう。丁度その頃、風姫はまたしても何者かに襲われていた。敵を撃退した武に、風姫は犯人の調査を依頼する。武は相棒ブンブクと共に、卑弥呼が祀られている神殿へと向かうが、そこには恐ろしい敵が潜んでいた。

試し読み
GUNDRAGONΣ

GUNDRAGONΣ

2030年、宇宙の密約は解け、各惑星から来訪者たちが地球に出現した。地球連合は急激な異世界文明との接触を避けるため、交易の地域を限定し、日本国沖縄の南方、台湾との境に「出島」と呼ばれる巨大な人口島を建設した。異星人たちは出島以外の寄港を禁止されていたが、異なる文明と価値観の混在する出島では、様々な犯罪が頻発するようになった。出島の治安を守るため、地球連合の出島警察、宇宙連盟の連盟警察、そして異星人と地球人の混成部隊が設立された。それが「ガンドラゴン」である。ガンドラゴンの捜査員Σ(シグマ)は、密入国者を載せて暴走するトラックを引き留めた。荷台には水の惑星から来たミュメール人が、そして彼はなんらかの秘密を守るために自害してしまう。仲間を捜して酒場に潜入したシグマは、そこで一体のミュメール人と、宇宙連合禁制の小型ブラックホールを発見する。

BLACK KNIGHT BAT

BLACK KNIGHT BAT

17歳になったバット・デュランは、生まれた世界レインボーリアへ戻るため、古城の枯れ井戸より、光の海を渡り、生まれた故郷の「星船」を目指す。「星船」に辿り着いたバットは、案内人の岩ふくろうから、バットは「星船」の王女で、王位を継ぎ、そして「星船」の封印を解かなければならないことを告げられる。その頃、城では封印が解ける百年祭が催されていたが、「星船」略奪をもくろむ、暗黒海の帝王ブラスマン率いる海賊船の襲撃にあっていた。その他短編収録。

GUNDRAGON II

GUNDRAGON II

出島の治安を守るため結成された「ガンドラゴン」。そのガンドラゴンの輸送船が大気圏外で襲撃された。乗り合わせたガンドラゴン捜査員アルファとオメガは、積み荷を奪おうと乗り移ってきた魔女アーシュラと、その配下ルシファーに襲われる。アルファが身を張ってオメガを脱出させるが、オメガは極度の緊張とアルファを失ったショックで、その髪の色を失っていた。時が過ぎ、オメガはラムダ、ジータ、イプシロンらと武器商人ヒムラーを張り込んでいた。そして宿敵アーシュラの姿もそこにあった。

SPACE ADVENTURE COBRA

SPACE ADVENTURE COBRA

惑星ダグザード。酒場で知り合った賞金稼ぎの女・ジェーン。彼女もまたギルドに追われる身だった。それは背中に彫られた刺青が莫大な財宝の隠し場所を秘めていたからだ。かくして、コブラ対ギルドの闘いの日々が再び幕を開ける!

海賊コブラにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。