『女中』。かつては日本女性の一大職業であり、日常の中にその姿はありました。これは、そんな女中さん達が活躍した昭和初期を舞台に14歳の女の子・野中ハナが、翻訳家の蓮見令子の女中として働く日々を描いた物語。
4000年前のメソポタミアの地。ハムラビ王から命じられた難業に挑む設計士たちの物語――。紀元前18世紀、古代メソポタミアの地。バビロンの王、ハムラビは全土統一を果たしていた。そして彼は、久遠の国家繁栄を確たるものとするため「太陽に届く塔」の建設を命じる…。武人の家に生まれた宮廷設計士のガガは、ハムラビ王からの命を受け、ノアの末裔で天才設計士と噂されるニムロデを探しにディルムンの地へと旅立つ。もしニムロデを王宮に連れてこられなければ、待ち受けるのは無情な刑罰のため、それは決死の覚悟を持っての出発だった…。4000年前に栄華を極めた都市バビロンを舞台に、前代未聞の超難題に挑む天才設計士たちの歴史浪漫譚。建築学科出身の理系作家が描く、緻密で壮大は歴史スペクタクル!!
かつて京で、幕府に背く長州藩らの不逞浪士を取り締まっていた武闘集団「新選組」。明治元年、今や長州・薩摩が官軍を名乗り新選組は賊軍と化していた。官軍に北へと追いつめられる中、新選組副長の土方歳三は、重病を患う友・沖田総司のもとを訪れる。はたしてその真意とは――!
現在、日本人男性の平均身長は172cm。しかし歴史を遡ると、ここまで数字が伸びたのも栄養状態の安定したつい最近の話ーー。戦国時代、日本人男性の平均身長は155cm…! かつての日本人ははるかに小さかったのである! そう、現在も語り継がれる戦国の名将たちにおいてもそれは同じことーー。男・長谷川、身長183cm。令和から、ここ戦国にやってきた! 戦乱の世はデカさこそ正義。“時代ガチャ”は、たしかにある!!
二次元=浮世絵を愛するヲタク侍・貞近。生身の女性を克服させようと父親が考えたのは、浮世絵に描かれた吉原の売れっ妓(こ)花魁・紫太夫に手ほどきをさせるという突拍子もない策だった。おびえる貞近だったが、ひょんなことから振舞った手料理に紫太夫はすっかり胃袋を掴まれてしまい……。
19世紀フランス――パリ。『月から来たような』少女・セリーヌは、自分が何をしたいのかもわからない14歳。“先生”の教えだけを頼りに上京したパリで、偶然出会った老紳士から”職業を体験する職業”を勧められ・・・・・・?19世紀パリ風俗を美しく描写する少女職業探訪記、ここに開演――。
死に様こそ生き様…! 松永久秀、足利義輝、杉谷善住坊、鳥居強右衛門、織田信孝、夏目吉信… 戦国の梟雄から名もなき烈士まで、それぞれの命を激しく燃やしたその《シニザマ》を完全描破!! 乱世に生きる者達の散り華を、圧巻の筆致で再現した戦国壮絶死列伝!!
シリーズ累計150万部超! 大人気小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」比翼の漫画化! 「山内(やまうち)」と呼ばれる異世界で、人の姿に転身できる「八咫烏」達が織りなす物語。日嗣の御子の座についた若宮に一年の期限付きで仕えることになった少年、雪哉。だが若宮は「うつけ」と呼ばれるとんでもない人で…。圧倒的スケールの世界観と緻密な筆致でおくる異世界ファンタジー!
明智光秀の三日天下も終わり、次に覇権を握るのは柴田勝家か羽柴秀吉か、という時勢。後に関ヶ原の戦いにて西軍を組織し、敗れ去ることになる若き日の石田三成は、主君・秀吉の足袋の破れを気にしたり、火鉢の火力の弱さに文句を言いながら日々を過ごす。そして大谷吉継とともに、基本的には戦の裏方に回る三成は、イケイケの福島正則や加藤清正と揉めたりもする。石田三成が小うるさく主張すること、それが「ミツナリズム」!
時は幕末、福岡藩。国家転覆を企むテロリストに立ち向かった、一人の男がいた。その男が駆使したもの、それは一本の「杖」であった――。時代劇ファン、ミステリーファン必見!実力派ストーリーテラーが贈る、本格幕末ミステリー×異色アクション、待望のコミックス第1巻!!
2021年大河ドラマ! 渋沢栄一伝の決定版 江戸、明治、大正、昭和。激動の時代を生き、後に「日本資本主義の父」と呼ばれた男・渋沢栄一。およそ180年前。深谷の藍農家に生まれた少年がその目に見ていたものは一体なんだったのか? 今我々の住む世界の景色を創り出した男の生涯に迫る激動の大河ドラマ、ここに開幕!!
古代イギリスに現れた救国の英雄“アーサー王と円卓の騎士”――。騎士モルドレッドは、サクソン人の侵略によって窮地にある祖国ブリテン島を守るため、恐るべき力を持った「アーサー王」に希望を見出すが、ブリテン島全土に轟くその勇名には隠された裏の姿があった…! 綺麗事では生き残れない”騎士道残酷物語”の幕が開く!!
第二次世界大戦中の太平洋。常に最前線にいた駆逐艦・幸風。その艦橋の真下に、武器を扱うわけでも、作戦に携わるわけでもなく、兵士たちのためにメシを作り続ける男たちがいた。彼らの名は烹炊兵。戦争のハラを支え続けた男たちの、超極限美食物語が開幕!!
世界史上、最も重要な年はいつか。それは紀元前202年である。東では天将・項羽が、西では神将・ハンニバルが滅殺された年。しかし、あなたはそれとは違う歴史の目撃者となる。交わるはずのなかった最強と最強が、激突する! 新生世界史異聞録堂々開演!!
歴史上の英傑集合!全員英雄の群雄割拠を制するのは誰だ!?歴史上の英雄に憧れる高校生・尾田信長は、ある日謎の異世界へ転移してしまう。出会ったのは本物の織田信長。そこは歴史上の偉人や英雄たちが群雄割拠する戦国時代だった。 「織田軍の軍師になれ」そう命じられ、戦いを挑むのは天才軍師・諸葛亮孔明だった。アレクサンドロス・織田信長・ナポレオン・諸葛亮孔明・ハンニバル・カエサル・項羽…。終末のワルキューレ軍略バトル版開幕!!
“現代の凶悪犯vs戦国武将”開戦!! “戦時下の英雄と殺人鬼の違いって何だと思う?” 山岳救助隊を目指す大学生のミチロウは、友人の殺人未遂容疑で拘置所に収容中の弟・マコトに面会で問いかけられる。“大義の有無”と答えるミチロウに対し、マコトは“時代の違い”のみだと考えていた。そんな弟に実刑判決が下り、途方に暮れていた矢先、突如、赤い雨が降り出し、霧に包まれる…そして拘置所ごと戦国時代に――。
時は戦国、筑前国。戦の歴史の中でも、もっとも激しく凄惨な寡戦(※)があった。【岩屋城の戦い】――。大友家家臣・高橋紹運率いる軍勢は700余に対し、対する島津軍は5万。この戦いで高橋軍は圧倒的少数関わらず、2週間もの長きに渡り籠城戦を繰り広げたと言われている。その立役者こそ本作の主人公、十四郎(じゅうしろう)。彼は森の中で狼に育てられた野生児である。紹運と十四郎の出会いを描く第1巻。十四郎は戦のある度、戦場に赴いた。母である狼の食料としてズバ抜けた強さで兵を蹂躙し、その死体を持ち帰るためである。高橋紹運はその強さを買って自らの陣営に引き入れようと画策するが――。【岩屋城の戦い】でなぜ高橋軍は島津軍と対等に渡り合えたのか。その答えに新しい言説を投げかける、作者の意欲作。(※)少数の兵で多数の兵と戦う戦のこと
「平清盛の娘として天皇の后になれ!!!」ある日突然、平安時代に拉致られて「平徳子」と「源義経」になった、男子高生・春野夜(はるのよる)くんと女子高生・双樹沙羅(ふたきさら)ちゃん。辿り着いた平安の世は平家の台頭目覚ましく、棟梁・平清盛が牛耳っていた。清盛に平徳子として国母となることを望まれた夜くんは、離れ離れになった沙羅ちゃんを探しながらも、平家の人々と共に時代を過ごしていく……。ふたりは再会できるのか!? 歴史は滅亡へと進むのか!? ハイテンション『平家物語』!■同時発売■『平家物語夜異聞(へいけものがたりよるくんのはなし)』1・2巻&かわいいねこ4コマ『トラと陽子』、3冊同時発売!■黒崎冬子ビームコミックス既刊■ハイテンション・学園ラブコメ『無敵の未来大作戦』全3巻■[コミックビーム]公式Twitter■@COMIC_BEAM
気が付いたら、摩訶不思議な場所に居た。姿形は侍であれど、己が何者なのかわからぬ…。ヒトのような何かが闊歩し、偽物の自然があふれる世界で、自分の実像を探し出す。新進気鋭の作家・おくのフルカラーコミック!【電子特典:描き下ろしマンガ4P付き】
「傷モノの娘だ。ちょうどよい」そう言われ、山の主である大蛇のもとに供物として嫁いだ少女ミヨ。喰われるのではないかと怯えるミヨだったが、大蛇は夫婦になれたことを喜んでいる様子。しかし、大蛇の愛情表現は人間のそれとは大きく異なり――異種族ゆえのすれ違いを耽美な筆致で描く、ピュアな異類婚姻譚。
日本中に「武技に優れた者は京都天龍寺境内に集まれ。警察官二千年分の俸給がもらえる可能性がある」という旨が描かれた新聞が張り出された。大金が欲しい嵯峨愁二郎が指定された日時に向かうと、そこには腕に自信がありそうな者が大勢いた。そして槐(えんじゅ)という人物が現れ、「こどく」という「東海道の7ヵ所を通過するために必要な札を取り合うゲーム」の開幕を告げた。金を欲しがる人間たちによる札の奪い合い、殺し合いが始まった…。デスゲーム×明治時代×サムライ! 圧倒的筆致で描かれる死闘、開始!!
伊達政宗に天下を獲らせて理不尽な現在を変えろーー! 不遇の高校生・雁谷みかげは、不可思議な現象から戦国時代へとタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、かの独眼竜こと伊達政宗! 己がこの先どんな人生を歩むかも知らず天下獲りに野心を燃やす政宗と、これから起こる出来事をすでに知っているみかげ。みかげは、己が生きてきた現代の理不尽な環境と、そんな中で幸福を手にできず命を落とした母親に思いを馳せ、政宗に天下を獲らせて現代を変えることを決意する。歴史の知識と、いつしか身についていた雷を放つ能力を武器に、史実を書き換える一大戦略が動き出す。しかし、時空を超えて戦国時代に降り立った「天駆け」は、みかげだけではなかった。すでに秀吉は千歳(ちとせ)という名の天駆けを傍らに、千歳の導きと圧倒的戦闘力で、史実どおりに天下獲りへの距離を着々と縮めつつある。群雄割拠の戦国時代、最後に笑うのは誰だーー!
一生夢中になれる何かと出会った人は、最強だ。「女性の幸せは、素敵な男性に見初められて結婚すること」と信じられていた十八世紀末のパリ。布地店の娘・ソフィーは寝ても覚めても数学のことを考える日々を過ごしていた。その姿を心配した父は、女性としての幸せを与えようと娘を夜会へ連れて行く。「問題を起こさないように」と念を押されたソフィーだが、大人たちが興じるカードゲームの“数”を見つめているうちにイカサマを発見してしまう! 実在の数学者ソフィー・ジェルマンをモデルにした、少女が目指す数学者という夢――その道程を目撃する物語!!
女郎屋の主は俗に、人が持つべき“八つの徳”が無い「忘八(ぼうはち)」と呼ばれた。江戸中期、吉原遊郭に並ぶ程に栄えた色街・深川岡場所に、誰もが見惚れる美貌を持つ、女郎屋の女将がいた。八徳に加え、人の心をも持たぬからと、“忘九”と名乗るその女が、女郎屋『忘九屋』を営む裏の顔は──。肉欲の街に蔓延る悪党外道を、“夜伽”にかけ、悪精を吸い出し、極楽地獄へ誘う、妖艶なる始末人!! 強欲の極悪人を喰らい尽くす!! 大江戸色街、妖美なる女傑懲悪譚!!
昭和初期を舞台に、14歳の女中・ハナちゃんと、ハナちゃんの主人になったひとり暮らしの翻訳家・令子さんとの日々を描く。女中がいる家というとお金持ちの家庭を想像しますが、この時代はそこまで裕福ではなくても女中を雇うことは珍しくなかったそうです。 ハナちゃんはとにかく真面目な子で、何をするにもきっちりかっちり、遊びや余計は一切なし。その完璧な仕事ぶりには読んでいてなぜか心が浄化される気分です。ただその真面目さゆえの行動にクスッとしたり、思わず観察したくなる独特の可愛さの持ち主です。なのでなんかかまいたくなってしまう令子さんの気持ちがもの凄くわかります。令子さんていい意味ですごく普通の人なので読者と感覚が近い気がする。 時代背景としては、一般家庭に少しづつ海外の文化が取り入れられ始めたあたりで、田舎から東京に出てきたハナちゃんが珍しいものを見て新鮮な反応をしている姿も見所です。2巻以降もずっとこんな日々が続いてくれたらいいなと思ってます。