パラニュークが『ファイト・クラブ』を発表する17年前に—ほんまりう『息をつめて走りぬけよう』 後編

パラニュークが『ファイト・クラブ』を発表する17年前に—ほんまりう『息をつめて走りぬけよう』 後編
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ここからはおまけ。本作の復刊を例とする「個人でやる漫画同人復刊」講座です。筆者はいちおう出版社にいたことはありますが、漫画をやったことはなかった(特に生原稿なんて同人復刊やるまで触ったこともなかった)ので、この辺に関しては完全な我流であり、プロの漫画編集者から見たら失笑もののやり方かも知れん……という恐怖はあるんですが、「世に出てほしい漫画があるんだけど、自分は業界人じゃないし……」という方の参考に、というか「やり方は教える。やりましょう」の気持ちで書きます。復刊ドットコムに頼るだけが手じゃあないですぜ。

 

仕様

 まず決めるべきは仕様です。サイズ、表紙カバーや帯、PPの有無などですね。商業コミックスは文庫〜A5でカバーあり、コンビニ版だとB6かA5でカバーなし(ペーパーバック)、「薄い本」と云われるタイプの同人誌はB5かA5でカバーなし……というのが一般的ですが、まあ決まりがあるわけではありません。筆者の場合は、基本的にすべてB6のペーパーバックでやっています。カバーがあったほうがそれっぽいといえばそれっぽいんですけど、コストも相応に掛かってしまうので、それを頒布価格に転嫁させるよりは、「真樹日佐夫+風忍『六本木ソルジャー』の単行本だってペーパーバックだったんだし、何も恥じることはねえ」(通じる人の少なそうな例え)の精神で、価格を抑える方針でやっています。帯はつけるときとつけないときがあります。帯については、印刷所でまとめてやってもらうパックもありますけど、まあコストがやっぱかかるので、筆者は別刷りで、自分が手で一つ一つ巻くという方式を取っています。なお、自分で巻くという場合、帯印刷では「折り目をつけてもらう」という有料オプションだけはつけた方がいいです。あれないと巻く時マジでしんどい。あとはつるセコテクとして、「同じデータを縦に三つ並べた縦長帯を必要数の1/3印刷し、キンコーズあたりの裁断サービスで三つに切ってもらう」というやり方もあります。裁断サービスの料金は安いので、部数が減る分の印刷費用減の方が上回るのじゃ……。や、こんなセコい真似をしてまで帯わざわざ作らなくてもいいですが。
 「PP」というのは、同人誌自分でやってる方とかには説明不要と思いますが、カバー表面のビニールみたいなツルツルした加工(最も一般的なツルツルしている感じのをクリアPP(グロスPP)、すべすべしてる感じのをマットPPと言います)のことです。アグネスデジたん(ウマ娘)の「超特急!フルカラー特殊PP」というのはこれのことですね。この辺も含めた表紙の仕様というのは凝ろうとするといくらでも凝れてしまう(印刷所によってどういうオプションが使えるかは異なりますが)のですが、まあこの2種類を基本だと思っておいてよいでしょう(この辺一定以上の知識がないと使いこなしようがないですし、凝るほどにコストにも当然跳ね返ってきますし)。ところでPPの話になると筆者はいつも、土山しげる『喰いしん坊!』の単行本が基本マットPPなのに途中の1巻だけクリアPPになってたの、担当者が指定ミスってそのまま世に出ちゃったんじゃないかといつも思うんですが実際どうなんでしょうか。
 どうでもいい話はおいといて次。総ページ数を勘定するために、台割というのを作ります(商業だと印刷所に提出しないといけないんで必須ですが、同人では別に必ず作らなくてもいいですけど)。

 

筆者は不精なのでこんな手抜きのエクセルファイルです

 

 見ての通り、総ページ数を考えるときに、単純に各話のページ数を足しただけではダメで、左ページで終わった話の次が左ページ始まりだったりした場合などは、間に1ページ噛ませてやらないといけないわけですね。商業単行本だと描き下ろしのおまけとかが入ってたりすることも多い、ああいうページです。今回の場合は、作品の一部のコマを切り出して置いています。
 で、こうして仕様が決まれば、あとは部数(筆者は100〜300くらいのロットで刷っています。この辺は著者の知名度や作る人間の宣伝力とかにもよるので適正な値というのはないですね)を決めれば、印刷所の自動見積りで印刷費を調べられ、大体の予算感が分かりますから、そこから逆算して頒価を決めましょう。
 頒価×部数が決まれば、著者に払う印税を決められます。最近は商業出版でも8%だの5%だのという話を聞かないでもないですが、筆者は10%としています。総額が少ないんだからここでくらい意地を張らないとやる甲斐というものが個人的には感じられないので。

 

著者交渉

 著者と交渉します。仕様の方を先にしたのは、支払う印税額を(大雑把なものでも)考えておかないと交渉にならんやろというのがあるからです。
 著者との連絡については、サイトなりSNSなりを公開しているという方なら直接当たってみてもいいですし、著者の知り合いを当たる(筆者の場合、麻雀漫画屈指の感動作・おおつぼマキ『プラム!』(https://vhysd.hatenablog.com/entry/2016/12/11/011354)を単行本化したときはこのパターン)という手もあります。また、出版社に「自分はこういう者ですが、こういうことをしたいのでお取次ぎをお願いできないでしょうか」と訊いてみるという手もあります(ほんま氏の場合は、「同人誌上でインタビューをする」というのを先にやりましたが、最初の連絡はこのパターン)。思いきって正面から行けば意外となんとかなるものです(もちろん出版社に断られる場合や無視される場合もあります)。
 著者との交渉になったら、「商業出版に比べると些少ですが、印税はちゃんとお支払いします」と言いましょう。この辺言わないと、「本を出します」と持ちかけて出版料を取る自費出版詐欺っぽさを相手に与えかねないですしね。いやー、この辺インタビューとかでもやるヤツっておりましてね、筆者がインタビュー申し込んだときに「これ、あとで掲載料を請求されたりするやつじゃないですよね」と先方が不安がって、「や、金取るんじゃなく、お時間頂く分のインタビュー料をこちらからお支払いしますので!」と慌ててフォローする羽目になった経験というのがあったりしまして、迷惑なんでそういう悪質な奴らは絶滅してほしいですわ。著者の方が同人誌とかにあまり詳しくない場合は、自力復刊をやっているところ、筆者の他にも、有名所だとグッピー書林さんとかおおかみ書房さんとかありますし、そういうところの例をサンプルとして見せるのもよいでしょう。

 ちなみに、「復刊したい作品があるんだけど、権利者が行方不明で……」という場合は、文化庁の裁定制度というものがあり、所定の手続きを踏んだ上で印税相当額を法務局に供託すれば合法的に行うことができます。筆者はこれを利用して実際に麻雀漫画アンソロジーを出しました(https://vhysd.booth.pm/items/2264991)。
 裁定制度の具体的な利用方法については、PDF版を無料公開しています(https://vhysd.booth.pm/items/1886734)。使いたい方は参考にしていただきたい。この方法、めんどいといえばめんどいですが、「著者が作品を封印したがってる」とか「著者が家族との中が冷え切った状態で亡くなったので、権利者が許可をなかなか下ろしてくれない」とかのパターンより却って復刊しやすかったりもするので、まあ良し悪しですね。あとこの辺、ナアナアでやってる出版社は実際のところ多いのですけれども。

 

ナアナアでやってる例

 

原稿データ作成

 首尾よく著者と連絡がつき(あるいは裁定制度の許可が下り)、原稿を借りることができたら、印刷所に持っていくための作業を行います。筆者の場合、原稿用紙のまま印刷所に持っていくアナログ入稿ではなく、いったんスキャンしてデータ化したものを印刷所に渡しています。
 ここで最初に問題になるのはスキャンです。漫画用原稿用紙というものはデカい(B4サイズ)ので、一般の家庭用スキャナーではスキャンしきれません(まあ、全部枠の中に収まってるページなら強引にできないこともないですが、断ち切りいっぱいまで使ってるページとかは無理)。複合機を使える所(筆者の場合、昔はキンコーズのセルフコピー機を使っていました)に行くか、主に業務用で使われるA3スキャナーというものを手に入れる必要があります。A3スキャナー、定価は結構高い(20万とか)ですが、ヤフオクあたりで探せば型落ちの中古品が数万円で買えるでしょう(筆者はそうしました)。ちなみにサイズとしてはこんな感じです。

 

作業をしない時は側机として使っています……

 

 まあ、要はオフィスとかにある複合機の頭の部分があると思って下さい(本の非破壊自炊とかに使われる非接触型のオーバーヘッドスキャナーもA3対応してる機種があってコンパクトですが、あのタイプはどうしても画質に限界が……)。6畳ワンルームの安アパートに置くには邪魔としか言いようがねえ。外装が少し破損しているのは、床の上に直置きでは低くて作業がしづらいので、近所のドンキで買った耐荷重50kgの折りたたみテーブルの上に載せようとしたところ、重量が約30kgあるので非力な筆者では踏ん張りきれず、取り落したからです。俺に力がないからいけないんだ……。

 

『息をつめて走りぬけよう』58ページより

 

 で、これ使って原稿を、カラーかグレースケールで解像度高めにスキャンします。ここで、絵をデジタルで描いてたりする人には言うまでもないことなんですが、「グレースケール」(グレスケ)と「モノクロ2階調」というのについて、同じコマを使って一応ちょっと説明しときましょう。

 

グレースケールの例
モノクロ2階調の例

 

 どちらも白と黒の二色なのは同じなのですが、グレスケは黒の濃さに変化(要は灰色が存在する)のに対し、モノクロ2階調は純粋に黒/白の二色のみとなっているわけですね。PC等の画面上で見ると、グレスケの方がパッと見きれいに見えるというか、モノクロ2階調はドットがギザギザした感じにも見えますが、印刷するとこれでちゃんときれいな線に見えます。
 で、原稿をスキャンした画像は、カラーかグレスケの状態でシミ取りなどのリマスター作業を行い、最終的にモノクロ2階調にします。これは、「モアレ」というのが発生するのを、なるべく抑えるためです。
 モアレを知らない方のために具体例で説明しましょう。
 これは、鬼才・ジョージ秋山の大傑作ロボット漫画『ザ・ムーン』の、02年にオンデマンド出版方式で発行された単行本版でのあるページです。

 

『ザ・ムーン』(オンデマンド版)1巻138〜139ページより

 そしてこちらが電子書籍版の同じページです。

『ザ・ムーン』(電子書籍版)1巻138〜139ページより

 

 見ての通り、オンデマンド版では、背景のトーン部分に白い四角模様のようなものが出てしまっています。これがモアレ(の例の一つ)です。発生原因については、例えば同人誌印刷所の「みかんの樹」さんでの「モアレ発生の原因と対策」という注意ページ(https://mikan-no-ki.com/manual/manuscript-moire/)などでも読んでください。ここで、「対策」として「トーンを貼った原稿をスキャンしない」と書かれているように、「トーンの貼ってある生原稿をスキャンしてデジタルデータ化し、そこから入稿データを作る」という場合、「モアレ発生をなるべく抑えるやり方」はありますが、「絶対にモアレが出ないやり方」というのは基本なく、最後は祈るしかないので、ある程度はケンチャナヨ精神で割り切りましょう(今回の復刊でも、残念ながら少しモアレが出てしまいました)。上に挙げたとおり、天下の一ツ橋だってモアレ出まくった本売ってたんですし……。
 さて、モアレという危険が出るのを犯してまで、原稿用紙自体を印刷所に持ち込むという入稿方式を使わず、いったんデジタルデータ化するのか。これはその方が入稿が楽というのもありますが、他にも理由があります。
 まず、先にちょっと書きましたが、原稿用紙の劣化によるシミ等をデジタルリマスターする必要のためです。普通のシミとかならまあそこまで問題にならないんですが、デカい問題になるのは「セロテープ跡」。むかしの原稿って、背景だけのコマとか、たぶんアシさんが別個に描いて後でセロテープで合成してることがあるんですが、このテープの糊というのが劣化して原稿用紙にこういうシミを作ってしまうのです。

 

 これをこのままグレスケにすると、このように汚くなります。

 そのままモノクロ2階調にした日なんかにゃ目も当てられません。

 

 なのでフォトショップくんを使っていじり、キレイにしてやります。大雑把に言うと、「色域指定」という「同じくらい色の部分を選択する」機能を使い、茶色っぽくなった部分を指定して、そこだけいい塩梅に明るさを上げてやると、最終的にモノクロにしたとき変色してない部分と同じ具合になる、という感じです。
 実のところこのページ、雑誌掲載時から7年が経った壱番館版ではすでにちょっと汚れとして表れてしまっているんですが、

 

壱番館書房版『息をつめて走りぬけよう』186ページより

 がんばって上記の作業をすることで、完璧とは言えませんがまあ壱番館版よりはキレイにできました。

 

 ちなみに、最近の漫画雑誌ではとんと見かけなくなりましたが、昔の漫画には白黒だけじゃなくて赤を使った「二色カラー」のページがありまして、これだと原稿用紙自体が劣化して変色したのが彩色部分とあまり差がなくなってしまうということがあり、テープ跡まで加わったりするとまあ大変。

 

色ほとんど同じになっちゃってますが、赤囲み部分は本来無地、青囲み部分は彩色です

 この辺もフォトショで修正します。根性で。

 

 こうして原画をデジタルリマスターしても、それで終わりではありません。セリフ等の写植の問題があります。というのは、写植というのは実は権利を著作者が持っているものではない(同人誌とかで自分で打ってる場合は話は別ですが)ので、打ち直す必要があるのです。
 筆者は、漫画家の人が使うクリスタやらは持っていないので、AdobeのInDesignというソフトを使ってやっています。これはフォトショ君に比べると知名度低い気はしますが、本を作るための組版用ソフトです。組版ソフト、昔はQuark(使ったことないのでなんとも言えない)やらEDICOLOR(こっちは使ったことあります。日本語縦組にはIInDesignより強い所もあって悪いソフトじゃなかったんですが)やらあったんですが、今じゃすっかりInDesignの寡占状態ですね。
 作業としては、まず原画をInDesignのページ上に配置します。

 

 で、別レイヤー上で、写植部分をなぞるように文字を打ち直して被せます。

 さらに別レイヤーで、フキダシ内の文字が全部隠れるように、白く塗りつぶした四角を置いてやります。

 最後、文字レイヤーと白四角レイヤーの順序を入れ替えてやると完成です。

 

 紙で例えると、原稿の写植部分に白い修正シールを貼り、その上から新しい写植を貼ったような塩梅になるわけですね。
 ……まあこの辺も、実際にはナアナアでやってる出版社も多いですけどな! 例えば、本作の単行本・電書は完全にそれで、雑誌掲載時の写植を使って単行本化→そのままスキャンとやってるっぽいです。や、作品の初出誌によってフォントの種類(『ヤングコミック』、なぜか知らんけどセリフがアンチゴチ(漫画のセリフで一般的な、漢字はゴチック・かなは明朝の組み合わせフォント)じゃなくてオール明朝なんですよ)や行間の歯数が違ってて、一冊の中で統一されてないんですもん……。個人的には権利上のアレコレは(実際に問題になるかはさておいても)なるべくはクリアにしときたいですし、あと統一されてないのは何か気持ち悪いし読みづらいので、上の画像で見れば分かる通り、打ち直すついでにアンチゴチで統一しました。なお、フォントについては、仕事でやる人ならモリサワパスポートとかにお金払う必要もありましょうが、同人でやる分にはフリーのもので十分まかなえます(ただし、フォントの規約はちゃんと読むようにしましょう)。
 ただ、原稿が残ってなくて出版物から起こす場合、特に絵の上に白フチ文字が乗ってるパターンとかだとちょっとどうしようもないですから、この場合に関しては通らばリーチの精神でやるしかないと思います……(それでもなお完璧を期したいなら、著者の了解取った上で、絵描ける人を雇って文字がかかってる部分を修正してもらうくらいしか手がないですね)。

 

壱番館書房版『息をつめて走りぬけよう』243ページとその原稿。絵の上に文字が乗るパターン、原稿がある場合だと、写植はこういう風にトレーシングペーパーかけた上に乗ってて原稿自体は無傷なので問題ないんですが……

 

 こういう作業して、あとは目次やら奥付やらを作れば本文が完成します。
 あとは装幀になるわけですが、これはうちの場合、知り合いの木緒なちさん(デザイナーとしては『ご注文はうさぎですか?』『ひだまりスケッチ』などの装幀が有名です。作家としては『ぼくたちのリメイク』シリーズを)にお願いしています。うちのサークルの同人誌、筆者が自分で本文書いてるのについてはサークル内製(うちは二人サークルでして、そのもう一人に頼んでいます。こいつは、麻雀等の古めの劇画を除いたジャンルのフィクション類と、政治経済や科学などの領域のほぼ全てにおいて筆者の3倍くらいは見識を持ってる人間なんですが、頼んでも全然文章書いてくれなくて(今までに本文が共著なの2冊だけ)、デザインだけはやってくれる)ですが、他人の作品をやるときには素人デザインにはしたくなかったので……。この辺については、デザインセンスがある方なら自分でやってもいいですし、(同人も含めた)デザイナーの方に頼んでみるのもいいでしょう。何にしても筆者としてはデザイン方法についてはちとアドバイスできません。センス無いのや……。

 

頒布

 こうして、印刷所に入稿するデータができたら、あとは印刷代を振り込むなどすれば完成(この辺、いきなりやるよりは、自分で本文書いた同人誌を一回作ってみる経験をしてからにしとくとよいかもしれません)。コミケやコミティアなどの即売会、BOOTHなどを使っての自家通販、メロンブックスなどのような同人扱い書店への委託など、いろいろな手で頒布します。
 あと、国立国会図書館に納本もしましょう。あれは一応義務なんすよ(サボってるとこもままありますが。しかしそういうことしてると、今回「『ドラマ』83年3月号がねえ〜」と頭を抱えた筆者のように後世で悲しむ人が出るかも知らんのです。いやまあ、筆者が今回やったように、ドラマ版とかについてまで調べた編者解説を付けたり、旧版単行本の解説とかの著者以外にコンタクト取らなきゃいけない部分まで完全復刻してやろうというような強迫神経症的なことは普通は考えなくていいんですが)。所定の手続きをすれば頒価の半額ももらえますよ(手続き微妙にめんどいですけどね。なお無償で納本する場合は手続きラクです)。

 ……さて、ここまで読んで、正直「めんどくせえな」と思った方もいると思います。まあ、全然めんどくないと言えば嘘になります。しかし、その面倒さを根性で乗り越えさえすれば、再び光を当てたい作品を世に送り出すことができるのです。銭のある人は、それで諸々を外注すればいいですし、社会性のある人は、出版社で企画通せばいい。ですが、どっちもない筆者のような人間でも、根性があれば復刊ができるんですよ。
 あと、一応実益的なことも書いておくと、学生さんや転職を考えている人なら、Adobe製品が使えるようになると職を探すのに有利になる局面があります。実際筆者は、「大学では社会福祉学科だったのに、人手不足でおなじみな介護施設の面接受けて落ちた」というくらい就職面接クソダメ人間ですが、「InDesignが使える」という理由だけで業界新聞社の正社員になれた経験があります。業界新聞というどう見てもお先真っ暗な職に就けたのを成功体験としていいのかという気もしますが。あとその会社もけっきょく南極、上とケンカして辞めたんですが。や、「会社設立70周年記念パーティー」に出席したくないあまりその日の有休申請出したら、社長室に呼び出されて「この日の有休は認めない」って言われたからムカついて……(もうちょっと社会と折り合いをつける努力をしろ)。

 まあ筆者の社会性はともかくとして、自分としては、埋もれた作品を再び世に出すような人が増えて、すごい作品に出会える機会がもっと増えてほしいのです。「You can do it! 思い切って新しいコト始めよう!」と日野茜ちゃんも歌っています。「歴史に埋もれたこの作品に光が当たってほしい……」みたいなこと考えてる人、思いきってやってみませんか。Twitterなりメールなりで筆者に連絡いただければ、相談やアドバイス程度のお手伝いならロハでやりますよ。
 Just do it!

 

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記事へのコメント

電書化ではなく紙での復刊です。本作の内容紹介と復刊事情の詳細は前編をお読みいただければ幸いです。
なお、当方の通販のほか、5/5のコミティアで頒布しますし、下北沢の古書ビビビさんで委託販売もさせてもらってるんでよろしくお願いいたしまする。

あと本稿、台割の概念を間違えています(昔の上司に「目次と合わせて、印刷台の数、折数の可視化のことだよと教えたじゃん」と怒られました)。すいません。

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