天
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あらすじ

顔に無数の傷をもつ男――天。見かけの豪放さとは違い彼の打つマージャンは繊細で思慮深い。権謀術数の卓上に彼の不敵な微笑が浮かぶ。ある日、なじみの雀荘のピンチを聞きつけた天はその店へとおもむく。しかしそこにいたのは、まだあどけなさの残る若者ひろゆきであった。

福本先生の魅力と成長が詰まった代表作

「初期の作品にはその人の要素が全て詰め込まれている」なんて話を聞いたことがある。 反例がいくらでも出てくる主張だが、比較的合致する例だってある。福本先生の場合、この「天」が合致するだろう。 人情話、ピカレスクロマン、極限勝負下の心理描写、緻密な勝負を構成する理による駆け引き、勝負を制する理の守破離、そして福本先生による人生哲学… 面白いと評される福本先生の要素が、ほぼ全て詰め込まれていると思われる。欠けているのは敗者の悲惨な末路描写と格闘描写ぐらいだろうか(ただしバイオレンスシーンなら天にもある)。 成長も詰め込まれている。絵の成長、演出の成長、話の構成の成長も魅力的なキャラ描写の成長も全てある。初期~中期の福本先生と共にあった漫画なんだからそれは当然なわけだが… そういった点で、天を軸に他の同時期作品と並読するのも面白い。 ただし、葬式編からは並読はできない。読んでいて涙がぼろぼろ出てしまうあの最終章に、横槍は禁物だ。       この漫画には、私がどうしても取り上げたくなる一節がある。 あまり顧みられることのない、ともすればあまり触れないでおこうみたいな風潮もみられる最初期赤木の、印象的なセリフだ。 私はそれを、作者による自己言及も含んだ創作論だと勝手に思い込んでいる。 というわけで、独断と偏見に基づいて私的解釈によるセリフ改変を傲慢にも以下に記す。     『お前この世で一番うまいもの何だか知ってるか? たとえば漫画だ…世の中には頓狂な奴がいてよ こんなラチのあかねえ娯楽に… 自分の分こえた代価 人生さえ賭けちまう奴もいるのさ…… まあそんな奴だから… 頭は悪いんだけど…… 描きたい気持ちはスゲェーもんだ… 後のない…勝負処での大事な一作に バカはバカなりに必死さ… 持てる全知全能をかけて描き上げる 決断して そして躊躇して それでもやっぱりこれしかない……て そりゃもうほとんど 自分の魂を切るように描く漫画があるんだよ その魂の乗った漫画 そういう漫画を読むこと…… それはまるで人の心を喰らうようだ… この世じゃ人の心が一番うまいんだ……』

完兀
完兀

が…ダメッ…!

酒チャビン
酒チャビン
もんすたー
MONSTER
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あらすじ

ヨーロッパを舞台に繰り広げられる、衝撃のサイコ・サスペンス!! デュッセルドルフ・アイスラー病院の日本人医師・天馬賢三は、人道的見地から少年ヨハンの命を救う。それがすべての始まりだった…。ヨハンの真の姿は? 天馬の運命は? ヨハンをめぐる天馬の旅は続く。 

おるふぇうすのまど
オルフェウスの窓
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あらすじ

ドイツ・レーゲンスブルクの音楽学校、聖ゼバスチアンの塔に400年前から伝わる「オルフェウスの窓」―――男性がその窓から地上を見下ろしたとき、一番はじめに眼界に入った女性と宿命的な恋におちるという伝説を持ったその窓で、ユリウスとイザーク、またユリウスとクラウスはそれぞれ出会う。ところが伝説には続きがあり、その恋はオルフェウスとエウリディケの悲恋にならって必ず悲劇に終わるという…

むひょとろーじーのまほうりつそうだんじむしょ
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
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あらすじ

罪(人間に危害を加えるなど)を犯した霊に対して刑を下し、あの世へ送る能力を持つ魔法律執行人・六氷透と、彼の助手を務める草野次郎。そんな彼らを、霊に悩める人たちが次々と訪れ…。戦慄の世界への扉が今、開かれた!!

本日のバーガー
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あらすじ

食品商社マンとして世界中の食に触れてきた男・神宮寺慧。彼が脱サラして始めたのはハンバーガー店だった! 世界のバーガーを知り尽くした神宮寺が魅せる日本人の知らないバーガーとは!? 日本初! 本格ハンバーガーコミック!

美しく上品なハンバーガーの世界

ハンバーガーというひとつの料理だけをテーマにした狭くてディープなグルメ漫画なのに、その広範な知識量と誰にでも受け入れられそうな上品な作風に心を掴まれました。 ハンバーガーの世界ってこんなに広いんだ…!こんなハンバーガーがあるんだ…!という月並みな感想を抱いてしまいました。神宮寺ばりの知識がある人以外は同じ感想を抱くでしょう。神宮寺のハンバーガーを食べた人も同じ感想を抱いたことでしょう。 グルメな客が訪れて無理難題をふっかける、大きな悩みを抱えた人間を料理で救う、超強力なライバル店との対決…グルメ漫画あるあるが繰り返し描かれ、その度に神宮寺は軽やかに上品にハードルを越えていきます。 肝心のハンバーガーもめちゃくちゃ美味しそうです。とんでもなく美味しそうです…!!シズル感もあるしアツい食レポももちろんあるけれど、やっぱり上品なんです。 ジャンクフード、ファストフードであると思われがちなハンバーガーだけど、さまざまな食文化を受け止める懐の深さ広さがあり、ひとつの料理として確立されたものなのだ…ということをこの漫画の上品さが示しているのかなと思いました。 ハギスバーガーとマカロニチーズバーガーが食べたいです。

野愛
野愛
エースをねらえ!
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あらすじ

【期待の新人プレイヤー・岡ひろみ】岡ひろみはテニスの名門、西高校の1年生。お蝶夫人に憧れてテニス部に入部するが、いつもドジばかりしていた。しかし宗方コーチだけは彼女の才能を見抜き、次の大会メンバーに指名する。突然の抜擢にひろみはテニス部員から厳しい目を向けられるが、生徒会長の藤堂に励まされながら過酷な練習を開始する!!

りんぐにかけろわん
リングにかけろ1
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あらすじ

【竜児ボクシングに覚醒!!】世界チャンピオンも夢ではないと言われた偉大なボクサーを父に持つ高嶺竜児と姉の菊は、暴力を振るう再婚相手から母を救うため、おもしろくない日々を変えるため、実家を飛び出し東京へ向かう!ボクシングに導かれた二人を東京で待ち受ける運命とは…。熱血格闘マンガのバイブル、開幕!!

今読んでも1巻の試し読みだけで泣ける

姉ちゃん…姉ちゃん;x; 主人公高嶺竜児、ヒロインは実の姉となる高嶺菊。 拳で語るのみの本作だが、この後に控えた聖闘士星矢が小宇宙を燃やしセブンセンシズに目覚めないと超えられないぐらい生身の人間たちが限界を突破しまくる少年漫画の常識を揺さぶりまくったジャンプ黄金期(初期)の代表作。 黄金期に関しては諸説あると思うので正確には未だそこは違う!とかあるかもですがw ギャラクティカマグナムは当時リアルタイムで読んでた世代ならきっと撃ったことがあるだろう(ごっこ遊びで) 自分の場合はペガサス彗星拳でしたが。 必殺技、というのは本当に少年の心をいつの時代も掴んで離さないもので、そのハシリと言っても過言ではないこの作品では主人公やライバルたちが皆超かっこいい必殺技を持っています。 竜児のブーメランフック、河合さんのジェットアッパー、石松のハリケーンボルト(スパイラルタイフーンってどこからだっけ?)、そして志那虎のローリングサンダー。 私は志那虎が好きだったのですが(かっこいい)イケメンは河合さん。 ※志那虎が若かりし頃に狂気じみたマシーンのせいで大怪我をした後、父親にローリングサンダーを見せるところは狂気じみてて素敵なので必見です。 今見るとどこもツッコミ満載な感じで最後まで突っ走りますが、本当に胸アツな彼らの血まみれなボクシングは日本中の少年を虜にしたと聞いています。 リアルタイム世代じゃないのが少し悔しい作品。 2の方にもレビュー書きましたが、今挙げた4人+剣崎は日本を代表とするボクサーなので、是非今の世代のボクシング好きの人たちは一読していただいて、同じくボクシング好きのおっさんたちに話を振ってみるといいと思います。 画像は志那虎の若かりし頃と問題のマシーン。

さいろく
さいろく
はなのけいじくものかなたに
花の慶次―雲のかなたに―
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あらすじ

異風の姿形を好み、異様な振る舞いや突飛な行動を愛し、そして己の掟のために命を賭した天下一の傾奇者(かぶきもの)・前田慶次(まえだ・けいじ)の熱い生き様を描いた痛快歴史巨編。戦国時代末期、軍馬補充のため野性馬狩りをしていた滝川(たきがわ)軍は、恐るべき巨馬“悪魔の馬”の猛攻で狩りに失敗する。そこで滝川の軍団で傾奇者として知られる前田慶次が、悪魔の馬を殺すように命じられるのだが……!?

たかねとはな
高嶺と花
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あらすじ

姉が拒否した父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに身代わりとして出席した女子高生・野々村花。高嶺の横柄な態度にブチ切れ、当然破談と思いきや、高嶺が「お前を気に入った」と言い出し連れ回されるように…! 大人げない高嶺の態度にムカついたり、笑ったり、惹かれたり!? このお見合い、良きご縁となるや否や…??

ごくこくのぶりゅんひるで
極黒のブリュンヒルデ
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あらすじ

子供の頃に事故で死なせてしまった幼なじみが忘れられない高校生・村上良太は、彼女との約束を果たすべく、天文部に在籍し宇宙人を探していた。ある日、良太のクラスにその幼なじみと瓜二つの美少女・黒羽寧子が転校してくる。どこか浮世離れした彼女の秘密とは一体…!?純愛ダークファンタジー、衝撃の第1巻!

ほーりーらんど
ホーリーランド
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あらすじ

学校にも家庭にも身の置き所がなく、自分の存在が確認できない高校生・神代ユウ。ボクシングのワン・ツーを覚えた彼は“ヤンキー狩り”をするハメになり、夜の街の戦いに巻き込まれていくが…!?

いせかいしはいのすきるていかーぜろからはじめるどれいはーれむしょうねんしりうす
異世界支配のスキルテイカー ゼロから始める奴隷ハーレム
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あらすじ

高校生・近衛悠斗が召喚されたのは、奴隷が売買されるファンタジー異世界だった。幼き日から鍛えた武術の腕とチートスキル≪能力略奪(スキルテイカー)≫で、悠斗は召喚先で100人ハーレムをめざし、無双を始める……! 小説家になろう発、超人気ファンタジー開幕! ――これは1人の少年が後に異世界で≪支配者≫と呼ばれるまでの物語である。

最早笑うしかない、内容が無いようwww

いやこれはすさまじい…一言でいうと異世界転移のエッチハーレムバトルという、なろうらしいなろうな開き直った作品なのだが、ある意味奇跡の様なバランスで成り立っている。 絵柄がコロコロやボンボンとかの児童誌に近く、かなり過激なお色気描写なのに、それなりに年いってるともうエロさより懐かしさを覚える可愛さと若さ。 ストーリーはザ・なろうというか、「どこにでもいる普通の」等と宣いながら、転移前から実はあらゆる武術を学んでいたスーパー男子高校生で、転移の際に身に付いたチート能力は倒した相手のスキルを奪うという、どう考えてもぶっ壊れ能力で欲望のままに快楽を極めようとする俗物の極みで、乾いた笑いが止まらない。 しかし凄いのはそれをここまで徹底した上で、作画が楽しんで描いてるのが伝わる程ノリノリで裸体が乱れ舞う画面の華やかさとシュールさである。 内容はとにかくムカつく奴をぶっ飛ばして惚れられ惚れさせて、ハーレムと能力強化だけなのだが、ある意味よくここまで思いつくなと出てくる能力は意外と豊富(エロ以外で有効活用しているとは思えないが)で、敵もカタログスペックだけなら高そうなのに主人公が強すぎて全く緊張感がないし、出てくる女の子は一名除いて大体主人公に惚れるし、もう何というか脂ぎった健康や栄養バランスなど一切考えていない肉料理の様相。 ここで先に言った、児童誌よりの絵柄というのが意外なほど嫌味を軽減しているというか、小学校低学年のお色気漫画を極限まで突き詰めたような展開と、出てくる敵に絶対やられないだろうという安心感、端的に言うとそれらの繰り返しがスピーディーに行われているだけで変な読みやすさを生んでいる。 黒髪黒目がモテる要素だったり、最初から最強すぎてどこがゼロからやねんというか、ツッコミどころを上げたらキリがないのだが、そんなもん目を瞑って女の子とパンツとおっぱい、あとバトルを楽しむための作品だろう。 しかし年齢指定が付いていないでこの絵柄とこのエロさ、そして微妙にマイナーで知ってる人が少ない事から、きっと購入の恥ずかしさを誤魔化せる言い訳が欲しい男子小学生にとっては今の時代、救世主のような作品かもしれない…。 下手に面白いとあっという間にバズって、メジャー誌のお色気漫画は認知度が高くなるだけに、この大人には乾いた笑いしか出ないつまらなさと、マイナーさでバズる心配はないのにかなり高いエロさと言うのは、意外とインターネット普及前のお色気漫画に近いポジションなのかもしれない。

えっちな名無し