1、ベルばらと同じく本当は男だけど事情があって女として育てられた主人公という設定。
2、冒頭で語られるオルフェウスの窓の伝説が「そこで出会った男女は恋人になるが、悲恋で終わる」というものなので、最終的に別れることが分かってる状態で読むことになる。
3、とにかく長編。第4部まであり、舞台はドイツ、ウィーン、ロシアと広がるから、役割のある登場人物も多くなってくる。
読んでみると上記がマイナス面として気になるのですが、最後まで読むと「全部が必要不可欠な要素だったんだ!」と分かることでしょう…。もちろん池田理代子先生の代表作といえば「ベルサイユのばら」だと思いますが、漫画家として描きたいことを描き尽くした作品は「オルフェウスの窓」なのかもしれないと感じました。まさに大河ドラマなので一日で読もうとせずに数日かけて読むのをオススメします。