獣王星 完全版
両親を惨殺され、死刑星キマエラに落とされた双生児の少年・トールとラーイ。2人を待ち受けていたのは、食肉植物が支配する過酷な自然環境と肌の色で4つに分かれた人間社会。試練の中で少年たちは生き延びることが出来るのか…!?
ちまちま
なにをするにも要領が悪い背の低い女の子・千村さん。そんな彼女をなにかと気にかけてるけど、自分もやっぱり要領が悪い背の高い男の子・黒川くん。とってもとっても不器用でとってもとっても控えめな2人のじれったいほどゆっくりな、でもでもきちんとまっすぐな、ちっちゃなちっちゃなラブストーリー!!
鬼ごっこ
源頼子はある日突然“異形の者”に襲われ瀕死の状況になる。窮地を救ったのは、クラスメイトである綺燐とその兄の虚颯であった。頼子を狙う“異形の者”の狙いとは?そして、それを阻止せんとする綺燐と虚颯の目的はいったい!?「継ぐ者」と呼ばれる力に惹かれ、戦いの幕は開く!描き下ろし要素満載!さらに“ちょっとHな”描き下ろしエピソードも収録!!連載開始時から超美麗な絵柄と繊細なタッチで大人気和風伝奇活劇『鬼ごっこ』第1巻ついに登場!!
イカロスの山
エベレスト人類初登頂から半世紀。現代に、新たな8000m峰が発見された! その報せに世界中のクライマーが沸き立つ中、かつて数々の山を制覇した名コンビが偶然再会する。一人の男は、今もすべてを頂の上にささげ続け、もう一人は下界にしがらみを持ちすぎていた。人生の苦さと喜びを描く、真の大人のスポーツドラマ、堂々登場! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!
合格ライン
外見がチャラチャラしている個別指導塾の講師・木村を自分とは対岸にいる人間だと思っていたカズ。しかし見た目とのギャップの温かさに次第に惹かれていき勉強に手がつかず受験前に告白。男だし生徒だし、と戸惑う木村だが受講中うたた寝していたカズの可愛さに思わずキスをしてしまう……!多感な少年期の恋心と青春を描くハートが震える7編を収録。切ない胸の痛みを爽やかに表現する奏葉月の待望の初コミックス。
19歳
千絵は、誘われた合コンで、初恋で初体験の人・岡野(岡ちん)に再会した。4年前と変わらない「やっぱり好き」な気持ちに期待してしまう千絵。もう一度、彼女になりたい……。だけど千絵は、知枝という元カノの存在を知ってしまった。知枝のことを吹っ切れないまま、千絵と付きあいはじめる岡ちん。切なく強く動き出す19歳の恋。千絵の思いは彼に届くの?北川夕夏が描く、10代最初で最後の忘れられない恋!
ゴージャス
世の女性総てが振り向くようなイケメン軍団に囲まれて育った美波。結婚のお年頃を迎えたけれど、美波が連れてくる男は、彼らのお気に召さなくて…。収録作品:ゴージャス/はじまりはウエディング/ベビィにお手上げ/やさしい夜もある
妖逆門
小さな島で生まれ育った三志郎は、現在小学5年生。だが、冒険家の父に憧れて、島の外に出たいと頼んでも、旅館を経営する祖父はいっこうに許してくれない。そんな夏休みの日、三志郎が島の脱出を計画していると、どこからともなく「冒険がしたいか?」という声とともに謎の男・フエが現れ、妖怪のげえむ「妖逆門」への参加を誘ってきて…。
超運動音痴の藍川ヒロムは、これを打破する為、中学進学を機に運動部への入部を決意するが、全滅。そんな時、最後に辿り着いた卓球部で、ヒロムは自らの才能の片鱗を見せ始め!?ヒロムの成長物語、第1巻登場!!
あの伝説の最凶料理人・秋山醤、衝撃の復活!!日本中華料理界頂上決戦の舞台に今、忌わしく出現……!!
長い長いさんぽ
2005年夏、コミックビーム誌上に掲載され、そのあまりに衝撃的な内容が、大きな話題を呼び起こした『長い長いさんぽ』の単行本。ゆずが老境にさしかかった頃の未発表作品も加えて収録されます。全ネコ好き必見の話題作の登場です!!
「全5巻の名作」として思い浮かぶマンガの筆頭、少女マンガでは『獣王星』です(『ポーの一族』や『アンの世界地図』など無限にありますけれども)。『OZ』も後から出た版では全5巻であり、樹なつみさんの2つの名作SFは併せて想起されます。樹なつみさんは他にも『朱鷺色三角』や『ヴァムピール』なども全5巻ですね。 『OZ』も『獣王星』もハードなSFで、重厚な設定のの下に一度読み始めると続きが気になって仕方ないサスペンス性の高いドラマが繰り広げられます。それぞれ80年代後半、90年代前半から描かれた作品ですが、今読んでも十分面白いです。 『獣王星』は、地球から離れた星系とコロニーの中で繁栄する未来の人類を描いた物語です。なぜか極秘裏にされほとんどの人がその存在を知らない流刑星である「獣王星」。そこに主人公の少年が陰謀に巻き込まれて落とされるところから物語は始まります。 常に命の危険に身を晒され生き残ることすら過酷な環境で、未知の星の生態系やルールに抗いながらサバイバルしていく部分だけでもエンターテイメント性たっぷりです。謎が謎を呼ぶ展開で、怪しい人物が多過ぎて誰の言っていることが真実なのか、真意はどこにあるこか解らなくなります。SF的な設定を巧みに用いながら目まぐるしく状況が変わっていく中で、全5巻でテンポよく駆け抜けてしっかりまとめていく疾走感はたまりません。 現代の地球とは異なる様々な価値観の下で、懸命に生きる人々に触れられるところも良質なSFの良さが溢れています。 『獣王星』に限りませんが、樹なつみさんの絵はスタイリッシュで美しく、内容的に男性が読んでも楽しめるという点でお薦めしやすいです。 #5巻くらいのマンガ