都合のいい果て
専業主婦の透子はある日、夫の渉が不倫していることを知ってしまう。どうしようもない渇きを癒やすため、縋ったのは女性用風俗で買った青年・祥示だった。祥示との関係に溺れていく透子だったが、夢のような時間はそう長くは続かず──。気鋭の劇作家・山田佳奈と、感情描写の名手・志水アキの初タッグ!
料理上手な中学生・蒔江は恋をしていた。お相手は高等部の先輩・満腹さち。彼女の意外な一面、それはいつも空腹なこと。「料理で胃袋をつかんで、先輩とお近づきに!」…なんて思っていた蒔江の初恋は、さちの重大な「秘密」のせいで、命がけの一大ラブ・ストーリーへと変貌を遂げる。異形の年上彼女×尽くし系年下彼氏が織り成す、異“食”の恋愛×怪異ファンタジー!
デビルズライン
都会の喧騒の裏で連続発生する吸血殺人。ある日、恋愛に疎い大学院生・平つかさは、自分にじっと向けられた男の視線に気づく――。愛と欲望、暴力と献身が交錯するダークファンタジー第1集!
『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』――それは日常の退屈と喜びを描いたノンフィクション漫画の白眉である。著者の清野は、あたたかい眼差しで我々の生活を見つめ、日常に潜む「おこだわり」を抽出する。「僕は貧乏な人は格好がいいと思う」と清貧に生きる人々を賛歌したのは、劇作家の山田太一だったか。清野もまた、ツナ缶、ポテトサラダ、白湯、さけるチーズなど、ゼニのかからぬ喜びを賛歌して余りない。実にタマラン。
恋じゃねえから
40歳の主婦・茜は、ある日、中学時代に通った学習塾の講師・今井が彫刻家になったことを知る。彼が発表した「少女像」は、かつての親友・紫の姿によく似ていた。蘇る26年前の記憶、封印していた1枚の写真。そして私の犯した罪と願い。過去をひもとく現在の3人の運命が動き出す――。紙+電子累計135万部を突破した『1122(いいふうふ)』の渡辺ペコが描く、創作と性加害をめぐる問題作!!
砂の都
「すぐに忘れてしまうことと、どうしても忘れられないことの違いってなんだろう」。これは不思議な砂漠の孤島に生きる人々の「記憶」と「建物」を巡る物語。漫画界大注目の俊英・町田洋(『惑星9の休日』、『夜とコンクリート』)が贈る、ロマンティック・デザート・ストーリー!
恋のツキ
《前作『あそびあい』が「このマンガがすごい! 2015[オトコ編](宝島社)」にランクインした注目作家が、「女の浮気心」を生々しく描き出した最新作!!》 平ワコ31歳、彼氏と同棲中。そんな中「運命の出会い」が…!? 結婚はしてくれそうなマンネリ彼氏か、トキメキが止まらない超タイプ(でも高校生…)か。今さら一人になる勇気もない“適齢期オンナ”は、どの恋を選べば幸せをつかめるのか!?
ロボットの捜索を職とするサルベージ屋、誰の所有物でもない「自由ロボット」、半永久的な耐用年数を持つ「時間航行者」……。さまざまな視点で描かれるヒトとロボットの未来世界。時の流れの中で、いつしか彼らの運命は1つの大きな終着点に向かって動きだしていく……。世界の行く末を壮大に夢想した、ロマンティック・フューチャー。
あなたが好き。狂おしいほど、ただただ、好き。痛くてまぶしい、ブンちゃんの恋。宮崎夏次系が描く、女×女×悪霊の三角関係。『変身のニュース』『僕は問題ありません』『アダムとイブの楽園追放されたけど…』など、深く心に響く作品を生み出し、漫画読みを中心に熱い支持を受ける漫画家・宮崎夏次系。うまく生きられない人たちの気持ちに寄り添う作品を数多く生み出してきた作者が、本作で初めて長編ラブストーリーを描きます。片想いのやりきれなさ、好きな人に嫌われる前にいっそ自分から嫌いになりたいと願う混乱した心、好きな人を強く想うあまりにとってしまう奇行……恋に不向きな主人公・ブンちゃんの「苦しさ」と「変さ」がいとおしく、他人事に思えない作品です。不器用きわまるブンちゃんの恋は、そんなブンちゃんのそばにいても何もできない悪霊・シモジの恋は、いったいどこへ向かうのかーー。
みちかとまり
“竹やぶに生えてた子供を神様にするか人間にするか決めるのは最初に見つけた人間なんだよ” 8歳の夏、まりが竹やぶで出会った不思議な少女みちか。他の人とは違うルールで生きるように見えるみちかは、まりの同級生でいじめっ子の石崎からとても大事なものを奪ってしまう。責任を感じるまりはみちかに誘われ言葉で理解できる世界の外側へ足を踏み入れる──。『子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』の田島列島が贈る、ちょっぴりグロくてうっかり神話なガールミーツガールの開幕です。
別式
江戸時代、武芸で身を立てていた女性剣士「別式(べつしき)」。江戸に道場を開く別式の佐々木類(ささき・るい)は、今まさに、婿探しの真っただ中にあった! 「自分より弱い男に家督を継がせるわけにはいかない」「ただしイケメンに限る!」と理想を高く掲げ、苛烈なる婿探しは続く。個性豊かな別式仲間との出会い、婚活、合コン、コミケに出没、そして別れ。お江戸ガールズコメディ、堂々開幕!!
あらすじでなかなか重たそうな話と思って読んだら、想像以上に重たかった。そして暗い。 都会の高級そうなマンションに見えて、近所付き合いはとても密そうで、息苦しそうで。ご近所ガチャに外れたら、どこでもこんな感じになるんだろうか。 夫の無関心も怖いし、浮気相手の話し方も「あなたが居なくなったら自分が住むところ」のように語るのも怖い。 漫画だから女性用風俗で派遣されてくるのは見た目がいい人だけかと思えばそうでもなく、派遣されてくる人も心の闇がありそうで。 祥示しか働いていないなら、アンケート?も形骸化していそう。 ブラックというか、アングラな。 どうなればこの人たちは救われるんだ?と考えたけど、救われないタイプの漫画だろうか。