最終巻を読了。
浮気の是非についてはこの作品の趣旨とは違うと感じたので論じません。あくまで「恋」の話ということで。
最初に登場する彼氏を浮気という形で裏切り、一度は許され仲直りするものの繰り返してしまいまい棄てられる。その後何人か違うタイプの男性と交際し、最後はパッと見幸せそうな感じで終わる。彼女のポエムなモノローグで共感を呼び起こしていくスタイルです。
率直な感想として主人公のワコはクソ女でした。心情描写すべてが言い訳や言い逃れでしかなく、何より気になったのが徹頭徹尾「自分のことしか考えていない」幼稚性です。
彼氏とのすれ違いで傷付いたのも私、彼氏に悲しい顔をさせてしまったのも私、結婚するもしないも価値観を決めるのは私。マジで自分のことしか考えていない(笑) 恋や人生をギャンブルに喩えて自分や相手をモノローグとはいえ「ハズレ」呼ばわりしていますが、「恋」というものが他人との関わりである以上「対話」と「互いを慮ること」を放棄している彼女にはそもそも恋愛ましてや結婚は難しいでしょう。
事実、彼女は序盤の浮気相手である高校生と最終的にくっついたところで作品は完結しています。一回り以上年下で、彼女は彼の幼い部分を見下していました。後日談で彼女らの仲がどうなってるかわかったものではありません