アントニオ猪木(本名・猪木寛至)氏が亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈りいたします。

日本人でプロレスラーと言われてイメージする人は、
馬場さんか猪木さんが二大巨頭ではないでしょうか。
昭和初期なら力道山かもしれませんし、
馬場・猪木両氏が隠退された後にプロレスを
見た人ならば大仁田とかU系の人達を
イメージされるかもしれませんが。
そして馬場さんが時にギャグキャラとしてだったり、
マニアックな評価では強かったとされるイメージなのにたいし、
猪木さんはリアル強者という伝説が数多くあります。
その一方でビジネスとしてや、ブック(いわゆる台本)
ありの強者だったという説や、
卑怯な手段をもちいることもなんらためらわない性格だった
などとも言われたりします。
そんな猪木さんですから、漫画の世界でも
多種多様なキャラの元ネタやモチーフとして
使用されている感じがあります。
ある意味で誰もが知っている実在の人物でありながら、
虚々実々強弱美醜神悪魔といった、
あらゆる面を象徴する強者としてこれほど多種多様に描かれ、
光り輝いていた方も他にいないかもしれません。

そんな猪木さんが漫画キャラとして活躍された姿を
今ひとたび振り返るのも良いのではないかと、
知っている限りの
「漫画に出てきた猪木をモチーフにしたキャラ」
を挙げてみたいと思います。
私の記憶違いや誤解、その他に皆様の知っている
漫画やキャラなどがありましたら教えて頂ければ
感謝いたします。

アイアン木場「高校鉄拳伝タフ」(作画・猿渡哲也
アントニオ猪狩「グラップラー刃牙」(作画・板垣恵介
グレート巽「飢狼伝」(原作・夢枕獏、作画・板垣恵介)
マーベラス・虎嶋「アグネス仮面」(作画・ヒラマツミノル)
生野勘助「喧嘩商売喧嘩稼業」(作画・木多康昭
海王完二「闘翔ボーイ」(作画・竜崎遼児

梶原一騎作品などの実録系漫画とか、
実在の人物を登場させる漫画になれば
「アントニオ猪木」で登場してくる漫画は数えきれませんね。
タイガーマスクとか悪役ブルースとか。
ギャグ漫画でコマ単位で唐突に登場する猪木キャラなんか
数え切るのは無理でしょう。浦安鉄筋家族とか。
というか漫画でとりあえずレスラーを出しとけ、
みたいなシーンだと
顎が大きくてモミアゲが長い、絶対に猪木をモチーフに
しているよな、というキャラがすぐ出てきますしね。
キャッチーな面があり、漫画キャラ化しやすかったのでしょう。

個人的に好きなのはギャグキャラなんですが、
コンタロウ先生が「1・2のアッホ」で
1~2回登場させた猪木キャラ。
漫画の中ではプロレスは台本ありの世界なんですが、
猪木キャラが台本で有利に立とうとして墓穴を掘る感じでした。
ただプロレスファンからみても嫌味のないギャグで、
それがたしか1970年代に書かれていますから、
時代を20年くらいは先取りした猪木キャラでした。
T・J・シンをモデルにしたような「アラジン77」
とかいうレスラーと戦っていたと思います。
コン先生は少年向けプロレス漫画で
ミラクルボンバー」という作品もかいていらして、
たしか早田という猪木風レスラーも登場していたような。
作品自体は多分未完で終わっていると思います。

猫だけど、じゃりン子チエのアントニオJrもアントニオ猪木から名前を頂戴したキャラクターだったね

アントニオ猪木は偉大過ぎて、
その名をまともに呼べなかった。
敬意を表し「イントニオ あの木」
と呼んでいた。

当時はあれが「嘘」「自慢話」ではなく「衝撃の真相」であり、
今みたいに本人のブログだツイッターだとがなかった時代の
「貴重な証言」でしたからね。
多分、猪木からは梶原先生に
「先生の好きに書いてもらっていいですよ」
との太っ腹な黙認があり、
梶原先生は先生で勝手に猪木をヨイショしたという感じ
だったのだろうと想像します。
多少の皮肉も込みで、いい時代だったなあと
思ってしまいます。
そして一つの時代が終わったな、と思います。

猪木さんが漫画の中に入り込んで活躍し、
プロレスと格闘技と漫画とそれぞれのファンを
熱狂させてそれぞれファンを拡充。
TV放送された「異種格闘技戦」も高視聴率。
こんなエンターティナーはもう出てこないかも。

グラップラー刃牙」では、猪狩という
キャラで出ていた。
猪狩は 刃牙との戦いの前に、刃牙を
バキさん」と呼んで下手に出ていた。
ところが、試合が始まると いきなり
「ダッシャー!!」と叫んで、延髄斬り
の奇襲攻撃で刃牙を痛めつけたのだ。

強いだけでなく、一流の役者でもあった
猪狩?=猪木を現したこのシーンが印象
に残っている。

いまのところ、漫画家の先生ご自身からの
猪木さんへの追悼コメントはあまり報道されていませんね。
にわのまこと先生(ターキージャンキーのなかで
猪木似?のキャラを描かれている)のコメントと
江川達也先生の「国葬を検討してはどうか?」
みたいなコメントくらいかな。
まあ国葬云々はファンの方それぞれに思いがあるでしょう。
私は猪木さんに国葬はガラじゃないと思いますが。

ツイッターなどの一部で
板垣恵介先生に追悼漫画を描いてほしい」
という内容のものをチラホラ見かけております。
板垣先生はグラップラー刃牙で猪狩を描いていますし、
外伝で猪狩vs斗馬も描いていますし、
やっぱり追悼漫画を描いていただけるなら
板垣先生にお願いしたい、とは私も思います(笑)
もちろん小林まこと先生でも大賛成です(笑)

良いですね、それ。是非見てみたい。
最近はクラウドファンディングとかあるし、
どなたかそういう企画でも立ち上げてくれないかな。
格闘技系漫画家先生大集合みたいな形での猪木画祭り。
いままでに猪木さんを描いてない先生とかにも
この機会に是非・・。

列伝の原田久仁信先生とか四角い・・の中城先生、
格闘技系で川原正敏先生とか小林まこと先生、
アクション系で北斗の拳原哲夫先生とか北条司先生とか、
喧嘩系?でも本宮ひろ志先生、宮下アキラ先生、
ギャグ系で浜岡賢次先生とか徳光康之先生とか、
色々な先生の猪木画を見てみたい

良いですね、それ。是非見てみたい。
最近はクラウドファンディングとかあるし、
どなたかそう...

おそらくだけれども、
しばらくは猪木美談を盛りまくった書籍とかが
発売されると思う。
けれど猪木さんって神か悪魔かみたいに
廻りを振り回し振り回された人だから、
徐々にスキャンダル的な猪木評論本も出版されて
来ることになると思う。
特に金銭面で。
それらも含めて所詮は猪木さんの身内でもない
一般人は傍観者でありるづけるしかないのだが、
その一方で「猪木vs馬場」というのは
ある意味で純粋にプロレスドリームなんですよね。

例え猪木さんや馬場さんの虚像実像がどうであったにせよ、
猪木vs馬場といわれればプロレスファンは永遠に
胸がときめき夢を見てしまうのですよ。
そして板垣先生ならばそういったファンが見たい夢を
判っていただいていると思いますので、
是非とも猪狩vs斗馬の新作をご披露いただきたいです。

漫画で色々猪木っぽいキャラは登場しているが猪木本人の方が圧倒的に面白いし胡散臭いしかっこいいんだよな・・・なんというかマンガのキャラよりマンガのキャラっぽい。

良くも悪くもというか、いや
良くはないけれども、
こういう人は貴重な存在だと思う。
実際に直接関係する人は大変だったろうけれど。

クラスメイトのプロレスファン同士で
「馬場と猪木のどっちが強いか」
で議論していたことがあった。
するとプロレスに全く興味が無いクラスメイトが
寄ってきて
「所詮はプロレスで八百長だろ?
 どっちが強いとか馬鹿ばかしいなあ」
と茶化していった。

後日、その茶化したやつが他のクラスメイトと
宇宙戦艦ヤマトとホワイトベース(ガンダム)
 が戦ったらどっちが勝つか」
で熱く議論していた。
そいつは先日のことは全く覚えていないみたいで俺に
「お前はどっちが勝つと思う?」
と聞いてきた。
俺が
「所詮アニメだろ。どっちが強いとかないだろ?」
と答えたら
「お前は何もわかっていない!」
としばらく説教された。

いまだに納得がいかない。

今ならゲーム世界で「デッドオアアライブ」と
「鉄拳」のキャラ、どっちが強い? という感じ
だろう。
ゲームシステムが違うので、どっちが強いか
なんて分からない。
それでも、想像力でこじ開けて考えてみたく
なるのが 男の子なのだ(笑)

一流レスラーでありながら国会議員にもなった。
そして国会でのこのパフォーマンス。
こういう面白いキャラの猪木氏だからこそ、
漫画でもキャラに取り上げられたりしたのだとは思う。
猪木氏馬場氏から次の世代で、一般紙の漫画で
キャラとして取り上げられたレスラーがどのくらいいるのか?
一時期大人気で見た目が長髪で判りやすい長州や、
電流爆破などなんでもありで世間の話題になった大仁田くらいか?
そういう実在キャラの漫画登場は、トータルで
プロレスの人気や知名度のアップにも役立っただろうし、
漫画業界からしても持ちつもたれつだったと思う。
格闘系の漫画にしてみたら、どうしたって実在する
格闘家を登場させることでファンの興味を引き、
物語のストーリーをおもろくしやすい効果はあったはず。
しかし一般人が全く知らない格闘家を
いきなりパロッて登場させてもインパクトは薄い。
それどころか一般人に与えるインパクトが少ないわりに
本人からキャラの無断借用など問題提起される
可能性もないわけではないだろうから
リスクとリターンがあわない。
ましてや、漫画の中で実在の本人よりも虚像であろうとも
夢を膨らませてくれるレスラーが今、何人いるというのか?
猪木氏の死は、プロレスと漫画の蜜月関係に区切りを
つけるような大きな出来事のようなきがしてしまう。

猪木さんに関する漫画や書籍はたくさんありますが、
真実を語っているというものは見極め難いですね。
漫画に関しては事実に即したものは殆どないですね。
プロレススーパースター列伝」のBI砲編なんか
間違いだらけですしね。
日本プロレスでクーデターを主導したのは
猪木ではなく馬場だったとかまで描かれているし。
書籍でも自伝から評伝まで色々ありますが、
なにせ「いいかげん」「インスピレーションで動く」
という感じの人であり、しかも
損得抜きで凄いことをする感じもあれば
凄く金に煩い面も垣間見えたりして、
多分、近くにいる人であればあるほど
猪木さんの全体像ってのは把握しにくいのではないかと。

ブラジル移民から帰国、レスラーとしてトップをとったり
追放されたり、事業家として成功したり失敗したり、
国会議員になったり、何回にもわたって数億円もの借金を
背負ったり、赤裸々な自伝が出版されたり
漫画化されたら、とてつもなく面白いものが出来ると
思いますが、出版されるのは色々な事情を考えると
不可能かもしれませんね。

よりぬき!浦安鉄筋家族 国会議員編

秋田書店が運営するWebマンガサイト・チャンピオンクロス。毎日更新、新作も読み逃した作品も続々登場!無料キャンペーンも多数開催!『僕の心のヤバいやつ』・『刃牙』シリーズ・『弱虫ペダル』・『魔入りました!入間くん』など話題作も目白押し!!

秋田書店さん、仕事が早いというかいい仕事してるな・・。
猪木さんに対する尊敬の念とかカケラもないけれど。
しかし猪木さんを存分に漫画のギャグキャラ化しているし
キャラとして違和感を感じさせないのはすごい。
本来は猪木さんって全くウ〇コと関係ないキャラではあるし
あくまでも猪木ではなく国会議員ってことだけれど(笑)

確かに25ページでは物足りなくも感じますが、
猪木さんの生涯を漫画化したら単行本で
10巻くらいかけても語りつくせませんしね。
10月1日に猪木さんが亡くなられて、
27日発売号で掲載、それもセンターカラーでってのも
相当な突貫作業だったでしょうし、
板垣先生には感謝ですね。

病魔との闘いで弱り切った身体をさらけ
出し、その姿が人々に感動を呼び起こす。
それこそが 達人の域だと思う。
マンガ的には 猪狩(猪木)さんにもう
ひと暴れしてほしかったという思いなの
かもしれない。

猪木さんへの哀悼を表し、緊急で描いて
下さった 板垣先生に ”天晴れ!!”
少年チャンピオンに ”天晴れ!!”

良すぎた•••
原田久仁信インタビュー

2022年10月1日、アントニオ猪木氏が79歳で他界した。その波乱に満ちた人生を振り返るうえで、猪木氏自身が巻き起こした80年代のプロレス黄金時代、そしてブームに並走した漫画「プロレススーパースター…

漫画

[漫画](1ページ目) 2022年10月1日、アントニオ猪木氏が79歳で他界した。その波乱に満ちた人生を振り返るうえで、猪木氏自身が巻き起こした80年代のプロレス黄金時代、そしてブームに並走した漫画「プロレススーパースター…

先生!

先生!

島田響は高校二年生。ある日、友達から頼まれたラブレターを間違えて伊藤先生の下駄箱に入れてしまったことから運命は動き出した。今まで恋をしたことがない響だが、女ギライでクールだけど本当は優しい伊藤先生に徐々に惹かれていき…?
バキ道

バキ道

角力(相撲)の「祖」であり日本最古の公式試合の勝者である野見宿禰。その「宿禰」の称号を継ぐ者が現世にいることを知らされる刃牙。脆くて壊れやすい炭素の塊をこの世で一番硬い物質であるダイヤモンドに変える超絶握力を持つ男が…、日本最古にして最強の「相撲」の神が…、バキの前に立ちはだかる。
リターン

リターン

高1の森沢甲斐(もりさわ・かい)と佐藤竜樹(さとう・たつき)は、タイプは違うが、気の合う幼なじみ同士。そんなある日、甲斐を乗せた竜樹のバイクが、トラックに激突して甲斐は即死!そして次に目覚めたとき、甲斐は甲斐でなく、同じ病院に入院していた少女、茉莉花(まりか)になっていた!?人を好きになるってどういうこと?三浦実子が贈るちょっぴり危険なミラクル・ラブ・ストーリー!
なんでもあり

なんでもあり

常識なんか吹き飛ばせ!どおくまんプロが、普通ではありえない「なんでもあり」な人々を描いた不条理ショートギャグ。山の奥から8時間かけて通勤する会社員、ピチピチギャル教官がエッチなサービスをしてくれる自動車教習所、美少女集団に路地に連れて行かれて犯されちゃうおっさん、カップルの愛の営みをジャマする謎の忍者などなど、大爆笑お約束なギャグ満載の第1巻。※第29話は収録しておりません。
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