イグアナの娘
自分が生んだ娘がイグアナに見えてしまい、どうしても愛することのできない母親と、自分もイグアナだと信じてしまっている娘の物語。 主人公の見た目がイグアナなんて、絵も物語もなかなかシュール。 それでも、健気に母親の愛情を求める主人公の姿には涙が出ます。 よりによって、妹の姿は普通の人間の子に見えるお母さん。姉妹の扱いは雲泥の差に…。 母親の態度が、いかに子供の人格形成に影響するか! これは今でいう「毒親」の物語かもしれません。 最後は、死んだお母さんの姿もイグアナで、主人公はその気持ちを思い、許すのですが…。 心に突き刺さる、母と娘のお話でした。