萩尾望都の「一度きりの大泉の話」について
イグアナの娘』を勧めてくれました。それと、一般的に萩尾望都先生って知られていない。残念なことに。ドラマになった『イグアナの娘』だけは知ってる人が多い。『ワンピース』のファンだという男性に、『11人いる!』前編の表紙を見せたら、「『ベルサイユのばら』だ・・・」と大真面目に言うんですよ。
その日、生まれてきたのはとても可愛い女の子だった。だけどなぜか母親の目には、その子の姿がイグアナに見える…。母と娘の間に横たわる愛と憎しみの葛藤を描いた表題作ほか、両親にスポイルされた少年が人生をみつけるために戻らなければならなかった場所「カタルシス」、アバンチュールへの一瞬の迷い「午後の日射し」、コミックス未収録の短編「帰ってくる子」など6編の異色傑作集。