あらすじその日、生まれてきたのはとても可愛い女の子だった。だけどなぜか母親の目には、その子の姿がイグアナに見える…。母と娘の間に横たわる愛と憎しみの葛藤を描いた表題作ほか、両親にスポイルされた少年が人生をみつけるために戻らなければならなかった場所「カタルシス」、アバンチュールへの一瞬の迷い「午後の日射し」、コミックス未収録の短編「帰ってくる子」など6編の異色傑作集。
超有名な表題作が面白いのはもちろんなんですが、それ以外の短編ももれなくすべて面白かった。 親と子という関係を描く中で、親は大人だからと言って心まで大人になりきれているとは限らないんだなと思える表現が多い短編集だった印象。 そんな中でも異彩を放っていたのが「学校へいくクスリ」。かなりSF色が強めで、作者の遊び心も見えて、何を伝えたかったのかはよく分からなかったけど読んでて楽しい一作でした。