昨年1月に惜しまれながらこの世を去った狩撫麻礼さん。
SOIL』や『デスコ』といった尖った作品を放ち続けるカネコアツシさん。
その二人により、1995年に描かれたコラボ作品が一周忌に初めて単行本として発売されました。

表題作の「3ツのお願い」は狩撫麻礼作品らしいドライブ感に溢れており、グイグイ引き込まれていく感覚が堪りません。カネコアツシさんの絵も、狩撫麻礼作品の味わいに非常にマッチしていて素晴らしいコラボレーションだと思います。

もう一つの収録作品である「CALLING」はカネコアツシさん単独の作品ですが、最初にこちらが入っていることによって、より抑揚をつけた状態で「3ツのお願い」を楽しめる優れた構成となっています。

何より、あとがきでカネコアツシさん自身にやって書かれた狩撫麻礼さんとの思い出が非常に胸を熱くさせる内容となっており、その上でできたこの作品に対しての愛着を強めてくれます。

今またこのマンガが読めるようになったことに感謝しかありません。

読みたい
Re:blue

20歳JKの甘い受難 #1巻応援

Re:blue
兎来栄寿
兎来栄寿

加瀬まつりさんの初連載作品。 中卒の工場労働者だった主人公が、缶ビール片手に高校に入学する方法を調べながら20歳で初めて高校に通い始めてJKになるという少し異色の設定ではありますが、別マ色全開のラブストーリーです。 自分が20歳で、何なら同級生よりも新卒の教師の方が年が近いという状況であるため自分から男女問わず一線を引いてしまうものの、それをどんどん突き崩されていく攻防に思わず顔が綻んでしまいます。 ヒロインの吉野さんは黒髪ロングの清楚系美人で見た目では20歳とは判らず、個人的に応援したくなる要素しかありません。加瀬まつりさんの作画が良くシンプルにかわいい上に、絆されていく場面のかわいさは尚更です。1話最後の表情とか、私服のときの表情とか最高ですね。 高校生の時分の1歳差って極めて大きいので、ましてや5歳差があると相当意識はしてしまうところではあると思いますが、半世紀少し経とうものなら75と70でほぼ誤差ですからね。末永く幸せに爆発して欲しいです。 良い少女マンガは脇役も良い法則から見ると、同じクラスで早々と友達になってくれる美山さんや小村崎さんら、友人キャラもいい感じです。個人的に好きなのは、若宮くんを追いかけて高校に入学した謎のオタク系ぽっちゃり男子。 初連載作品とは思えないほどの安定感があり、単行本発売を機に今後ますます人気が出ていきそうだなと感じます。今後も楽しみです。

シャングリ=ラ

緻密に美麗に描かれる宇宙のディストピア #1巻応援

シャングリ=ラ
兎来栄寿
兎来栄寿

『テヅコミ』にも『メトロポリス』の二次創作を寄稿していたマチュー・バブレ氏が2016年に出版したディストピアSFです。先月に邦訳版が発売され、その電子版もこの度配信され始めました。 太陽が超新星爆発を観測しようとする青年からスタートするプロローグ。そこから100万年後のお話としてストーリーが始まるスケールの壮大さにまず惹かれます。 広大無辺の宇宙空間における、ちっぽけな人間にとってはあまりにも巨大すぎる現象も含めて、美しいヴィジュアルで物語られていきます。 バンドデシネらしい緻密な画風で、ほとんどのコマが背景までみっちり描き込まれているので物語への没入感を強く高めてくれます。コロニーの中の小さなユニットでの生活が見てとれるような描写など、好きです。 「音楽は? 文学 芸術…学問は? それは無から心の奥底から立ち現れる恩寵の輝き 人間は消費のみの存在ではない」 といったセリフに見て取れる言葉選びも好きです。 とある衝撃的なシーンと、そこで爆発する感情には大きく心を動かされました。どんな遥かな未来となりテクノロジーが進歩しようとも、人の人たる所以ら変わらないのはSFらしいテーゼを感じられるところです。 反物質、ホモ・ステラリス、アニマロイドなどさまざまなSF的単語が飛び交いながら、ドラスティックに進んでいくドラマに、気付くと夢中になってページを捲っていました。 ハードで骨太なSFを楽しみたい方にお薦めです。

それでも天使のままで 【単行本版】

仄暗い底で剥がされる心と魂の瘡蓋 #1巻応援

それでも天使のままで 【単行本版】
兎来栄寿
兎来栄寿

小骨トモさんの2冊目となる短編集です。 それぞれ発表時に話題になった「リカ先輩の夢をみる」、「それでも天使のままで」、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」の短編3作に加え、今回の単行本で先行収録となる「先生のクモのイト」の4篇が収められています。 「先生のクモのイト」は、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」に連なる作品となっています。 全体的な読み味としては、1作目の『神様お願い』と同様です。表紙絵のようにベースの絵柄は丸っこくてかわいらしいのに対して、剥き出しの″人間″が顕にされる中身の鋭利さたるや。 最初の「リカ先輩の夢を見る」からして、精神的に余裕があるときでないと食らいすぎるので読む時分とコンディションは選びたい作品です。果てしなく深い共感と、そこに隣接する絶望的な感情。読みながら魂が汗をかき血涙を零します。 1篇だけでも抉られるのに、1冊を通読したときの痛痒感といったら。 心の瘡蓋をガシガシと剥ぎ取られ、傷口をグリグリと穿られるような、そしてそれが痛みだけではなく何か他の感情をも催してくるような。 同じ経験をした訳ではないのに、どこか記憶の奥底にある罪悪感を喚起され撫ぜられるような部分もあります。 鋭敏なセンスが昏い輝きをもって溢れている短編集で、ダウナーな気分に浸りたい方やそうした作品が好きな方にお薦めです。

賭龍

52枚の札が見せる虚実 #1巻応援

賭龍
兎来栄寿
兎来栄寿

現在ラスベガスで世界最大のポーカー大会であるWorld Series of Poker(WSOP)が開催中です。毎年開かれているこの大会ですが、昨今は世界的なポーカー人気も高まっておりメインイベントの参加者も年々増加し、優勝賞金は今のレートだとおよそ16億円にもなります。 かくいう私もポーカーは好きで国内最大の大会でも好成績を残しており、その内WSOPにも挑戦しに行きたいと思っています。 そんなわけで、今までに描かれたポーカーマンガはほぼすべてチェックしており、新しいポーカーマンガが出たと知って喜び勇んで1話から楽しみに読んでいました。 山本神話さんは、前作の『グレイテストアンダードッグ』にもボクシングマンガでありながら数話にわたるテキサスホールデム回があり、またそれが面白かったので、今回新たにポーカーマンガを描くと聞いてとても納得感がありました。 何しろ、山本神話さんの描くキャラには色気があり、カッコいいし、美しいし、かわいいのです。鉄火場でのアツい駆け引きを描く際にも、クールなキャラたちが興奮を高めてくれます。 ポーカーはルールを知らなくても一瞬で覚えられる上に世界共通なのが長所で麻雀と違うところですが、本作もルールは解らなくてもまったく問題ないように作られています。 極端に言えば、ポーカーの駆け引きは「嘘」か「本当」かの二択。その緊張溢れるドキドキ感を読んでいてたっぷり味わえます。 解りやすく描かれているが故に、玄人からするとプレイラインなどは物足りなく感じる部分もあるかもしれませんが、それは現役の医師が医療マンガを読んで重箱のすみをつつくようなもので、大半の読者には問題ないでしょう。 個人的には、こうした作品がどんどん増えて行って、ポーカー文化が隆盛していくことで玄人も満足できる麻雀マンガにおける『ノーマーク爆牌党』のような作品もいずれ出てくることを期待しています。 この作品でポーカーに興味を持って始めてみようという方もきっといると思いますので、将来そういう方と楽しく卓を囲めたら良いなと思います。 なお、この作品に登場するCasino Live Tokyoは実在するお店で私も行ったことがあり、手軽に聖地巡礼もできるようになっています。興味があれば足を運んでみるのも良いでしょう。

アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿【電子単行本】

面白いWeb記事のネタを求めて #1巻応援

アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿
兎来栄寿
兎来栄寿

先日新たに「比嘉姉妹」としてカドコミでの連載も始まった『ぼぎわんが、来る』に端を発し映画化もされた「比嘉姉妹シリーズ」の澤村伊智さんによる小説を原作として、『十五魔女の最後の旅』や『レインコートキッズ』、また『宇宙よりも遠い場所』のコミカライズも担当した宵町めめさんが漫画を担当する作品です。 本作は、面白ければ何でもありのエンタメWebマガジン「アウターQ」でライターとして活動する駆け出しライターの湾澤陸男(わんざわりくお)が主人公。「新人ライターが食わず嫌いを克服する」シリーズを書き始めて3ヶ月経った彼が、新たにさまざまなネタを追っていく物語です。 私は原作は未読なのですが、あらゆることをテーマにすることができるこの設定がまず良いなと思いました。これが探偵などであれば、行く先々で事件が起きる体質が必要になります。しかし、Webライターなら自らさまざまなところに能動的に飛び込んでいける、しかもネタのためにどんな場所にでも行く必然性もある。如何ようにでもお話を膨らませることができて、各エピソードごとに違った味わいを生みながら楽しませることも可能で何とも美味しいなと。 Case.1の「笑う露死獣」では、都市伝説の正体に迫っていくことになるのですが、暗号を次々と解読していって真相に迫っていく展開にワクワクしました。読者も解読に挑戦できるようになっているのが面白いです。また、明かされる真実にも心動かされました。 そうかと思えば、Case.2の「歌うハンバーガー」ではまた違ったテイストで魅せてくれます。ナイフとフォークで食べる大きくて美味しいハンバーガーが食べたくなりました。綾辻行人さんにも絶賛されたホラーエンターテインメントの名手としての魅力が、本作にも溢れています。 一見カタギに見えないものの中身はとても良い人な編集長の八坂さんや、先輩ライターで顔も性格も良いものの会話においては指示代名詞連発でちょっと残念さを醸し出す井手さんなど脇を固めるキャラたちも魅力的です。陸男を初め、宵町めめさんのかわいくも少し影が見え隠れする画風とも絶妙にマッチしていると感じます。 個人的に特筆すべきはCase.3の「飛ぶストーカーと叫ぶアイドル」に登場する篠原亞叉梨さん。良き黒髪ロングストレートキャラです。ファンのことを「衆生」と呼称し、浄化・昇天させ極楽浄土へ送る仏教系アイドルグループ「ぱ☆GO!陀」、推せます。金剛杵型のペンライトとか振りたいですね。 今後もバラエティ豊かな調査対象に、いろいろな感情の揺さぶられ方をしそうで楽しみです。ホラー、ミステリー、オカルトなどが好きな方にお薦めです。

N

「N」へのカウントダウン #1巻応援

N
兎来栄寿
兎来栄寿

最初は中学生男子たちの肝試し。 その次は少女の授業参観。 暇を持て余したニートや、就活が終わった大学生など1話1話は独立していてありふれた日常から始まる、オムニバス形式で描かれた作品です。しかし、その日常はある瞬間から一変していきます。 すべてのお話に共通するのは、謎の存在「N」。バラバラの物語が、「N」に収斂していきます。 第1話「A」 第2話「B」 第3話「C」 と、アルファベット順に進行しながら、 第5話「E」 の次が 第7話「G」(7とGは鏡文字、目次でもこの部分だけ反転) で、その次が 第6話「F」 という構成で、その最後には 【第14話「N」まであと7話】 という死へのカウントダウンのような予告。 更には、単行本の最後に入っているおまけの部分も背筋が凍るようなものです。こうした演出も含めて、非常に良いミステリーホラーとなっています。 罪を犯したり禁忌に触れたりする瞬間の、胸の鼓動が早まり冷や汗をかくような心地が的確に描かれており、にことがめさんの作画も話に非常にマッチしていると感じます。 果たして、Nとは何なのか。 14話で一体何が起こるのか。 急激に夏感が出てきた最近ですが、こちらで涼を取ってみてはいかがでしょうか。

うちの母は今日も大安

素敵で前向きで偉大なお母様 #1巻応援

うちの母は今日も大安
兎来栄寿
兎来栄寿

私がありまさんを認識したのは、Twitterで公開されていたこの本のChapter1 第1話にある 「アメリカで事故ってハッピーバースデーを歌ったうちの母」 でした。 アメリカのスーパーの駐車場でバックしていたら、ショートカットしようとしたおじさんと衝突してしまい烈火の如く怒鳴り散らされたものの、「It′s my birthday」というフレーズを聴き取った筆者の母君が店員さんたちと一緒にバースデーソングを歌うと途端に機嫌が良くなり謝ってくれたというほっこりエピソードです。 本書は、そんな素敵な母君様の心温まるエピソードや人生を生きる上で大切にしたいことが詰まった1冊です。 夫の仕事の都合で行った慣れないアメリカで、言葉が解らないときにどうやって英語を覚えていったのか。 介護でしんどくなってしまったときにどう対処したのか。 子どもが元気がなくて学校を休んだときにはどうしたか。 さまざまな、身近にあるシチュエーションで輝く母君の言動に読んでいて心が解れ前向きになっていきます。 バイクの免許を取ったりフルマラソンを走ったり、いくつになっても新しいことに挑戦し続ける気概や、実家での本格的な擬似縁日開催を全力で楽しむ様子を見ていると「人生の達人」と呼ぶのが相応しい気がします。 私もどちらかというと全力で物事を楽しむ方で、そこに一緒になって楽しんでくれる人が集まってくれることが多くて感謝しきりなのですが、母君様には似た気質を感じて共感します。 他方で、 「好きなものをちゃんと持っておく」 「自分の人生を生きなきゃ」 「そもそも人に謝罪と感謝を求めてはなりません」 といった言葉は、心に留め置いて大事にしておきたいものです。 ありまさんが母君様の言葉や存在によってどれだけ助けられ感謝しているかも伝わってくる内容でした。 心を前向きに持っていきたい方にお薦めです。これを読んで、人生を大安にしていきましょう。

わたしって害悪ですか?~お花畑声優厨の場合~

推し活の光と闇の相転移 #1巻応援

わたしって害悪ですか?~お花畑声優厨の場合~
兎来栄寿
兎来栄寿

推しを推す。 それは、人の営みの中でもとりわけ尊いものです。しかし、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。その行為や付随する感情も、行き過ぎてしまうとむしろマイナスに働いてしまうことが往々にしてあります。 本作は、新米声優・土岐野カエデ(23)を推す会社員・美花(26)の推し活の物語です。 初めてアニメで主役を得たことで、露出が増えファンも増えていくフェーズにあるカエデ。しかし、そうなると必然的にアンチの声も目立ってきます。 本作ではSNSや配信コメント、現場などにおけるアンチの描写がかなりしっかりと描かれており、非常にリアルです。美花は大好きなカエデの活動に支障が出ないよう推し活の延長線上として、そうしたアンチに対する″駆除″活動を行っていきます。ファンは原義を辿ればfunではなくfanatic。光と闇は紙一重です。 ただ正直、美花の行為自体はやり過ぎであるとしても、そこで生じるモヤモヤとした気持ちには誰かや何かを強く推した経験がある人なら大なり小なり共感できるのではないでしょうか。 また、美花のそうした行為が生じている原因のひとつに会社のブラックさがあるのは現代社会の暗部だなと感じます。他の人より仕事が早いと待遇は変わらないのに労働量が多くなるので、生産性を下げることが最適解となる矛盾。昼休みまるまる使っても愚痴を言い足りない部長。そこで溜めたストレスが、推し活での快楽をより大きいものにして依存性を高めてしまう。 そんな美花の愚痴を嫌な顔ひとつせずに聞いてくれて、推し活の応援もしてくれて、抽選にも付き合ってくれる友人のゆずちゃんのような存在は大事にすべきです。主人公が幸せになるのは難しいかもしれませんが、ゆずちゃんには幸せになって欲しい……。 推す熱量の軽さの割に美味しいポジションを確保していてモヤっとするまりんちゃんや、同担で戦友感のある蘭之介さんなど、味のあるサブキャラクターも豊富で今後も楽しみです。 推しは推しても害悪にはなるな、という反面教師的な役割を担ってくれる作品です。

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
サーチアンドデストロイ

サーチアンドデストロイ

内戦後――兵士や労働力として大量に生産されたクリーチャーと呼ばれるロボットが街に溢れ、あるものは路上に、あるものは裏社会に身を置き、市民との軋轢を生んでいた。ある夜、盗みを働きヤクザクリーチャーに捕らえられた孤児・ドロの前に、一見、人間ともクリーチャーともつかない少女が現れる。獣の毛皮を身にまとい、怒りに満ちた眼差しで親玉・キックに襲いかかる少女。その機械の四肢には、最強の武器が装備されていた……!

EVOL (イーヴォー)

EVOL (イーヴォー)

人生はつまらない。命はくだらない。希望は死に、夢は潰えた。だから僕達は、世界を殺す。==その日、世界に絶望した子供達の命は終わりを迎えるはずだった。不幸にも自殺は未遂に終わり、一命を取り留めた3人の少年少女。病院で目を覚ますと彼らの身には、不思議な「異能力」が宿っていた。その力は「ヒーロー」と呼ばれる、血統でのみ継がれる「正義の味方」しか持ち得ないはずのものだったーー。==居場所のない僕達が、世界に叛逆を始める。新感覚ダークヒーロー・ジュブナイル、1・2巻同時発売。超厚【276ページ】で開幕。==●カネコアツシ ビームコミックス好評既刊●[デスコ]全7巻[Wet Moon]全3巻[SOIL]全11巻[BAMBi remodeled]全6巻●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM

テヅコミ

テヅコミ

手塚治虫生誕90周年を記念したマンガ書籍が新創刊! 『どろろ』『リボンの騎士』『奇子』などの名作を人気作家がトリビュート! 過去の手塚治虫作品も収録! 月刊・全18号予定。 ■漫画 『サーチアンドデストロイ』(原作:どろろ) カネコアツシ 『新約・リボンの騎士』(原作:リボンの騎士) 武礼堂[村正みかど・宮本ろば・はまむらとしきり] 『亜夜子』(原作:奇子) 九部玖凛 『懊悩! マモルくん』(原作:マグマ大使) しりあがり寿 『チョコっとドラキュラ』(原作:ドン・ドラキュラ) えのきづ 『とらわれのエデン プライム・ローズ』(原作:プライム・ローズ) 蒼一郎 『和田ラヂヲの火の鳥』(原作:火の鳥) 和田ラヂヲ 『治虫の国のアリス』 上野顕太郎 『グルグルギューン』 史群アル仙 ■小説 『青いリボンと銀の髪』(原作・リボンの騎士) 小説:古瀬風 イラスト:高梨りんご ■海外作家・特別参戦! 『プリンセスナイト』(原作:リボンの騎士/ローマの休日) マウリシオ・デ・ソウザ 『ハートレス』(原作:ブラック・ジャック) 脚本:ジョー・ケリー 作画:ケン・ニイムラ ■対談企画 『ラララのお茶の間』 手塚るみ子 イラスト:つのがい ■コラム 『まんがの神様が教えてくれたこと。』 堀江貴文 『どろろ』などの名作を人気作家がトリビュート! 過去の手塚治虫作品も収録!

狩撫麻礼作品集 カリブソング

狩撫麻礼作品集 カリブソング

【SIDE A】大友克洋「EAST OF THE SUN,WEST OF THE MOON」/かわぐちかいじ「赤い風車」/谷口ジロー「野獣の夜」/守村大「Rock喫茶開店入門編」/泉晴紀「ダーク・マスター」/いましろたかし「おめーに似た奴」 【SIDE B】松本大洋「リボルバー」/森園みるく「デッドエンド」/カネコアツシ「CALLING」/やまだないと「ホラぁ」

試し読み
SOIL

SOIL

とある地方都市のベットタウン『そうるニュータウン』。穏やかなその町で停電が起きた夜、親子三人の一家が消えた。その失踪を契機に、異様な事件が続発し、平穏な町の裏側に潜む狂気や悪意が次々と表に上がってくる…空前絶後のソリッド・シチュエーション・ミステリー。

BAMBi

BAMBi

5億円の賞金をかけられたピンク色の髪と銃を持つバンビ。誘拐した少年と共に旅を続ける彼女に次々に襲い掛かる追っ手。ふたりの旅路の果てに待つものとは……?ピンク色の髪とピンク色の銃を持つ殺戮処女・バンビを巡るロードコミック第1巻!

Wet Moon

Wet Moon

60年代。歓楽街。熱に浮かれるダンスのリズム。“傷”を負った男は、その女を、追う。さあ、狂え。月下の者たちよ。漫画家にイラストレーター、そして映画監督と、常にジャンルを越境しながらマッドでセクシーな作品を生み出しつづけ、多くのアーティストやクリエーターから熱い賞賛を集めるカネコアツシ。『BAMBi』『SOIL』に続いて漫画界の鬼っ子が放つは、不意打ちの新境地。錯乱する「愛」の物語、始まる。

デスコ

デスコ

クソつまらない世界を騒がせる、ウルトラポップなダークヒロイン、降臨。彼女の名は…。ジャンルも国境も超えて活躍する漫画界の鬼っ子・カネコアツシが“今”に解き放つ、新たなコミック・ノワール、世界注目のスタート。

BAMBi remodeled

BAMBi remodeled

殺戮処女が、血だまりと硝煙を後に、疾走する!!甲本ヒロト「世界はどーなんだ、バンビ」チバユウスケ「妄想と裏切り、これが現実」aiko「バンビになりたい」他、数多くのアーティストたちから讃辞を贈られた血風怒濤ロードコミックが、誕生から17年を記念したスペシャル・エディションで、ここに新生!!※本作は「BAMBi1」を描き下ろしカバーイラストに変更し、あとがきを追加した作品となります。

B.Q.

B.Q.

モンスターにフリークス、殺人狂にアブノーマル!!ファナティックでおバカなボーイズ&ガールズの、マッド・ティー・アンド・×××・パーティーにようこそ!!二十日鼠のように世界の端っこを噛り続けるマンガ家・カネコアツシ、大チュー目の作品集が待望の電子化!!

初期のURASAWA 完全増補デジタル版

初期のURASAWA 完全増補デジタル版

この作品は2000年に刊行された『初期のURASAWSA』に、未収録作品を加えるなどの再編集を加えた完全増補デジタル版です。『Swimmers』 『魔術』 『Return』 『ストリート・コーナー・ギャングズ』 『BETA!!』 『ラッシュ・ライフ 岩間勝男ボクシングジム』 『サバイバル・ラバーズ』 『シナリオ』 『チルドレン・チルドレン』 『クラッシュ・ダンス!!』 『夜の空腹者たち』 『勤め人走る!!』 『さよならMr.バニー』 『オールド・ウェスタン・ママ』 『N・A・S・A PART1』 『N・A・S・A PART2』 『大正探偵(デテクティブ)』 『放課後コネクション』 『SINGING POLICEMAN』 『RUNNING POLICEMAN』 『SHOUTING POLICEMAN』 『FIGHTING POLICEMAN』 『JUMPING POLICEMAN』 『FLYING POLICEMAN』 『SWIMMING POLICEMAN』 『新宿ララバイ』 『マイティ・ボーイPART1』 『マイティ・ボーイPART2』

ライブマシーン

ライブマシーン

六本木のナイトクラブで演奏する凄腕のジャズ・ピアニスト、有山礼二。その裏の顔は、コードネーム「ライブマシーン(殺人機械)」と呼ばれる殺し屋だった――。アフリカの戦場で鍛え抜かれた傭兵としての技術と経験、そして殺人者としての資質を『Q』と名乗る華僑の男に見抜かれた礼二は殺し屋としてスカウトされ、Qに依頼されるままに政財界の大物たちを葬り去っていく。だが、Qからは知らされていなかったが、礼二が殺した男たちは、『弓弧会』と呼ばれる秘密組織のメンバーばかりだった。自分たちが何者かに狙われていると気付いた『弓弧会』は過激派テロリストたちを雇い、敵対者の捜索と殲滅を命じるが…。ハードボイルド・アクションの傑作!

BOX(ボクシング 暗い箱)

BOX(ボクシング 暗い箱)

周りから祝福されながら、幸福なボクシング生活を歩む男・吉岡猛。才能はありながら、同階級に吉岡がいたがためにスポットライトを浴びることのなかった男・首藤悟。時代と運命に翻弄される二人のボクサーの軌跡。戦後の混乱が収まり、高度経済成長に向けて走り出そうとしていた頃の東京。上野にある田島ボクシングジムに一人の才能あるボクサーがいた。そのボクサーの名は、吉岡猛。数日後にはノンタイトルながら日本チャンピオンとの試合も組まれていた吉岡だが、気になることが一つあった。それは、数日前に同じジムの首藤悟としたスパーリングのことだった。ジムの期待を一身に浴びている吉岡とは違い首藤は、誰からも期待されていないボクサー。戦績も16戦7勝(5KO)9敗というぱっとしないもので、練習もろくにしない選手だ。しかし、このスパーリングで吉岡はこの首藤から強烈なパンチを浴びてダウンを喫してしまう。トレーナーは「まぐれだから気にするな」と言うが、吉岡にはあのパンチがまぐれだとは到底おもえないのだった……… 目次 第1話 前兆 第2話 夜の拳 第3話 第3の男 第4話 深層海流 第5話 不可解 第6話 黒い援護者 第7話 夢魔の告知 第8話 蓮の花 第9話 仮面 第10話 最後の拳

バトルキッズ

バトルキッズ

199X年──ノストラダムスの予言した"恐怖の大王"とは、偶発最終核戦争のことではなく太陽黒点の異常増殖による地球規模の天候異変であった。少年(キッズ)たちの戦いは、いま始まろうとしている──

試し読み
ルード・ボーイ

ルード・ボーイ

女の名前は淑子。夫と別れ、豪邸を出てマンションでひとりぐらしをはじめている。そして、男。南方という。男は女を見て、たちまち恋した。女は無視し、男は街を歩く。ヤクザに出会い、男は“二代目”と呼ばれ、追いかけられた・・・。

試し読み
エイント・チャウ

エイント・チャウ

いまやコンクリート・ジャングルと化した歓楽の街"新宿"で、娼婦・アル中・ギャンブラー・ストリッパーなど裏街道を歩む人たちに、真情あふれる視点から迫る、若いルポライターの一人立ちを目指す厳しい青春の途‼新鋭コンビが大胆に挑戦したニューコミック

試し読み
エッヂ

エッヂ

寝たきりの母親と二人暮らしの居酒屋の店主、横井次郎。ダッチワイフといつも一緒の久木。二人は出場料金3万円を払い、素人プロレスで闘うことが唯一の生き甲斐。そんな二人に近づいたのは超美人の島メグミ。二人に近づいたメグミの目的は、宇宙人からの指令による地球の男の調査だった。そのメグミを見た超能力者の占い師は3人を…。

マニュアル

マニュアル

社運がかかった機密任務を命じられた企業戦士・深見四郎(ふかみ・しろう)の活躍を描いたビジネスアクション。家電メーカー“DIGIX(デジックス)”の巡回サービスマン・深見四郎は、本社の会頭に呼び出され、重要任務のため山奥の傭兵学校で過酷な特訓を受ける事に。そして本社の会議に出席した会頭は、自社のビデオデッキ“VH-777”がエスパー能力を有する顧客の思念に感応すると発表して……!?

カネコアツシ×狩撫麻礼!! 稀代のコラボが奇跡の刊行にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。