乱丁なのか仕掛けなのか。
※ネタバレを含むクチコミです。
最初は中学生男子たちの肝試し。
その次は少女の授業参観。
暇を持て余したニートや、就活が終わった大学生など1話1話は独立していてありふれた日常から始まる、オムニバス形式で描かれた作品です。しかし、その日常はある瞬間から一変していきます。
すべてのお話に共通するのは、謎の存在「N」。バラバラの物語が、「N」に収斂していきます。
第1話「A」
第2話「B」
第3話「C」
と、アルファベット順に進行しながら、
第5話「E」
の次が
第7話「G」(7とGは鏡文字、目次でもこの部分だけ反転)
で、その次が
第6話「F」
という構成で、その最後には
【第14話「N」まであと7話】
という死へのカウントダウンのような予告。
更には、単行本の最後に入っているおまけの部分も背筋が凍るようなものです。こうした演出も含めて、非常に良いミステリーホラーとなっています。
罪を犯したり禁忌に触れたりする瞬間の、胸の鼓動が早まり冷や汗をかくような心地が的確に描かれており、にことがめさんの作画も話に非常にマッチしていると感じます。
果たして、Nとは何なのか。
14話で一体何が起こるのか。
急激に夏感が出てきた最近ですが、こちらで涼を取ってみてはいかがでしょうか。
・男子中学生5名行方不明事件・■■小学校1クラス惨殺事件・自動車暴走2名死亡事故一連の現場に残された「N」の文字。その主犯として都市伝説が世間を賑わせる、2000年前に崩壊したはずの宗教団体「N」。「N」とは一体何なのか?
・男子中学生5名行方不明事件・■■小学校1クラス惨殺事件・自動車暴走2名死亡事故一連の現場に残された「N」の文字。その主犯として都市伝説が世間を賑わせる、2000年前に崩壊したはずの宗教団体「N」。「N」とは一体何なのか?