夢見ることは生きること――。奇才ホドロフスキーと天才メビウスが結びつき、生まれた衝撃のスペースサーガ! 世界中のクリエイターを陶酔させ続ける伝説のフランスコミック謎多き本編を紐解く解説集『アンカルの謎』を併録し、再起動! これを読まずしてSFは語れない。カルトの帝王アレハンドロ・ホドロフスキーとBD界の天才画家メビウスによる壮大なスペース・オペラ『アンカル』。ウイスキーと人造娼婦とドラッグをこよなく愛するR級探偵ジョン・ディフールの日常は、謎の生命体“アンカル”を手に入れた日から一変する。クローン手術を繰り返す大統領、ミュータント、異星人、化学兵器、階級間の争い、陰謀…… ジョンの行く先にはさまざまな試練が待っている。宇宙と人類の運命を懸けた果てしない大冒険の先に、ジョンが見たものとは? アンカルとは何なのか? 人はどこから来て、どこへ行くのか? ホドロフスキーの哲学とメビウスのアートが生み出した、世界的ベストセラー!
300年後の世界。破滅を呼ぶ生命体。巨大船の謎。他惑星へ出稼ぎに出ている地球の青年サザンは、ある夜、赤い髪の少女・ミーナと出会う。彼女は体内に強大な力を秘めており、そのエネルギーを狙って腕自慢の盗賊たちが次々と襲ってくるという。再会を約束した日、何も言わずに姿を消したミーナ。彼女を追う中で「破滅を呼ぶ生命体」の存在を知ったサザンは―― オールカラー&フルアナログ作画! 80’sの世界観で描く驚異の新人の圧倒的デビュー作!!
自分では損得勘定ができるつもりだが、いつも情に流されて貧乏くじをひいてしまう少年、麻生河七勇太は、ある日、目の前で行き倒れた異形の男から、一人の少女を託される。彼女こそ、最新にして最強の宇宙船『ネクシート号』の舵輪--ミュズだった。二枚目の地図(ネクストシート)を巡って、新たな主人公の冒険が始まる!!
思考力と独創性の両面で非常に大きな世界で語られる家族、犠牲、サバイバルに関する大規模なスペースオペラ。『アンカル』の究極の戦士の魅力的な血統を主軸としたメビウスとホドロフスキーによる一読すべきカルトスピンオフ。このコレクションはメタボルンの血統を紹介しつつ、深く根差した彼らの主義の起源を暴く。一族の巨額な富の源を見つけ出し、なぜメタボルンが人口脳科学による移植を行ったのか、そしてなぜ次のボルンになるただ一つの道が、死闘の末、自らの父を倒すことであったのかを知る。それぞれの歴代の世代が、拝金主義、支配、テロによって堕落したギャラクシーにおいて、対峙するため集積された部隊に打ち勝つため奮闘する。
つい先ほどまで東京の三鷹にいたはずの普通の高校生・阿佐ヶ谷真は、気がつくとなぜか宇宙戦艦のAIになっていた。当の戦艦は敵の大艦隊に包囲され僚艦もわずかという絶体絶命の大ピンチ。しかも艦長は儀礼的に乗艦していた皇族でお飾りの少女。AIとなった真は「人間」でもある自分の特性を活かし、生き残るため斬新な戦術を駆使して撤退戦を試みる――。「小説家になろう」発の「まだ誰も見たことのない最強の撤退戦」を描くスペースオペラ、待望のコミカライズ!
これは、地球が滅亡した宇宙で、生き残った二人の地球人が宇宙で宅配屋をしながら、何処かに有ると言われる地球人の街を探す物語である。レイジは宇宙一の宅配会社「スターエクスプレス」の運び屋で、海賊退治も請負う「バスターズ」の一員。宇宙で忌み嫌われる地球人ゆえ、冷たくあしらわれ、他人を寄せ付けない暗い性格になってしまったレイジだったが……。レイジと旅する、同じ地球人のメイや、レイジの仕事ぶりに理解を示す仲間と共に奏でる本格的スペースオペラ、出会いの数々を描く第1巻、ここに開幕!※作家個人で公開していたWeb漫画作品を電子書籍版として配信!
西暦2264年、女考古学者のテー・ノンノンジー・Pは、“スターピース”と呼ばれる貴重な地図の断片を求めて探索に出かけるが…
ぶきみに輝く青い月は、何の前兆だったのか?だれが、何のために、タク少年を五億年前の月世界へワープさせたのか!?そして、宇宙の敵、ゲルタン星人とは?雄大なスケールで描く、傑作スペース・オペラ、第1弾!
人類が太陽系外へと居住地を拡大した遠い未来。遺伝子改造によって進化した「アーヴ」と呼ばれる種族が、人類世界の半分を支配する帝国を築き、残り半分の人類と敵対する勢力となっていた。緊迫した情勢の中、平民出身でありながらアーヴ貴族となったジントと、アーヴの皇帝の孫娘・ラフィールは運命的に出会い……。名作スペースオペラのコミック版第1巻!
ネシアは銀河に散らばる沈没船から「お宝」を引き揚げる銀河宝物捜索会社の社長。難破した貨物船メガマウス号のあるお宝を捜索中に海賊クント・パッチマンの攻撃を受け、ある惑星に漂着。そこで、メガマウス号の乗組員だった航太に助けられ、二人でお宝を捜すことに……。だが、二人の前に再びパッチマンが立ちはだかる!ネシアが捜すお宝とはいったい……!?
子供の頃から、自分はいつか宇宙へ出るものと思っていた。宇宙へ出なければ、生きていけない、そう思っていた…。そんなミスティの前に現れた、“命知らず”の異名をとる、運び屋キース・ギャレット。彼ならば自分を宇宙に連れて行ってくれると、ミスティはキースの押しかけパートナーに――。宿敵<ブラット・コネクション>を相手に、華麗に繰り広げるスペース・オペラ、第一弾登場!!
透視、誘導、念動力。事情を知らされずに集められたタクら超能力者たちは、突然5億年前の月に送られる。彼らを呼び出したのは、他の惑星からの侵略に苦しむモコ帝国の王子ノーマン。自力で元の世界に戻る術を持たないタクたちは、戦闘員を養成する訓練施設での特訓を強いられる。命をかけた戦争のなかで、月の歴史を変えるノーマン計画に巻き込まれていく……。かつてないスケールで描かれる、傑作スペース・オペラ! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT176~178『ノーマン』第1~3巻収録 <初出掲載>1968年4月28日号~1968年12月22日号 週刊少年キング連載
トニーたけざきが贈るオールカラー、スペースオペラ!! 宇宙ではるか太古に栄えていたという超古代文明。エロ本から最終兵器にいたるまで、その文明のすべてが保存されているという伝説の古代宇宙秘宝館! それを求めて宇宙を旅するひとりの女がいた……。その名はピンチー。古代宇宙人・ピンチ星の末裔だ。舎弟のオードリー・Qを引き連れて宇宙を駆け回る!! エロ、ギャグ満載。トニたけワールド全開の1冊!!
人類域標準暦1001年。人類すべての“ゲート”は星間軍事連合体“人類域の門番(ゲートキーパー・オブ・ジ・アイオーン)”の支配下となっていた。国を滅ぼされ、配管工に身をやつしていた元ザイシオン連合王国王子リーシャは外の世界に出ることを熱望していたが……!?遥か未来の宇宙を舞台に、塩野干支郎次が満を持して放つスペースオペラ巨編、ここに開幕!!
日本SF界の重鎮・高千穂遥と、アクション漫画の第一人者・石川賢がタッグを組んで描いたスペースオペラ。ワープ装置のエネルギー源となることが発見され、いまや宇宙を支配するほどのエネルギーにまで発展したマルチニウム。マイク・デビラスによって発見されたとされるこの物資には、実はシバ・アキヒコというもう一人の発見者がいた。私欲によってシバ・アキヒコを手にかけたマイク・デビラス。頬に南十字星(サザンクロス)の傷を持つシバ・タツヤ(サザンクロス・キッド)は、父アキヒコの仇、マイク・デビラスを追って宇宙をさすらう。
広大な宇宙の彷徨、発達した科学、自己精神世界への言及、哲学的な問い…。メビウス、ホドロフスキーの黄金コンビが手がけた本作はSFのジャンルでいうと「スペースオペラ」に当てはまります。 BD(バンドデシネ)でもよく見かける定番のジャンルです。 定番ではあるのですがやはり『アンカル』の絵と物語のクオリティは一線を画しています。 私立探偵ジョン・ディフールと謎を秘めた「アンカル」をめぐる冒険活劇がホドロフスキーの豊かなスペクタクルとメビウスの達者な筆致で描き出されていくと、途中で読むのをやめるのは難しいです。人間の想像力って無限なんだなと思い知らされます。 他にことばを絞り出すのが難しいくらい、端的に言って作品としての完成度が高すぎる。 よくもわるくもBDといえばSF・哲学的・アーティスティックというのが一種のステレオタイプとして今でも通用しています。 実際にはそれはBDの一側面に過ぎないのですが、この『アンカル』のような作品が存在しているために強固なイメージとして定着したのは間違いないように思います。 BDの世界に触れるとなったときに避けては通れない傑作のひとつであることは、これまでもこれからも変わらないでしょう。