現代社会で行き場のない貧困女子が流れ着く場所、デリバリー・ヘルス────── もし、離婚して養育費を受け取れなかったら… もし、親の介護で、今の仕事を辞めたら…… 誰もが陥るかもしれない人生の困難、誰の手も届かない絶望と孤独が、ここにある。
写真屋奇譚、全十四編収録!! 公衆電話。紙芝居。銭湯…………… 時代にためされ、時代に負けたもの達。黒いハットに黒いマント。古いカメラをかまえては、時代の波にまにまに消えゆくものをフィルムに収める写真屋カフカ。その写真にはときどき、不思議なものが写る―――
照屋光、6歳。小学校入学を間近に控えたある日、東京に住む照屋一家を、伯父の洋平が訪ねてきた。洋平の住む沖繩の唄美島では、ただひとりの小学生が転校することになり、島民たちは廃校=廃村かと危ぶんでいるという。小学校を存続させて島を守るため、光を島へ連れていきたいと頼む洋平だが…。
島根県の出雲空港に、ひとりの日系米国人の青年が降り立った。彼の名はクロード・バターメイカー。自分のルーツである、曾祖父の酒蔵を探し求めてやって来たのだ。松江で実家の居酒屋「あやか」を手伝っている小野寺せつは、英語が大の苦手なのに、何の因果か彼を出迎えることになり…!?
植物を愛するように人を育てる異色の家庭裁判所判事・桑田義雄。父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、「家裁」にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいるが…。現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ!!
鈴木建設に勤めるハマちゃんこと浜崎伝助は、とくにこれといった趣味もなく、かといって仕事に燃えるわけでもなく、ただのんびりと毎日を過ごしていた。ある日、上司の佐々木課長に釣りに誘われて、イヤイヤついていったのが運のツキ。すっかり釣りの面白さにはまってしまい、ここにひとりの釣りバカが誕生するのだった!ハマちゃんはいかにして釣りバカになってしまったのか!?釣りのおもしろさとサラリーマンの泣き笑いを描いた、国民的人気コミック!!
妻の実家・築地魚河岸の仲卸「魚辰」の三代目を継ぐことになった、元・銀行マンの赤木旬太郎。だが、初日から遅刻!果敢に仕事にチャレンジしようとするが、魚に関してはまったくのド素人。そこで旬太郎は「わかったふりしてお客さんにはすすめられない」と、カツオを手に店を飛び出して…!?
第6巻が特にオススメ
あだち充の描く珠玉の短編集、文庫で登場! 少年時代、僕らは夢の中で何にでもなれた。僕らは夢の中で無敵だった。大人になっても、少年の頃の冒険心は僕らの心のどこかに生きているはず! あだち充が紡ぐ、ハートフルでちょっと不思議な珠玉の短編7本を収録。ビッグコミックオリジナルで大好評を博した人気シリーズ!!
激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。▼第1話/宿場女郎▼第2話/戸塚ッ原の対決▼第3話/木曽路から来た男▼第4話/品川慕情▼第5話/街道工事不正事件▼第6話/くりからもんもん▼第7話/幽霊駕篭▼第8話/黒の舟唄▼第9話/風流トンヤレ節 ●登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場、夢屋の頭。柔軟かつ強靱な精神の持ち主)、新之助(雲の長男。大人物を夢見る熱血少年)、カメ(雲の妻)、欲次郎〈とっつあん〉(夢屋の帳場をまかされている老人) ●あらすじ/「3年経ったら迎えに来る」と言い残し、京へ発った男を信じて待つ遊女。約束当日に現われた男には追っ手が……。けなげな遊女のために浮浪雲が一肌脱ぐ!(第1話)。▼街道一の親分、清水次郎長とその一家が品川宿にやってきた。やりたい放題の次郎長に品川一の春秋親分は、このままでは面目が立たないと、次郎長に喧嘩状を送りつける。それを知った雲は……(第2話)。▼客の女をてごめにした問屋場の新入り、鮫造。それを苦にした女は自殺。しかし反省の色もない鮫造に雲は……。雲の妻カメ、息子の新之助登場!!(第3話)。▼借金を返すために旅籠で働くお美代。問屋場の文次は、お美代と一緒になろうと仕事に精を出す。しかし、お美代に関しての良くない噂を聞かされた純情な文次は……(第4話)。●その他の登場キャラクター/清水次郎長(第2話)
動物の悲鳴に耳を傾けて!!! 繁殖業者、生体展示販売、引き取り屋、殺処分………… ペット流通において、その命はどのように扱われているのか。誰かと共に生きたくて、生まれてきただけのペットが我々の想像を超える状況に置かれていることがある。声なき声に、力を与えるも殺すも人間。アニマルシェルターの所長を務める天原士狼と獣医師の獅子神太一は厳然と立ち向かう――
坂田ジュニアゴルフジュク始まって以来、一番の落ちこぼれ塾生・鈴木みやり。身体能力がずば抜けているわけでもない。ゴルフセンスがあるわけでもない。みやりは、ただ球を打ち続けるしかなかった。風の日も。雨の日も。雪の日も。高熱があっても骨折をしても練習場に通い続けた。しかし、どれだけ努力をしても努力と結果の繋がらない子だった。それでも、みやりは目を輝かせ、笑顔を絶やさずに「ゴルフは私の宝です!! 目標はプロゴルファーになることです!!」と大きな声で答えるのだ。一途さだけでは生きていけないゴルフの途に少女みやりは人生の総てを捧げる。
仙露鉄男。元フリーターで鉄道オタクの28歳。代議士だった父の急死により、その気もないのに選挙に担ぎ出されて当選した新米議員である。父も所属していた派閥のボス・黒田から、票固めのため、赤字線である土井中鉄道の廃止派の支援を命じられた鉄男は、鉄ヲタであることを隠し、道路族の一員として土井中駅へと出発するが…!?
マンションから転落死を遂げた一人の男―― 彼は、かつて弓神(ゆがみ)が逮捕した事のある元泥棒だった。刑事課では、再び泥棒に戻った彼が、足を踏み外した転落死、との見立てをするが……!? 現代社会の闇を知り、人の心の奥底を見透かす刑事・弓神!! 第1集は、「働く悪人」全9話を完全収録!!
正義と人権を尊重することで有名な「白石誠法律事務所」。この日、新人弁護士の武田真実は、事務所の先輩・九頭元人と、上司からのセクハラが理由で会社を辞めた女性の相談を受けていた。だが、親身に応対する武田に対し、九頭は「チチもまれてキモチよかったか?」などいい加減な発言ばかりで…!?
元やくざと少女の人生再生の物語。その人生でいいの? そのまま死んでしまっていいの? 殺人の罪で25年刑務所に入っていた元ヤクザの鬼塚与(おにづかたすく)は刑期を終え出所。迎えに来るはずの舎弟の月島次郎が現れずかなり落ち込むが、とりあえず両親に会いに故郷に向かうことにする。道中、完全に道に迷い近くのお堂に避難をすることになる。その夜は季節外れの猛吹雪が山全体を襲いお堂から一歩も出られない。するとどこからともなく妖艶な女性が目の前に現れ一夜を共にすることに。この夜の出来事は夢か幻か 次の日、実家に帰るも母親は既に他界していた。父から差し出されたの援助金も漢気で断り都会へ向かう鬼塚。路頭に迷いながら舎弟を捜し始めるが、いきなり暴君に襲われ金を奪われる。しかたなく、なけなしの金を使い公園で25年ぶりの飲酒を始めると……お堂で一夜を過ごした女性に偶然再開。彼女の名前はユキ、はたしてこの再会は偶然なのか。#ヤクザ #元ヤクザ #ヤクザと家族
▼第1話/キーパー▼第2話/ライバル▼第3話/娘2人▼第4話/夏紀行▼第5話/先の夢▼第6話/卒業旅行▼第7話/父と娘▼エッセイ/私の中の大切な『じんべえ』の思い出 松たか子 ●主な登場人物/高梨陣平(通称・じんべえ。水族館勤務。死別した妻の連れ子・美久とふたり暮らし)、高梨美久(高校生。陣平の娘…だが、血のつながりはない)、宮下(美久の実の父親。陣平の大学時代の先輩) ●あらすじ/ある日、ふらりと美久がじんべえの勤務する水族館にやってきた。美久が持っている紙袋を見てじんべえは、買い物のついでに寄ったものと思っていたが、実はこの日は美久の誕生日だった。2日後、ようやく気付いたじんべえは、さらにその紙袋が、彼女の実の父親・宮下からのプレゼントであったことにも気付き…(第1話)。●本巻の特徴/血のつながらない娘とひとつ屋根の下。親娘のような、恋人のような、“じんべえ”と“美久”のドラマの先には…? あだち充の描くハートフル・ワールド!! ●その他の登場人物/寺西(美久の同級生で、美久のことが好き。サッカー部のエースストライカー)
世界の人口は73億人を突破。世界中で一年間に1億3千万人が生まれ、6千万人が亡くなる。世界のどこで生きていようとも人間は必ず飯を食い、誰にでもいつかきっと人生最期の飯がある。死ぬ直前に食う飯を選べるとしたら、人はいったい何を選ぶのか。
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で世間の注目を集めた「このミステリーがすごい!」大賞出身の小説家・増田俊也氏の自伝的小説「七帝柔道記」(KADOKAWA刊)をコミック化。寝技中心の柔道=七帝柔道に憧れて、北海道大学へ進学した主人公・増田俊也。北大をはじめ、東北大・東大・名大・京大・阪大・九大の旧帝国大学七大学で脈々と受け継がれた七帝柔道という知られざる柔道が明らかになります。魅力あふれる先輩達に囲まれ、友人・ライバルと切磋琢磨して成長していく様子は読む者の心にアツい気持ちを呼び覚ますでしょう。
◆内容◆東京下町、当たらないと評判の占い師・肘肩梅ノ介、通称ウメさんが、街の人々の悩みに体当たりで挑むハートフル・コメディー。恋の悩みから、迷子のペット捜索まで、どんなことでも親身になって相談に乗ります。姓名判断あり、ダウジングあり、当たるも八卦、当たらぬも八卦、信じるものは救われる? 読めば心が軽くなる、元気になる、石塚真一の真骨頂 ◆収録話◆『時を埋める人』妻に先立たれて五年。抜け殻のように余生を送る老人に、梅ノ介が授けたトンデモないアドバイスとは? 『はめられた人』振り込め詐欺の被害に遭ったおばあさんが相談に訪れた。警察と協力して捜査に乗り出す梅ノ介だが…!? 『怒れる人』会社の上司にコキ使われてストレスをためていたOLさん。梅ノ介が紹介したボクシングジムで意外な才能を発揮!? ………など、オリジナル増刊号で大好評の『そんでよし!』7話に加え、月刊スピリッツに掲載された読み切り『STRAIGHT NO CHASER』も特別収録。
▼そんでよし! ▼東京チェックイン第1話/旅 ▼東京チェックイン第2話/宿 ▼東京チェックイン第3話/食 ▼東京チェックイン第4話/会社 ▼東京チェックイン第5話/職人 ▼東京チェックイン第6話/母 ▼東京チェックイン第7話/祈り ▼This First Step ▼おまけマンガ ●あらすじ/世界中を旅してまわる、いわゆるバックパッカーの青年・渡。いろいろな人と出会い、さまざまな文化に触れ、未知の土地を体験していくことに魅了され、当初1年間の予定だった旅は4年目を迎えていた。そんな渡が旅に出た理由は、東京の雑踏のなか、ガイドブック片手にひとり佇む外国人旅行者の淋しそうな姿を見ても、何もできなかった自分を変えるためだった… (東京チェックイン第1話)。 ●本巻の特徴/第54回小学館漫画賞一般向け部門受賞作『岳 みんなの山』の作者による初の傑作短編集。2005年にビッグオリジナル本誌で短期連載されていた「東京チェックイン」の他、新人コミック大賞入選作「This First Step」、増刊号掲載作「そんでよし!」を収録。
奇才・唐沢なをきがコンピュータ関連の事柄(モバイル、デジカメ、インターネットetc…)を織りまぜて繰り広げる、4コマギャグの数々。待望の第1巻!※ウィン版・マック版の本編は同一の内容になります。(巻末付録のみ内容が異なります)
いつの時代もどこの世界も、人の心は優しく、そしてどこまでも温かい。江戸の市井の人々が引き起こす悲喜こもごも。そしてそれを取りなす温かい人情。ついついほっこりとなる珠玉の短編集!
フリーライターの青木一郎は、妻・弥生を連れて、16年ぶりに生まれ育った海猫町に帰ってきた。豊かな自然が残り、昔と変わらない姿を保っている、なつかしの故郷。町だけでなく、住んでいた家、古い友人達、すべてが昔のままだった。そして、あの「赤松さん」も…。
▼第1話/錫色の国 ▼第2話/瑠璃(るり)色の家(前編) ▼第3話/瑠璃(るり)色の家(後編) ▼第4話/山吹色の箱 ▼第5話/赤紅色の車 ▼第6話/若苗色の風呂敷 ▼第7話/浅葱色の風景 ▼第8話/胡粉(ごふん)色の嘘 ▼おまけ ●主な登場人物/蘇芳鉄(「うごかし屋」の二代目社長。読書が好き) ●あらすじ/とある町の鉄工所が、不景気のため規模を縮小して、地方へ移るという。引っ越しを担当するのは「うごかし屋」という名前の業者。うごかし屋はさっそく工場から取り掛かろうと準備を始めるが、鉄工所の社長・山田が、急遽工場の移転は中止し、廃業すると言い出した。それを聞いた、うごかし屋の社長・蘇芳鉄は、工場を見せて欲しいと言い出して…(第1話)。 ●本巻の特徴/新居購入、就職、転勤、進学、結婚、別居、独立、開業、転地療養、夜逃げ…… 様々なカタチの「ひっこし」がある。物だけでなく大切な何かを「うごかす」、ちょっと変わった引っ越し屋物語、開幕!! ●その他の登場人物/花田(「うごかし屋」の従業員で運転手。女好き)、東雲(=しののめ。「うごかし屋」の従業員。道路に詳しい)、真朱(=まそほ。「うごかし屋」の女子高生従業員。力持ち)
登場するデリヘル嬢たちの源氏名がみんなフルーツの名前。いいタイトルですよね。 身体で稼ぐってシンプルだけど、個々に抱える事情はどれも複雑。単にお金が欲しいからで割り切れないものがある。でもこのマンガはそういう難しいテーマを扱いつつも、重くなり過ぎずに読めるところが良作ですね。映画「孤狼の血」の監督がドラマ化するみたいだけど、どうなるんだろう…。 https://bigcomicbros.net/news/big_ori_newfaceaward5_01/ 安倍夜郎さんとの対談がとても面白かったです。