たか
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2019/10/02
ここから履修します
ここからあの「安室さん」を履修します。ここ数年ハチャメチャに人気が高い安室透こと降谷零さんの過去編が始まったということで、これを機にここから沼に入門するつもりで今週のサンデー買いました。(コナンの知識は子供の頃にアニメで毎週見てた程度+最近の映画くらいしか知りません) いやもう、**すでに第1話からキャラの立ち方がすごい…!**初っ端から殴り合いの喧嘩してるのがいい。**仲悪いって最高**ですよね。 そしてそれをフォローしてくれるやつ、ノリの軽いやる、トラウマを抱えてるやつ…個性的な同期に囲まれているところも魅力的です。 そしてその**個性的な同期5人の気質を暗に示す紹介の仕方には痺れました…!!**https://i.imgur.com/PIlq2ZJ.png (『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』新井隆広/青山剛昌) 読んでみたら思った以上に面白くてこれから毎週の楽しみになりそうです。https://websunday.net/rensai/wildpolice/   【追記】 1話が面白かったので、軽い気持ちで「降谷零 警察学校」でググって出てきた「警察学校組」のページ見たらトンデモないネタバレを見てしまいました(自爆)はあ〜〜〜〜ん!!!無理!!!つらい!!いやもうどんな気持ちで2話以降読めばいいの…?無理…つらすぎる…。 まあ…でも逆に何も知らずに読んで打ちのめされるよりは良かったの、か…???
たか
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2019/09/17
原作の雰囲気そのまま!最高のコミカライズ
原作小説、WEB連載、コミカライズを読んだ本好きファンです。今まで多くのコミカライズを読んできましたが、失望より感動が上回った作品はこの本好きの下剋上が初めてです…! これは私の持論なのですが、いい漫画かどうかの判断基準は、「余計なセリフを用いずに絵だけで情報(感情・時間の経過など)を伝えきっているかどうか」です。 鈴華先生の描く「本好き」コミカライズは、まさにこれに当てはまります。 https://i.imgur.com/Ept4B15.png (「本好きの下剋上」1巻第3話より。マインと姉・トゥーリと幼なじみたちは全員最下層の平民) 原作の小説で地の文として書かれていたことは勿論、触れられていない部分についても、きちんと整合性が取れるように描写されています。 ルッツが「リンシャン」をしたかどうか、言及がなくても髪の毛を見れば一目瞭然ですし、洗礼式でマインの血を採取した神官の手を見ればその人物が誰なのかわかってしまいます…!(たまりませんね) また、コミカライズならではの楽しみといえば、主人公・マインが作った(考案した)品物を、実際に見て楽しむことが出来ることです。 粘土板、パピルス、糸で編んだ花、洗礼式の衣装etc…。 第一部に登場する品々は、どれも貧民・マインとその家族による手作りばかりで、漫画にはそのことを反映し、温かみのある素朴な品として描かれているところが本当に素敵です。 WEBに掲載されている原作は、PDFにして10,708ページと広辞苑約3.5冊分に相当する超長編で、未読の方にはかなり手に取りにくいかと思います。一方、この漫画版は原作の要の部分を抑えて作られており、非常にとっつきやすくなっています。アニメ化に合わせてぜひ読んでみてください! ▼WEB連載「ニコニコ漫画」 http://seiga.nicovideo.jp/comic/18228 http://www.tobooks.jp/booklove/ https://youtu.be/8AUVNYmxJ_c
たか
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2019/09/12
優しさと不思議いっぱいの素敵な短編集!
コミックビームに読切が掲載されたときから、ずっと発売を楽しみにしていた短編集。普段は電子書籍派なのですが、これはぜひ紙で味わいたいと久々に書籍を購入しました。たまたま青山ブックセンターで買ったらサイン本が置いてあって興奮しました! https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/281755/d4365865-a547-42df-a735-5f12013c0007.jpg 配色といい構図といい、んも〜!この表紙メチャクチャ好きです…!青みを帯びた色で描かれたリアルな背景と、極端にデフォルメされた少女と猫。語彙力が足りないので、とにかく「この絵の感じめっちゃ好き」としか言えません。 そして表紙をめくってすぐの遊び紙の絵も最高〜〜!!その裏の目次の絵もカワイイ!!フォントまでカワイイ!! この短編集に収録されている、(新規描き下ろしを除いた)4編のうち3はすでにビームで読んだことがあったので、表紙を開くまでは割と落ち着いていたのですが、ここでテンションがギュンと高まりました。そのくらい素敵…! っていうか、帯も袖もカバー下も余すところなくイラストがあって超素敵なんですけど〜〜!!隙きがねぇ〜〜ッ!!ちなみに電書も買ったのですが、帯以外全部収録されてました。ありがてぇ〜〜!! お話の内容はというと、はなちゃんが嵐の日に不思議なものを見たり、原っぱでとんでもない目に遭ったり、卓球したり、親友のうたちゃんが宿題をしたり。はなちゃんが体験する(ちょっと不思議な)日常が描かれています。 (植田りょうたろう『はなちゃんと、世界のかたち』より) https://i.imgur.com/Nl8Qgq5.png それぞれのお話は独立していて、世界観や登場人物についての説明がないところがまたいいんです。はなちゃんが観ている世界をそのまま、「読んでただ感じてくれ」というスタイルが最高。 そしてまた絵の話に戻りますが、植田りょうたろう先生の絵がやっぱすごくいいんですよ…!! (植田りょうたろう『はなちゃんと、世界のかたち』より) https://i.imgur.com/RKt2zZX.png 水彩っぽいリアルな背景、ゆるくて可愛いデフォルメ、大胆な構図、セリフに合わせて変化するフキダシ。最初のお話「あらしのかたち」を読めばすぐに良さがわかると思います。 なお「あらしのかたち」と「卓球セラピー」がニコニコ漫画でも読むことができますので、とりあえず読んでください。 https://seiga.nicovideo.jp/comic/43628?track=list 全ページ・全コマ最高の、買って間違いない1冊です…!
たか
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2019/09/05
新たな大学恋愛漫画の傑作の予感…!
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きのう読んで「2019年一番よかった少女漫画」に躍り出た作品。これはヤバイ…!!!表紙を見ての通り、「前方後円墳みたいな体型の主人公が、部員が同期&先輩のイケメン2人しかいない古墳研究会で充実したキャンパスライフを送る」物語です。(※1巻時点) https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/280147/417efc3e-e01c-4d7f-bba3-acf825fe68b5.jpg これだけ聞くと、「ま〜〜〜たいつもの冴えない主人公が何故かハイスペックイケメンに好かれるやつかよ😡」と思いたくなるけどぜんぜん違います…!! いや、なぜかイケメンに好かれるとこはよくある少女漫画と同じなんですけど、それ以外の女同士の人間関係と主人公の心理描写がハチャメチャに現実的で生々しいんです…! 主人公・穂乃香はその見た目から男子には合コンであからさまにハズレ扱いされ、学校では至近距離でブスと言われる。中学からの友人・友葉は同じ大学に進学したけれど、新たな友人・丹菜との出会いで入学して1カ月で白目の面積を減らしたり(※カラコンのこと)、合コンに行きたがったりと変わってしまう。 丹菜という黒船によって、穂乃香は2人の『ごまめ』となってしまった。(※ごまめ…1人前ではないが仲間に混ぜてもらうこと) このような状況で苦悩する穂乃香は、妙にテンションが高かったり卑屈だったりする多くの少女漫画の主人公たちに比べ地に足ついた等身大の悩み方をしている。その心理描写がすごく現実味があって、自然と穂乃香の気持ちに寄り添いながら読んでいました。 入学してまだ1カ月頃のお話なので、今までずっと一緒だった友人と離れ、別々に人間関係を構築していくところが最高に新生活の幕開け感があってグッときます。懐かしい…。 そして、少女漫画でバチクソ大事なのがその作品を代表するイケメン(ヒーロー)ですよね。この漫画に登場するメインの男の子は、表紙を飾る同期の飯田君と3年の可児江先輩の2人。 https://i.imgur.com/lADf6l7.png (『やまとは恋のまほろば』浜谷みお 第1話) 「ごまめ」と化しているときに女友達の前で飯田君と話したり、女友達の前で可児江先輩が穂乃香をかばったり(※三和はそのことを知らない)。それが読者にとってカタルシスになっていてたまりません。正直めっちゃ気分い〜! …というか、主人公が2人に話しかけられる度にまるで自分が実生活でイケメンの友達に話しかけられたとき同じ高揚と緊張を感じます。この漫画リアルすぎる…! あと大事なことなんですけど、この作品は舞台が関西なので 2人とも関西弁です!! 最高か〜〜!! 先輩がクソみたいな合コンから助け出してくれたり、飯田君と2人で古墳を見に行ったり、古研で宅飲みしたり。悩みつつも三和が充実したキャンパスライフを送っているのを見ると、なぜだか不思議な満足感が得られます…なんなんだこの気持ちは…! 1巻の最後では、「古研に自分が居ていいのか」という葛藤にケリをつけた三和が、2人と距離を驚くほど縮めるので(マジで)、ぜひ読んで確かめてほしいです。 LINEマンガで連載中とのことで、これから連載を追っていこうと思います…! (下記画像は6話より。2つの「3人の世界」の対比がいい…)
たか
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2019/09/05
ネタバレ
滅んだ世界で大陸横断…!
ヒェ〜〜!!最高に面白い新連載がモーニングで始まってしまった…!!大企業の創業家の7代目だった男が、氷河期により崩壊した世界で、家族の最期を知るためにイラクから日本に帰郷することを目指す物語…! **主人公が金・地位・家庭の全てを持っていた男で、「ポストアポカリプス×大陸横断」という設定はロマンしかない…!!** 主人公の望太郎は、舞鶴グループ創業家の7代目。 妻と息子とともにイラク・バスラにいる際に、死者数が数億を超える猛烈な寒波に見舞われる。移動手段をなくした一家は、社のシェルターに避難し天候が回復するまで「冬眠」することを選ぶが、目覚めると、冬眠からすでに500年の時が経っており、妻子は送電停止により数百年前に死んでしまっていた…というあらすじ。 莫大な資金を投じて冬眠装置を作ったり、馬の世話をしながら首を切る望太郎の姿は、不愉快さを掻き立てるいかにもな資産家ぶり。 しかし、そもそも望太郎たちが冬眠することになったのは、全社員が南に避難するまで現地にいたためで、そういう上に立つものとして果たすべき義務感や誠実さを備えていると思う。 (冬眠したくて最後まで残っていたとも考えられなくはないけれど…) かつて会社が困難な時期に、大量に人員を解雇し**「人より金を信じた」望太郎が価値を失った財布を置いて旅立つシーンはとても印象的でした。** 偶然なのですが、私は昨年「日本からロンドンまで飛行機なし一人旅」をしたもので、そういう意味でもこの新連載にすごくワクワクしてます…! (ちなみに乗ったのはフェリー、CRH、シベリア鉄道、夜行列車、高速バス、ICE、TGV、ユーロスターの8種類です。どうするんだ望太郎…) 果たして望郷太郎は日本の土を踏むことができるのか?早くも2話が楽しみでしょうがないです…!! https://comic-days.com/episode/10834108156683852712 https://morning.kodansha.co.jp/c/bokyotaro.html https://morning.kodansha.co.jp/news/5170.html 【モーニング2019年40号】 https://morning.kodansha.co.jp/morning/2019/40.html
たか
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2019/08/29
妖怪カメラと旅する2人のフランス人
海外の反応まとめサイトで知り日本語版が出てすぐに購入した作品。見てもらえればわかるけど、とにかく絵がメチャクチャ良い…! ジブリを思わせる可愛らしい絵柄と水彩の色使いが超最高。PVもメッッッチャいい…! https://youtu.be/o3k8TlaOX38 妖怪の姿を写すカメラを持ってフランス人のセシルとオリヴィエが日本を旅するというストーリー。日本の日常生活とともに神道・信仰・妖怪が描かれていて、すこし不思議でとても心地よい。 バンド・デシネということで、「読み心地」は妖怪や神霊をテーマにした日本の漫画とはぜんぜん違う。 でも何かに似てるんだよなあ…と、あらためて振り返ってみて気づいた。この不思議な感覚は、荒木飛呂彦の「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を読んでるとき同じだ。 バンド・デシネというスタイルがそうさせるのか、「現実の舞台を旅して不思議な体験をする」内容がそうさせるのかわからないけど、とにかく似てると思う。 「妖怪」、「旅行記」というワードにワクワクするタイプの人はぜひ読んでください。 『海外マンガの人々―アトリエ・セントーインタビュー』 https://comicstreet.net/interview/author/atelier-sento/ https://www.shodensha.co.jp/onibi/about.html
たか
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2019/08/26
ネタバレ
笑いのセンスが新しい読切!
結論から言うとめっっっちゃ良かった…!(同じWJ39号から新連載の夜桜さんちの大作戦より断然こっちが好き) 可愛らしくて柔らかいタッチ 独特のノリとテンション 癖のあるセリフ 特に見所のない作品も多い中で、とにかく個性が光っていて気づくとドハマりしてました…! https://i.imgur.com/Ztz5hDP.png https://i.imgur.com/Yt30JJa.png (△『ボーンコレクション(読切)』雲母坂盾) 「ふふっ…何か“ハムナプトラ”っぽいな」 「田舎に引っ越せばいいんだああああ」 「北陸とかいいね!! 福井とか石川とかさ!!!」 「こんな短時間で2回も緊縛されることなんてある?」 「触ってないしキッモ」 いや、本当セリフがよすぎる…!! 読み始めてすぐは「骨で戦う」という設定が、NARUTOの君麻呂と被ってて引っかかったのですが、読んでいくうちに「サバけたヒロイン、ゆるいお色気、シリアスな笑い」が渾然一体となった、他にない独特の味が好きになっていました。 読み味が従来のジャンプっぽくない笑いのセンスが新しい読切。連載で2人の結末を見てみたい…!! 【週刊少年ジャンプ2019年39号】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019035D01_57.html (追記: 2020/04/27) ▼連載版の感想スレはこちら▼ https://manba.co.jp/topics/22714
たか
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2019/08/22
ネタバレ
Aセクシャルと孤独と家族
無性愛者(Aセクシャル)とは、**「他者に対して恋愛感情を寄せることや、性的な欲求を感じることがまったくない性的指向をもつ人」**のこと。(日本大百科全書の解説より) 来世ではちゃんとしますの梅ちゃんもこのタイプ(たぶん)。 漫画家で無性愛者の主人公・厚樹は、性的な関心が無いため周囲と馴染めなかったり、作品に色がない(魅力がない)と言われたり生きづらさを抱えている。そんなときに、10年近く会っていなかった親友から助けを求める電話が入って…というあらすじ。 https://twitter.com/young_jump/status/1164199780722999297?s=20 物語後半の、 「恋なんかしなくても子供の頃は寂しくなかっただろ?」 「なんで大人は発情しないと孤独になっちゃうんだよ…」 という厚樹の本音のセリフがとても印象に残った。 そして最後は、**「性的欲求などなくても、バラバラの人間が一緒に暮らせばそれだけで家族になる(孤独じゃなくなる)」**というシンプルな事実を示唆するとてもハッピーな終わり方でよかった。 (忘れがちだけど同居する義理の両親や甥姪は、血も性的な繫がりがなくてもちゃんと家族で、それは寄せ集めの同居人同士でも同じことが言えるはず) 大人になるにつれ子供の頃のような「性的な関心抜き」の純粋な関係というのは失われていく(ストレンジャー・シングスのシーズン3とかまさにそう)ことが当たり前だと思っていた自分にとって、この作品は視野を広げる機会をくれたいい読切だった。 【ヤングジャンプ 2019 No.38 掲載】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_ST01M02817101934_57.html
たか
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2019/08/21
すごくいい…!早くサッカーしてくれ〜〜!!
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絵柄もストーリーもBE BLUES!~青になれ~とアオアシを足して割ったような、面白くなりそうな気配しかしない新連載…! 田中モトユキのような、少年漫画らしい白黒ハッキリした色使いと、説得力ある身体動作。 小林有吾のような、顔に細い線を書き込んで表情に迫力を出す技法。 う〜ん、絵がうまい…!! https://twitter.com/shonen_sunday/status/1166546773243904000?s=20 https://websunday.net/rensai/madaminu/ この物語の主人公・ヨウジは、一条龍のように現実的でアシトのように視野が広い。母1人でラーメン屋を切り盛りしているという家庭環境から、2人と違ってサッカーへの想いや進路希望を隠している。 そんな中、先生が母に話してくれたことで、スポーツ特待で入れる強豪校のセレクションを受けられることになり…というのが1話のあらすじ。 創作では嘘をつくときの癖ばかり描写されるので、お母さんの「本当のことを話すとき、頬を触る」という癖はすごく新鮮だったし、愛情が伝わってきてよかった。 第5回の短期集中連載ということで物語全体の完成度はすごく高くなりそう。 冒頭の試合シーンが最高だったので来週のセレクションに期待…!! (画像は第1話より。ここの田中モトユキ感すき)