ネタバレ

ヒェ〜〜!!最高に面白い新連載モーニングで始まってしまった…!!大企業の創業家の7代目だった男が、氷河期により崩壊した世界で、家族の最期を知るためにイラクから日本に帰郷することを目指す物語…!

主人公が金・地位・家庭の全てを持っていた男で、「ポストアポカリプス×大陸横断」という設定はロマンしかない…!!

主人公の望太郎は、舞鶴グループ創業家の7代目。
妻と息子とともにイラク・バスラにいる際に、死者数が数億を超える猛烈な寒波に見舞われる。移動手段をなくした一家は、社のシェルターに避難し天候が回復するまで「冬眠」することを選ぶが、目覚めると、冬眠からすでに500年の時が経っており、妻子は送電停止により数百年前に死んでしまっていた…というあらすじ。

莫大な資金を投じて冬眠装置を作ったり、馬の世話をしながら首を切る望太郎の姿は、不愉快さを掻き立てるいかにもな資産家ぶり。
しかし、そもそも望太郎たちが冬眠することになったのは、全社員が南に避難するまで現地にいたためで、そういう上に立つものとして果たすべき義務感や誠実さを備えていると思う。
(冬眠したくて最後まで残っていたとも考えられなくはないけれど…)

かつて会社が困難な時期に、大量に人員を解雇し「人より金を信じた」望太郎が価値を失った財布を置いて旅立つシーンはとても印象的でした。

偶然なのですが、私は昨年「日本からロンドンまで飛行機なし一人旅」をしたもので、そういう意味でもこの新連載にすごくワクワクしてます…!
(ちなみに乗ったのはフェリー、CRH、シベリア鉄道、夜行列車、高速バス、ICE、TGV、ユーロスターの8種類です。どうするんだ望太郎…)

果たして望郷太郎は日本の土を踏むことができるのか?早くも2話が楽しみでしょうがないです…!!

大寒波襲来。世界初期化。五百年の眠りから覚めた舞鶴太郎は、「生きがい」を求めて祖国日本へと旅立つ。 「ヒト」の歴史をさかのぼり、理想の「暮らし」を追い求めるグレートジャーニー。

【モーニング2019年40号】

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