麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、前々回放送された「川島・山内のおすすめマンガ」前後編をあわせてお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。
BLはBLでも…
川島 今回のテーマは「川島・山内のおすすめマンガ」! では私からいきたいと思います。今、知り合いにめっちゃ紹介してるけど、女性にめちゃめちゃ評判良いマンガです。はいこちら、『ババンババンバンバンパイア』!
奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店)
・2021年より別冊少年チャンピオンで連載中。
・単行本は第2巻まで発売中。
川島 以前、山内くんが紹介したデスマンガ『アシスタントアサシン』の先生の最新作です。山内さんは知ってるでしょうけど、めちゃくちゃ絵が上手い。主人公は、創業60年の老舗銭湯で10年近くにわたって住み込みバイトをしている超絶イケメンの森蘭丸(もり・らんまる)。森蘭丸、歴史に詳しい方はもちろんご存知ですよね?
山内 織田信長に仕えていた人?
川島 これがその森蘭丸、本人です。
山内 あの信長の時代の?
川島 あの信長の時代からずっといる。つまりバンパイア……吸血鬼なので、450年生き続けてるんです。なぜ彼が下町の銭湯で住み込みバイトをしてるんだ?ということなんですけど、最も美しいと言われている「心の美しい18歳の童貞の血」をいただくためなんですね。森蘭丸はある組織に追われてるんです。簡単にいうとバンパイアハンターですね。吸血鬼を排除しようという組織と戦ってて、瀕死の状態に陥る。で、そのときにこの銭湯の1人息子・李仁(りひと)くんに助けてもらうんですね。なんて素晴らしい人なんだ、ということでお世話になるんですけど、瀕死の主人公を助けてくれたということは心が美しいということですよね?
山内 はい。
川島 で、李仁くんは美少年でもある。15歳の李仁くんの血をいただくために、18歳まで寝かそうとしてるんですよ。で、共同生活してるんですけど、何度か襲いかけたこともあります。
山内 もう(笑)?
川島 だけどワインのように「18歳の童貞がピークだ」と思って、そこまでずっと我慢してる。なので、ほぼ無休に近い形で銭湯で暮らしているわけです。で、もう1個、なぜ李仁くんを見守ってるのかと言いますと、童貞であることが大事なので、彼女ができて、そういう行為に至ってしまうと、血がまずくなると。ここまで待った意味がなくなってしまうので、そういう見張りも兼ねて、一緒に過ごしてるんですね。ただやっぱり15歳、李仁くんは高校生になりました。思春期を迎えた李仁くんが同じクラスの女の子に一目ぼれしてしまい。恋が生まれそうな予感なんです!
山内 それでええやん(笑)。
川島 だめなんですよ! ワインに泥水が入ってしまうようなことになるんです。なので李仁くんの童貞喪失絶対阻止!ということで、450歳の吸血鬼・森蘭丸の必死なおせっかいが始まるという。いやおもろいすね、これは。
山内 紹介文に「BL」って書いてあったから「ボーイズラブ」かと思ったら、「ブラッディコメディ」なんですね。血のコメディってこと(笑)!?
川島 これ今、本当におすすめです。たぶんそのうちバーンとブレイクしちゃうと思うんで、ぜひ今のうちに。
理想の母親を探してパラサイト
川島 では続いて山内くんお願いします。
山内 僕のおすすめしたいマンガはこちらです。『マザーパラサイト』。
佐藤洋寿『マザーパラサイト』(コアミックス)
・2020年からWeb「ゼノン編集部」にて連載中。
・単行本は第6巻まで発売中。
山内 以前僕が紹介した『スズキさんはただ静かに暮らしたい』の佐藤先生の最新作です。主人公は中学生の三木涼太(みき・りょうた)なんですけど、彼が普通にお母さんと暮らしている、ほのぼのとしたシーンから始まるんですね。でも彼は施設育ちの捨てられた子供なんです。その彼が理想の母親を探して、理想に近い母親を見付けると、巧妙な手段で心をトリコにして、数々の母親にパラサイトしていくんです。
川島 これは三木くんの方が寄生していってるってこと?
山内 そうです。三木くんの方が寄生していくんです。理想のお母さんを探して、ちょっとでも理想のお母さんと違うなってところが見えたら、「こいつは違うな」ってお母さん切り捨てて、次の理想のお母さんを探しに行くんですよ。これ怖いのが、お母さんにもともとの息子がいるとするじゃないですか。そしたら、いつの間にかその息子のことが気にならなくなるように、お母さんを取り込んでいくんですよ。
川島 ほんまに乗り移るんや。
山内 母親は実の息子よりも涼太くんに夢中になるんです。あの手この手でお母さんをキュンキュンさせて、「この子かわいい、うちの息子にしたい」みたいな感じで、お母さんをトリコにして、そのお母さんの息子になっていくんです。お母さんは涼太くんに対してゾッコンになるんですけど、別に涼太くんはお母さんとHしたいと思ってるわけじゃないんです。ただ、本当のお母さん像を追い求めてるだけで。で、いろんな母親のところを転々としていくんですけど、じゃあもともといた息子たちはどこに行ったのか。はっきりとはわかんないんですけど、涼太くんの手でもしかして何かされちゃったのかな?みたいなシーンも見えてくるんすよね。
川島 めちゃくちゃ怖いやつやん。
山内 完全に自分だけのお母さんになっていってるんですよ。涼太くんが「こいつは違うな」って冷めたときの切り捨て方が、血が出る系の怖さと別の、精神的なホラー加減がめちゃくちゃ出てますね。新しいジャンルの怖さを見せてくれているマンガですね。いい感じの気持ち悪さがあります。
『鬼滅の刃』好きには絶対おすすめ
山内 では川島さんお願いします。
川島 ちょっとマジでね、本命が出ます。私の中で、今一番ハマってるマンガですね。こちら、『太陽と月の鋼』ございます。
松浦だるま『太陽と月の鋼』(小学館)
・2020年よりビッグコミックスペリオールにて連載中。
・単行本は第4巻まで発売中。
川島 いや、マジでこれはしびれますね。俺の中では、初めて『鬼滅の刃』読んだときくらい、めちゃくちゃハマってます。
山内 そんなに!?
川島 これは時代ものです。物語の舞台は江戸時代・天保(てんぽう)。主人公はうだつの上がらない下級武士・竜土鋼之助(りゅうど・こうのすけ)。この鋼之助がタイトルの「鋼」という意味だと思ってください。亡き父母の願いは、鋼之助が立派な武士として生きること。画期的なのは、うだつの上がらないおじさんが主役なんですよ。無精髭もあるし、「これで武士か」というような、さえない男性が主役なんです。で、なぜ彼は武士として出世できないのか。それにはある理由がございまして、金属に触れようとすると、全ての金属が曲がってしまうんです。
山内 ちょっと特殊な能力ですね。
川島 特異体質なんです。なので、武士の魂である刀を持てない。構えることすらできないし、なんだったら鉄瓶でお茶を注ぐこともできない。
山内 グニャッとなるってこと?
川島 グニャーッて勝手に曲がっちゃう。たとえば、彼が襲われたときに、武士として恥ずかしすぎるんで、殺されようとしたんですね。
山内 ほうほう、わざと。
川島 「武士として刀で切られたら本望や」と思って、わざと襲われようと思って挑発するんだけど、斬られる瞬間、相手の刀が曲がっちゃうんですよ。
山内 それって……めっちゃ強くもあるんじゃないすか?
川島 さすが、いいところに気がつきましたね(笑)。これって侍としては完全にコンプレックスですよね。こんな奇妙な体質に悩まされて、ちゃんとした武士の職にも付くことができず、食うにも困るという貧しい生活を送っている。そんな鋼之助なんですけども、彼のもとにある日、月と名乗る異常に美しい女性が、なぜか嫁いでくるんですよ。理由は全くわからない。何にも魅力がない、仕事もないお金もない鋼之助のところになぜ月さんは嫁いできたのか。なぜ鋼之助は刀に触ることができないのか……というのが描かれていくんです。
山内 月さんもタイトルになってるくらいだから、重要人物なんですよね。
川島 その謎の美女・月さんも、ちょっとした言葉から「この時代の人間じゃないんだろうな」というのがちょっとわかったりするんです。月が襲われそうになったところを、鋼之助が助けるシーンがあるんですけど、そのときに「やはり、あなたは…鋼之助さまなんだわ…」と、つぶやくんですよ。まるで未来を知ってるかのような言葉遣いじゃないですか。で、それに対して襲いかかってくる敵がいろんな手段を持っている。で、敵にもすごく悲しい話があって、鋼之助にはもっと悲しい話があるという。『鬼滅の刃』好きな人は絶対ハマってくれると思います。
三国時代になった未来の日本
山内 続いての僕のおすすめマンガはこちらです。『日本三國』。
松本いっか『日本三國』(小学館)
・2021年よりマンガワンにて連載中。
・単行本は第2巻まで発売中。
山内 マンガワンの連載が3、4話目くらいのときに、マンガ好きの人から「単行本出てないんですけど、めっちゃおもろそうなの始まりましたよ」と言われて、単行本が出たタイミングで買って読んだら、期待を裏切らないマンガでした。
山内 あらすじなんですけど、時代は令和の末期という設定なんですよ。
川島 未来なんだ。
山内 世界で起こった核大戦や相次ぐ大地震をきっかけに、日本が事実上、滅亡してしまうんですね。
川島 なんかリアルやなあ。
山内 で、滅亡したことで文明が明治初期レベルまで衰退。日本は三つの国に分裂して、再び戦国の世となるんです。過去っぽい話なんですけど、未来の話なんです。
川島 世紀末すぎて時代が戻っちゃうんだ。
山内 主人公は15歳の青年。三角青輝(みすみ・あおてる)。彼は三国の一つである「大和」という国の愛媛郡で暮らしています。青輝は15歳ですけど、もう結婚してまして、小紀(さき)という奥さんがいます。ちょっと気の強い、しっかり者の奥さんで、二人で農業を営みながら幸せに暮らしているんです。で、そんなある日、大和の権力者が、青輝が暮らしてるところに、視察みたいな感じでやって来るんですよね。そしたら本当に何でもない理由で。小紀が処刑されちゃうんですよ。その権力者によって。
川島 昔、そういう時代があったからね。
山内 小紀は全然悪くないのに、ちょっとしたことで処刑されて、青輝はもう一瞬でカッとなって、その権力者を殺そうとするんですけど、いやちょっと待てよ……と思いとどまるんです。俺がここで殺しても俺も殺されるし、その権力の体制も何も変わらない。また同じように罪のない人が殺されるだけだと。ここは目先の復讐を誓うんじゃなくて、俺が出世して権力の中枢に入って、この日本という社会を変えてやる……と決意するんですよね。
川島 国から変える。
山内 戦乱の世を終わらせて、日本を統一して、こんな奴が出ない国にしてやる……と、亡き妻に誓う。青輝は後に「奇才軍師」と称されるようになるんですけど、その伝説が始まっていくというマンガです。ここでクイズです。小紀を処刑した大和の権力者・平殿器(たいら・でんき)はかなり横暴な性格で、気に入らないものはバンバン処刑するんですが、ある男性が彼の前でジャガイモを落としてしまった。平殿器はそのジャガイモで転んじゃうんですよ。平殿器の部下たちは「何してくれてん!」と男性に突っかかるんですけど、平殿器は軽い感じで「待って待って」と言うんです。その後で、彼は部下にどういう指示を出したでしょうか?という。
川島 ジャガイモだから……ジャガイモ***!
山内 ジャガイモをケツに(笑)。強烈な処刑ですけど、違います。正解はこちらです。「あ、うん。車裂き車裂き。30秒以内」。で、急に馬で全身を裂かれるんです。
川島 えええええええ!
山内 令和末期という設定も、面白いんですよね。
川島 (単行本に)物語前の年表までついてるやん。
山内 だからこれ、だいぶ練られてからスタートしてるんだと思います。
川島 完全に世界をちゃんと作っておられる。いやいや、読みごたえあるね。
心が落ちつく「読むフリスク」みたいなマンガ
山内 じゃあ次は川島さんお願いします。
川島 山内さんがヘビーなものを紹介しましたので、私は「読むフリスク」を紹介しましょう。『髪を切りに来ました。』高橋しん先生でございます。
高橋しん『髪を切りに来ました。』(白泉社)
・2019年より少女マンガ誌・メロディにて連載中。
・『いいひと。』『最終兵器彼女』などの、高橋しん先生の最新作。
・単行本は第5巻まで発売中。
川島 あらすじをさらっと紹介させていただきます。物語の舞台は沖縄の離島「ハルタ島」です。小学生の息子・一星(いっせい)の離島留学のために沖縄の島へと引っ越してきた美容師の父・春田陸(はるた・りく)さん。引っ越してきて、10年近く放置されていた古びた家を自分たちで直しながら……と言っても天井に穴が開いたままだったりするんですけど、島で唯一の美容室を開業して、息子と2人で慣れない2人暮らしに挑戦しております。「南の島の海」「美味しいご飯」「ぶっきらぼうに見えて優しい島の人々」これぞ沖縄の離島です。時間の流れ方が本州と違いますから、緩やかに流れていく毎日を通じて、お父さんと息子さんはゆっくりと成長していく。ちょっとマンガ疲れした人、仕事疲れした人にもおすすめのマンガです。
山内 ゆるいというか、心が落ち着くというか。
川島 これ、寝るより癒されるマンガです。「なぜこの2人が沖縄に行くんだ」「なぜお母さんがいないんだ」が明かされないまま、物語が始まります。いきなり離島に行って美容室を開業するんですけども、美容師に髪を切ってもらったことのない人もいるんです。自分たちで切ったりしてるから、「髪切るのにお金かかるの?」みたいな環境なんですね。だから全然お客さんが来なかったりするんです。で、お客さんを待ってる時間に、息子がちょっと三線を弾いたりしてね。
山内 いいですね。
川島 息子さんはいろいろあって、あんまりお喋りが上手じゃないんです。だからお父さんが「息子はこんなことを考えてるんだろう」と思って、今まで良かれと思ってやってきたことが、実は息子のことを全然考えてなかった……みたいなことが起こる。あと、先ほども言ったように素人がDIYで修理した家なんで、寝室の天井がもうバコーンと穴あいてる。
山内 それどうするんですか。
川島 早く修理しなきゃと思うんだけど、でもそこから日の光が入ることによって、部屋の中に自然に育った植物があったりするんですよ。寝てて気づくんですけど、満天の星空で月明かりだけがそこに入ってくる。そこで息子が寝て、これが幸せなんだろうな……みたいなことを思ったりしてね。都会で疲れてる人、ぜひ読んだ方がいい。
山内 沖縄ライフに憧れてしまうやつですね。
川島 マジで沖縄行きたくなります。あと、子供おるやつはもう絶対読んだ方がいいですよ。山内さんも、お子さんにブランド物を着せてる場合じゃないですよ。それも一つの愛だと思いますけども。
山内 バレンシアガとかダメですか(笑)?
川島 いや、それもいいんですよ。でも子供は本当にバレンシアガを着たかったのか?っていうところがあってね。本当はTシャツ短パンで砂浜を走りまわりたいんじゃないのか……って。親はぜひ読んでほしいし、お子さんにもおすすめです。
『テラフォーマーズ』好きにすすめたい『テラフォーマーズ』作者の新作
山内 次の僕のおすすめマンガはこちらです。『GIGANTIS―ジャイガンティス―』。
原作:小森陽一/漫画:橘賢一/構成:山本隆之『GIGANTIS―ジャイガンティス―』(集英社)
・2021年よりグランドジャンプにて連載中。
・作画は『テラフォーマーズ』の橘賢一先生。
・単行本は第3巻まで発売中。
山内 先に言っときますけど、『テラフォーマーズ』好きな人はもう間違いないです。
川島 『テラフォーマーズ』大好きです。
山内 主人公は、長崎県の離島・対馬に住む高校生の玄。1巻の表紙の彼ですね。優しい母親と病弱な妹と平穏な生活を対馬で送っていたんですけど、ある朝、突如現れた左右非対称の謎の怪物によってその日々は一変します。
川島 これ、すでに紹介してない(笑)?
山内 してないです。今回が初ですよ。
川島 家族が一緒になるやつちゃう?
山内 それは『カクカゾク』です(笑)。別物です。人間を含め、あらゆる動植物を手当たり次第にむさぼり食って融合して、体をどんどん大きくしていく怪物は「宇宙から来た未知なる外来種・イアス」と呼ばれ、世界を侵略していきます。倒そうとしてもどんどん化け物に取り込まれていっちゃう。で、どんどん大きくなっていって、たった1年で地球の大部分がイアスのテリトリーになってしまうんです。
川島 1年で!?
山内 そんな中、イアスに襲われながらも奇跡的に生き残った玄は、胸に負った傷から「G-561 無限増殖化因子」と呼ばれる因子に感染するんです。感染したら基本もう駄目なんですけど、玄は感染しても生き残って、イアスに対抗できる人類の希望・ジャイガンティスになれるのか……という話なんです。
川島 ジャイガンティス?
山内 感染したら、普通はイアスに取り込まれてしまうんですけど、ごく稀に、思うがままにその力を操れる人類がいるんです。ただこのイアスのウイルスが強力すぎるんですよ。すでにイアスのエネルギーを使える人も少しはいるんですが、右手だけとか、部分的なものに過ぎないんです。でも主人公の玄は、もしかしてイアスに一番適合できる人類になれるんじゃないか?という展開に今なってるんです。『テラフォーマーズ』もいろんな種類出てきたじゃないですか。
川島 そうですね。昆虫とか。
山内 そんな感じでいろんなパーツが使えるようになってるジャイガンティスが出てきて、イアスを倒していくマンガです。本当にわかりやすい痛快さ、プラス、いろんな種類が出てくるストーリー性の面白さもあります。
川島 僕、『テラフォーマーズ』大好きですから。もう絵が好きなんですよね。
山内 『ジャイガンティス』の単行本のタイトル文字をのけたら、もう『テラフォーマーズ』ですよ(笑)。
川島 日本代表にいたよね(笑)?
次回放送は「マンガ家ガチアンケート・うめざわしゅん編」後編をお届けします。
(構成:前田隆弘)
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