「ババンババンバンバンパイア」吸血鬼経験豊富な堀江瞬が、吸血鬼BL(ブラッディ・ラブコメ)を読んでみた - コミックナタリー 特集・インタビュー
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奥嶋ひろまさ「ババンババンバンバンパイア」は、老舗銭湯・こいの湯で働く熟練吸血鬼・森蘭丸と純真無垢な童貞の少年・李仁を描くBL(ブラッディ・ラブコメ)。極上の“18歳童貞の血”を追い求めている蘭丸は、こいの湯の4代目・李仁に命を救ってもらって以降、彼の純潔を守り続けその血を狙っていた。しかし李仁の高校進学をきっかけに、好きな人ができたと告げられ……。思春期に入った李仁の童貞喪失を阻止しようと、蘭丸が全力を尽くす様が描かれる。別冊少年チャンピオン(秋田書店)で連載中だ。
ノンノン。 「森蘭丸です。匿ってください。バンパイアです。人の血を吸います。」 どう聞いても変な人なのに、「おもしろいから」という理由で三助さんとして雇うお父さんの心の広さよ。 ネタ設定と笑いつつ、聞き飽きたと言わずに10年も受け入れてくれる、ご家族の心の広さよ。 名前の通り、森さんにとっての光の存在であるリヒトくん。 そのリヒトくんが食べ頃になるのを待つ、森さん。 そのために全力を尽くす森さん。 これはBLでいいのか? 森さんだけ衆道の世界に未だいるだけでは(あと変態もいる)。 わからぬ。わからぬが、変態が多すぎて、呑気過ぎるリヒトくんご家族が普通に見えてくる。あのご家族もどこかずれているのに!! それから、処女と見ただけで分かるバンパイアがいるなら、童貞に気づくバンパイアもいるはずよねと思った。 味の好みだもの。 森さんは、自分好みの美味しいもの(18歳童貞)を探しているだけなのだもの。 でも能力が発揮されて明らかになるたびに、「お前かよ!」と笑ってしまう。 ぜひ読んで、ひと笑いしてください。