あらすじ過去の自分を思い出せない。ノスタルジー溢れるディストピア、九龍城砦で徐々に自身の謎に気付き始め、動揺する鯨井にはじまりの日である。と告げる楊明。秘やかに紡がれていく友情と工藤への恋愛感情…。美容外科界の風雲児、蛇沼も登場しついに物語は動き出す――。哀愁もまた愛おしく理想的なラヴロマンスを貴方に――。
雑誌派なのですが読んでて訳が分からなくなってきたので、復習の為に既刊の単行本を一気読みしてみました。結論としては謎がより深まりましたね…。絡まっていた糸を直そうとしてよりこんがらがっちゃったような気分です。 でもこれはストーリーに欠点があるんじゃなくて、それだけ謎の明かし方が巧妙だってことだと思うんですよね。少々焦ったい気もしますが眉月先生のフェチが活かされてるシーンがたくさんあるので飽きずに読めるし、むしろ半分くらいはそれが目当てで読んでるからオールオッケーです! ただ工藤さんの態度はどうなんだ?!とは思っちゃいました。常々思っていましたが改めて読んでみると、鯨井さんのことを突き放したかと思えば急に甘えて振り回してひどい男ですよね。自分は本人だからってワガママし放題でいいと思うなよ!(笑)。とはいえ彼も謎多き人物なのでこれが解明されたら見方もガラッと変わるかもしれません。私自身は考察が苦手なんですが工藤さんの鯨井Bさんへの愛情深さを見ると後追いしててもおかしくないな…と思ったりしました。