あらすじ

妖刀の契約者を守るため、慚箱・国獄へ向かったチヒロと伯理。道中「酌揺」の契約者・漆羽と合流を果たすも、そこに毘灼の少年・昼彦が現れる。敵対する立場でありながらもチヒロに奇妙な友情を抱く昼彦。社会から隔絶されたふたりの少年は互いの命を燃やし、ぶつかり合う。妖刀をめぐる極限の謀略が動き出す――。
カグラバチ 1巻

刀匠を志す少年チヒロは、父の下で日々修行に励んでいた。おちゃらけた父と寡黙な息子。笑いの絶えない毎日がいつまでも続くと思っていたが…ある日悲劇が訪れる…。血塗られた絆と帰らない日常。少年は憎しみを焚べ、決意の炎を心に宿す…。

カグラバチ 2巻

立ちはだかる双城! 戦いの中で彼が語ったのは、チヒロの父であり、妖刀の開発者でもある国重への敬慕の念と「妖刀は他者の命を奪うために在る」という考えだった。同じ人間に憧れながらも正反対の道を征く二人。残虐極まる双城を前に、チヒロの殺意が醸成される。

カグラバチ 3巻

妖刀六工最強の一振り「真打」が競りに出品される!? 闇のオークション楽座市は出品者も主催者も参加者もクズばかり! 立ちはだかるのは競売のためなら我が身を厭わぬ命知らずども。だが復讐者チヒロが怖気付く道理はない! 全員処刑! 一人残らずあの世行き!

カグラバチ 4巻

「淵天」が収められた「蔵」へ続く扉の存在を知り、楽座市会場の下層を目指すチヒロ。折れた「刳雲」を携え、閃光が如く敵を絶命させる復讐者。その眼前に立ちはだかるのは…? 一方、兄からの愛と暴力によって地に伏した伯理。今際の際に脳裏を過ったのは、ある少女との日々だった。極限の中、二人の少年の魂が呼応する。

カグラバチ 5巻

「刳雲」の献身と引き換えに、「淵天」を奪取したチヒロ。「蔵」の中、空間を自在に操る京羅の猛攻を凌ぎながら、伯理と協力して囚われた人々を救おうとする。激闘の果て、窮地に追い込まれた京羅が手を伸ばした先は…。佳境を迎えた楽座市、200年続く因習に終止符を打て!

カグラバチ 6巻

妖刀の契約者を守るため、慚箱・国獄へ向かったチヒロと伯理。道中「酌揺」の契約者・漆羽と合流を果たすも、そこに毘灼の少年・昼彦が現れる。敵対する立場でありながらもチヒロに奇妙な友情を抱く昼彦。社会から隔絶されたふたりの少年は互いの命を燃やし、ぶつかり合う。妖刀をめぐる極限の謀略が動き出す――。