「チ。―地球の運動について―」ついに完結!魚豊×津田健次郎、情熱が理屈を超えてしまった人間たちの物語を語り尽くす - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
「チ。―地球の運動について―」の最終8巻が発売された。同作は地動説という真理の証明に命を懸ける人間たちを描いた物語。「マンガ大賞2021」の第2位、「次にくるマンガ大賞2021」のコミックス部門第10位、「このマンガがすごい!2022オトコ編」の第2位、そして「第26回手塚治虫文化賞」の大賞など数々のマンガ賞を受賞した、シリーズ累計発行部数250万部を突破する話題作だ。また先日、同作のアニメ化も発表された(参照:魚豊「チ。―地球の運動について―」アニメ化!制作はマッドハウス)。
「チ。」にも通ずる思想を主題にした作品。信じる心の強さと怖さを感じます。マルチのセミナーに参加する人も、福祉サークルやNPOに従事する人も、陰謀論にとらわれる人も、同じ心理状態にあるよう。 渡辺がFACTに近づいて以降、この話はなんなのかよくわからない感覚で読み進めてしまいました。夢オチがくるんじゃないかのような、と疑いながら読んだ印象です。渡辺、本気で言ってんのか!?と。一方で、すべてお金で換算される価値観を否定しているシーンでは、確かにそうだよななんて共感しちゃったりして、という意味で思想の形成過程を体験したようで怖さを感じました。 3巻の終わりに、「次号完結!」とありましたが、ほんとに完結する?あと1冊でこの状態からまとめられる?!というのが率直な感想。1巻最初のシーンなんかいまだに全く繋がり見えてこないし、疑心暗鬼マンガです。 とても面白いです。おすすめです。