ひゃくえむ。』で陸上を新しい角度から描くのに成功し、『チ。―地球の運動について―』で地動説、天動説に翻弄され意志を繋いだ人々のドラマを骨太に描いた魚豊先生の新作がついに!
始まりましたね!

今回、アプリ「マンガワン」での連載開始と同時に一挙4話分200pちかく公開というのが最高ですし、4話まで一気に読んでこそ、この話の本当のスタートを目撃できるかと思うのでぜひそこまで読んでみてください。

▼裏サンデーでも1話が公開されてます。

【あらすじ】
レストランで英語話者の人物によりテロか虐殺か行われ死屍累々の現場から始まるという衝撃のスタート。
そしてそこには触れられず、主人公渡辺の物語が始まる。
小学校4年生での論理的思考を問う小テストでの優秀者というごくごく小さな勲章を胸に、人生上手くいかなくても少なくとも自分には「論理的思考」があると考えそれを支えに生きてきた渡辺19歳
彼は非正規雇用でコンテナで荷運びをする日々の中で、始まっている気がしない人生に嫌気が差していたが、一つだけ希望があった。
彼の夢は、金銭的に成功し人生一発逆転することだったのだが…。

と、書いてみましたが正直一言で説明するのが難しい内容です。
ただ、これが面白い。
誤解を恐れずに言えば、「恋と陰謀」を魚豊先生らしく社会を斬ったラブストーリーになっていくんだと思います。
魚豊さんは、一旦全体のストーリーを結末まで考えて構成しているようなので、1話単位よりも1冊通して読んだとき、そして作品を一気に読んだときの読み心地を優先させているのかなと。
なので、まずは1巻相当にあたるページ数の4話までを読んでいただきたい。
そしてそこまで読んで「なるほどこれってこういう話になるのか、それでここからどうするつもりなんだ?」までが1セットで、早く続きが読みたいです!

言ってしまえば世に蔓延る様々な社会的格差をまともにくらって、明らかに社会的弱者である主人公が、そもそも社会的弱者である自覚もなく、さらに平等にチャンスが与えられていると信じて考えもなしに成功を夢見ているという痛烈な始まりです。
あえて言葉を選ばず書きますが、「自分のことを賢いと思ってる馬鹿」というのがどうしようもなく辛いです。
ここから知を備えた人物たちにより一つ一つ丁寧に世の中の仕組みが暴かれて彼の希望は繰り返し砕かれていき、恋に辿りつき、さらに陰謀論者に行き当たります。
何も知らずにぼんやりとそれなりに身近な幸せを噛み締めていく人生もあったかもしれないけど、彼は大きな幸せを夢見て無様にも何度も挑戦し何度も敗れた。
何度も希望を打ち砕かれ、自分では手に出来ない仕組みを説明され、格差を見せつけられ疲弊し絶望した先で出会ってしまった恋と陰謀論。
「恋」は全ての論理を凌駕し幸せに至る道であり、「陰謀論」は持たざる者がどうにもできない格差を全てひっくり返せるかもしれない僅かな希望なわけです。
全く繋がらないかに思えたというか考えもしなかったこの2つの点が一人の人物の中で繋がったときにどうなるのか怖すぎます!
この題材を魚豊先生はどう描くのか!
それを読んだ自分はどう思うのか!
楽しみで仕方ないです!

『ひゃくえむ。』で陸上を新しい角度から描くのに成功し、『チ。―地球の運動について―』で地動説、天動説に翻弄され意志を繋いだ人々のドラマを骨太に描いた魚豊先生の新作がついに! 始まりましたね! 今回、アプリ「マンガワン」での連載開始と同時に一挙4話分200pちかく公開というのが最高ですし、4話まで一気に読んでこそ、この話の本当のスタートを目撃できるかと思うのでぜひそこまで読んでみてください。 ▼裏サンデーでも1話が公開されてます。 https://urasunday.com/title/2484 【あらすじ】 レストランで英語話者の人物によりテロか虐殺か行われ死屍累々の現場から始まるという衝撃のスタート。 そしてそこには触れられず、主人公渡辺の物語が始まる。 小学校4年生での論理的思考を問う小テストでの優秀者というごくごく小さな勲章を胸に、人生上手くいかなくても少なくとも自分には「論理的思考」があると考えそれを支えに生きてきた渡辺19歳。 彼は非正規雇用でコンテナで荷運びをする日々の中で、始まっている気がしない人生に嫌気が差していたが、一つだけ希望があった。 彼の夢は、金銭的に成功し人生一発逆転することだったのだが…。 と、書いてみましたが正直一言で説明するのが難しい内容です。 ただ、これが面白い。 誤解を恐れずに言えば、「恋と陰謀」を魚豊先生らしく社会を斬ったラブストーリーになっていくんだと思います。 魚豊さんは、一旦全体のストーリーを結末まで考えて構成しているようなので、1話単位よりも1冊通して読んだとき、そして作品を一気に読んだときの読み心地を優先させているのかなと。 なので、まずは1巻相当にあたるページ数の4話までを読んでいただきたい。 そしてそこまで読んで「なるほどこれってこういう話になるのか、それでここからどうするつもりなんだ?」までが1セットで、早く続きが読みたいです! 言ってしまえば世に蔓延る様々な社会的格差をまともにくらって、明らかに社会的弱者である主人公が、そもそも社会的弱者である自覚もなく、さらに平等にチャンスが与えられていると信じて考えもなしに成功を夢見ているという痛烈な始まりです。 あえて言葉を選ばず書きますが、「自分のことを賢いと思ってる馬鹿」というのがどうしようもなく辛いです。 ここから知を備えた人物たちにより一つ一つ丁寧に世の中の仕組みが暴かれて彼の希望は繰り返し砕かれていき、恋に辿りつき、さらに陰謀論者に行き当たります。 何も知らずにぼんやりとそれなりに身近な幸せを噛み締めていく人生もあったかもしれないけど、彼は大きな幸せを夢見て無様にも何度も挑戦し何度も敗れた。 何度も希望を打ち砕かれ、自分では手に出来ない仕組みを説明され、格差を見せつけられ疲弊し絶望した先で出会ってしまった恋と陰謀論。 「恋」は全ての論理を凌駕し幸せに至る道であり、「陰謀論」は持たざる者がどうにもできない格差を全てひっくり返せるかもしれない僅かな希望なわけです。 全く繋がらないかに思えたというか考えもしなかったこの2つの点が一人の人物の中で繋がったときにどうなるのか怖すぎます! この題材を魚豊先生はどう描くのか! それを読んだ自分はどう思うのか! 楽しみで仕方ないです!
@吉川きっちょむ(芸人)

熱い感想好き
チ。のあとの新連載とかハードル無茶苦茶上がってる中でどうなっちゃうんだろうと思ったら全然余裕で面白くて最高だった

渡辺が、真っ直ぐで素直過ぎて、簡単に色んなことに巻き込まれてしまう様を見て、ドキドキ、ハラハラ!!
自分の人生が始まっていないって、思うことは、これから何かを始めなきゃって思うことで、きっかけを見つける危うい旅に出ることになりそう。

公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

『チ。』を超豪華執筆陣がトリビュート! 第26回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、数々の賞を受賞し、2024年10月から放送開始予定のアニメ化で話題沸騰の『チ。-地球の運動について-』公式トリビュートブック!! 漫画家、音楽家、小説家、詩人、芸人、声優、学芸員、哲学者、宇宙飛行士まで、各界を代表する執筆陣が『チ。』への思いを記す。<執筆陣>(五十音順) ●イラスト 板垣恵介、高橋しん、二宮正明、松本大洋、真鍋昌平、三浦糀、米代恭 ●対談 津田健次郎、野口聡一、又吉直樹(ピース) ●詩 最果タヒ ●エッセイ 青木龍一郎(HASAMI group)、秋田ひろむ(amazarashi)、冲方丁、加藤拓也、佐々木敦、佐藤究、荘子it(Dos Monos)、蓮見翔(ダウ90000)、ヤマトパンクス(PK Shampoo) ●小説 朝井リョウ ●評論 アダム・タカハシ、石橋圭一、谷川嘉浩、三村太郎 ほか

ひゃくえむ。新装版

ひゃくえむ。新装版

100mだけ誰よりも速ければ、どんな問題も解決する── ◇『チ。―地球の運動について―』の魚豊、“全力疾走”の連載デビュー作!! 「100m走」に魅せられた人間たちの、狂気と情熱の青春譚!! 少年トガシは生まれつき足が速かった。だから、100m走では全国1位だった。「友達」も「居場所」もすべて“それ”で手に入れた。しかし小6の夏、トガシは生まれて初めて敗北の恐怖を知った。そして同時に味わった、本気の高揚と昂奮を──。100全力疾走。時間にすれば数十秒。だがそこには、人生すべてを懸けるだけの、“熱”があった。

チ。―地球の運動について―

チ。―地球の運動について―

動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった―― 命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか? アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!

ひゃくえむ。

ひゃくえむ。

俺はトガシ。生まれつき足が速かった。だから、100m走は全国1位だった。「友達」も「居場所」も、“それ”で手に入れた。しかし小6の秋、初めて敗北の恐怖を知った。そして同時に味わった。本気の高揚と昂奮を──。100mの全力疾走。時間にすれば十数秒。だがそこには、人生全てを懸けるだけの“熱”があった。

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