マーズ
海底火山の噴火により突然隆起した島で謎の少年が発見された。彼はマーズと呼ばれ、遠い昔やってきた宇宙人が地球人の残忍な性格と好戦的な性質を恐れて、宇宙侵略をするまでの破壊兵器を持つようになったら、地球を滅ぼすようにセットした人間だった。記憶をなくしたマーズは、果たして地球を滅ぼすのか?横山光輝のSFコミック!
バリバリ伝説
北稜高校で出会ったバイクに魅せられた男女4人。750cc(ナナハン)でロードをぶっちぎるワイルドな巨摩郡(こま・ぐん)だが、ブリッ子タイプの伊藤歩惟(いとう・あい)にはなぜか弱い。レーシングチームを持つ社長令嬢の一ノ瀬美由紀から筑波サーキットへ誘われたグンは、愛機CBで筑波に向かう!サーキットを熱狂させた伝説のヒーロー・巨摩郡の挑戦を、しげの秀一がフルスロットルで贈る感動のバイク巨編!!
光る風
1970年に「少年マガジン」に連載され、さまざまな反響を呼んだ著者の初期代表作を、発表時の扉絵をすべて再現し完全復刻いたします。軍事国家化が進む架空の近未来日本を舞台にして、巨大な権力犯罪を告発する社会派SFの意欲作。当時のベトナム戦争を背景とした国際情勢を反映した作品として漫画史に残る名作です。
大甲子園
ドカベン山田、岩鬼など明訓ナインや、球道、一球など水島キャラクター総出の野球まんが。
洗礼
●あらすじ/幼い頃からその美貌でスター街道を歩み、永遠の聖美女と呼ばれる女優・若草いずみ。だが、人知れぬ彼女の素顔には、残酷な老いの痕がはっきりと広がっていた。美しさを失うことを異常なまでに恐れるいずみは、ある夜絶望から半狂乱となり、幼いころからの主治医であるひとりの男を自宅へ呼ぶ。そしてその夜から、“永遠の聖美女”は突然自分の子供を欲しがり始め…? ●本巻の特徴/楳図かずおデビュー50周年記念企画として刊行中の“UMEZZ PERFECTION!”第10弾は、神をも畏れぬ所業、母娘の“生”の交換を描いた、楳図かずお戦慄の大傑作「洗礼」! 初出時のカラー原画を多数収録した、これぞ究極版!!
凄ノ王
超能力…その恐るべき力の存在は、一体何を意味しているのか!?耳宇高校の1年生・朱紗真悟(すさしんご)とそのガールフレンド・雪代小百合(ゆきしろさゆり)は、超能力に興味を持ち、ESP研究同好会に入会する。同好会の部長・美剣千草(みつるぎちぐさ)は、彼らに本物の超能力を見せた!超能力は誰にでもある、という美剣だったが…鬼才・永井豪が放つサイキック・ハード・アクション!!
吉祥天女
麻井由似子と同じクラスに転校してきた、謎の少女・叶小夜子。その日から、小夜子をめぐって学園は様々な事件が起こる。そして、転入先の高校には叶家の財をねらう遠野家の暁と涼がいた。陰謀渦巻くこの街で、小夜子の領域を侵す者が次々に死んでゆく…。美貌とあやしい魅力で人を引きつける小夜子とは!?本格ミステリアス・ロマン!!
生まれたときから左腕に不思議なあざを持つ少女・倫子。そのあざが濃くなりはじめてから、彼女のまわりで次々と起こる怪事件!瞳の色が紫に変わるとき、倫子は恐ろしいものに変身する!戦慄の長編サスペンス・ロマン!
紙の砦
太平洋戦争の末期、戦火にさらされた大阪の町で、すきっ腹をかかえながら好きな漫画の道にうちこむ一人の少年がいた……。表題作「紙の砦」他、巨匠手塚治虫が青春時代の思い出を綴った6編を収録して贈る自伝的作品集!
サーキットの狼
「ロータスの狼」と呼ばれる一匹狼の走り屋・風吹裕矢(ふぶき・ゆうや)が、さまざまなライバルとスーパーカーバトルを繰り広げるレーシングアクションコミック。夜の街では、暴走族「ナチス軍」「極道連」「影法師」の三大グループが我が物顔で車を走らせていた。愛車のロータス・ヨーロッパを駆る一匹狼の走り屋・風吹裕矢は、彼らに対して次々と勝負を挑んでいくこととなる。ある日、嫌がる女をしつこくナンパする極道連の男に、裕矢はシグナルグランプリを挑んで……!?
鉄拳チンミ
大林寺(だいりんじ)建立100年目に現れるという拳精(けんせい)――頭脳明晰にして眉目秀麗、その拳は鉄のごとく、その脚は岩をも砕く!中国は四川(しせん)省、長江の源に育った元気いっぱいのカンフー少年・チンミがたどる拳精への長き道のり!!
青の戦士
仕掛けられた運命の巨大な針が、刻一刻、不吉な合致点に間合いを詰めていた――青の戦士の四角いジャングルに閉じ込めるには、あまりにも神秘的な氷の炎は燃えさかる……。
横山光輝の代表的なSF作品である「バビル2世」や「鉄人28号」と比べ、この作品は海外でも通用するようなそんなクールな印象。「風の谷のナウシカ」の宮崎駿的な、少し人類を突き放した視点で物語を描いている、といえばいいでしょうか。設定も子供向けSFではありません。主人公のマーズは過去に地球を訪れた異星人が地球を爆破するためにセットしたキー。彼がロボットに命令するか、もしくは死ぬことによって爆弾が作動し、世界は破滅することになります。ただ彼は火山活動の影響で予定より100年ほど早く目覚めてしまい、地球人が危険な存在になった場合に地球を爆破させるという使命を忘れてしまっている。目覚めたマーズは人類をどうみるのか。地球を滅ぼさない選択をしたマーズと、彼の監視者である同胞との戦いの果てに待つものは…。多分に警告的なラスト。描かれた当時は米ソ冷戦時代でそれから30年以上経ちました。まだ半世紀以上余裕はありますが、現在ならマーズはまずどんな選択をするかな、と思わずにはいられない内容です。