光る風
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物語の冒頭で「舞台は1970年以降の仮想日本だが、それが起こるのが10年後なのか明日なのかは誰にも分からない…」という何とも不穏な気持ちになる説明をされて始まります。読んでいて連載当時としても衝撃的だったであろうシーンが多々あるんですが、これから先こんなことが起こるはずがないと言い切れないのが恐ろしいです。私が印象的だったのはお兄さんの出征をみんなが万歳三唱で見送ろうとするのを主人公が怒鳴るシーンです。なぜ歴史は繰り返されてしまうのか、どうしてみんなそれが平気なのか、主人公の怒りが爆発するんです。最後まで読んだけど完全に理解できた気がしないので読み返そうと思います。

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あれは本当に地獄ですね…!ついつい顔をしかめながら読んでしまいました。あの人も印象深い人ですね。ザ・シンプソンズに出てきそうな顔してるな〜と思いながら読んでましたが、性格もひねくれてましたね。でも本当に世の中の大半はああなんだと思います…。自分もそうならないように気をつけないと。

あしたのジョー

初めて読んだ感想

あしたのジョー
かしこ
かしこ

ジョーってこんなに不良だったんだ…って思いました。有名作品なのでキャラクターの名前と名セリフくらいは知ってましたが、実際に読むまでジョーってもっといい子だと思ってました。力石徹との出会いも少年院なんですね。自分みたいに勘違いしてる人は世の中にたくさんいそうです。恥ずかしながら力石の死がクライマックスだと思ってたので、終生のライバルがこんなに早く死んでしまうのかと驚きました。でもそこから力石に致命傷を与えて殺してしまったトラウマをジョーが乗り越えていくという、さらに踏み込んだ物語になっていくのがすごく面白かったです。トラウマがフラッシュバックしてリングでジョーが吐いてしまうシーンが印象的でした。ジョー以外は黒塗りのシンプルな見開きなんですけど、ジョーのショックの大きさが見えて辛い、けどそれを乗り越えていかなきゃいけないんだって思いました。もう一つ好きなのはやっぱり紀ちゃんとデートするシーンです。あれも存分にページを取って一日デートした最後に「わたしついていけそうにない…」と紀ちゃんが言うなんてガーンときますね。これもちばてつや先生がよくおっしゃってる漫画の「間」の効果なのでしょうか。前半は自分が感情移入しやすかったのでチビ連のサチが好きでしたが、脇役って言っちゃうのが失礼なくらい全員が登場人物として必要なキャラになっているので、読み終わると全員好きになりますね。こんなにどのキャラも人生を持ってる漫画は初めて読みました。

光る風
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THE VERY BEST OF TATSUHIKO YAMAGAMI

THE VERY BEST OF TATSUHIKO YAMAGAMI

ギャグ漫画を革新したといわれる巨匠、山上たつひこ作品を、公私ともに影響をうけた江口寿史が、独自の視点でその精髄をセレクトして全5巻にまとめました。第1巻は、70年代後半から80年代始めにかけて発表された作品から、傑作短編15作を集録しました。

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喜劇新思想大系 完全版

喜劇新思想大系 完全版

山上たつひこ氏の代表作『喜劇新思想大系』の「完全版」です。 なんども版を変えて出版されてきた本ですが、どれも収録作品が少なかったり、 出版社によってネームが改変されたものでした。 この「完全版」は、新たに発見された未収録ページ、カラーページをも、完全再現。 修正・削除された表現も著者による監修のもと完全復元しました。 日本漫画史に燦然と煌めく大傑作です。 是非この機会にお求めください。

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がきデカ

がきデカ

「山上たつひこ画業50周年記念」の一環として、山上氏の代表作『がきデカ』を電子書籍として販売致します。 『がきデカ』は日本漫画の燦然と輝く金字塔的作品であり、現在にまで繋がるギャグ漫画はここから始まったと言って過言はないでしょう。 社会現象とも言える大ブームになり、こまわり君による「死刑!」は流行語にもなりました。単行本(全26巻)の累計発行数は3000万部を越え、 掲載誌であった「週刊少年チャンピオン」を日本漫画界初の200万部へと押し上げたことでもその人気のほどはおわかりいただけると思います。 今回の電子書籍化にあたり、底本を「秋田書店版(初版)」と『がきデカTHE BEST』(全3巻、小学館クリエイティブ)とすることに致しました。 『がきデカTHE BEST』は基本的に直接原稿からスキャニングされたものであり、掲載誌(「週刊少年チャンピオン」「月刊少年チャンピオン」など)にあたって校正をし、著者による校正もおこなったため、『がきデカTHE BEST』に収録された作品を全面的にいかしております。 その他の作品については、秋田書店版の「初版」を底本にしております。 ただし、当時の出版界の慣習でもあったようですが、秋田書店版は掲載順がアバウトで(発表順ではないのです)、これを雑誌掲載順と致しました。 また、秋田書店版の二刷以降の単行本に、クレーム対応のためだったのでしょうか、原稿に改稿されている箇所が複数散見されましたため、著者と話し合いの上の、秋田書店版からの収録は「初版」から収録致しました。 これが戦後民主主義の一つの成果との言われた『がきデカ』です。 鶴見俊輔がこう発言をしているそうです。 〈あの『がきデカ』というのがみんなに読まれているうちは、ああ、日本人にはこういう人がいるんだな、日本ってこんなんだなという自画像をもっているうちは、まだまだ安全だと思っているんですよ。「正義のために戦え」とか、「聖戦」とかいうふうにして戦争の態勢をつくるところまでにはまだ一歩あるなという感じがするのです〉(鶴見俊輔「マンガの歴史から」) 『がきデカ』は、もしかしたらこういう意味でも、「いまこそ」読まれるべき作品だと思ったりもしますが、 そんなことはともかく、まずはこの作品を読んで笑ってください。

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戦争×漫画 1970-2020

戦争×漫画 1970-2020

漫画家たちの「戦争」アンソロジー 漫画家の感性が「未来の戦争」の予感を、戦時への想像力で捉えた作品を集め話題を呼んだ「ビッグコミックオリジナル戦後70周年増刊号」を底本に再編集し、追加原稿も多数収録した増補愛蔵版アンソロジー。排外主義と非寛容。世界全体を覆うきな臭さは、すでに新しい「質」の戦争が起きているとも考えられる。漫画家の想像力は果たして「戦争」をどう表現するのか。水木しげる、山上たつひこから浅野いにおまで異才・鬼才・天才……日本を代表する漫画界の傑物たちの描く「戦争」。小説家等の寄稿も多数収録。角田光代の「漫画の自由さと豊富さ」と題する書き下ろしも収録。

羊の木

羊の木

ギャグ漫画の巨匠2人が奏でる「不安」「願望」そして「笑い」の先にある物語!――とある日本の地方都市が、犯罪を犯し刑期を終えた元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトの試行都市となる。市長は一般市民には何も知らせずに元受刑者の過去を隠し転入させるというこの更生促進事業を受け入れた。移住するのは、凶悪犯罪を犯した11人の元受刑者。はたして、このプロジェクトの行方は!?貴方の隣人が凶悪犯罪を犯した元受刑者だったら。罪償いし者達と罪未だ犯さざる者達の輪舞!ここに開幕!

冷馬記

冷馬記

ギャグマンガのカリスマ、『がきデカ』の山上たつひこが小説を書き、マルチに才能を広げているギャグマンガ家、『傷だらけの天使たち』『月光の囁き』の喜国雅彦が作画をする奇跡のコラボが実現!!!!漫画界に激震が走る!!!!思ったことを知らぬ間に口にしてしまう男と、顔が歪んだ義弟の二人が繰り広げる珍道中。第1巻は旅に出る前のお話。奇想天外な笑いの世界にあなたを誘います。

これは〈過去、現在、未来〉の話である…にコメントする