シャングリラ・フロンティア
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あらすじ

第47回「講談社漫画賞」少年部門受賞!「小説家になろう」の超人気作が待望のコミカライズ! “クソゲー”をこよなく愛する男・陽務楽郎。彼が次に挑んだのは、総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』だった! 集う仲間、広がる世界。そして“宿敵”との出会いが、彼の、全てのプレイヤーの運命を変えていく!! 最強クソゲーマーによる最高のゲーム冒険譚、ここに開幕!! “クソゲー”をこよなく愛する男・陽務楽郎。彼が次に挑んだのは、総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』だった! 集う仲間、広がる世界。そして“宿敵”との出会いが、彼の、全てのプレイヤーの運命を変えていく!! 超人気WEB小説を奇跡のコミカライズ! 至高のゲーム×ファンタジー冒険譚、開幕!!

パンイチ、青い鳥

最近よく見かける青い鳥の漫画は、フルダイブ型ゲームを舞台にした話だった。 レベル1からのし上がるような、王道系ストーリー。 出てくる人たちはバーチャルな見た目なので、鳥だけでなく、美人や可愛い子やイケメンや鎧や、いろいろ出てくる。 閉じ込められたわけでないので、現実世界へちゃんと戻れる。 日常の話もありつつ、神ゲー「シャングリラ・フロンティア」以外のゲームの話も出てきつつ。 原作者さんはゲームが好きなんだなあと伝わってくる。 ちなみに、その他のゲーム(クソゲー)の設定がおもしろく、そのゲームだけで別のストーリーが作れるんじゃないかと思った。 そして、主人公の青い鳥の人が、ものすごくバトルが上手で、弱々レベルでもそこそこにビシバシ動けていてかっこいい。 青い鳥の人と書いたけども、鳥の人は初期装備を売り払って、素顔を隠しつつ欲しい性能を持つ「青い鳥の頭」を購入。それを被っただけ。 種族は鳥でなく人間。 さらに短パンと思っていたものは実はパンツ。 いわゆるパンイチ状態。あと裸足。 昔ながらのゲームであるある紙装甲な装備かもしれないけど…。 他の人に見られるのにパンイチかぁ。すごいメンタルだ。 コミカライズもとてもきれいな絵柄で、読みやすい漫画にされているので、さくさくと読めてしまう。 アニメ化、さもありなん。という気持ちになる。

ゆゆゆ
ゆゆゆ

クソゲーマスターの鳥仮面が神ゲーを本気でやってみた

さいろく
さいろく
きみはほうかごいんそむにあ
君は放課後インソムニア
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青春漫画の旗手が贈る思春期の眠れない夜。『富士山さんは思春期』『猫のお寺の知恩さん』で一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロマコト最新作は、能登を舞台に描かれる“眠れない”高校生の思春期の夜。不眠で悩む男子高校生・ガンタは同じ悩みを抱えるイサキと出合い、放課後に学校の今は物置になっている天文台で、つかのまの眠りと、秘密を共有するという不思議な関係が始まる…… 読めば明るく笑えて、そして彼らと一緒に心地よい眠りに誘われます。そしてまっすぐに、男の子と女の子の、友達から恋愛への初々しさを描きます。<あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある>日本人の4人に1人は睡眠障害を抱え、10代の不眠症も急増していると言われる現代、くたびれているのに眠れない、つらくながい夜に「もうひとりぼっちじゃない」と言ってくれる作品です。※インソムニア=不眠症

ひかるがしんだなつ
光が死んだ夏
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ある集落で暮らす少年、よしきと光。同い年の2人はずっと一緒に育ってきた。しかしある日、よしきが光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていたことに確信を持ってしまう。それでも、一緒にいたい。友人の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々が始まる。時を同じくして、集落では様々な事件が起こっていき――。新進気鋭の作家・モクモクれんが描く、未知のナニカへ堕ちていく物語、開幕。巻末には在りし日の2人を描いた、描き下ろし短編も収録。

おにごろし
鬼ゴロシ
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1991年、E県新条市で起きた一家殺人事件。犯人の坂田周平は15年の刑期を終え出所した。だがそれは、「鬼」が仕組んだ罠だった…!? そして平安時代より続くこの地の伝承。「この街には鬼が憑く」 鬼が鬼呼ぶ因業の地で始まる、かつてない復讐劇。そして街に秘められた黒き過去が坂田を襲う…! 圧倒的熱量で放つ、“鬼憑リベンジミステリー”登場!!

新条騒乱経過一覧&登場人物まとめ

**新条騒乱経過一覧** 坂田周平鬼憑殺人事件 (神山桜治)鬼憑の街より抜粋 1991年11月5日 坂田一家殺人事件。坂田周平(33)を逮捕 1995年9月11日 新条造船 非公式潜入捜査(滝沢刑事) 2006年10月10日 坂田周平 仮釈放 午後11時 BARハルシオン前で河野晴男に襲撃され左腕を負傷 2006年10月11日 午前3時15分 野坂一家殺人事件発生 午前7時1分 坂田が新条署を脱走 午前10時半頃 スナックイボンヌ皮剥事件発生 午前11時30分 竹本クリーニング爆殺事件発生 午後13時4分 新条駅前バス亭無差別銃撃事件発生 午後13時12分 竹本誉誘拐事件発生 午後13時15分頃 玉山団地男女殺害事件発生 午後13時20分 新条工業道路暴走死傷事件発生 午後15時32分 伏勘太宅襲撃事件発生 午後15時45分 滝川祥史巡査長宅襲撃事件発生 午後16時2分 将門社員市中引き回し事件発生 **登場人物まとめ** <坂田周辺> 坂田周平(坂田金時) 坂田あおい・・・坂田周平の妻 坂田りょう・・・坂田周平の娘 藤田晶・・・坂田の元弟分 河野晴男・・・河野組の生き残り <奇面組> 伏勘太・・・稲荷。ペロス信用組合理事長 篠塚幸太郎・・・翁。県警新条署捜査一課長 竹本誉・・・一角。竹本クリーニング 春原龍(すのはらりゅう)般若。新条市長 神・・・赤天狗。龍神兄弟 新条ニコニコ会・・・メリオ、バンク、エミリオら うらら・・・牛みたいな犬 <警察> 青山 徳田 滝口 伊藤 佐藤継道 捜査一課長 滝川祥史 滝川の相棒だった女 <報道> 黒石あかり <将門(マサカド)> 将門兵馬・・・将門グループ会長。将門家十六代目当主。 長田郷基・・・会長室。将門社員市中引き回し事件の当事者 境・・・会長室。 野坂直幸 高岡総務部長・・・将門不動産

昏睡から目覚めたジジイによるハードな復讐劇!!

吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
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あらすじ

鴨島友仁(かもしまゆうじん)と宝田多家良(たからだたから)は同じ劇団に所属している俳優仲間。安アパートに隣同士で住み、共同生活をしている。お互い無名ではあるものの、友仁は多家良の類まれな演技力を見抜き、その才能を世に知らしめるために彼を支えている。自身も「世界一の役者になりたい」という想いを抱えながら。やがて周囲は少しずつ、多家良の才能を見出していくが―――。

これはいい三十路の役者漫画だ!

これはいい! 現時点で三話まで読んだけど、これからどんどん面白くなりそう! 高橋一生みがあってめっちゃいい。 二話あたりから勝手にあの声で台詞が再生され始めてしまった。 「わたしの宇宙」 「いかづち遠く海が鳴る」 「潜熱」 の野田彩子の新連載。 https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156642488617 いまだ無名の天才役者・宝田多家良と、同じ劇団で彼の才能を見出して絶望し彼を世界一の俳優にするべく奔走する役者仲間(友人)の鴨島友仁。 世界はまだ天才を発見していない。 が、明らかな天才の片鱗はそこかしこにばら撒かれ少しずつバレ始める。 自分より明らかに突出した才能を持つ人がいたら、その人がその才能以外の社会生活能力が欠如していたら、どうにかうまくいくよう手伝いたくなる、光の当たるところまで押し上げたくなるという気持ちは分かりたくないが、すごく分かる。 二人の関係性は光と影というよりは、光と光の影というような感じ。 相反するものではなく、二人は共生し追随していく形がしっくりくる。 人前に出て脚光を浴びるのは宝田多家良だが、ある意味で前を行き手を引くのは鴨島友仁なのだ。いや、二人にはそうであってほしい。 事務所のマネージャー冷田一恵は一見クールな反面、冷ややかに熱い情念を持っていて、それが宝田多家良に対しての感想に現れててグッとくる。 淡々としているようで宝田多家良の魅力に冷静に熱を上げている。 これはとてもいいものだ! 細部にいたるまで褒め挙げ連ねるそれはもはやファンやオタクのようだ。 おかげで宝田多家良がそれほどまでに魅力があり、世界にバレるのを待っているような説得力が生まれている。 野田彩子さんは人と人の関係性、間にある空気、感情の機微、隠した感情と表れる表情を描くのが上手だな~と思っていたのだけど、なんて言えばいいのか今作でそれがより立体的になっているような気がする。 「わたしの宇宙」「いかづち遠く海が鳴る」のような少し変わった設定のSFめいたものでもなく、「潜熱」のような限定的な関係性でもない、その一歩先の、地に足の着いた社会や影響力、人生のような部分を描いているからかもしれない。 天才と、彼を取り巻く人々、その人生。 この作品を毎月webでの更新を待つか、単行本で一気に読むか迷うけど、うーん、これは毎月チェックしてしまうかな~。 楽しみ!

吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

自信を持ってあらゆる人に薦められる野田彩子作品

同じ劇団に所属している俳優仲間で、しかも同じアパートの隣同士に住んでいる2人、宝田多家良と鴨島友仁。多家良は一度演技に入ると類稀なる才能を発揮するが、自活力が皆無で日々の生活も友仁に頼りっぱなし。しかし多家良が友仁を頼っているのは生活面だけではない。劇団以外の演技の仕事も入り始めている多家良の劇団のほうの稽古の代役、それも友仁が務める。友仁は言う。「多家良の代役を演じられるのは俺だけだ。」そして「多家良の芝居は俺を裏切ることで完成する」と。 いわゆるバディものではあるのだが、純粋に対等な立ち位置というわけではなく、かつ演劇というテーマだからこそ成り立つ共依存の関係性が面白い。演技の場面と相まって、多家良と友仁、2人の人間的魅力が随所から伝わってくる。演劇の外における2人以外の人間との関わりのある開かれた空間と演劇の中の閉じられた、特に多家良と友仁の2人だけが共有する空間とのメリハリがあり、2人の醸し出す特異な空気感が感じられる。 これまでも「わたしの宇宙」「いかづち遠く海が鳴る」「潜熱」と凝った設定と独特の雰囲気の作品を描いてきた野田彩子さんだけど、個人的にはこれまでの作品はややニッチな読者層に向けられた作品が多かった印象がある。その中で登場したこの作品、意図的かどうかはわからないけど、一気に広い読者層に届きうる方向に舵を切り始めたように感じる。演劇がテーマということもあり、ドラマ化なんかして一気に人気に火がついたりしたら読者冥利に尽きるんだけど、関係者の皆様いかがでしょうか? 1巻まで読了

sogor25
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やまとは恋のまほろば
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あらすじ

“古研”の3人にまた会える!『やまとは恋のまほろば 1』が装い新たに登場!2022年6月20日より「文春オンライン」にて待望の新エピソード連載開始。悩める女子ならきっと共感する、古墳×恋愛のキャンパスライフ――。Story大学1年生の穂乃香は、大学デビューした友人に気後れし、疎外感を感じていた。しかし、“心のオアシス”古墳研究会(通称・古研)の同級生・飯田くんのことがとあるきっかけで気になりだし、先輩の可児江さんとも急接近!? 「さえない」自分を苛む穂乃香は、古研を通じて少しずつ成長していく。古墳がもたらす、不器用でいとおしい恋の物語。※この電子書籍は2019年9月にLINE Digital Frontierより刊行されたコミックに描き下ろしページを加えた新装版です

新たな大学恋愛漫画の傑作の予感…!

きのう読んで「2019年一番よかった少女漫画」に躍り出た作品。これはヤバイ…!!!表紙を見ての通り、「前方後円墳みたいな体型の主人公が、部員が同期&先輩のイケメン2人しかいない古墳研究会で充実したキャンパスライフを送る」物語です。(※1巻時点) https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/280147/417efc3e-e01c-4d7f-bba3-acf825fe68b5.jpg これだけ聞くと、「ま〜〜〜たいつもの冴えない主人公が何故かハイスペックイケメンに好かれるやつかよ😡」と思いたくなるけどぜんぜん違います…!! いや、なぜかイケメンに好かれるとこはよくある少女漫画と同じなんですけど、それ以外の女同士の人間関係と主人公の心理描写がハチャメチャに現実的で生々しいんです…! 主人公・穂乃香はその見た目から男子には合コンであからさまにハズレ扱いされ、学校では至近距離でブスと言われる。中学からの友人・友葉は同じ大学に進学したけれど、新たな友人・丹菜との出会いで入学して1カ月で白目の面積を減らしたり(※カラコンのこと)、合コンに行きたがったりと変わってしまう。 丹菜という黒船によって、穂乃香は2人の『ごまめ』となってしまった。(※ごまめ…1人前ではないが仲間に混ぜてもらうこと) このような状況で苦悩する穂乃香は、妙にテンションが高かったり卑屈だったりする多くの少女漫画の主人公たちに比べ地に足ついた等身大の悩み方をしている。その心理描写がすごく現実味があって、自然と穂乃香の気持ちに寄り添いながら読んでいました。 入学してまだ1カ月頃のお話なので、今までずっと一緒だった友人と離れ、別々に人間関係を構築していくところが最高に新生活の幕開け感があってグッときます。懐かしい…。 そして、少女漫画でバチクソ大事なのがその作品を代表するイケメン(ヒーロー)ですよね。この漫画に登場するメインの男の子は、表紙を飾る同期の飯田君と3年の可児江先輩の2人。 https://i.imgur.com/lADf6l7.png (『やまとは恋のまほろば』浜谷みお 第1話) 「ごまめ」と化しているときに女友達の前で飯田君と話したり、女友達の前で可児江先輩が穂乃香をかばったり(※三和はそのことを知らない)。それが読者にとってカタルシスになっていてたまりません。正直めっちゃ気分い〜! …というか、主人公が2人に話しかけられる度にまるで自分が実生活でイケメンの友達に話しかけられたとき同じ高揚と緊張を感じます。この漫画リアルすぎる…! あと大事なことなんですけど、この作品は舞台が関西なので 2人とも関西弁です!! 最高か〜〜!! 先輩がクソみたいな合コンから助け出してくれたり、飯田君と2人で古墳を見に行ったり、古研で宅飲みしたり。悩みつつも三和が充実したキャンパスライフを送っているのを見ると、なぜだか不思議な満足感が得られます…なんなんだこの気持ちは…! 1巻の最後では、「古研に自分が居ていいのか」という葛藤にケリをつけた三和が、2人と距離を驚くほど縮めるので(マジで)、ぜひ読んで確かめてほしいです。 LINEマンガで連載中とのことで、これから連載を追っていこうと思います…! (下記画像は6話より。2つの「3人の世界」の対比がいい…)

たか
たか

近年稀に見るリアル・緻密・ピュア・ラブ=最高

大好きすぎて感想がうまくまとまらないので今まで書けずにいましだが新刊(5巻)の最高さに居ても立っても居られず書き込みです。ここまで既に読んでる人は5巻はもう最高すぎるので姿勢を正してバッチリ受け取れる状態で臨んでいただきたい。これはもうここでしか得られないきらきらが詰まっています。最高。 この作品は、初っ端から最高なんですけど、巻を追うごとに最高の種類が変わります。パフェみたいな感じというんでしょうか…全層美味しいんだけど層によって美味しさがまた違うというか。最初はいっしょにキャンパスライフを楽しんでいるような、言い方がほんとによくないんですが、なんとなく恋愛戦力外女子かな、みたいな、ある意味環境でなんとなくそう思われたり自分も思ったりしたことがある女の子の気持ちがリアル。共感もできたり、へーそんなふうに思うんだ?と思ったりできるかもしれません。LINEマンガで連載されてただけあって(?)LINEでのやりとりが非常にリアルです。現代の少女漫画だなー!ととても趣深い。からの、いまの感動を述べたいので間の巻も最高なんですがとりあえず5巻の素晴らしさなんですけど、これはもう私たちの夢が形になった!!というか、こ、これこれーーっっさいこうーーっっという正直さっきまでリアルな道を歩いていたと思ってたら、途中から虹の上を歩いていた的な、そんな最高な見たかったものを見せてくれるストーリーになっています。最高。私は多分今レインボーの上にいる。マジで。

SS
SS
うみがはしるえんどろーる
海が走るエンドロール
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65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。そこには、人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は気づく。自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと……。心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブする!!

カラオケ行こ!
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合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?話題の作品が描き下ろしを加えて待望のコミックス化!![ 登場キャラクター紹介 ]〇岡 聡実:森丘中学校合唱部の部長。とある悩みを抱えているのだが、なぜか狂児に歌を教えることに。真面目だが毒舌な中学3年生。【得意な歌】教えません。〇成田狂児:四代目祭林組若頭補佐。組長が主催するカラオケ大会の罰ゲームを回避するために歌がうまくなりたい39歳。【得意な歌】紅〇組長:狂児の組の組長。絶対音感がある。1番好きなことはカラオケで、2番目に好きなことは刺青。【得意な歌】タイガー&ドラゴン

紅だァァァァーーーーーーーッ!!!!

私は最も好きなアーティストがX JAPANなので、「紅」が物語上でとても大きな役割をもたらすこの物語には一際愛着が湧きました。「紅」は前奏が長いし何ならギターソロも非常に長いんですけど、それも含めて最高なんですよね。 昨年、颯爽と発売されたデビュー単行本『夢中さ、きみに。』でマンガ好きに旋風を巻き起こした和山やまさん。今年も『女の園の星』に加えて、この『カラオケ行こ!』で見事にマンガ読みを熱狂の渦に巻き込み、その勢いは早くも一般層にまで波及しようとしています。 本作は絶対音感を持った組長が開催する恐怖の罰ゲーム付きカラオケ大会でビリにならないために、39歳のヤクザが歌の上手い中学生に教えを請うという設定でまず1オモシロ。 次々と展開されるヤクザエピソードが笑えて2オモシロ。 そこに、コメディだけでなく合唱部部長でコンクールを目前に控えながらも声変わりという難題に直面する聡実のシリアスな葛藤が加わり物語の厚みが増して3オモシロ。 聡実の家族の出番はほんの僅かですが、その少しの時間で見せる人間臭い魅力、4オモシロ。 そして全体を通したストーリーの素晴らしさ、計100オモシロ。本作も最高でした。 「紅」では 「紅に染まったこの俺を慰める奴はもういない」 と歌われますが、狂児には聡実という言葉では表せない関係性を持った人間ができた、紅に染まっても慰めてくれる奴がいる、その尊さ。 単行本ならではの描き下ろしも非常に嬉しいおまけでした。 巻末の狂児のプロフィールにおけるカラオケベスト3で、1位が紅なのはもちろんですが、2位と3位があの曲になったのはとてもエモいですね。狂児が歌う2位の歌も聴いてみたいです。夢花火。

兎来栄寿
兎来栄寿
ゆびさきとれんれん
ゆびさきと恋々
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女子大生の雪は、ある日困っているところを同じ大学の先輩・逸臣に助けてもらう。聴覚障がいがあって耳が聴こえない雪にも動じることなく、自然に接してくれる逸臣。自分に新しい世界を感じさせてくれる逸臣のことを雪は次第に意識し始めて…!?

ピュアっすなあ。

ゆゆゆ
ゆゆゆ
まいぶろーくんまりこ
マイ・ブロークン・マリコ
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柄の悪いOLのシイノは、彼女の死を知りある行動を決意した。女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!

歴戦のマンガ読みが戦慄した驚愕の才能

最近登場したCOMIC BRIDGEというレーベルは大人の女性向けの作品を多数掲載しており、非常に面白いものが増えてきていると感じます。 去年の7月16日。雨が降り、例年なら蒸し暑くなっていそうなところ、例年より10度以上低い涼しい7月となっていたあの日。コミックブリッジで新作が公開されたということで読み始めました。 写実的なバナーから画力の高さは見て取れましたが、すぐにそれまでの作品と比べても異彩を放つその内容に圧倒されました。 そしてすぐさまTwitterでそのタイトルを呟きました。『マイ・ブロークン・マリコ』という名前の強烈な新連載が始まった、と。それは、Twitter上で2番目に呟かれた「マイ・ブロークン・マリコ」という文字列でした(1番になれなかったのが悔しいのはここだけの話)。すぐに数千人フォロワーのいる作家の友人に引用RTされ、そのコメントは単行本の帯にもなりました。その日の間に面白いマンガを求めるマンガ読みに伝播し、その次の日には更に広く拡散され瞬く間に大きな話題となっていきました。 Twitter上の有志がその年の面白かったマンガに投票する #俺マン2019 では、未刊行作品ながら18位という高順位に。その前の5年間の未刊行作品トップがどういった順位だったかと言えば以下の通りです。 2014年 ゴールデンカムイ 65位 2015年 猫工船 101位 2016年 猫工船 196位(BEASTARS、映像研には手を出すな! 227位) 2017年 二兆円と、1日と、猫 47位 2018年 王様ランキング 31位 今現在絶大な人気を誇っている作品群と比べても、『マイ・ブロークン・マリコ』がどれだけ圧倒的な支持を受けたかが解ります。2020年の各マンガ賞でも確実に上位で名前を見ることになるタイトルでしょう。最早、『マイ・ブロークン・マリコ』は事件であり現象と化しています。 目の前にあるものを灼き尽くさんばかりの激情、駆け出さずにはいられない疾走感、魂を抉り取るような哀切。 ラスト1ページを読み終えた時の言葉で表し切れない感情を、タイトルを改めて噛み締めてしまう名状し難き想いを味わってみませんか。 平庫ワカさんの今後の活躍が楽しみでなりません。

兎来栄寿
兎来栄寿

マッチョレディの皮を着た銭形警部

彗星の如く現れ、2020年〜21年に多くの賞も受賞した名作。話題になっているのは知っていたけど偏屈オタクは『私が読まなくても他の人が読むもの…』と謎のツンを発揮し読んでませんでした。周りの熱もだいぶ落ち着いたようなのでそろそろ頃合いか…と手に取りました。 絶賛されているコメントはたくさんあるので、ちょっと違うところで感想を述べると『ゆる△キャンとかは外見が女子高生で中身はおじさんだけど、マイブロークンマリコのトモヨは外見一般社会人女子だけど中身は銭形警部(ルパン)やな』という感覚でした。 明らかに世の一般社会人女子が行うには難易度の高い言葉遣いと行動力、もろもろ非常にマッチョ。(でも心の柔らかいところはあるの)という人間性で、なんだろう…見たことがあ…ぜ!銭形警部だ!!とハッとしました。(※個人的見解です) 友人の死や毒親のような重めのテーマを扱っているのに、強靭にしなる折れない刃のような芯の強い心臓を持つ主人公なので、暗く落ちすぎない快活な喉ごし。女性像としては非現実で、これまでの女性誌では産まれなかったであろう人物像だと思います。だがそこがいい、というところまで持っていけたのが今作の成功点で活劇的な描き方がその切れ味をあげています。 『少女漫画の皮を被った少年漫画ハートなちはやふる』『ヤンキー漫画と見せつつイケメン盛り盛り女性も食べられます東京卍リベンジャーズ』とか、アレンジを効かせたミックス感のある漫画が人気になる傾向が強く感じてますが、これもその一つかなと。 既存の枠を越境し、いろんな人がいろんな漫画を読むようになった今だからこそ、こういった作品がしっかり評価される環境になったのだろうなと思います。この調子でブランニューな漫画がどんどん増えると嬉しいな!日本の漫画はまだまだ伸びしろですね!!

SS
SS
みずはうみにむかってながれる
水は海に向かって流れる
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あらすじ

「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。少年が家族の元を離れて初めて知る、家族の「罪」。自分もその被害者なのかもしれないが、加害者でもあるような気がする。割り切れないモヤモヤした思いを抱きながら、少年は少しずつ家族を知り、大人の階段を上っていく。前作から4年の沈黙を破った田島列島が、ユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、家族の元を離れて始まる、家族の物語。家族の元を離れて始まる、家族の物語。高1春、曲者揃いの住人たちと男女5人の共同生活を始めた直達。彼が淡い想いを寄せる25歳OLの榊さんとの間には、思いも寄らぬ因縁が……。「別冊マガジン」連載時より作家、著名人、漫画読みから絶賛の声が続々!宝島社「このマンガがすごい!2015」オトコ編第3位、マンガ大賞2015第2位など各漫画賞を総ナメにした名作『子供はわかってあげない』の田島列島、待望の最新作!

特殊な人が集まり関係を構築する下宿漫画

『子供はわかってあげない』の田島列島先生4年ぶり新連載、別マガで『水は海に向かって流れる』 受験で入学した高校へ通うにはおじさんの家の方が便利だったため実家を離れそこで暮らし始めるが、行ってみるとおじさんの家は空き部屋を複数人に貸している下宿だったので、個性的な住人と交流をすることになるのだった。 という感じのいわゆる下宿ものの話かな?とまだまだどう転ぶか分からない1,2話目。 でも待ちに待った新連載で嬉しい。 同居人である26歳OLの榊さんが、過去にすこし関係していて不穏さが漂ってたり、主人公の少年が絵を描いてたけど受験でやめたっぽいような軽いフリがされているので、部活でどうなっていくのか気になるところ。 ちょいちょい挟まれる小ネタのようなものがいい。 「ポトラッチ」なんて文化初めて知った。 またほんのちょっとした人物の所作が美しくて愛おしい。 主人公もわりとのんびりしているようなのでゆったりとした気持ちで読めるのがうれしい。 どうやら次号3話目で下宿の登場人物が勢揃いするっぽいのでそれも楽しみにしつつ、猫の話で可愛い子と簡単に話せてしまった少年の学園生活やいろんな大人に囲まれた下宿生活がどう人間関係や成長に関わってくるのか、思わぬ事実を突きつけられたときどう反応するのか、楽しみ。 タイトルからして、なんでも最終的にはいくとこにいく、なるようになるという暖かく緩い感じなのか。 下宿とか寮のような共同生活を描いた漫画は好きなのがちょいちょいある。 『めぞん一刻』、『ツルモク独身寮』、『僕らはみんな河合荘』、『椿荘101号室』、『公園兄弟』、『ゆうべはお楽しみでしたね』などなど。 最近出たものだと『コノマチキネマ』とか。 やはりどれでも描かれるのは個性的な住人との交流とその悩み、絆、助け合い。 かつての昭和的な下宿ではそういったことが当たり前であったわけだけど、現代において下宿というものは果たしてそこまで機能しているのか。 というのも、僕は何年か前まで、風呂無しトイレ共同の古い下宿のようなところに住んでいて、1階が大家さんで2階に4世帯しか入っていない古き良き木造の家だった。 住民同士の季節の変わり目などのイベントでの交流を期待したりもしたがそういったことは全くなく、男女の出会いを期待するも住んでいたのはずっとむさい男ばかり。 壁が薄いので、隣のおじさんがトイレに立ってじょぼじょぼーっとおしっこの響きで目が覚めることなどしょっちゅうだったけど、常に何か音が聞こえることもあって一人で寂しいという感覚はずっとなかった。 住み始めて約5年で、夏にエアコンが無いから暑くて死にそうという理由から退居したが、結局最後まで共同の靴箱がある玄関にはあった大きい黒板が使われることはなかった。 こういった漫画の、ある種、下宿や共同生活の理想像を描いてくれるのは嬉しいし大好きだが、現実とは微妙に乖離した神話だよなーという諦めもあります。 下宿生活ファンの方は、実践にはぜひお気をつけ下さい。 漫画と全然違うことばかり書いてしまった・・。

吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

読んで良かったとシミジミ思える作品

六文銭
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はいぱーいんふれーしょん
ハイパーインフレーション
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あらすじ

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】帝国の奴隷狩りによって、両親を失った少年ルーク。今度の奴隷狩りでは最愛の姉がオークションに出品されてしまう!! 絶望のドン底でルークが手に入れたのは、『体からカネを生み出す能力』だった!! オークションに参加するルーク――余裕で姉を落札か!? だが、この力には“致命的な欠陥”があって……!? カネが、生命が、怒りが、暴力が、欲望が、『加速≒インフレ』し――物語はハイパーインフレーションを巻き起こす!!

クセ強めで内容も面白い漫画好きな人は垂涎の一作!

未読の君、まだ読んでないなんてもったいすぎるぜ…!! 読んでる奴らとはダチになれそうだ!! なぜなら俺たちはルークさんを知っているから!! 俺たちの救世主!!ルークさん!!はわわ……! と、読んだあとちょっと変なノリをしてみたくなるほどにこの漫画は魅力的です。 時代設定は我々の地球でいうどのへんか分かりませんが、17、18世紀あたりの技術レベルでしょうか?もっと前なのかな? ヴィクトニア帝国という大国があり主人公はその帝国に搾取される側の植民地に住む少数民族で、金貨や経済などあるもののわりと原始的な生活を送っていた。 幼少期に両親が奴隷狩りに殺害されてから7年後、12歳になったルークは奴隷狩りに対抗すべく知恵を使い騙したり工夫して帝国と商売しお金で安全を買おうとしていた。 しかし、その矢先に再び奴隷狩りにあってしまい、自らも捕まり大好きな姉を連れ去られてオークションにかけられてしまうことになり、殴られ朦朧とした意識の中で神にあい、とある能力を授かる。 本来、年頃の人間が当たり前のように享受しているのが「生殖能力」だが、神はその代わりにルークに授けたのが「金を生み出す能力」だった。 しかも、まだもろもろ不明だけど帝国の紙幣、しかも全て通し番号が同じ偽札…。この能力と知恵を武器にルークはどう戦っていくのか! お姉ちゃんを取り戻すことはできるのか!? という話です。 第1話→https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331749163174 話の設定や展開、ハッタリや知恵比べのようなギャンブル的な部分はもちろん面白いのですが、合わせて注目してほしいのはこの作品の根底に流れるセリフ運びのテンションやリズムとキャラたちのノリ!! 初期のジョジョを彷彿とさせる! そこにシビれる!あこがれるゥ!!的な香りがするゥ!! みんな大真面目なので最初は真剣に読んでたんですが、途中からもしかしてこれって笑って読んでもいいんじゃないか?というシリアスな笑いに思えてきますし、実際そこはかなり意識されてるんじゃないでしょうか。 生殖能力の代わりに授かった能力なので、金を生み出す時にドクッドクッってなるのや、頬を赤らめてちょっと汗かいてはぁはぁしているのもおもしろい…。 そのクセの強さに、やみつきになってしまう自分が愛おしいです。 画像:第1話57pより

吉川きっちょむ(芸人)
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