演劇の天才の「補佐」を買って出た男の物語
お節介では済まない彼の愛情は宝田を通して結果としてどんな演劇を生むのか。 報われなそうなその立ち位置は果たしてどんな結果になるのか・・・ とてもヒキが強く、上手い。深く考える間もあまり与えてもらえないスピード感のある展開(深く考える必要もないかもしれないけど) 文化庁メディア芸術祭 優秀賞受賞作品
いろんなところで面白いと聞くし、まだ2巻までしか出てないのに1巻まるごと無料で読めるなんてすごいと思ってとりあえず1巻だけ読んでみました。
もっと演劇業界のエグいところを掘り下げるような、読むのに気力と体力を使う話かと勝手にイメージしていましたが、違いました。
簡単にいうと、役者として(人としても?)一心同体になってしまっている多家良と友仁の関係性が、多家良をメジャーな役者として売り出すことでどう変化していくのかがにとにかく気になるストーリー。
1巻ではやはり友仁の力を借りることでドラマ撮影を成功させ、その事実をマネージャーさんも目の当たりにしている。そしてこの本のタイトルは「ダブル」。きっとそう簡単に2人が別々になることはないだろうと予想してます。
はたから見れば多家良が「天才」のように見えますが、友仁も多家良とは違う方面の「天才」だと思ってます。
近いうちに紙で2巻まで買ってきます。
鴨島友仁(かもしまゆうじん)と宝田多家良(たからだたから)は同じ劇団に所属している俳優仲間。安アパートに隣同士で住み、共同生活をしている。お互い無名ではあるものの、友仁は多家良の類まれな演技力を見抜き、その才能を世に知らしめるために彼を支えている。自身も「世界一の役者になりたい」という想いを抱えながら。やがて周囲は少しずつ、多家良の才能を見出していくが―――。
鴨島友仁(かもしまゆうじん)と宝田多家良(たからだたから)は同じ劇団に所属している俳優仲間。安アパートに隣同士で住み、共同生活をしている。お互い無名ではあるものの、友仁は多家良の類まれな演技力を見抜き、その才能を世に知らしめるために彼を支えている。自身も「世界一の役者になりたい」という想いを抱えながら。やがて周囲は少しずつ、多家良の才能を見出していくが―――。