復讐が合法化されセックス&バイオレンスが充満した世界を描く、松本次郎の最高傑作、愛蔵版にて復刻!!
「ねぇ? 日本は、東京は、どう見える?」第21回文化庁メディア芸術祭【新人賞】を受賞した著者が贈る、移民バクちゃんの「すこし不思議」で「すこしリアル」なダイバーシティ物語。夢が枯れた故郷から地球へやってきたバクちゃん。永住をめざし賢明に生きるバクちゃんの目にうつる東京は、わたしたち「みんな」の世界かも。
女が野球をすることに、まだ世間があまり興味を示さなかった頃。リトルリーグで男子に交じりエースを務めるほどの圧倒的な才能を持った草吹恵と、女性離れした体力を誇るスラッガー結城愛。ふたりの“めぐみ”は、ともに大好きな白球を追って、青春のすべてをグラウンドに懸けることを誓う。その出逢いは、女性にとっての野球の未来を、世界を変えるほどの、大いなるストーリーの始まり。『銃座のウルナ』で第21回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した鬼才・伊図透が挑む、真っ向勝負のガールズ・ベースボール・ロマン、満を持してのスタート。※“(go for) all the marbles”は「いちかばちかやってみる」「すべてを懸ける」の意。月刊コミックビーム連載『全速力の。』改題
世界の文学史上に特異な光を放つH・P・ラヴクラフトの代表作にして、クトゥルフ神話最大の謎に、かつて「アウトサイダー」を精緻に描き高い評価を受けた気鋭の漫画家が挑む。これぞ、ラヴクラフト・コミカライズの決定版にして、最先端。収録作品「魔犬」「名もなき都」「神殿」。※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを改変しております。※
敗戦から1年あまり。ぼろぼろに焼け落ちた東京で、酒浸りの暮らしをしていた川島徳太郎は、かつて死線を共にした戦友・黒田門松に再会し……。その非凡なる画力に、同業者からも熱烈な賛辞を受ける、異色の漫画家・山田参助が挑む初の長編作。闇市、パンパンガール、戦災孤児、進駐軍用慰安施設など、戦後日本のアンダーワールドの日常を、匂い立つような筆致で生々しく猥雑に描き出す、敗戦焼け跡グラフティ、開幕。
見知らぬもの同士が、偽りの家族を構成するという仕事…その依頼者、“タコポン”と呼ばれる謎の存在は、彼らに、様々な「指令」を突きつけてくるが…?越境する魂の漫画原作者・狩撫麻礼が、現時点では狩撫名義で書いた最後の作品であり、圧倒的なボリュームを誇る最大の問題作。描くは、これも日本漫画界に突出する個性、いましろたかし!地獄のタッグが放つ、「物語」に、震えろ!
たった独りで、彼女は地獄の道を往く…!「ゾンビ屋れい子」の三家本礼が、その本領を全面解放!甘ったれた時代をザックザクに斬り裂く、女子中学生大暴走のウルトラ・スプラッタ・ロマン、ここに大開幕?!※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを加工、追加または削除しております※
小学5年生のカケルの将来の夢は、日本一のレコード屋さんを開くこと。レコードの魅力を布教して、仲間を集め、レコ部を作ろうとしている。しかし、立ち上げは一筋縄ではいかないようで……。今の時代にあえてのレコード。レトロな魅力に取りつかれ、カケルと愉快な仲間はレコード沼にハマっていく―――。爆笑必須のレコード・ロマン・コミック! 手間をかけ、わずか0.05mmの溝に針をかけ、少年カケルはレコードに夢かける! 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の著者が贈るレコード・ギャグ!ビートルズ『 Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band 』松田聖子『夏の扉』高石ともや『受験生ブルース』ソニー・ロリンズ『Solo Album』小泉今日子『あなたになりたい』Yes『イエス・ファースト・アルバム』ザ・バンド『ザ・バンド』ローリング・ストーンズ『ハックニー・ダイアモンズ』TULIP『すべて君たちのせいさ All Because Of You Guys』●おおひなたごうのビームコミックス既刊●『星のさいごメシ』全3巻『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』全12巻『ひなごう! おおひなたごう Extra Works』『特殊能力アビル -純-』『まほう少女トメ』1『空飛べ! プッチ 完全版』『ドリル園児 完全版』『銀河宅配便マグロ』全3巻『俺に血まなこグレート Remix』●コミックビーム 公式X(Twitter)●@COMIC_BEAM
数々の熱心な読者、特に現役の一線級の漫画家に圧倒的な支持を得る“いましろたかし”!! そんな彼の短編集が電子化!!
夜の町に灯る家々の光、そのひとつひとつに、それぞれの人生が、暮らしが、目玉焼きがあることを、きみは知っているか…。“あたりまえ”だと思っていたその食べ方は、“あたりまえ”ではないかも知れない。ギャグ界の暴走天使おおひなたごうが全日本人に問う、衝撃のフード・ソウル・ロマン!
とある地方都市のベットタウン『そうるニュータウン』。穏やかなその町で停電が起きた夜、親子三人の一家が消えた。その失踪を契機に、異様な事件が続発し、平穏な町の裏側に潜む狂気や悪意が次々と表に上がってくる…空前絶後のソリッド・シチュエーション・ミステリー。
人生はつまらない。命はくだらない。希望は死に、夢は潰えた。だから僕達は、世界を殺す。==その日、世界に絶望した子供達の命は終わりを迎えるはずだった。不幸にも自殺は未遂に終わり、一命を取り留めた3人の少年少女。病院で目を覚ますと彼らの身には、不思議な「異能力」が宿っていた。その力は「ヒーロー」と呼ばれる、血統でのみ継がれる「正義の味方」しか持ち得ないはずのものだったーー。==居場所のない僕達が、世界に叛逆を始める。新感覚ダークヒーロー・ジュブナイル、1・2巻同時発売。超厚【276ページ】で開幕。==●カネコアツシ ビームコミックス好評既刊●[デスコ]全7巻[Wet Moon]全3巻[SOIL]全11巻[BAMBi remodeled]全6巻●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM
夢破れ、人間関係をリセットした配達員・リクは変わっていく周りに焦燥感を覚えていた。そんなリクの唯一の癒やしは、ちょっと変わったコンビニに勤めている店員のきらり。明るくて可愛いギャルのきらりには、秘密があって……!?これは、「夢」と向き合い「日々」を思案する、あるアパートの住人たちの物語。■谷口菜津子ビームコミックス既刊■・『彼女は宇宙一』・『彼女と彼氏の明るい未来』全2巻・『教室の片隅で青春がはじまる』■[コミックビーム]公式Twitter■@COMIC_BEAM
生活が雑でぐうたらなゆう子(会社員)と生活が雑ではないしっかり者の佐々木(看護師)はなぜか仲良し。そんなふたりがくっついたり喧嘩したりなんかわちゃわちゃする365日。40ページ以上の描き下ろしを収録して、やっと本になりました。
異形化するヤクザ。鎮座する神々。女は覚醒し、闘争の獣となる。==2030年、東京湾市。闇市と暴力と死んだ夢の街、希望捨ストリート。異形化ヤクザの集団・箆鮒會のシマだ。希望捨の片隅、満たされぬ本能を満たすべく、夜な夜なカラダを売る会社員の黎。しかし奇妙な少年“アラタ”との出会いが、彼女の運命を箆鮒會との壮絶な死闘に引きずり込む!『恋の門』の羽生生純×『ニンジャスレイヤー』の本兌有+杉ライカによる“混ぜるな危険”のアクション活劇!==●羽生生純 ビームコミックス好評既刊●[恋の門]全5巻[恋と問]全2巻[この物語でネコに危害はいっさい加えておりません。][ルームロンダリング]上・下巻[ジュウマン]全3巻[いってミヨーン やってミヨーン]全3巻[アワヤケ]全4巻[青 オールー]全5巻●本兌有+杉ライカ 好評既刊●[ニンジャスレイヤー]全21巻[スズメバチの黄色]
岩井俊二(映画監督) 、絶賛。「チャーミングにうねる線‥‥意思を持ったパース‥‥ちっちゃならせんのツノを中心に回転する物語‥‥気がつけば‥‥見えざる桃色の渦に飲み込まれている」アニメーション作家としても第17回文化庁メディア芸術祭[新人賞]を受賞した、新世代の才能が贈る初作品集。ツノのある妹と、ツノのない兄。母親と離れて暮らすふたりは、ある秘密の“特訓”を続けていた……。痛くて愛おしい“ちいさなおんな”たちを描く、四編の物語。 収録作◆『甘木唯子のツノと愛』全3話 /『透明人間』/『へび苺』/『IDOL』
クソつまらない世界を騒がせる、ウルトラポップなダークヒロイン、降臨。彼女の名は…。ジャンルも国境も超えて活躍する漫画界の鬼っ子・カネコアツシが“今”に解き放つ、新たなコミック・ノワール、世界注目のスタート。
子どもたちだけで映画を観に行った思い出。ひとり給食を食べるのが遅い、あの子のこと。久しぶりに帰った実家での母との会話。僕のことを忘れてしまった、おばあちゃんとのおしゃべり。動物園デートの思い出。結婚1年目に夫婦で見た景色。子どもと歩いた散歩道での出来事。子どもが寝静まった後の帰宅。ビニールプールで遊んだ夏のこと。家族で見た海の情景。著者のひうち棚さんが2009年から2021年まで、毎日少しずつ丁寧に描いてきた随筆マンガ作品を一冊に。恥ずかしくもある「昔」の記憶、いろいろある「今」の情景、そしてまだ見ぬ「未来」への願いの詰まった作品集は、たっぷり250ページの分厚い単行本になりました。それでも、人の人生を、毎日を描ききるには充分な枚数ではないのかもしれません。ですがきっと、忘れていた大事な時間や大切な人たちのことを、思い出すことはできます。美しい線で光が描かれ、コマとコマの間に流れ始める時間は、私たちの人生の記憶と穏やかに重なります。家のどこかにある、忘れていたアルバムの写真を眺めるように、ゆっくり少しずつ、楽しんで読んでいただきたい一冊ができました。●●●収録作品●●●「映画の思い出」「おてがみ」「ひとごと」「ユートピア」「城山」「デジカメ」「父の母」「デート」「フォトグラフ」「遠回り」「一年目」「きんかん」「急がなくてもよいことを」「空白期間」「まだ今日」「夏休み」「柿の木」「海」●●●コミックビーム 公式ツイッター●●●@COMIC_BEAM
絆を描く、珠玉の作品集――。夢でしか相まみえることを許されない切ない恋心……。決して交わるハズのない境遇のふたりの旅路の行方は……? 偽りの関係は本物の親子へ変わることができるのか……? 様々な絆が、“ヒューマンドラマ”、“SF”、“ファンタジー”など多様なジャンルで描かれる。そのすべてがあたたかく胸をうち、涙なくては読めない物語ばかり。稀代のストーリーテラー・江戸川治の作品が堂々書籍化!●収録作品『カウントダウン』『苦い悪夢』『アイジンとぼく』『まおうの首』『アノコロタクシー』『マザー』
不倫、マチアプ、支配的モラハラ男、家長制クソファーザー。大橋ジゲン(27)は自称フォトグラファーで、無職。ロマンティック至上主義の世の中に唾を吐きながら、片思い中の山田さん(妻子持ち)の家族写真を撮る。恋なんてしないと決めたのも束の間、姉・姫子の結婚式で「最悪な女」と出会う。その女・白金アメリは新婚ほやほやの姫子と恋仲で、山田さんとも不倫関係にあったのだ。そして、ジゲンは姫子から「この性欲を消すカメラでアメリを撮ってほしい」と頼まれ……。ロマンティックに中指を立てて、人生を見つけろ。アンチ恋愛コミック。『幻滅カメラ』上下&作品集『アッコちゃんは世界一』鳥トマト3冊同時刊行!!!!●コミックビーム 公式X(Twitter)●@COMIC_BEAM
5年間、入りたいと思ってもなかなか定食屋さんに入れなかったお客さんと入ってほしいと願いつつも、なかなか入ってもらえなかった、ほんの少しお客さんの少ない定食屋の店員さん。心の声はダダ漏れですが、お互い色んな意味で好意を伝えきれません。じれったいふたりの関係は、友情? それとも…恋……?総いいね数100万超えの大人気WEBマンガが描き下ろしを加えて、待望の書籍化!
柴崎友香(作家)「生活と、書くこと。世界と、言葉で遊ぶこと。絡みあって、隙間があって、移り変わっていく。ひそやかに楽しくて、ひりひりと幸福で、ずっと読んでいたい」姫乃たま(地下アイドル)「ああ、『滋味掬すべき作品』ってこれのことだったんだ」雑誌の新人賞を受賞後、警備員のバイトをしながら、小説を書いている杉浦紺(30)。“先生”でも“天才”でもない、若き純文作家の日常をのぞいてみませんか?◎巻末対談 「ものするひとたちのリアリティ」 滝口悠生(作家)×オカヤイヅミもの・する【物する】ある動作をする。ある物事を行う。「言う」「食べる」「書く」など種々の動作を湾曲にいう語。(『広辞苑』第七版より)綿矢りさ、朝井リョウなどの人気作家15人に、理想の「最期の晩餐」を聞いた話題作『おあとがよろしいようで』のオカヤイヅミ、初のオリジナル長編作。
“好き”の気持ちに、国境はない。はっぴいえんど『風をあつめて』。村上春樹『海辺のカフカ』『ノルウェイの森』。岩井俊二『リリイ・シュシュのすべて』。ゆらゆら帝国『バンドをやってる友達』。台湾・台北で暮らす少女・緑(リュ)は、日本の文化を通じて新しい世界と出逢う。見たことのない景色。初めての感情。そして不思議な少年と夢に。まるで、風に吹かれるように。これは音楽を愛し、物語に救われたひとりの少女と、あなたの物語。『猫を棄てる 父親について語るとき』(著・村上春樹)で、装・挿絵を担当した台湾在住の漫画家が贈る、初連載作品。世界が私を待ってる。初めての物語、初めての音、初めての夢が、私と出逢う、その時を。●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM
君がいつも隣にいてくれる幸せ。ビールのプルタブを開けるといつもそこにいる、僕の素敵な飲み友達、「麦酒姫」。彼女と(を)飲むのが大人になってからの楽しみになっていたけれど、そんな日常にも変化があって……。表題作の『麦酒姫』の他、8作品を収録。平凡な日常にこそ「大切」があることを気づかせてくれる、切なくあたたかい作品集。
愛蔵版が出ていたので、これを機に読んでみた。 敵討ち執行代理人という職業が存在するifな世界。仇討ちが認められているけれど、直接やりあうことは出来ない人がほとんどなので、双方とも代理人を立てることがOKという、合法的な殺し屋のお話。 主人公が特にぶっ飛んでいるけれど、だいたいどいつもこいつも頭のネジが数本くらい外れていそうなキャラクターばかり。まともなことがまともではないのでは?と思うくらいイカれた連中だらけだ。どこもかしこも狂ってる。 鬼気迫る荒々しい描写、混沌とした人間心理、エロティックというよりも動物的な性表現。一見するとエログロ満載なバイオレンスアクションにしか見えないかもしれない。しかしその裏に何やらメッセージが隠されているような不思議な感じだった。 まだ1回読んだだけなので、そのメッセージ性は掴みきれていない。何度か読めば何か掴めるかもしれない。 なんともはや松本次郎先生っぽさ全開。好みが別れる作品だと思うけど、ぜひ手にとって読んでみてほしい。