含羞を帯びた痛切な鎮魂歌:山田参助『あれよ星屑』ハフポスト英語に「brothers in arms」という表現がある。ともに武器をとった仲間、戦友を指す言葉だ。一定年齢以上の読者なら、ダイアー・ストレイツの名盤のタイトルを思いだすかもしれない。戦場という極限状態を共有した強い絆は、文学や映画でも、男の友情を描く格好の題材となってきた。 『あれよ星屑』(エンターブレイン、KADOKAWA)は2人のbrothers in ...
山田参助『あれよ星屑』インタビュー 「突撃一番」でタイムスリップ感覚このマンガがすごい!WEB自身初となる長編『あれよ星屑』が大注目の山田参助先生。コアなマンガファンから「いよいよ!」の声が聞こえるいっぽう、『あれよ星屑』で初めて山田先生の作品にふれた読者からは「いったいだれなんだ!?」の声も多数。そこで今回のインタビューでは、山田先生の漫画家としてのルーツに迫る! そしていよいよ発売となった最新第3巻についても、お話を伺った。 1972年生まれ。 ...
山田参助『あれよ星屑』インタビュー 「バディもの」の"萌え"を男の手に取り返せ!このマンガがすごい!WEB1972年生まれ。 ゲイ雑誌「さぶ」「SAMSON」で作品を発表するかたわら風俗誌、実話誌を主戦場に執筆。西原理恵子のエッセイ『できるかな』にイラストを寄稿するなど、その活躍は多岐にわたる。単行本に『若さでムンムン』ほか。 2013年より自身初の長編となる『あれよ星屑』を「月刊コミックビーム」にて連載開始。 現在、『あれよ星屑』のほか「コミック乱」(リイド社)で『ニッポン夜枕ばなし』を連載中。
あらすじ敗戦から1年あまり。ぼろぼろに焼け落ちた東京で、酒浸りの暮らしをしていた川島徳太郎は、かつて死線を共にした戦友・黒田門松に再会し……。その非凡なる画力に、同業者からも熱烈な賛辞を受ける、異色の漫画家・山田参助が挑む初の長編作。闇市、パンパンガール、戦災孤児、進駐軍用慰安施設など、戦後日本のアンダーワールドの日常を、匂い立つような筆致で生々しく猥雑に描き出す、敗戦焼け跡グラフティ、開幕。続きを読む