浅野いにおが台湾の新鋭・高妍を絶賛、いつか忘れゆく“大切なもの”が刻まれた恋と成長の物語「緑の歌 - 収集群風 -」 - コミックナタリー 特集・インタビュー
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「緑の歌-収集群風-」は、台湾出身でイラストレーターとしても活躍する高妍(ガオイェン)が描く、ある少女の物語。台湾で暮らす少女・緑(リュ)が、日本の文化を通じて新たな世界に出会い、音楽や物語に触れる大学生活の中で、恋をしながら少しずつ成長していくさまが描かれる。物語の中でははっぴいえんどの楽曲「風をあつめて」、村上春樹の小説「ノルウェイの森」などが象徴的なモチーフとして登場し、緑の人生の端々に彩りを添えていく。月刊コミックビーム(KADOKAWA)で連載され、奇しくも1973年に発売された細野晴臣のソロアルバム「HOSONOHOUSE」と同じく、5月25日に単行本の上下巻が刊行された。
日本に住む女性が、彼氏?と喧嘩して、ちょっと家出と台湾へ飛び立つ。 喧嘩のきっかけと思われるのは、林緑という女の子が書いた「緑の歌」という散文集。 雨宿りで入ったカフェに一人いたお客さん?と話すうち、彼女の心に沈んでいたわだかまりはほぐれていく。 というあらすじの、不思議なテンポで綴られる短編。 人物が描かれたときは、コマとコマの間の動きが見えるかのような気がしてくる。 目が表情に釘付けになる。 魔法のような作風だと思う。 前作の漫画「緑の歌」はまだ読んだことないのだけど、読んだ方はこの短編で思うことが私よりたくさんあるのかもしれない。 いや、 Amazonに載っていた「緑の歌」のあらすじを読むに、アフターストーリーみたいなものが好きな方はこの短編を読んだほうがいいのかもしれない。 それから、女性が彼氏に教わったらしい台湾各地の名所が描かれており、私自身もいつぞや観光で行った日々を思い出した。