絵が目に触れてくる。それはとても豊かな体験だ。カバーのデザインから目に嬉しい。そしてどのページも、質感で充実している。

緻密なペン画で描かれる背景には、リアリティと台北の湿度がある。大胆な白地とのコントラストが生み出す気持ち良い光景。

そしてそのペン画で描かれる人物は、手を伸ばせば触れられそうだ。漫画的表現のまま実態を持った人物、その内面描写はナイーブで、儚げな表情に心を持っていかれる。

描かれる現状への落ち着かなさ、制御できない恋と自意識、そんなものであてどなく彷徨い続ける様子は、私の知る限りだと『神戸在住』の主人公のような不安定さだ。

音楽の感じ方、細野晴臣への信仰告白のような強い思いの表出、行き場なくかすかに震える初々しい感性……この青春の手触りは、柔らかいけれど、刺すように痛い。

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ヘレナとオオカミさん
創作者の物語として #1巻応援 #完結応援
ヘレナとオオカミさん
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
作家、画家、漫画家など、創作者の物語はたいてい苦しい。独自の表現を追求する戦いは必ず、己のつまらなさ、発想の貧困、そして個人的な問題とどう向き合うかのせめぎ合いになる。 まだ幼い子どもが創作と向き合うのは、さらに困難だ。絵が上手な本作の主人公・ヘレナは孤児で、弟の命も失われようとしている。そんな中で「願いを絵にしてみよう」と絵本作家「悪いオオカミさん」に言われ、できずに涙を流すが、自分でもその苦しみを理解できていない。 物語を完成させるために「悪いオオカミさん」と共同作業に挑むヘレナは、その過程で作家に煽られ、引っ張られて、自分の本心に踏み込んでゆく……それまで明るく振る舞ってきたヘレナが感情をむき出しにする様に、苦しみを感じると共に、子供らしさを見出して少し安堵してしまう。 泣いて眠った夢の中で見せる心の解決は、切なくも美しい。 ヘレナのあまりの境遇に、彼女の明るさがいつか崩れてしまうことを想像しながら読むことになる物語だが、優しい大人たちの支えでヘレナは心に安寧を取り戻す。そしてその感動的なラストから、さらに彼女が創作者としても成長することまで想像してしまう。ヘレナはきっと素敵な絵本作家になると思う(もちろん悪いオオカミさんとは全然違う方向性で)。 (『ヘレナとオオカミさん』台湾の漫画賞「金漫奨」の年度漫畫奨&金漫大奨をダブル受賞おめでとうございます!)
女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました
女性差別社会をブン殴れ! #1巻応援
女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
女性差別がはびこる異世界で、パーティに理不尽な扱いを受けた魔導士の主人公は、八つ当たりの中で伝説の魔女の封印を解いてしまう。二人が手を組みパーティへの復讐を目指す物語は、現実世界にもある女性差別を数多く描き出す。 現実世界での女性差別は、とても見えにくい。例えば〈女性議員が少ない〉という問題意識に「実力のある女性議員希望者が少ない」「そもそも議員になりたがる女性が少ない」という、もっともらしい反論がある。しかしこれは女性に対する教育の不平等(女性に教育は要らないという意識、入試不正等)や女性は表に出るべきではない(=女性は男性に庇護されるべきだ、女性は家庭を守る人だ)という意識等、社会構造に練り込まれた多様な通念、しきたりが起因していて、それは男性にも、そして多くの女性にも気付かれない。 本作の異世界でも、現実世界で行われる差別が全く同じ形で表現される。主人公は身に降りかかった決定的な差別をきっかけとして、社会にある差別構造を伝説の魔女に教わりながら少しずつ自覚するようになる。主人公と一緒に、私もいちいちハッとさせられる。 魔女に肯定される主人公、主人公が肯定する女性達。世の中のおかしな構図に武力で立ち向かう二人の進撃は痛快だ。難しく考えずに勧善懲悪をなしてゆく水戸黄門的なカタルシスを与えながら、差別構造を分かりやすく描いて「女性差別はこんなに分かりやすく〈悪〉なんだ」と気付かせてくれる。 二人が社会をギッタギタにするのを期待したい。
琥珀の夢で酔いましょう
付箋を貼って読む漫画
琥珀の夢で酔いましょう
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
こんなに寄り添ってくれるメッセージに溢れた、胸熱くなる作品ってそんなにあるだろうか……大好きすぎるので6巻までを再読して、大切なところに付箋を貼ってゆく。 クラフトビールの話題が満載な本作。しかしそれと同じくらい、苦しい人・心折れそうな人の再生を描いて切実な物語でもある。 就労地位格差、身体的特性、人種差別、男性性に脅かされる女性性、性差別……さまざまな苦悩を秘めて生きる、大人になりたての登場人物たち。しかし彼らはクラフトビール専門店「白熊」で、次第に前向きになる。 クラフトビールを盛り上げるべく、打たれる幾度かのイベント。好きなものを学び、広げながら、人と繋がる。出会いの中で、自由へと解放されてゆく人たちに共振する……何かを始めたくなる! 燻る現状を告白し合うことで、主人公の派遣デザイナー・七菜は女性俳優の慎と同志になる。ピアノを諦めた同級生に、写真家の鉄雄は作品で、いつの間にか何かを伝える。ページを捲るたびに心が沸き立つ。 一方随所で、冷静かつ痛烈に、私の中にある残酷さ、思い込みや偏見を言葉にして伝える。はっとさせられたり、胸が痛くなったり。それでも西陣麦酒のブランドコンセプト「多様性(ダイバーシティ)と社会的包摂(インクルーシブ)」を取り上げ、ビールを介した人の輪の中でエンパワーメントの連鎖が起こるビジョンを語る本作は、とても力強く優しい。 私の本は、付箋でいっぱいになった。特に3巻と5巻が多いようだ。お読みの方はどうだろうか。
ローラ・ディーンにふりまわされてる
恋愛クズに振り回されるな! #1巻応援
ローラ・ディーンにふりまわされてる
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
「恋愛クズ」という存在は確かにいる。自分がモテることに自信があって、恋愛をゲームのように楽しんで、いつも自分が好かれていないと嫌で……という人物であると気付いた時には既に振り回された後。あぁぁクズ、お前に割いた時間を返せ! 本作の主人公は、人気者のクズ女に振られては復縁し、を繰り返す女子。別れるたびに友人達に慰められるけれども、何が辛いってクズ女しか見ていない主人公が、次第に親友をなおざりにしてしまうところ。 舞台はアメリカの、同性愛もポリアモリーも当たり前になっているコミュニティー。そこでは多様なパートナーの形、恋愛の形が描かれ、女性同士の恋愛も当然のことと描かる。それゆえ視線は別の点にフォーカスされる。 画面がとてもPOPだったり、ちょっとサイケだったり。ピンク+スミの二色で鮮やかな画面が楽しく、しかしそのピンクは、恋愛に振り回される主人公の閉塞感、息苦しさを演出するようでもある。 恋愛にはまり込んで大切な物を失うのはもったいない、ということがひしひしと伝わる。もっとバランスよく恋愛できないのか……とヤキモキし、渦中にいると気付かない恋愛の難しさに思いを馳せ……と一段上の次元に視点を誘う本作。恋愛と人生の見方がクリアになる、かも。 ※余談だが、本作の「恋愛クズ」はポリアモリーなのかというと、「当事者同士で合意をとった上で行う複数間の関係」がポリアモリーの定義で、それには当てはまらない。作中でも「ノンモノガミー」と紹介されている。
スピン
迷走する私とフィギュアスケート
スピン
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
フィギュアスケートを惰性で続けている少女の物語。なまじ出来てしまうことに加えて、ある理由でフィギュアスケートに固執している主人公。やりたくはない、けれどもやめられない、という苛立ち・うんざり感……一冊を通じて、鬱々とした気持ちに支配される。 周囲が全てクソという認識。生きづらさ、世界に受け入れられない絶望感。解決策が無く、無力感を共有することになる。 しかし、ぐいぐいと読めてしまう。そこにある無力感は、過去の私も持っていたものに似ているから。 学校でも、リンクでも、うまくいかない主人公。彼女を支えるのは、それぞれの場所で彼女を受け入れる女性たち。おかげでぎりぎり立っていられる主人公に感情移入する。 過剰に女性の支えを求める理由の中には、彼女の同性愛もある(作中ではゲイと表現)。そこにはときめきがあるものの、決して受け入れられないだろうという諦めが彼女をいっそう荒ませるのが辛い。 幼少期から思春期にかけての迷走は歯痒いし、自分と照らし合わせるのも辛い部分がある。一方で心の奥底で同調し、その辛さがどう癒されるのかを追いたくもなる。 起こる出来事に一貫性が無く、突然なのがリアルに感じる。作者の自伝として、恐らく自分の感情に向き合って、歯を喰いしばって描いたのだろう生々しい描写に触れて、ひどく動揺している私がいた。
守娘
台湾怪奇譚と抑圧される女性 #1巻応援 #完結応援
守娘
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
『陳守娘(タン・シュウリョン)』の伝説を題材にした物語は、墨っぽい美麗な作画で幻惑と苦悩の物語へと私を誘う。 舞台は清代の台南。不思議な祈祷師・守娘と出会うのは、名家のお転婆お嬢様。彼女は謎の水死体を皮切りに、様々な女性の苦しみの声を聞き、寄り添い、行動し……そうしてある巨悪の構造に巻き込まれてゆく。 彼女は当時の女性達がする、纏足をしていない。その分自由に走れる彼女は「女性のために」走る存在。一方で守娘は主人公を導くが、彼女自身も元は苦しむ女性であり、意外と無力な存在でもある。 描かれるのは、女性にあまりにも厳しい家父長制社会。そこで女性達は神や霊に縋り、まじないに頼り……その社会構造を恨むのではなく、その社会構造をなんとか生きのびようとする。その理不尽に、男である私は言葉を失う。 さらに描かれるのは、人間社会の恐ろしさに対する霊的存在の無力さ。膨大な怨念が、せいぜい足に痣を付けて何かを知らせることしかできない。でも、それをきっかけに何かが変わる時……そしてやはり無力な守娘がお嬢様に「諦めない事」を伝える時、そこに残る僅かな希望に安堵する。 しかしその希望を前にして「この時代に生まれなくて良かった」と男の私は言いたくない。この怨念と希望は、何千年も受け継がれ、そしてこのままでは、これからも受け継がれる物だから。 この物語にある「女性の抑圧」は、恐らくあらゆる時代の女性に接続する。『アンナ・コムネナ』は千年前の皇宮でも女性は不自由だった事を描き出す。そして『女の子がいる場所は』は現代の世界中・そして日本の少女への抑圧を描く。 今を生きる男の私は「抑圧はなくなった」「差別は解消しつつある」と簡単に言ってしまいそうになる。しかし現在も抑圧される女性は存在し、その言葉は彼女たちにも届くかもしれない。彼女たちははどう思うだろうか。 この事はあらゆる差別・抑圧に通じる。苦しみは私に見えない所で生まれ続けるだろう事を、忘れずに言葉を紡ぎたい。
ネコと海の彼方
幼いロマンシスと喪失の海 #1巻応援 #完結応援
ネコと海の彼方
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
本作を読み終えて数日が経った。その印象はあまりにも鮮烈で、私は日々の隙間を見つけては主人公と、彼女の大切な人について考える。美しい友愛と、その喪失を。 主人公を暗闇から助け出してくれたあの子。二人の日々は眩しくて、私は自身の幼い恋や友情を思い出す。 ナイショがあってもいい、寄り添うことが相手への想い。そんな二人だけの独特な関係に、心温まりつつ強く魅了される……それだけに、後半の展開は辛い。 主人公は単純に悲しむだけではない。その言動はキューブラー・ロスの「死の受容5段階」がモデルにあるのだろうか。喪失を否定するように怒ったり、取り戻そうとしたり。 「彼女を留めておきたい、忘れたくない」という強い想いはしかし、足掻けば足掻くほど苦悩の深みに嵌まっていく……絶望感を共有する。 しかし生き残った人には、明日が来る。 恐らく友情も恋も、人生の目的ではない。それは人生を支えるもの。大切な物を沢山くれた、特別なあの子を特別なままに相対化する主人公の、漆黒の海に夜明けは来る……その静かで晴れやかな終局は、今もさざなみのように心に打ち寄せる。
銀太郎さんお頼み申す
未知の文化に飛び込む勇気
銀太郎さんお頼み申す
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
この作品で印象深いのは「言葉の通じなさ」だ。 カフェ店員の主人公女性が、お客の着物美女を師匠と仰ぎ着物文化に入ってゆく物語だが、この主人公、徹底的に素人。文化が違う。 師匠が発した言葉が誤変換されて主人公に届くやりとりが面白いのだが、そこにあるのは完全な文化の断絶。懸命に喰らいつく主人公だが、一つの用語を理解するまでがもどかしい。 私は着物文化に憧れて、いくつかの着物マンガ(『恋せよキモノ乙女』『またのお越しを』など)を読むのだが、知識が足りずについてゆけないことがある。詳しく解説がついているにも関わらずだ。 『銀太郎さんお頼み申す』は、主人公のゆっくりな理解速度が素人の私を置き去りにしない。そして彼女に教える師匠や周囲の女性たちが(時々呆れながらも)きちんと教えてくれるのが良い。失敗のフォローも優しい。 主人公はどうして助けてもらえるのか。それは彼女が本気で喰らいついているから……それくらいしか今のところ思い当たらないが、案外そういうことが大事なのかもしれない。 恐らく私が未だに着物物文化を理解できないのは、そこに入ってゆかないから。一方本作の主人公は無知だが、自分の求めるものはこれと決めて飛び込み、上手くいかなくても諦めず、少しずつでも成長を喜ぶ。そんな姿勢が文化を楽しむための、いちばんの「センス」だとしたら……そう思うと、不器用な彼女を羨ましくさえ思った。
琥珀の貴女
喪失と影が生に輪郭を与える百合 #1巻応援
琥珀の貴女
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
あらゆる物事は始まり、終わってゆく。生まれ、死んでゆく。物語も、恋も、そして命も。 死の波打ち際で生を振り返る時、または仮初の死から生還するとき、生は強く輝く。あるいは現実感がない喪失は、反芻していつまでも心を縛る。喪失が生きることに、輪郭を与える。影が光の世界にディテールを与える。 そんな影と光が描かれるのが、この大人百合短編集だ。強い物語も、ふんわりとした物語も、そこには喪失や影があり、それゆえに登場人物たちは複雑で、切実になってゆく。 どの物語もなかなか真相が明らかにされず、ショッキングな体験をくれる。そしてその核を貫くのはまごうことなき百合だ。昏くても明るくても、その百合は暗闇に差す細い光のように印象的だ。 ●chandelier 恋を失い死を願うレズビアン風俗のキャストは、好きな人との予行練習だと言う客に惹かれる。死の淵で手を取る二人。 ●ふたりの楽園 政略結婚に臨む花嫁と、彼女を束縛する幼馴染。昏い関係の真実に驚く。 ●えりちゃんのハイヒール 二丁目で私にキスをした、ゴツいハイヒールの小さな女性。たまさかの出会いと不在にぼんやりと心を縛られる感じ、なんかわかる。 ●水際 レズビアン風俗の30代のキャストは日本画の大家の女性にモデルとして雇われる。「よぼよぼのババア」に惹かれてゆく恋は強力だった。 ●転石苔むさず バイト先の苦手な先輩を、一晩泊めてやる。一瞬近づき、離れてゆくその距離感をこちらも想像する。 ●ひかり 母を亡くした新興宗教二世は、昔世話してくれた信徒の女性のために「神の子」になる。信頼を巡る物語は複雑に正しさを挫いてゆく。すごいものを見た……。
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台湾は台北に暮らす女子大生・楊洋(ヤンヤン)。 大切だった祖母は死んでしまった。 愛する人には別の相手がいることも知っている。 だから、私は台湾を離れることに決めた。日本へ、沖縄へ行くのだ――。 『緑の歌 - 収集群風 -』の著者が贈る、台湾と日本、過去と未来、私とあなたの物語。  2023年5月号~
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間隙・すきま

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村上春樹さんのエッセイ『猫を棄てる』で表紙と挿絵を担当した、台湾の漫画家・イラストレーターの高 妍(Gao Yan)さん。一年間の日本留学を終えた彼女が、帰国後に描いた短編漫画を電子書籍化しました。沖縄留学中の主人公。台湾での苦い思い出に浸りながら、大好きなミュージシャンに会うため、福岡の音楽フェスに一人で参加します。一つ一つが丁寧に描かれたコマに注目です。巻頭にはカラーページのエッセイも収録。※この電子書籍は、2019年に自費出版された『間隙・すきま』を底本としています。※電子化にあたって、作中の言葉を日本語に変更しています。(翻訳・劉堅白)
推しが武道館いってくれたら死ぬ

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岡山県で活動するマイナー地下アイドル【ChamJam】の、内気で人見知りな人気最下位メンバー【舞菜(まいな)】に人生すべてを捧げて応援する熱狂的ファンがいる。収入は推しに貢ぐので、自分は高校時代の赤ジャージ。愛しすぎてライブ中に鼻血ブーする…伝説の女【えりぴよ】さん! 舞菜が武道館のステージに立つ日まで…えりぴよの全身全霊傾けたドルヲタ活動は続くっ! 『まんがの作り方』の平尾アウリ、待望の最新作!!
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ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、ナツは荒れ狂う海の上にいた。どうして自分がここにいるのかわからない。やがて流れ着いた無人島。生きるための過酷な冒険が始まった!!
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学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を妄想してはほくそ笑む、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。だが山田を観察する内に、京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに徐々に気づいていき…!? 陰キャ男子・京太郎の初めての恋、始まる。陽キャ美少女×陰キャ少年のニヤニヤ系青春格差ラブコメディ!!
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数学×爆笑キャンパスライフ! 「重要参考人探偵」「さんすくみ」の絹田村子最新作! 読めば数学が好きになる!? 数学の本当の楽しさを味わっていく青春コメディ! 京都の名門・吉田大学理学部に合格した秀才・横辺建己(よこべたてき)。だが大学の高度な数学の授業を全く理解できず、人生で初めての挫折を味わう。しかし、ふたたび数学に向き合い、卒業という頂(いただき)を目指すことに…!? 周囲は頭はいいけど奇人変人だらけ! マイペースな教授や友人たちに囲まれ、建己の前途多難な大学生活が始まった!
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『だがしかし』コトヤマ待望の最新作!! 恋と青春は、夜に生まれる―― さあ、たのしい夜ふかしの時間だ! 不眠が続く中2・夜守コウは、初めて一人外に出た夜、美しい吸血鬼・七草ナズナと出会う。「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」彼女との二人きりの夜ふかしが コウの運命を大きく変えていく―― 「これは、僕が、七草ナズナに恋をするための物語だ」眠れない夜を過ごす全ての人へ贈る―― 真夜中のボーイ・ミーツ・ガール! 連載開始から超絶大反響!! ふたり たのし よふかし ラブストーリー開幕!!
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【電子限定!雑誌掲載時のカラー扉&おまけマンガ収録&連載単話版から大幅加筆修正あり!】かつて、ハッピーを追い求めあまたの男たちと20代を暴走した女がいた。彼女の名はカヨコ(旧:シゲカヨ)。恋に恋した時代もあったけど、フツーでまじめな男タカハシと結婚し、気づけばまさかの15年。だが… しかし!! カヨコにぞっこんだったはずのタカハシから、突然「好きな人と付き合いたい」と離婚を突きつけられる……! 45歳、専業主婦。子供なし、スキルなし、金なし。別れたくないのは、愛してるから? 生活を失いたくないから? 大大大ピンチの崖っぷちで、カヨコはふたたびハッピーを求めてさ迷いはじめるのであった! ※おまけマンガは2017年に掲載された「後ハッピーマニア」プロトタイプ版のフィール・ヤング本誌9月号の再掲載記念で描かれた紙の単行本未収録マンガです。
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日本時代と現代、二つの時代を描く 台湾発 至上の百合漫画  昭和11年。「高等女学校」「日本への進学」「職業婦人」といった「新しい未来」が少女たちの前に輝かしく提示され、それでもその未来への扉を開くか否かの選択は決して少女たちの自由意思にはゆだねられていなかった時代。
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2002年8月10日、M8.8の京浜大地震が発生。都内の通信網、道路交通網などはすべて麻痺し、東京は壊滅的状態に陥った。大災害の対処に追われる民自党幹事長・柳拓磨は、箱根に滞在中の息子夫婦と孫・舷一郎の安否を確認するよう、秘書の地道行男に依頼。だが、そのころ箱根では富士山噴火の情報が流れ…!?
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孤児院で暮らす少女「ヘレナ」は絵本を読むのも描くのも大好き。ある日、一番好きな絵本作家「悪いオオカミさん」のサイン会に行けることに。期待に胸を膨らませるヘレナだが、悪いオオカミさんはスランプの真っ只中にいた…。絵本を通じて出会ったふたりは、お互いに影響し合いながら、新たな一歩を踏み出そうともがく。痛みを抱えた少女と大人。歳の差を超えた、感動物語。
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1935年の台北城は、夜であっても、眩しく奇異な輝きを放つ、夢のように美しい場所だった。そんな台北城の一角に、百畫堂という名のカフェーがひっそりと建っていた。一階と二階には、甘いデザートに、氤?な香り、その中を忙しく往来する女給たち。三階は、関係者以外立ち入り禁止となっている、店主の書斎。ここには、豊富な蔵書、多様な収蔵品のほかに、一般の人には見えない幽霊と妖精が潜んていて……。『北城百畫帖』は史実にファンタジー要素を注ぎ、奇妙で懐かしい台湾を再現した作品。さぁ、あなたも当時の台湾に思いを馳せ、台湾の「昭和浪漫」に浸ってください。
T子の一発旅行

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T子は、日本の男性をこよなく愛する台湾の学生(オタク)。好みのイケメンとつながるべく、夏休みにはるばる日本へやってきた。だけどマッチングする男性はくせ者ばかりで――!?笑いあり、エロあり、ときどき本気のトキメキあり…?なんだかほっとけない!台湾女子のセクシャルジャーニー、はじまりはじまり♪
台湾の少年

台湾の少年

一九三〇年、日本統治時代の台湾に生まれた蔡焜霖(さいこんりん)は、読書が好きな少年で、教育者になることを夢見て育った。戦争の色濃い時代は日本の敗戦で終わったが、戦後は国民党政権による新たな支配が始まり、ある日、町役場で働く焜霖のもとへ憲兵が訪ねてきて……。白色テロの深い傷を描いた台湾の傑作歴史コミック、第一巻。
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用九商店

用九商店

「だったら、オレが明かりをともそう。そう決めた」台北(タイペイ)市で一流の会社に勤める揚俊龍(ヤン・ジュンロン)。ある日、よろず屋「用九商店(ようきゅうしょうてん)」を営む祖父が倒れたという知らせが入る。店をたたむため数年ぶりに帰郷することにしたが・・・。思い出が詰まった「記憶の箱」を通して俊龍が見つけたものとは?---台湾で最も権威ある「金漫賞」受賞&実写ドラマ化!かつては「人々につながりを与える場所」であり、「心の拠り所」でもあったよろず屋本作は都市化が進み、台湾でも失くなりつつある商店を中心に、日常を懸命に生きる人々の交流、そして一人の青年の学びと成長を描く
いきたいわん! 台湾旅行同好会

いきたいわん! 台湾旅行同好会

ひょんな事から台湾一周弾丸旅行に行くことになった風美、お市、小町、緒荷の凸凹女子高生4人組! 九分の芋圓、台中春水堂のタピオカミルクティー、高雄は瑞豊夜市の山粉圓など台湾スイーツ巡りを皮切りに、朝食の大定番・蛋餅から地元民絶賛の小籠包などなど、南北を縦断して台湾美食を食べ尽くす、本格台湾グルメ&観光マンガ!!
BABY.

BABY.

西暦2043年12月1日、未知の生命体「Baby」が地球に侵攻する。「Baby」に寄生された人類は人間でもロボットでもない、凶暴で残酷な「機人」に変異し、無差別虐殺を行う。人類が絶滅の危機に直面する中、「Baby」に寄生されても人間の姿を保ったままのエレットラは、わずかに残る生存者を探しながら、自身の体内に寄生した「Baby」の秘密を解こうとする…。2011年に台湾漫画界における最高評価「金漫奨最佳年度漫画大奨」を受賞した作品が、いよいよ日本上陸です!
異人茶跡

異人茶跡

台湾土産の定番である「烏龍茶」が、全く見向きもされなかった時代、「台湾茶の父」と後に呼ばれる二人が残した足跡を、実家が茶農家の作者が描きます。ひとりは、スコットランド籍の貿易商「ジョン・ドッド」。もうひとりは、廈門( アモイ)生まれの買弁「李春生(り・しゅんせい)」。ジョンは、台湾先住民の頭領の娘婿になりかけたという逸話も残る破天荒な冒険家。一方、春生は、天賦の商才を持ちながらも、慎重な性格で、敬虔なキリスト教徒。全く正反対の性格を持ち、もともとは台湾になんら縁のない異郷人の二人が共に台湾を訪れます。台湾茶葉を世界中へ広げるその道のりは、けして平坦ではなく、困難の連続! 茶農家からは紅茶全盛の時代に烏龍茶なんか売れるわけがないと協力を得られず、地方官僚からも嫌がらせを受け、そして中国大陸のライバルとの勝負も待ち構えています。さぁ、台湾烏龍茶が世界に羽ばたく伝説の旅が、ここから始まります。
レコード大好き小学生カケル

レコード大好き小学生カケル

小学5年生のカケルの将来の夢は、日本一のレコード屋さんを開くこと。レコードの魅力を布教して、仲間を集め、レコ部を作ろうとしている。しかし、立ち上げは一筋縄ではいかないようで……。今の時代にあえてのレコード。レトロな魅力に取りつかれ、カケルと愉快な仲間はレコード沼にハマっていく―――。爆笑必須のレコード・ロマン・コミック! 手間をかけ、わずか0.05mmの溝に針をかけ、少年カケルはレコードに夢かける! 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の著者が贈るレコード・ギャグ!ビートルズ『 Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band 』松田聖子『夏の扉』高石ともや『受験生ブルース』ソニー・ロリンズ『Solo Album』小泉今日子『あなたになりたい』Yes『イエス・ファースト・アルバム』ザ・バンド『ザ・バンド』ローリング・ストーンズ『ハックニー・ダイアモンズ』TULIP『すべて君たちのせいさ All Because Of You Guys』●おおひなたごうのビームコミックス既刊●『星のさいごメシ』全3巻『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』全12巻『ひなごう! おおひなたごう Extra Works』『特殊能力アビル -純-』『まほう少女トメ』1『空飛べ! プッチ 完全版』『ドリル園児 完全版』『銀河宅配便マグロ』全3巻『俺に血まなこグレート Remix』●コミックビーム 公式X(Twitter)●@COMIC_BEAM
ラズウェル細木のときめきJAZZタイム コンプリート

ラズウェル細木のときめきJAZZタイム コンプリート

ロングセラー『酒のほそ道』のラズウェル細木が描いた、伝説のジャズ・コミックが電子書籍として復刊!食と酒に造詣が深く、累計650万部超の『酒のほそ道』や『口福三昧』など数々のグルメ漫画で知られるラズウェル細木。実は「狂」がつくほどのジャズ・ファンで、有数のレコードコレクターでもある。そんなラズウェル氏のジャズに対する熱い思いが詰まった作品が、この『ときめきJAZZタイム』だ。中古レコード屋でエサ箱をあさるコレクターたちの狂態、ジャズ喫茶でグラス片手に素人女性にウンチクを垂れるにわかマニア、サックスを買ってアドリブを志すも三日坊主に終わる中年オヤジなどなど。ジャズ愛好家の喜怒哀楽がユーモアたっぷりに描かれ、音楽ファンならずとも思わずニヤリとさせられること間違いなしのジャズ・コミックなのだ。マイルス・デイビスやソニー・ロリンズ、アート・ブレイキーなどジャズ界のレジェンドたちも総登場。また、作中に登場するレコードを解説する「ラズウェル・コレクション」や、辛口スパイスの効いた「エッセイ」も見逃せない。レコード全盛の1980年代にジャズ専門誌で連載され、大評判となった本作品。全27話すべてを網羅したコンプリート版として、ここに完全復活!
ブレイクタイム manga meets music

ブレイクタイム manga meets music

タワーレコード『bounce』で10年にわたる長寿連載4コマ「UJTのマンガDROP!」と、クラブカルチャー専門誌『remix』のこちらも人気連載「やばいこ学園」に大幅加筆! musicとmangaのユル~くシアワセな融合! 音楽カルチャーガイドとしても楽しめるFRESHでおトクな1冊です! ♪トキワ荘発ブロンクス経由「チリンヶ丘」行き UJT漫画は、『コロコロ』とHIPHOPで育ったちびっ子たちのユートピアだ!   宇多丸(Rhymester)♪イエー! ボイーなマンガボーン! 出たZ! UJTシット! LOVEたーす!   YOU THE ROCK★ ♪ヒップホップしりそめし頃...友達のくれたミックステープがこんなんだった気がします。   出嶌孝次(bounce編集長) ♪この国のヒップホップ文化の重要な一部であると同時に、人生に必要な笑いが詰まっている。   野田努(remix編集長) ♪UJTはダイナミックな漫画家だ。ファンキーなキャラクターは、ファンタジックでファンタスティック。日本のホットな漫画家UJTをチェックしろ。   アフリカ・バンバータ&ザ・ソウルソニック・フォース
音街レコード

音街レコード

レコード漫画『音盤紀行』を漫画誌「青騎士」で連載の毛塚了一郎。商業連載を始める前に書き溜めた自主制作漫画を2分冊で商業出版。東京の小さなレコード店で働く女の子が紡ぐいくつもの物語。上巻である「A面」では、穏やかな時間の流れる街に馴染んだレコード店、そこでの日々の業務を描く「高架線下の音盤」、西新宿の怪しいレコード屋探訪「潜入!レコードストア」、CD世代少女のアナログレコード初体験。そのとき少女の世界は大きく広がる「GET BACK」、セール中のレコード屋を訪れた音楽好きの心理を描写する「まとめ買いの見えないルール」レコードを覗くと失われた街の風景が見える、レコードSF「ホール・ニュー・ワールド」などを収録。7インチレコードを模した正方形の特殊判型での刊行。描きおろしカラーピンナップ画像も収録。
はなうたレコード

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■この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 喫茶店、古本屋、レコード屋……懐かしい店集う町で、豆太ときな子が奏でるささやかな恋愛模様。読めば胸にちらりと灯がともる――。
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