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静かさが張り詰める。「し…ん」という音が余白に満ちる。
カボちゃ先生の作品には、いつも静寂がある。『ファインダー越しのあの子【コミックス版】』全2巻では、その静寂は夏の暑さとして内向的な女子高生達の連帯を包み込み、読切『ふた切れのケーキ』では名残雪の光景として、姉妹の緊張感を演出する。
本作『三角形の壊し方』でも、静寂は常に三人の女性の間にある。「し…ん」という空気の中で、神隠から生還したもののひとり取り残された中学生と、先に大人になってしまった同級生達の、互いを想ったり、相手に踏み込めなかったり、欲望に懊悩したり……心の機微が、静寂と響き合う。
静かな、耳鳴りのするような張り詰めた三人の世界で、彼女たちはじっと互いの心の糸を引き合っている。いじらしいほど切実に。
(電子のみで発売されていた本作ですが、2024.10.10に紙版が出るとの事で #1巻応援 タグで応援したいと思います)
【特別描き下ろしのおまけ付き!】密かに思いを寄せ合っていた琴、あや、永理香の3人。琴の思いがあやに通じたのも束の間、あやは神隠しにあったかのように失踪してしまう。だが7年後、琴と永理香の前に、あやが当時の姿のままで現れて──。※本作品は「三角形の壊し方 【分冊版】1~4」と同内容を収録しています。重複購入にご注意ください。
【特別描き下ろしのおまけ付き!】密かに思いを寄せ合っていた琴、あや、永理香の3人。琴の思いがあやに通じたのも束の間、あやは神隠しにあったかのように失踪してしまう。だが7年後、琴と永理香の前に、あやが当時の姿のままで現れて──。※本作品は「三角形の壊し方 【分冊版】1~4」と同内容を収録しています。重複購入にご注意ください。