public
star_border
star_border
star_border
star_border
star_border
内気で自己表現できない女子高生が、堂々とした転校生女子に引っ張られて演劇部を立ち上げる物語は、意外にも内気な主人公に脚本の才能がある一方で、転校生女子の方が焦っている様子が描かれる。読み始めの二人の印象は、少しずつ変わってゆく。
主人公も、そして転校生も、「本物」を得るために殻を破る必要に迫られる。次第に突きつけられる現実、問われる覚悟。その中で主人公は転校生の側にいるために、転校生は恐れている現実に抗うために、先へ進む。熱くて緊張感のある物語。
そこに高校生ながら劇団で活躍する「本物」の同級生、彼女らに当てられた新入生が加わり、学園祭のステージへ……この新入生の苦闘に引き摺り込まれる。
彼女はやりたいことがあるのに、その才能が決定的に欠ける人。その現実を突きつけられた彼女は、新たな道を模索するしかなかった。目指すものへの未練と、現実との葛藤……それでどこまでも若い時間を消費できると知っているので、彼女の先行きが俄然気になる。
高校演劇を描きながらプロの劇団と交流する点や、転校生と他の生徒との関係など「目指すものと現実の距離」「内部と外部」を意識的に描いて、冷静でシビアな視点がある物語。そんな中で主人公と転校生の関係は強固だが、互いに成長することでその絆がどのように変わってゆくのか、先が楽しみだ。
『青春を演れ――!』自分に自信がなく目立たないように生きる阿久津 桜と、常に自信に満ち溢れ堂々と行動する柊 つばめ。対照的な二人が出会い今、青春が始まる――。少女たちの思いがきらめく、高校演劇物語!
『青春を演れ――!』自分に自信がなく目立たないように生きる阿久津 桜と、常に自信に満ち溢れ堂々と行動する柊 つばめ。対照的な二人が出会い今、青春が始まる――。少女たちの思いがきらめく、高校演劇物語!