読みながらそう思っていたらあらすじにもそんなようなことが書いてありました。
作者の実体験をもとに描かれている短編集ですが、コミックエッセイとはまた違う読み心地です。まさに思い出を振り返って懐かしむことができるアルバムのようです。ある意味、自分の写真じゃなくてもこういう体験ができるんだという発見でもありました。
作者自身もしくは作者の親が、過去作を読み返すことで当時を思い出して懐かしむように、作者の子どもたちもいつかは同じような体験ができるのかなと思うと、宝物のような存在の1冊になっているのではないでしょうか。
その話が描かれた時期によって絵柄や画法も変えているところがまた時間の流れを感じます。

去年コミックビームに掲載された「夏休み」という読切でファンになり、「急がなくてもよいことを」をツイッターで見かけてこれはすごいなと感心した記憶があります。それ以外でいうと一番最初に載ってる「映画の思い出」という作品はかなり胸がギュッとなりました。パンを食べるところの表情がなんとも言えない…

これからもこういうスタイルで作品を描き続けるのか、もしくは変えてくるのかわかりませんが、今後もどんな作品を生み出してくれるのかいちばん楽しみにしている作家さんです。

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日月十譚

日月十譚

国内外で活躍する11人のクリエイターが描く、 日本を舞台とした短編漫画コレクション! ロングセラー『東京店構え』の著者、 マテウシュ・ウルバノヴィチ発の漫画短編集。 優れた短編の物語、特に漫画の作品は、歌のようです。 読むのに数分しかかからない場合でも、 その間はまったく別の世界に移動し、宝物を見つけたり、 恋に落ちたり、泣いたりさせてくれます。 短編物語が歌のようなものであるなら、 短編集は音楽アルバムのようなものになるでしょう。 より大きなテーマを感じながら ストーリーからストーリーへと運ばれるのです。

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夏休み

夏休み

ごく普通の家族が過ごす、ありふれた夏の一日。何気ない日常の大切さを気づかせてくれる作品です。(月刊コミックビーム2020年5月号)

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