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nyae
nyae
2021/01/25
「ぬい活」という文化を知る #1巻応援
異世界の王子が日本のぬいぐるみ文化に感銘を受け、"ぬい"として転生するところから物語が始まります。そしてぬいとなった王子と運命的に出会った青年・国丸とのほんのりBL風味な微笑ましいドタバタライフがストーリーのメインですが、何も知らなかった私には今は当たり前に存在している「ぬい活」という文化について知れたことが何より大きかったです。 世の中には人の心の隙間を埋めてくれたり、無償の愛を注げるような存在は無数にあると思いますが、そのうちのひとつ、「ぬい」を愛でる文化はこんなにも大規模なものだったんですね。#ぬい撮り、#ぬい服 などをSNSでタグ検索すると、大事に愛されている子達が出てくる出てくる。 読んでいたなかでも衝撃的だったのは、購入したぬいを「うちの子としてお迎え」する儀式。いわゆるもともと商品に付いてるタグを、もし経済的に困ったときに高値で売れるよう付けたままにしておくんだそう。そして正式にうちの子にすると決まった際に初めてタグを外すという(もしかしたら漫画オリジナルの演出かもしれないけど、実際にありそうだなと思った)。 と、そうした知られざる「ぬい」の世界を知ることができた1巻でしたが、キスして人間になったりぬいに戻ったりする王子と恋愛経験なしのオタク青年・国丸の関係に大きな変化が生まれる(かもしれない)2巻、期待大です。
nyae
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2021/01/21
たとえ世界が終わっても変わらないもの
おそらくなにかウイルス的なもので世の中が荒廃し、多くの人が亡くなってしまった世界で、生き残った人たちがどう生きるか。 それは意外と、いまと変わらないかもしれない? 主人公の漫画家志望の女性・真野さんと、編集者の男性・K澤さんがひたすら連載を目指して打ち合わせをしているところが描かれます。しかしネタを出すにも「もうそれはあるんだよな…」というものばかり。これ、今と対して変わらないな…?(そういう話の中に実在の作品名が出てきたりするのが笑える) ただ、ところどころになにか得体のしれない不安感は漂っていて、例えば編集のK澤さんの正体が謎なところ。漫画編集であることは間違いないようですが、意図的に顔を見せないように描かれているし、過去に何が秘密を持っていそう。そこが読んでいてずっとこわい。あとは、現在進行系でどんどん人が死んでいっているのが話の流れでわかること。 そういう世界観でありながら、ネタ出しのためにしてるふたりの会話が面白くて、感心する所も多いです。死生観について話しているところでは思わず「あ〜」という声が出た。 ページ数もあまり多くなくサクッと読めるのでおすすめしたい。
nyae
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2021/01/20
ネタバレ
こんなことなら読むんじゃなかったよ #完結応援
嘘です、読んでよかったです。 読みながら、勝手にハッピーエンドを期待していた自分の浅はかさが笑えます。3人がどんな気持ちでいたかをよく考えもせずに… と、そんな感じでセンチメンタルな気分になりました。こんな気持になるとは夢にも思わなかったのは本当です。 モリタシリーズのイメージが強いのでアブノーマルな人間が出てくるかと思いきや、自分の本心に真摯でいようとすればするほど人を傷つけていくような痛々しい男女の恋愛が描かれてました。 たぶん多くの人が「これで終わり?」と感じるラストだと思いますが、考えれば考えるほど、誰の立場になっても、「こうすればよかった」という答えは無いですね。なのであのラストが納得かと言われるとそういうこともない。「さとこがいなければ」という単純な話でもないから、誰かひとりだけじゃなく、場面場面でそれぞれのキャラクターの気持ちがまっすぐ響いてきました。 個人的には、ひろみとさとこはあれで終わりじゃないと思いたいですが…(諦めが悪い)。 今はまだしょうがないとしか言いようがないんだけど、同性と恋をしようとすると急に「覚悟」とか「開き直り」が必要になるの、嫌ですね。身も蓋もなさすぎるけど、3人共まだ若いから、まだまだこれから、という謎の老婆心が芽生えたのでした。 また新作読めるのを楽しみにしてます。