安永 知澄(やすなが ちすみ、1979年9月25日 - )は、日本の漫画家。広島県出身。女性。専門学校アートカレッジ神戸卒。
わずかに響きあう登場人物。そっと手渡されていく物語。柔らかで強靱な感性が創り出す、切なく遠い青春ストーリー!業界が熱く注目する期待の新鋭、ファン切望の初単行本!
照りつける陽射しの中で、彼女は”恋”を知る……。傷つきやすくも、しなやかな、あの夏。その鮮烈で繊細な独自の世界で各界に熱狂的なファンを持つ気鋭の女流作家が贈る初の長編作、甘く切ないキラめく季節の物語、切望の開幕。
カネコアツシ絶賛!唯一無二のイノセントで誠実な感性で、漫画表現の最先端を開拓し続ける若き才媛が、その可能性のすべてをきらめかせた最新作品集。時に優しく時に深く……。
処女作「やさしいからだ」で漫画界に衝撃を与えた驚愕の才能の原点。七色の輝きを放つ多様な作品を収録し、新鋭の成長の軌跡を時代に刻印する、清澄で異色の短編集!評論家・呉智英の序文、師であるしりあがり寿との巻末特別対談を併録。
私のエゴも、あなたのエゴも、好きになりたいよ。無比の才能・安永知澄、待望の最新作品集。交錯する詩情と私情。
奇想と叙情の交錯する個性派・安永知澄の、単行本未収録レア短編!!彼女の恋人は自称・音楽家。ダメ男だったはずの彼に訪れた「変化」と、甘くて哀しい人生の深淵。本作は2010年『コミックビーム』(KADOKAWA/エンターブレイン)掲載作を太田出版より電子書籍化したものです。(20頁)
七人の女神たちと、ひとりの男。目指すは、荒野か楽園か。俳優・演出家・ミュージシャンと、華麗でマルチな活躍をつづける漫画界きっての才人・河井克夫が、七人の絢爛豪華な女性表現者とコラボレートした異色にして絶品の漫画短編集。
「やさしいからだ」で大きな反響を呼んだ新鋭・安永知澄が、漫画界が誇る三賢人の原作を得て贈る、異色の「合作」シリーズが、ついに単行本化。ミステリー、ホラー、ギャグ、感動、痛み、癒し…あらゆる予断を超える、一筋縄ではいかない、これぞ驚愕の超作品集。
2巻に収録されてる対談で森薫先生が「安永さんはキャラクターじゃなくてシーンとか話の展開とか物語のパーツに対して愛情がある」とおっしゃっていてなるほどと思いました。男の子の坊主頭が好きな女の子の話とかまさにそうで「夏の暑い日には汗のつぶがぴっと跳ねるんだろうな」のシーンはすごく印象に残りました。でも一番好きなだったのは中学生の時に同級生だった女の子の日記が自分の鞄に入ってたことを大人になってから見つけた話かな。ちなみに3巻には上野顕太郎先生との対談が収録されています。
河井克夫の原作を女性漫画家が作画する面白い試みの漫画(ひとつだけ逆のパターンもある)。コラボして面白くなってるツボが違うので一番好きな作品とかは特にない。どの作品も面白かったです。 「蛍の僧都のこと」近藤ようこ 近藤ようこさんが描くことを念頭に置かれて作られた原作だそうで、むしろ原作が存在しないんじゃないかってくらい近藤さんらしい漫画だった。 「5人いた」二宮亜子 ヨーロッパのお屋敷で旦那様が殺される事件が起こり、3人のメイドを事情聴取するが…という話。何重にもオチがあって面白かった。 「アムステルダム」安永知澄 一番独創的な作品でした。小学生達が遠足でアムステルダムにやってきてマリファナ入りのパンを食べてしまう話。色んな幻覚を見ます。 「米の回路」原百合子 当時まだ学生だった原百合子先生が描かれた作品。もしかしてこれがデビュー作なのかな?ストーリーうんぬんよりも現在の原先生の絵の上達っぷりに感動した。 「猫又」おくやまゆか 1500年生きて猫又になった小梅と元飼い主のあかねさんの都々逸対決。すごくコミカルで面白かった。 「サンクチュアリ」やまじえびね いつものやまじえびね先生とテイストが違うけど、先生がノリノリで描いたことが伝わってきた。 「片岡一郎の一日」横浜聡子 これだけ女性映画監督が原作を担当して河井克夫先生が作画をしている。起承転結の転になるようなことは何も起こらないのに面白い。片岡一郎の違う一日も読んでみたくなった。
これが何の漫画なのか、というのが全く見つからない。しいていうなら、田舎の夏を構成するものが全部入っているような漫画です。ページの隅から隅まで余すことなく味わわないと損するような気持ちになる。中でも、涙を含めた水の表現の芸術性が高すぎる。アシスタントさんが居たとしてもあれをひたすらカリカリ描いてる風景は凄まじいものだと想像します。 過去に囚われ前に進めない姉・庸子と、毎日何かに傷つき何かに喜ぶ眩しい日々を送る妹・きら。そのコントラストを丁寧に、余所見せず、誤魔化さず、真っ直ぐに描いているという印象です。 夏が終わると思って焦って久しぶりに読み返しましたが、こんな傑作だったか…?と驚いた。最終話ひとつ手前の32話がいちばん好きです。 #マンバ読書会
短編集だから読みやすいだろうと思ってこちらを選んだのですが、最初に収録されてる長〜〜〜〜い脇毛が一本だけ生えてくる男の子の話でもう面食らいました。なんだこれは…!後半からは雑誌「本人」に掲載された自伝的な作品が収録されています。自分の身の回りで起きた出来事を描いているのでジャンル分けするとしたらエッセイ漫画になると思うのですが、なぜかストーリー漫画を読んでいるような気持ちになる話ばかりでした。とても面白いのですが初めましての作品としては適さないかもしれません。他の作品を読んでからの方がより楽しめそうだなと思いました。
2巻に収録されてる対談で森薫先生が「安永さんはキャラクターじゃなくてシーンとか話の展開とか物語のパーツに対して愛情がある」とおっしゃっていてなるほどと思いました。男の子の坊主頭が好きな女の子の話とかまさにそうで「夏の暑い日には汗のつぶがぴっと跳ねるんだろうな」のシーンはすごく印象に残りました。でも一番好きなだったのは中学生の時に同級生だった女の子の日記が自分の鞄に入ってたことを大人になってから見つけた話かな。ちなみに3巻には上野顕太郎先生との対談が収録されています。