マイナーな漫画で体を千切ると餅になるうさぎ(?)の不条理ギャグ漫画check_circle解決済みvisibility184mode_comment2空飛べ! プッチ 完全版やま▼いつごろ読みましたか 2009〜2012年頃 父が買ってきた本です。 ▼なにで読みましたか 単行本(紙)の1巻完結です。 割と厚めの本でした。 ▼本屋さんにあるとしたらどこの棚ですか 少年.青年. お店で言うとタコシェなどにありそう ▼絵柄を他のマンガ(著者)で例えると 渡辺電気の癖を無くしたような絵柄です。 頭身は低めですが背景などはしっかり書き込んでいたような… ▼作品について覚えていること 絵柄が大衆向けなのに、話がめちゃめちゃで当時驚いた記憶があります。 (小学生くらい)の男の子と空からやってきたうさぎのような生き物が主人公です。 うさぎはたしか空の世界では落ちこぼれだったような… うさぎは体かほっぺを千切ると餅の様な物になったと思います。 うさぎが空を飛ぶシーンがありますが 耳を巻きつけてヘリコプターの様に飛んでいました。 母うさぎは結構健康的なからだ(人妻っぽい) 印象に残っていたシーンは、 ・階段から落ちた人(?)が山積みのトマトの上に落ちて血のように赤い液体が広がるシーン ・うさぎ(?)の母がある人(?)の鼻の油を貰いたいがために鼻の油が出るまで文通をしたり、無き夫を想って口紅を塗るシーン ・後半何故か主人公(小学生の男の子)がドアノブで自殺未遂をするシーン 全体的に明るいテンションで進んでいくので怖い雰囲気では無いです。 ちょっと榎本俊二っぽいです。 画像はほっぺを千切るときのイメージです。
田中圭一×『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』おおひなたごう先生インタビューBooklive――今回の「一コマ」では『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』のコマを選んでいただいたんですが、まずは『目玉焼き』の連載に至るまでの経緯も興味があるんです。それまでのおおひなた先生のタッチやテイストとは、ガラッと変えてきましたよね? ...
おおひなたごう☆『星のさいごメシ』3巻11月12日発売!Twitterohinata@gb3.so-net.ne.jp 『星のさいごメシ』コミックビーム、『伊達スクロール』TV Bros.note版連載中! 京都精華大学新世代マンガコース専任教員。羽後町観光宣伝大使。LINE@登録でレア作品や最新情報が見れます→https://t.co/awEg5Gauro
日進月歩のテクノロジーによって世界は日々便利で豊かになっていきます。その陰で、古び消えていく技術や文化もあります。 マンガ業界においても電子書籍が圧倒的な勢いで伸びてきており、その分紙の書籍、特に雑誌の部数は大きく落ち込んでいる昨今。紙の本は段々と贅沢品でロマンの対象としての意味合いを強めていくことでしょう。 また、描き手においても若手はもちろんのことベテランもデジタルに移行する方が増えてきて、スクリーントーンやペン先などはどんどん絶版となってきています。もうアートナイフでトーンを削って気付かない内に爪の間に挟まっていたトーンカスが公の場で突然出てくることもないのだなぁと思うと一抹の寂しさに駆られます。 しかし、荒木飛呂彦さんのようにあくまでフルアナログにこだわる方も一部にはいます。どんな世界にも一定数いる、古き良きものを愛し続ける人の姿は良いものです。 『頭文字D』で、ハチロクに乗り続ける拓海のこだわり。 『16bitセンセーション』で、守が見せるPC98へのこだわり。 太正浪漫であったり、昭和レトロであったりに惹かれる心は多くの人にあるものでしょう。 変化こそが世界の摂理であり、たゆまなく変動していく環境に適応できなかった者から亡びていくのが定めです。それなのになぜ人はこうもレトロなものに言いようもない憧憬を覚えるのでしょう。 人間も必ず老いる生き物であり、自分もいつか古い人間になってしまう瞬間が訪れるのでそんな自分に重ねる部分もあるでしょうか。 古いものであるが故に蓄積された物語や思い出があり、そこに惹かれるからでしょうか。 ともあれレコードというのもまたノスタルジーと共に憧れをもたらしてくれる存在です。 本作は、レコードを愛し日本一のレコード屋になることを夢見る少年カケルが、周囲の友人たちを巻き込みレコード道を邁進する物語です。 『ドラえもん』のパロディである絵柄とキャラクター配置でかなりギャグ色も強いのですが、その中で本気で奏でられるレコードへの愛の調べが秀逸です。 「ゆで卵カッターで全身をスライスされたような衝撃」 というカケルの原体験。 そのカケルとまったく同じ所感を抱き、 「レコードには…スマホにない音の奥行きや広がりを感じる! 音像がまるで別物だ…」 と初めて触れる魅力に打ちのめされながらも相撲部としての活動の合間で翻弄されるデス夫(1P目の登場シーンで「俺様の夢はGAFAを買収してIT企業の頂点に立つことです!」と言い放つのも最高です)。 デス夫の思い人であり、カケルを通して初めてレコードに触れるヒロインのえみるちゃん。 彼女もまた 「フードプロセッサーで粗挽きにされた感じ」 というインプレッシブな表現力と、レコードをフォークボールの握りで持つなど独自の世界観を持つ少女です。 その他にも癖の強い特徴的なサブキャラクターたちが多数登場し、カケルのレコード道を盛り立てていきます。 おおひなたごうさんらしい、シュールな笑いもそこかしこに散りばめられています。個人的にお昼休みの放送の校長インタビューのテーマが「なぜ作文の宿題にChatGPTの使用を許可したのか?」なのも好きです。デス夫がカケルに対して持つ複雑な感情を基軸に物語がパワフルに駆動していくのも良いです。 しかし、何より最高なのはやはりレコードに対する並々ならぬパッションです。レコードにまったく触れたことがない人であっても、ここまで熱くレコードの魅力を語られてしまっては「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」や聖子ちゃんの曲をレコードで聴きたくなることでしょう。 あとがきを読むと、この作中の熱量も納得です。今は自宅にもうレコードを聴ける環境はないですが、レコードをかけてくれるお店に行ってその音色に耳を傾けながら改めて読み直したくなる作品です。