それはおぞましく、惨たらしく、そして、あっけなく…。戦渦に転がる真実の欠片をあぶり出す戦場オムニバス第1巻。格好いい戦争など、ありはしない。
七本の神剣を集め、古代の怨念を昇華せよ! ──島根県の山奥の村で49年に一度だけ行われる秘祭・神和祭(かんなぎさい)の取材に同行した七地健生(ななちたけお)は、巫女として舞っていた少年・布椎闇己(ふづちくらき)と出会うが…!?
昭和20年8月15日、日本敗戦。それは、石油販売会社「国岡商店」が何もかも失った日でもあった。莫大な借金だけが残り、もはや再生不可能と全社員が覚悟する中、店主・国岡鐡造は「愚痴をやめよ」と発し、会社再生、そして日本再建にとりかかることを表明する。一人の馘首もせずに再生の道を模索する鐵造だったが、売る油は一滴もない。前途は絶望的であった。2013年本屋大賞1位『海賊とよばれた男』待望のコミカライズ!!
「魁!!男塾」の人気キャラクターである男塾塾長・江田島平八(えだじま・へいはち)の激動の半生をダイナミックに描きあげた歴史大河ロマン。地方屈指の名家・江田島家の一人息子として生まれた平八は、手のつけられない暴れん坊と噂される幼少時代を送っていた。そんなある日、病に伏せる母のために寺の池で泳ぐ巨大な鯉を食べさせようと考えた平八は、そこで平八の父親と因縁を持つ僧侶・廣庵(こうあん)と知り合い……!?
【 池波正太郎、最高傑作 新生!! 】必殺の針で悪を葬る、暗黒街の殺し屋。鍼の名医でありながら殺し屋として悪党・外道を葬る藤枝梅安の活躍を描いた傑作ピカレスク、最新第1巻。『鬼平犯科帳』『剣客商売』に並ぶ池波文学の最高峰、ここに新生!
▼第1話/母▼第2話/思い描く▼第3話/日本語▼第4話/飛行機▼第5話/鉛筆▼第6話/相川先生▼第7話/荒城の月●主な登場人物/陳 昌鉉(後の名バイオリン職人。幼少の頃はひ弱だったが、何でも器用に作り出す少年)、大善(昌鉉の母。息子を何よりも愛する人)●あらすじ/「東洋のストラディヴァリウス」と称されるバイオリンを、たった一人で作り上げた男・陳 昌鉉。1929年、彼は当時日本の支配下にあった朝鮮半島で産声をあげた。母・大善にとっては、十年待ち望んでやっと生まれた子供だったが、母乳が出ないため、昌鉉は栄養失調でやせ細っていった。思い悩んだ母は、山を越えて隣村へ“もらい乳”に行くが…(第1話)。●本巻の特徴/日本統治下の朝鮮半島で、母の愛に守られて伸びやかに育つ昌鉉少年。やがて、人生を左右することになる相川先生との出会いが…。●その他の登場人物/相川先生(昌鉉の家に下宿している日本人教師。昌鉉の担任)、成哲(何かと昌鉉につっかかる近所の悪ガキ)
昭和19年の8月、あの「大和」をはるかにしのぐ超巨大戦艦が旅順を出港した。全長328メートル、排水量120400トン、轟く51センチの咆哮……劣勢の日本にとって「紀伊」は救世主となりえるのか!? 大艦巨砲ファンを魅了する、開戦シミュレーションコミックの電子化! 果たして日本の行方は?
健康な女性が毎月接している「月経(生理)」。何度検査しても婦人科系器官には異常がないにもかかわらず、10代の頃から月経が激重で月の3分の1を苦しんできた作者。30代で月経に対して痛みや不調を感じすぎてしまう「人体のバグ」だということが判明し、ピルの服薬治療を開始したところ症状が改善。このことで「生理」について興味がわき、いろいろと調べてみることに……! ナプキンの登場から、まだ100年しかたってないって知ってた!? 知れば知るほどおもしろい生理の話!
背中に地図を刻まれた三人の少年少女。そのうちの一人、太郎は不思議な力で雷獣を倒したことから「児雷也」と呼ばれていた。三枚の地図が揃った時はたして何が起きるのか?そして三人を追う謎の老人の正体は?講談の英雄が戦国の世に繰り広げるサイキックSF、開幕!
時は戦国時代、武田晴信(信玄)のもとに一人の男がやってきた。男の名は山本勘介。片目、片足の不自由な醜い男である…。しかし、その男は底知れぬ知恵と力量を備え持っていた。このとき晴信22歳、勘介26歳、二人の物語がここから始まる!小池一夫×伊賀和洋が贈る、三人の主人公が織り成す壮大なドラマ!
時は1561年――播磨から漢見物のため、堺を訪れていた黒田万吉(後の黒田官兵衛)。彼の前に現れたのは桶狭間を制した梟雄・織田信長だった…勝負の風、人の風、天下の風を読んだ戦国最強の軍師・黒田官兵衛とは!?
虎山百万石の家宝・金竜の槍を誇示しながら江戸を目指す、虎山藩の大名行列の一団から、金竜の槍を奪った謎の武士。逃げるその武士と偶然出会い、剣を交わした青年・矢車剣之助は、大名行列を襲った武士とまちがわれ、虎山藩の藩士たちに金竜の槍を返せと迫られてしまうが…。矢車活人剣を使い、悪党どもを退治する正義の味方、矢車剣之助の活躍が幕を開ける!!
時は天正十年、戦国の世。九州の小国の領主・播馬晴信(はりま・はるのぶ)の夢は、世界の全てを書き記した“萬國大百科”を完成させること。自らを殺しに来た戦国最強の忍び・桃十郎(ももじゅうろう)との出会いが、その夢への扉を開く!“一年だけ”の約束で主従の関係を結んだ二人は、折りしも西洋に出帆しようとしていた遣欧使節団に参加し、永遠の都・羅馬(ろおま)へ向かう!!大航海時代真っ只中の七つの海を舞台に描かれる、地球規模歴史冒険絵巻、開幕!!
江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!元治元(1864)年。京の都を賑わす新選組は、不貞浪士にも厳しい取り締まりを行っていたが、身内に対してもその厳しさは発揮されていた。市内巡回の斬り合いの際、戦う意欲を見せなかった者は、副長・土方歳三により容赦なく切腹を命ぜられていた。鬼と恐れられながらも歳三は、素人の寄せ集めである新選組を最強の武装集団へ育てようとしていた…。
時は幕末。旗本の家に生まれた宇津木兵馬は、ロシアに留学もした若き幕軍の将校。兵馬は留学先でロシア人女性と恋に落ち、子供を授かる。一方、薩摩の島田新八郎も同時期にロシアに留学、彼の地で兵馬と友情を結び、その時代としては破天荒とも言える兵馬の恋愛に理解を示し援助していた。だが戊辰戦争が勃発、2人は帰国後理想を異にし、戦う運命に…。幕末という時代に生きた人々の心の在り方を、巨大な構図のもとに描き出す巨編開幕!
前田慶次と直江兼続、佐渡にて、修羅に入る──。天正十六年夏。家臣の後妻(うわなり)打ちを介して、兼続は天下御免の傾き者・前田慶次と遂に出逢い、二人は互いに惹かれあうのだった。そして、その運命の出逢いからわずか一年。上杉家存亡を賭けたかの、佐渡攻めが近づきつつあった──。
ゲームの名前は知ってるけどやった事なかった、そんな何も設定や世界観を知らない私でも充分すぎるほど面白い。 太田垣先生が携わっているものの、作画は謎の「C.H.LINE」という人物が担当しているという。 この方、めちゃくちゃ上手い。 上手くその時代を指す言葉を知らないのだけど、それこそ大友克洋や士郎政宗、坂口尚、皆川亮二のような空気感を持っている。ミリタリーやSFを描くために生まれてきたのでは…と思うぐらいに。 シティポップ聴きながら読みたい80sな香りを出しつつ、絵柄や構図や展開(見せ方?)はしっかり現代的。 世界の惨さの表現では前述の大御所を上回る作品であり、短めのストーリーが続くのもまた良い。 騙されたと思って3巻まで読んでみてほしい。