ゲームの名前は知ってるけどやった事なかった、そんな何も設定や世界観を知らない私でも充分すぎるほど面白い。
太田垣先生が携わっているものの、作画は謎の「C.H.LINE」という人物が担当しているという。
この方、めちゃくちゃ上手い。
上手くその時代を指す言葉を知らないのだけど、それこそ大友克洋や士郎政宗、坂口尚、皆川亮二のような空気感を持っている。ミリタリーやSFを描くために生まれてきたのでは…と思うぐらいに。
シティポップ聴きながら読みたい80sな香りを出しつつ、絵柄や構図や展開(見せ方?)はしっかり現代的。
世界の惨さの表現では前述の大御所を上回る作品であり、短めのストーリーが続くのもまた良い。
騙されたと思って3巻まで読んでみてほしい。
それはおぞましく、惨たらしく、そして、あっけなく…。戦渦に転がる真実の欠片をあぶり出す戦場オムニバス第1巻。格好いい戦争など、ありはしない。