時は安政四年。後に「新選組 鬼の副長」と呼ばれる土方歳三は、喧嘩に明け暮れる日々を過ごしていた。農民の生まれである歳三は武士への強い憧れがあった。しかし、身分という壁に抗えず、ただ憧れだけが募る鬱屈とした日々を過ごしていた。そんなある日、佐絵という女性との出会いがきっかけで、命懸けの戦いに臨み初めて人を斬る。この一戦を皮切りに、歳三の人生は激動の渦に呑まれていくことになる。電子書籍版では、雑誌掲載時と同様に巻頭をカラーぺージで収録!
ぴりっと辛い魅惑の歴史ファンタジー開幕! 「古き事柄を記した書」… この地が生まれるまでの歴史書、『古事記』。が、この『古事記(中辛)』はひと味もふた味も違う! 繊細で神経質なアマテラスに、豪快で野蛮なスサノオ。彼らは父・イザナギが作成する『日本創世台本』に沿って 人間達の「進化」を促している。アマテラスは、最高神として人間を助け、スサノオは悪い神として人間達に悪さをする。自身の「悪役」としての役割、そして父の偉大さを疑わないスサノオの前に「ヒルコ」という正体不明の生き物が現れて…!? 今、神を巡る、知られざる歴史が明かされる…かもしれない。
酒呑童子、童女と成りて仇を討つ。 時は平安。鬼の大頭目・酒呑童子は、源頼光により打ち払われた…はずだった。酒呑童子は幼き盲目の童女・葵を憑代に甦り、隻腕の鬼・茨木童子と共に復讐を胸に京へと向かう…。
大正十四年(一九二五年)、桜舞う春に作家を志す23歳の文学青年・小林秀雄は上京してきたばかりのまだ18歳の詩人・中原中也と運命的に出会う。自意識の殻に閉じこもり、創作の迷路に入っていた秀雄に衝撃を与えて、彼の生きざまを根っこから変えていく中也… そして中也には同棲する一人の女・長谷川泰子がいた―― 事実を基にフィクションを交えて描き出す、文学に人生すべてをかける中也と秀雄… 『彼女とカメラと彼女の季節』月子が描き出す! まだ無名だった二人の切なく物狂おしい物語が今、ここに始まる…!!
夏目東伍郎(なつめとうごろう)は剣の達人。師範をつとめる道場の内外を問わず、彼にかなう者は見あたらない。そんな東伍郎が剣以上に夢中になるもの……それが、猫!!東伍郎の愛猫・まろすけへの溺愛ぶりを愛でる、猫好きコメディー!!
13世紀初頭フランス・ブルターニュ地方、紋章官トマはおぼつかない足で戦場を駆け巡っていた。戦も終わり彼の次なる使命は怪我を負った主より言い渡された、領主ブルターニュ公の花嫁探し。花嫁を見つけるため主の旧友アンドレに会いに武芸大会へ赴くトマであったが、待ち受けていたのはアンドレの名を語る別人。しかし、そのアンドレはトマが本来探していた花嫁本人であった…! なぜか男の姿で武芸大会へ出場していた彼女に問いただすも門前払い、しかも目的は領主ブルターニュ公への復讐と分かり…。
時は幕末――。のちに初代総理大臣となる伊藤俊輔(博文)の熱くてちょっとおちゃらけた青春時代を描く。女好きでだらしないけれど、日本を憂う気持ちは誰よりも強い。日本を世界の一流国にするために、弁舌と交渉術で戦え、俊輔! 海外連合軍と江戸幕府、国の内外から攻められる長州藩を、俊輔はどう救うのか?
慶応四年(1968年)戊辰戦争は東北に拡大。四月「奥羽列藩同盟」が結成されるもわずか三ヶ月で崩壊。八月、ついに会津戦争へと突入した…。沖田総司にそっくりな薩摩藩士・堀竜之進は、ひょんな事から新撰組隊員らと出会い、入隊を誘われる。沖田を敬愛する新撰組隊員・市村鉄之助は、冷徹な目を持つ堀に疑いを抱く。実は堀の目的は、京都で自身の兄・堀左馬之助を殺害したとされる新撰組副長・土方歳三に報復する事だった。仙台に渡った堀は遂に兄の仇・土方歳三と顔を合わせる…!戊辰戦争時の動乱の世を、土方歳三を中心に描いた名作。
サンマグノリア共和国は、日々隣国ギアーデ帝国の無人兵器による攻撃を受けていた。共和国側も無人兵器の開発に成功、無人機同士の戦いが続いていた……表向きは。本当は、共和国全85区画の外、“存在しない86区”に居住する「エイティシックス」と蔑まれる少年少女達が無人機を操縦し“有人機の無人機”として戦う事を余儀なくされていた。その最前線で戦う「スピアヘッド戦隊」の隊長である少年・シンと、共和国軍の指揮管制官(ハンドラー)の少女・レーナは任務の中出会い、そして激しい運命に翻弄されていく――!!! 原作小説、累計40万部突破!! 数々の賞を受賞する今一番面白いラノベを圧倒的画力でコミカライズ!! 原作者・安里アサト氏書き下ろし小説も収録!!
赤い仮面をまとった飛騨忍者、その名は赤影!軍師・竹中半兵衛に仕える赤影は、木下藤吉郎の命を受け、青影と共に謎の宗教・金目教を探るため、村に潜入する!巨大な敵の陰謀と戦う赤影。TVアニメ化もされた忍者マンガの決定版!!
北九州の某藩で主家の暗殺を謀り、姉とその家族を惨殺した大罪人として討手に追われる剣士・物辺総次郎。謂れ無き罪を背負い、修羅道を歩み往く物辺の宿命とは――!?新感覚時代劇画!!
「宇宙戦艦ヤマト」などでおなじみのSF漫画界の巨匠・松本零士が描いた、刀の達人であり近眼で小柄な日本人・トチローが活躍する西部劇アクションコミック!皆殺しにされた家族の仇討ちのため、そして生き残った仲間を探すために、西部の町で旅を続けていたトチローと早撃ちの名手・ハーロックは、謎の美女・シヌノラと出会い……!?
宇宙世紀0136年。トビアたちクロスボーン・バンガー・バンガードは、木星帝国軍新総統カリストが企てる「神の雷計画」を阻止すべく立ち上がった。一行は2週間で木星へ辿り着くための術を求め、サナリィへと向かうが…。
▼第1話/その1 ▼第2話/その2 ▼第3話/その3 ▼第4話/その4 ▼第5話/その5 ▼第6話/その6 ▼第7話/その7 ▼第8話/その8 ●主な登場人物/少女(鉄砲鍛冶の父親とふたりで暮らしている。鉄砲が好き) ●あらすじ/「懲役三年。執行猶予なし」という判決を受け、刑務所に服役していた著者。そこに至るまでに、一体何があったのか。すべては、著者がボロボロのコルトガバメントを手にしたことから始まった。著者が実銃を修復していく一方で、なぜか鉄砲鍛冶の娘の物語も進んでいく…… (第1話)。
マンガで読む,巨匠で読む「源氏物語」 紫式部が『源氏物語』を書いた平安時代中期、ヨーロッパはまだ、一部の歴史家に「暗黒時代(ダークエイジ)」と呼ばれるような時代でした。文章だって幼稚なものしか書けなかった。そんな時代に、日本人の女性がこれだけ完成度の高い長編物語を書いたということは、日本人が誇りにしていいことだと思うんです。事実、1999年に、イギリスのオックスフォードやケンブリッジの歴史学者が「この千年間で偉大な業績を残した歴史上の30人」というのを選んだときに、日本人ではただひとり紫式部が選ばれました。日本文学の最高傑作『源氏物語』は日本文学の最高傑作というより、世界規模の文化遺産なんですね。みなさんも花村先生のマンガで『源氏物語』を楽しまれたあとは、ぜひ原文に挑戦してみてください。今すぐでなくてもかまいません。年配の方は今すぐでも差支えありませんが、若い方たちは、お年を召してからの方がいいと思います。『源氏物語』は大人のための世間話ですから。(望月光氏の作品解説より抜粋) 上巻では「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」「末摘花」「紅葉賀」「花宴」「葵」「賢木」「花散里」「須磨 其の一」を収録。
時は江戸末。天性の舞の才を持つ鵙屋琴は病で失明し、やむなく音曲に道を変更する。盲目の琴の世話をする佐助は彼女に弟子入りし、弟子としても奉公人としても献身するが、彼を待っていたのは甘美な地獄だった――。
Twitterで大人気のイラストを4コマ漫画に大・改・編!!描きおろし短編漫画やお坊様のコラムを含む未公開作品50ページ以上を収録。丁寧な暮らしをするおちゃめな餓鬼・ガッキーの暮らしを餓鬼草紙タッチのイラストでお送りします。★☆★餓鬼とは?★☆★人間が生まれ変わり、死に変わりを果てしなく繰り返す世界である“六道(ろくどう)”の中にある「餓鬼道」に生まれた者のこと。餓鬼は飢えと渇きに苦しみ食べ物は食べられず骨と皮ばかり。ギョロっとした目とぽっこり出たお腹で、いつもお腹を空かせています。しかし本作に登場するガッキーは非常に優しく、心の清い餓鬼。コーヒー豆を半日かけてすり鉢ですったり、ビニール袋を三角形に畳んだり、茶殻を撒いて掃き掃除をしたりと、丁寧に生活を送っています。
時は昭和50年代の秋田県。小梅さんはお父さん、お母さん、おばあちゃんの梅さんと暮らしています。梅さんと小梅さんは大の仲良しでいつも一緒。パズルゲーム「チクタクバンバン」で遊んだり、お風呂でタオル風船を作ったり、スースーしないサクマドロップスを選んでもらったり…。ノスタルジックなおもちゃやお菓子の話、おばあちゃんの知恵袋も満載。なつかしくて笑みがこぼれてちょっぴりホロリ。Instagramで人気のイラストに加え、描き下ろし短編7話を含む、オールカラー160ページでお届けします。【もくじ】春の梅さんと小梅さん・ふたりの朝・がまん夏の梅さんと小梅さん・笑わないで。秋の梅さんと小梅さん・もろこし冬の梅さんと小梅さん・てぶくろ・十二月三十一日・タイムカプセルあとがき
時は大正。ロマン溢れる東京・銀座でだだひとり、女理髪師として腕をふるう少女がいた。彼女の名前は燕。近所のやんちゃ坊主から、訳ありの御華族様の頭まで、綺麗に仕上げてみせましょう! 新鋭・松本水星が描く、16歳の天才女理髪師。その成長譚!
剣を握れば、刀を纏った獣の如し!! 江戸時代、異形の化け物“もののて”の噂が飛び交う中山道街道筋。旅の娘・おこたは左右の手が逆についた奇妙な“逆手”の男・皆焼と出会う――。泰平の世の忍たちは日々働いていた! 世知辛くも壮大な“江戸忍稼業”堂々開幕!!
旧帝国陸軍憲兵大尉・南部十四郎大尉が、乱れた世相を憂えた政界の実力者の手でケンペーくんとして現代に蘇える!暴力団、暴走族、アベック、サーファー、夜中に遊びまわる未成年、結婚前にセックスする女学生などに過激な制裁を加える。乱れた風潮を嘆く十四郎の前に立ちはだかるのは……?「皇国臣民に相応(ふさわ)しからぬ者は本官が斬る!」――衝撃の道徳的ミリタリー漫画ここにあり!襟を正して読むべし!!
大日本帝国陸軍中尉・佐久間は、参謀本部からスパイ養成所“D機関”への出向を命ぜられる。そこでは“魔王”と呼ばれる凄腕スパイ・結城中佐のもと、語学、変装、暗号術、はたまた金庫破りや拷問演習に至るまで、軍人への教育とは思えない訓練が課せられていた。そんなD機関のあり方に、筋金入りの軍人である佐久間は戸惑いを隠せなかったが…!?(ジョーカー・ゲーム/第1話)
昨年映画をみて、GWの長期休暇中に原作も再読したところに、このコミカライズと出会う・・・絶賛『燃えよ剣』に絡め取られております。 が、どのメディアでも土方は格好良くて、シビレてます。 内容については、原作が有名だし、新選組の副長「土方歳三」も有名だし、ある程度認知はあるかなと思うのですが・・・ あえて本作の魅力を上げるとすれば(1巻時点ですが)、『燃えよ剣』の土方歳三を忠実に再現していること。 原作ファンも十分楽しめる点だと思います。 私的に『燃えよ剣』の土方歳三の魅力は、怜悧冷徹な鬼の副長、戦術の鬼才としての名参謀的な面だけでなく、根っからの「喧嘩師」としての側面が魅力だと思っているんですよね。 駆け引きとかではなく、拳と拳、意地と意地。 身分制度から武士になれない、何ももたない人間だからこそ、戦って勝つことだけに自分を見出した喧嘩一本の生き様。 最初から最期まで、対人だけでなく、それこそ国に対しても喧嘩している感じ。 これが格好いいんすよね。 本作は、そんな土方の満たされない、腹に煮え切らない何かをもって泥臭く戦う様がありありと描かれていて、原作ファンとしてはたまらなかったです。 原作ファンも、土方ファンも、ぜひご一読してみてください。 余談ですが、降伏して明治政府の新体制で獅子奮迅の活躍をした人間よりも、降伏せず最期まで抵抗した土方歳三みたいな人間にロマンを感じるのは、不思議なものですね。 実際に、現場にいたら「めんどくせーやつだなー」とか言っちゃいそうなのに、歴史だと格好いい。 やはり人間は成したものと同じくらい生き様に惚れるのでしょうね。