中学野球の名作「キャプテン」の続編にあたる、初代キャプテン・谷口タカオ(たにぐち・たかお)の高校進学後の活躍を描いた熱血スポーツコミック。墨谷高校に入学した谷口は、中学時代に全国大会で優勝を果たした試合での負傷が原因でボールが投げられなくなり、墨高野球部の練習をただ眺める日々を送っていた。そんなある日、サッカー部キャプテン・相木(あいき)に勧誘された谷口は、サッカー部へと入部するのだが……!?
生まれながらにして恐るべき力を持つ男・雷音竜(らいおん・りゅう)。ある時、空手の大会で対戦相手を殺してしまった竜は、道場を破門され、師である道教に力を封じる仮面を被せられてしまう。その後、唯一の肉親である妹・悦子に匿われ生きることになる竜だったが、予知能力を持っていた亡き父が、竜の力が招く災厄を恐れ、悦子にとある装置を託していたことを知る。竜は自らその装置に拘束されることを選ぶのだが……。マンガ読みを熱狂させた風忍の代表作がいよいよ登場!!
弱小野球部のキャプテンと部員達が、ひたすら努力を重ねて最強チームに成長していく熱血スポーツコミック。墨谷二中に転校してきた谷口タカオ(たにぐち・たかお)は、野球部の練習に参加しようと、以前いた学校のユニフォームに着替える。それが野球の名門・青葉学院のユニフォームだと気付いた野球部員達は、谷口を凄い大物選手だと思い込んでしまう。しかし青葉学院にいた頃の谷口は、パッとしない二軍の補欠選手で……!?
鉄兵は人里離れた山の中で父親と二人暮らし。親父は埋蔵金発掘に人生をかけ、鉄兵と二人で今日も山を掘り返す。鉄兵は山の中で自然とたわむれ、酒を飲んだり、バクチをしたりと気ままな生活を送っていた。ところがある日、落盤事故がおきて…ちばてつや入魂の大傑作『おれは鉄兵』が登場!
6年連続日本一という偉業を達成したジャイアンツだったが、川上監督はいまのジャイアンツにはいない、荒々しいサムライのような選手が必要だと感じていた。そんな折、二軍選手の八幡のすすめで、川上監督は長島とともに四国の土佐に渡る。そこで、八幡の高校の後輩・番場蛮(バンババン)と出会った二人は、常識では計り知れないその野球センスに惚れ込む。そして後日、川上監督は番場をドラフトで指名する。入団をいったんは断った番場だったが、最終的にはジャイアンツへの入団を決意する。
塩見味平は料理人になるため、中学を卒業するとすぐに家を飛び出して行った。そんなある日、ラーメン屋で井上洋吉というトラック運転手と出会う。本物のサッポロラーメンを食べさせてやるという洋吉が連れていった先は、なんと札幌!そこでは全国の有名ラーメン店が一堂に会し、その腕を競う”ラーメン祭り”が開催されようとしていた。
「ロータスの狼」と呼ばれる一匹狼の走り屋・風吹裕矢(ふぶき・ゆうや)が、さまざまなライバルとスーパーカーバトルを繰り広げるレーシングアクションコミック。夜の街では、暴走族「ナチス軍」「極道連」「影法師」の三大グループが我が物顔で車を走らせていた。愛車のロータス・ヨーロッパを駆る一匹狼の走り屋・風吹裕矢は、彼らに対して次々と勝負を挑んでいくこととなる。ある日、嫌がる女をしつこくナンパする極道連の男に、裕矢はシグナルグランプリを挑んで……!?
運動神経バツグンだが血気盛んな少年・空野烈男(そらの・れお)が、サッカー選手として成長していく熱血サッカーコミック。喧嘩した相手を病院送りにして鑑別所に入れられた少年・空野烈男は、そこで高校の編入試験を受けて退所を許される。その後、不良にからまれる少女・真子(まこ)を助けた烈男は、彼女がマネージャーをする天理浜高校サッカー部の合宿に居候するのだが……!?
テニスの才能を見い出された中学生・飛鷹翔(ひだか・しょう)が、様々なライバルとの勝負を経験してテニス・プレイヤーとして成長していく青春スポーツロマン。抜群の運動能力を持つ野生児・飛鷹翔は、軽井沢の別荘族相手に賭けテニスをしていた時、謎の男から一億円を賭けた勝負を挑まれる。その時、男の猛烈なサーブに敗北した翔は、プロのテニス・プレイヤー養成を目的としたカリフォルニア学園へ入学する事になり……!?
岩鉄高校野球部。ある事件からグレだした野球部に、硬骨漢の転校生・白井竜次が入部する。なんと登校初日からワルたちに鉄腕をふるい大波乱!彼は何者なのか?男の魂を描いた痛快野球漫画!!
下町・葛飾の名門、花見家。代々女系が続く花見家では、女性が圧倒的に力を持っている。その花見家に、男性陣待望の男児が誕生。幼い頃から剣道に励み、スポーツ万能、学業優秀の万太郎だ。女性優位の花見家で育ったせいか、大の女嫌い!万太郎の熱い青春が今始まる!!
サッカーが脚光を浴び始めた頃、西満津中学から国枝東高校へのコースは、サッカー少年たちにとって栄光への道であった。厳格な祖父に育てられたキクこと川田菊一少年は、ライバルの鬼頭と共に国枝東高を志望する。だが、サッカーの名門であると同時に進学校としても有名な国枝東の入試に落ちてしまう。何年、浪人しようとも国枝東に入ることを決意するのだが…。
九十九里の漁村に住む巴突進太(ともえとっしんた)は、ケンカ好きの暴れん坊。かつて女三四郎と呼ばれた母、輝子の「柔よく剛を制す」の執念を受け継ぎ、高校入学を機に柔道部に入部する。しかし、入部早々、顧問の荒尾部長と対立、怒りをかってしまう。そのとき止めに入った担任の利鎌竜平が恐るべき技“天地がえし”を繰り出す。利鎌の正体はいったい!?
ロサンゼルスの日本人街をさすらう吉良旭。落ちぶれた空手家・甲賀正清と出会ったことから、ケンカ殺法を美人女子プロレスのチャンピオン・ローザに伝授することになった。ローザは正統派のレスラーだったが、悪役の挑戦者にタイトルを奪われ、タイトル奪還のために旭からケンカ殺法を学ぶことになったのだが…。悪魔に魂を売った男・旭のケンカの極意とは!?熱血格闘漫画!!
プロレスギャグ漫画の傑作!悪役だけど、ドジで憎めないブッチャーならぬボッチャー。目立つためには努力を惜しまず、美人のマネージャーや熱烈ボッチャーファンの京子ちゃんも絡み、リングの内外で大暴れ!
的場塁。学校では柔道部の巨漢連中を投げ飛ばし、家では酒飲みの親父と盃を交わすアウトロー高校生。無敵のケンカ番長として大暴れする塁の前に、六大学一の投手沢村球治が現れる。塁をまだ見ぬ野球ダイヤモンドと見込んだ沢村は、それを光り輝かせるべく執拗に野球部入りを勧める。しかし、塁の左腕には誰にもいえない悲しい秘密が隠されていた…!
剣道部に所属する奈々は、男子部員には恐れられ、女子部員からは憧れのまなざしで見られている。剣道部の練習を見学していた転校生・九十九狂四朗は、奈々好みの容姿なのに、なぜだかとっても女性っぽい。そして、剣道部の廃部をかけた対抗戦で狂四朗が見せた意外な一面とは? 少しは女らしく、少しは男らしく。お互いがそう思っているふたりが繰り広げる恋の勝負、勝者はどっち? 青春の恋をさわやかに描いた傑作5編を収録。
合唱部のプリンス修二とつぐみは、クラスのみんなに羨まれるカップル。とはいえ、つぐみとしては「頭なし色気なし悪気なし自慢できるのは体力のみ」の自分と、人気抜群の修二とは釣り合わず、ただの友達だと思っている。そこに、硬派代表のようなラグビー部の康二が現れて、つぐみは自分の気持ちが揺れるのを感じ……!? 2人の関係は、春を待つ未知数模様。恋と歌とスポーツと、青春の息吹が聞こえるドラマチック学園ラブ!
まひるは、はつらつ高校一年生。ハンサムペア、景四郎(けいしろう)、草三郎(そうざぶろう)のいるバスケ部に入ったまでは良かったけれど、同時に2人から想いを寄せられちゃった。嬉しいような気持ちになったのも本当だけど、優しい2人に怖い顔で「どっちが好き?」なんて言われたら、ほんとに私、悩んじゃう……。表題作の他、『ときめく春に恋はハッピー』『どちらが恋の名ハンター?』の2編を収録。
明育学園バレーボール部に、風のように現れた椿ちゃん。ひょんなことからバレー部6人目の選手になり、自分を秘密兵器と宣言してしまったから、さぁたいへん! ハイテンションスポーツコメディの決定版! 表題作の他、『ラブ パラソルをどうぞ』『ファースト キッスにご用心!』『春の挽歌』『むさし野に愛はいま』の4編を収録。可愛く元気な初恋から、命を懸けた運命の恋まで、様々な愛の形を描いた初期短編集!
松風そよぎは高校生になったばかり。ショートカットのちょっと強気な健康優良児。出会いがしらに男と間違えた失礼な同級生、青葉友秋と一緒の陸上部に入部してみたら、なんだか友人の亜衣ちゃんが友秋くんを好きになっちゃったみたいで……。女子ハードル選手になったそよぎと、100メートル選手の友秋くん、2人の恋は周囲が焦れて冷やかすほどウブなのですが……? みんなみんな青のなか、初恋青春ストーリー!
晴子(せいこ)は、高校の先輩、竹水史郎(たけみしろう)のテニス姿に激しい水の流れを感じ、自分もその流れに追いつきたいと焦がれる。テニス部へ入った晴子は、県下一の名選手である史郎の厳しいコーチと、彼への愛に支えられ、いつしか史郎と同じ流れの中へ……。テニスに賭ける男女の愛を描いた表題作の他、幼なじみ同士の元気な初恋ラブコメ『勇ちゃんの初恋宣言』、『ティナのしあわせ』『ぼくのプチ レディー』を収録。
プロ野球開幕と同時に野球王国、アメリカより上陸した般若の仮面を被った謎の仮面プレイヤー、仮面豪打丸。どの球団にも所属せず、各球団のエースと対決し、決まって第2球を打ち、球場破りのエース殺しと呼ばれる。そして、正体不明の仮面豪打丸の争奪戦が始まった。彼は日本のプロ球団に入るのか!? また仮面豪打丸の正体とは!?
夏の甲子園の県予選がはじまっているので、性懲りもなく『プレイボール』を読み返している。 語弊を恐れずにいえば、ちばあきお漫画の魅力は味気のなさにあると思う。野球に熱心すぎるあまり、ひたむきすぎるあまり、本気で打ち込むあまりの味気のなさである。「勝利の味をしめる」という言葉があるが、『キャプテン』にしても『プレイボール』にしても、負け試合はもちろんのこと勝ち試合においてもどこか苦い雰囲気が拭えないのである。『キャプテン』のイガラシ時代の夏の決勝戦、西の強豪・和合中との雨の決戦はどうだったか、全国制覇を成し遂げたというのに不思議なまでのあの味気のなさは。 ところが、そんな試合に勝ってまで味気のないちばあきお漫画において、奇妙に味気のある数コマがおよそ一巻に一度ぐらい落とし穴のように潜んでいる。それすなわち御馳走の時間である。 田所先輩の代こそは元々が弛んでいるので、まだ御馳走はみられないが、まさしく田所先輩たちが引退して谷口が次のキャプテンに指名される日から落とし穴のような御馳走がひっそりと潜んでいる。薄汚い部室にテーブルを囲い、それぞれの席には簡易的ながら紙のナプキンが敷かれて、その上に可愛らしくお菓子やフルーツやジュースの瓶が乗っている。野球一筋のこのマンガにおいて、なんと奇妙で戦慄さえ憶えかねない一コマであることだろう、淡々とただひたすら野球に打ち込むばかりのコマの連なりのなかで不意に挿入されるこの紙ナプキンの上の御馳走たちはスリリングとさえいえないか。 この送別会の御馳走を先がけに、新入生の歓迎会ではふたたび囲んだテーブルに紙ナプキンが敷かれて、出前の兄ちゃんが蓋付きのカツ丼を運んでくる。大会の谷の日には田所さんが激励にアイスクリームを紙袋にたくさん詰めてもってくるし、鰻丼かと思いきやカツ丼の上を御馳走してくれるし、熱戦の翌日の休養日には丸井が谷口家を訪ねるさいのお土産として鯛焼きを持参して、しかもそれらは丁寧に紙の上にあけられる。そして極みつけにはOB会の発足パーティー、またしても薄汚い部室にてテーブルを囲み、もはや簡易的な紙ナプキンではなくテーブルクロスが敷かれ、御馳走に加えて瓶ビールまでが用意され、スリリングはさらに加速する。ここで注目したいのはこれらが単なる食事ではなく、それ以上に丁寧に格式張っているということにある。ちばあきお的マンガ世界において、彼ら野球少年たちは基本的には野球という社会のなかに閉じた存在である。その閉じた世界に不意に出現するイロモノめいた別の社会(すなわち御馳走という格式)はあまりに滑稽であり、その場を動揺させずにはいられない。しかも、その御馳走が部活の聖地ともいうべき部室にひろげられたさいには事尚更である。 味気のないちばあきおマンガが不意に彩りをみせるとき、その場は途端にスリリングに動揺しはじめ、物語に緩急と躍動とをもたらしているらしい。