みすてりというなかれ
ミステリと言う勿れ
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あらすじ

話題沸騰★ 青年・久能整! ついに登場!! 『BASARA』『7SEEDS』の田村由美、超ひさびさの新シリーズがついに始動!! その主人公は、たった一人の青年! しかも謎めいた、天然パーマの久能 整(くのう ととのう)なのです!! 解決解読青年・久能 整、颯爽登場の第一巻!! 冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると… 警察官がやってきて…!? 突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。しかもその被害者は、整の同級生で…。次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる…??? 新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です!!

くすりやのひとりごと
薬屋のひとりごと
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あらすじ

「小説家になろう」発! ヒーロー文庫の大人気タイトル『薬屋のひとりごと』が、待望のコミカライズ! 中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていた彼女が、帝の御子たちが皆短命であるという噂を聞いてしまったところから、物語は動き始める。持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、興味本位でその原因を調べ始める猫猫の運命は――…!? ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。

中国皇帝専用ハーレムの名探偵

次にくるマンガ大賞2019コミックス部門1位にランクインしていたのが手に取ったきっかけだけど、絵がかわいいなと思って気になってはいた。 僕は歴史にはとんと疎いけどそれでも楽しんで読めるようになっているし、どの程度史実通りに描いてるのか分からないけどそれでいいと思う。 薬師をやっていた少女が薬草の調達にいった先でさらわれて、昔の中国の宮廷の後宮で働かせられる様子を描いた話なんですが、思ってもいなかったのがわりとお話がミステリー仕立てなんですね。 主人公の少女は、毒とか薬に関しては好奇心旺盛で、自分の体でどんどん実験して毒に強くなったり痺れるのを楽しんだり左腕がボロボロになってしまうほど。 このキャラ造形がとてもよくて、基本的によっぽどのことがなければ動じない性格で、興味もったことに対しては頭をつっこんでしまう。 この時代では毒も薬も表裏一体で医食同源で、後宮という皇帝専用のハーレム、つまり隔離された空間で女同士の政治は毒殺で動いたりするもので、毒味役に抜擢されたことで毒の発見から原因の解明も処方も、手口の究明もすべてお手の物というわけで名探偵のできあがり。 名探偵特有のゆるさやどこか抜けた感じも持っていていいし、活躍するたびに本人の意志とは別に「こいつやるな」ということでどんどん株が上がっていくのは「小説家になろう」らしさがある。 薬師としての能力をもったまま後宮にいくというある意味チートなわけですね。 後宮というのが画面が華やかでとてもいい。 主人公が男だったら男ばっかり診て、後宮にいくにはソレを切らなきゃいけないわけで読者は無駄に辛くなってしまう。 宦官(かんがん)が出てきて、あー、歴史で習ったことあるな、女の園に入って仕事するためにイチモツ取った男の人達だ、そうだそうだ、という感じでなかなか楽しい。 タイトルにひとりごとと入っているくらいは、周囲をよく観察して一人で考えているシーンが多い。 やはり高貴な人たちが集まる場所には高度な政治とミステリーが発生して人間関係などの謎解きが行われる楽しさは癖になる。 他の漫画だと「Landreaall(ランドリオール)」は主人公が王城の貴族の学校へ行ってから話のテイストがガラッと変わるけど、そこからが面白い。 血筋、産まれ、階級、王位争奪、そんな要素があれば権謀術数うずまくものだ。 5巻まで読んだのでこれからも楽しみ。

吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

フィクションと事実の織り交ぜかたが巧みな作品

狂科学者っぽさのある薬師の主人公・猫猫(マオマオ)が宮廷内で起こる様々を解決するという物語。作品の雰囲気は「応天の門」にも近いが、そちらが時代考証も交えつつ日本の史実に基づき物語を編んでいるのに対し、今作は中世の中国を思わせる架空の世界観の中に現実世界に即する事実や通説を見事に溶け込ませるストーリーの巧みさがある。2巻の園遊会の話では現代人であればすぐにピンとくるテーマを上手く織り交ぜたり、かと思えば4巻では最近話題になったある食べ物を物語のキーに置くという、バックグラウンドの知識があればあるほどニヤリとできるニクい構成になっている。 要所要所でハードな設定が織り交ぜられつつも重くなりすぎないように雰囲気が作られている点や、ぶつ切りのようにも見える個々の事件が絶妙にリンクしているのもポイントが高い。 主人公の猫猫が薬師というのもあるけど、主人公の猫猫が謎を解く思考の過程が面白い作品でもあるので、理系の人に特に刺さりそうな作品。 最新4巻で原作1巻を消化したようなので、新規開拓するなら今。 ちなみにどうやらビッグガンガン版とサンデーGX版があるらしいけど、どちらも原作準拠でストーリーはほぼ同じっぽいので絵の好みで選べばいいのかも。 4巻まで読了

sogor25
sogor25
テセウスの船
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あらすじ

1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。

どちらかというと『テセウスの船』というより『動的平衡』じゃない?

時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。

mampuku
mampuku

ミステリーとしてもヒューマンドラマとしても楽しめる

小生、僕だけがいない街とか、タイムスリップ✕ミステリー・サスペンスが好きなんすよね。 事件を理解しているから修正していく要素も、結果として現代に影響を及ぼしてしまうのも、ほんのりロジカルな感じがいいんです。 本作も1巻読んで、これ超好き!と思っていたので、完結まで待ってました。 「待っている」理由は、至極単純で、ミステリー・サスペンスものは読み始めたら最後まで一気に読みたいんですよね。 じゃないと、毎回先が気になって発狂してしまう恐れがあるので。 (こういう方、多いと思います) テセウスの船も同様に、寝かせて楽しみの熟成をしていました。 まさか完結して速攻ドラマ放映とはね、やられました。 そんなの両方気になってみてしまいますよ。 そして、そのドラマの出来のいいこと。 (あんまりドラマ見ない勢だから、目が肥えてないだけかもですが。) 原作と犯人をかえるとかいう噂もあって、 結局、先が気になって発狂してしまう運命は避けられなかったです。 両方みているものとして、違いとしては原作のほうが犯人わかりやすかったなと感じました。 ドラマよりも怪しい雰囲気の人物が他にいなかったし、真犯人に関しても想像ができてしまいました。 そういう意味での驚きは少なかったのですが、とはいえ、最後にどういう終わり方するのかは予想もできなかったし、結末に関してはある種のカタルシスを得られました。 爽快感とは違うのですが、納得感というか満足感というか。 テセウスの船というパラドックスを使う意味も、最終話で再度納得した始末。(彼が、違う人になったのかどうかの疑問も含めて示唆してますね。) また、ミステリー要素だけでなく、本作は家族の描き方もいいですね。 こちらもドラマの影響が大きいのですが、家族が思い支え合っている姿に何度も心救われました。 犯人を追い詰めるハラハラする面も、家族の絆を描いたヒューマンドラマでほっこりする面も、両面で十分に楽しめる内容だったなと思います。 メディアミックスで相乗効果を得られた好例の作品ですね。

六文銭
六文銭
ですのーとものくろばん
DEATH NOTE モノクロ版
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あらすじ

このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATHNOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!!かつてないスリルとサスペンス!!

こっこく
刻刻
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あらすじ

佑河樹里(ゆかわ・じゅり)は失業中の28歳。家では父・貴文(たかふみ)と兄・翼(つばさ)、じいさん三代のダメ男がヒマを持て余している。ある日、甥・真(まこと)が翼とともに誘拐される。身の代金を渡す期限に間に合わなくなった時、じいさんは佑河家に代々伝わるという「止界術」を使い、世界を“止めた”。だがあり得ないことに、救出に向かった先で樹里たちは自分たち以外の“動く”人間に襲撃される。そしてパニックの中、異形の存在「管理人」が現れ…。

あやかしとらいあんぐる
あやかしトライアングル
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あらすじ

人に害をなす妖を祓うことを生業とする祓忍(はらいにん)の風巻祭里(かざまきまつり)は、幼なじみで妖から好かれやすい花奏(かなで)すずを陰ながら守っていた。そんなすずに目を付けたのは見た目はネコだが、妖の頂点に君臨し続けるシロガネという妖で…!?

おうじょうぎわのいみをしれ
往生際の意味を知れ!
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あらすじ

「元カノと結婚したい」は叶うのか!? 主人公・市松海路(いちまつかいろ)の前に、7年前に失踪した元カノジョ・日下部日和(くさかべひより)がある日突然、現れた。恋い焦がれ、待ち望みすぎて、元カノ教の敬虔な信徒と化していた市松だったが、彼女の無理難題な要求が明かされて… 「市松君に私の出産記録を撮って欲しいの。」「だから市松君の精子が欲しい。」 『あげくの果てのカノン』米代恭が新時代を切り開く、新しいアンモラル…!? 深呼吸必至の元カノ×元カレ“やり直し”ラブストーリー!!!

市松くん、さり気なくイケメン

ゆゆゆ
ゆゆゆ
約束のネバーランド
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あらすじ

母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

めいこのあそびば
メイコの遊び場
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あらすじ

学校に通ったことがないメイコはいろんなことをよく知りません。だけど最近は昼間にいろんな遊びを教えてもらっています。夜はお父ちゃんに頼まれて、知らないおじさんを壊す仕事をします。左目の眼帯を外して……。1973年の大阪を舞台に、眼帯少女が男を壊して壊しまくる残虐エンタテインメント!!

メイコの遊び場の設定・子どもの遊び【登場人物まとめ】

メイコとアスマたちがやった遊びをまとめました。(更新:2020/02/21) 【登場した遊び】 **1話目「遊びのはじめ」** ・じゃんけん(虫けん・足じゃん・顔じゃん・舌じゃん)   **2話目「釘」** ・釘遊び(かこみ・改造釘) **3話目「灰」** ・だるまさんがころんだ **4話目「縄」** ・投げ縄・縄跳び **5話目「松葉」** ・松葉遊び(形を作る・松葉相撲) **6話目「タンポポ」** ・タンポポ(花相撲・種痘・風車・かんざし・笛・花占い) **7話目「影」** ・鬼ごっこ(高鬼・色鬼・形鬼・影ふみ鬼) **8話目「暴動」** ・自転車 **9話目「男の子女の子」** ・おはじき ・お手玉 ・まりつき **10話目「蝸牛」** ・クチベニマイマイ **11話目「ハンカチ」** ・ハンカチ遊び(てるてる坊主・赤ずきんちゃん・バラ・バナナ・イカ・カメ・リボン・ブラジャー・ネズミ) **12話目「槌の子」** ・自転車 ・スルメを網で焼く **13話目「8月の事件」(1973年8月)** ・ジャンケン ・あんたがたどこさ ・毛笛 ・ロープ回し ・釘遊び **14話目「赤青」** ・昆虫採集セット(赤…殺虫液 青…防腐液) **15話目「変身」** ・ライダーごっこ **16話目「糸」** ・あやとり(はしご・東京タワー) ・糸電話 **17話目「何処」** ・どこいき **18話目「字」** ・字隠し **19話目「月」** ・あやとり ・けん玉 **22話目「名前」** ・魚鳥木 **23話目「恐怖」** ・地面にお絵かき(恐怖の大王) **24話目「石けり」** ・石けり **25話目「馬」** ・馬とび ・胴馬 ・蹴り馬 **25話目「最後の一人」** ・かくれんぼ

メイコの遊び場の遊び
あおのくんにさわりたいからしにたい
青野くんに触りたいから死にたい
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あらすじ

君に触れるなら、死んでもいいよ。これがわたしの愛なんだ。アフタヌーン公式サイト「モアイ」掲載の1話が300000PV突破! 話題の「青野くん」がついに単行本化! 天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー。

2017年からずっと一番好きな漫画

この作者はいわゆる天才なんだと思う。 いつも年末にその年一番良かった、好きだった漫画は何かを考える。 でも結局いつもよく分からなくなりそこから数か月経って、これかもしれないなーというのがふわっと浮かび上がってくる。 それが2017年は『青野くんに触りたいから死にたい』だった。 天然で思い込みが激しいタイプの女の子・優里に青野くんという初めての彼氏が出来るが二週間後に事故で亡くしてしまう。 優里は絶望し死のうとすると、幽霊になった青野くんが現れ…。 という始まり方で、これは一風変わったラブストーリーなのかと思った。 ところが読んでみると、とんでもない、そんなところじゃ収まっていなかった。 女の子の方のタガが外れているので何をしでかすか分からないドキドキ感と、青野くん本人も自覚していない隠された秘密が少しずつ露呈していく描き方がたまらなくゾッとする。 ピンク色イチャイチャからのゾッ、これがたまらない。 黄金比だ。 そして、異常事態を許容してしまうタガが外れた女の子優里ちゃん。 ここには人間の怖ささえある。 この漫画には、論理で捉えられない人たちの逸脱した思考・行動の怖さのようなものがずっと漂っていて、頭で理解できない本能的な部分にこそ恐怖を訴えかけてくるのだ。 なんかよく分からないけど怖いってやつ。 でもこれはホラー漫画では決してない。 1人の女子高生の繊細な恋心と仲間たちの感情の機微、つまりは青春を描いた漫画なのだ。 大好きだ。 この漫画が好きな人には是非、映画『イット・フォローズ』も観てほしいし、『イット・フォローズ』が好きな人にはこの漫画を読んでほしい。 ----------------------------- 追記 2020.07.04 話が続いていくほどに怖くなるこの漫画がなんでこんなに怖いんだろうと考えるんだけど、恐怖の根源ってそもそも理解が及ばないものということに気づいた。 昔から人間は理解できない自然現象や見えないけど確実に存在するもの、光や闇などを神とか悪魔とかの所業として畏敬や恐怖を感じていたから、それに近い気がする。 そこに厳然たる理論が横たわっているはずなのに、自分の理解ではどうにも分解できなくて考えが追いつかない感覚。 僕たちには理不尽にすら感じる霊との関わりの中で、ミオちゃんらの協力で少しずつ法則性が見えてきて恐怖が緩和されてきたようにも感じる。 恐怖に対抗する武器は理解なのかも。 自分自身の読解力のせいかもしれないけど、物語から作者さんの意図を読みきれないのが素晴らしくて、対談相手に『青野くん〜』は切り分けられずに様々な感情が付随して描かれていると言われたのに対して、 「私は、境界線を引きたくないんです。明確に境界線を引くって、何かを切り落とすってことだと思うから。そうすると、解像度が下がるので。」 と言っていて、すごく腑に落ちた。 漫画って線画のように、いかに現実の場面から情報量を減らして伝えたいものを画面に落とし込んで伝えられるかっていうメディアだと思ってたんだけど、それは線画の話であって、感情の話ではない。 一般的にデフォルメされた絵柄の漫画で語られる内容は絵柄に比例してシンプルなものが多いので、思えば『青野くん〜』の絵柄もそういう前提で読んでしまってこの感情の解像度の高さとのギャップに面食らってしまったのかもしれない。 当時テレビ放送時に『魔法少女まどか☆マギカ』にも驚いた記憶がある。 作者が感情ではなく理の人だと分かって、それ故に客観視されたような感情の言語化が果たされているのかと。 『青野くん〜』が三幕構成の話で、「キスを返して」までが一幕、『四つ首様編』までが二幕。 二人と仲間たち、どういう結末に向かっていくのか楽しみで仕方がない。

吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
まんしゅうあへんすくわっど
満州アヘンスクワッド
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あらすじ

「満州で一番軽いものは、人の命だ」時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。

ひょうりゅうきょうしつぶんこばん
漂流教室〔文庫版〕
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あらすじ

隔絶された地で、死の影と戦いながら懸命に生きる少年たちの愛と勇気!!明日なき人類の行く末を警告する、SFロマン!!