妻はなんで怒っているのだろう……。妻、娘、息子の4人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。しかし、ある時から妻との会話がなくなる。3日、2週間と時は過ぎ……。家事、育児は普通にこなしているし、大喧嘩した覚えもない。違うのは、必要最低限の言葉以外、妻から話しかけてこないことだけ……。Webサイト「よみタイ」で、累計3000万PVを超え大反響を呼んだ話題のコミック、描き下ろしを加えて待望の書籍化。1 夫 誠の章 1)妻が口をきいてくれません(3日目) 2)妻が口をきいてくれなくなった(2週間目) 3)妻が口をきいてくれるよう頑張ってみた(1カ月目) 4)妻が口をきいてくれなくても(2カ月目) 5)妻が口をきいてくれないから家に帰りたくありません(3カ月目) 6)妻が口をきいてくれなくてもそれでも日々は続く(1年目) 7)妻が口をきいてくれないからあの2文字が頭をよぎります(5年目) 8)妻が口をきいてくれました(6年目) 2 妻 美咲の章 9)妻はそのセリフを許せない 10)妻は夫の背中につぶやく 11)妻は期待して、失望して、そして「あの日」が訪れた 12)妻は夫に期待などしないと決めたのです 13)妻は夫がかわいそうかな、などと思ってはみるものの 14)妻は夫の心がいったいどこにあるのかわかりません 3 夫妻の章 15)妻の心の内がわかりません 16)妻の決意は5年の時を経て 17)妻への想いは星空に響く 18)妻のつぶやきは5年の壁を砕く 19)妻の回顧「あの日」
花と頬
稀代の新鋭が描く高校生男女とその家族のひと夏の物語。ガールミーツボーイを主軸に人々の過去と現在が交差する航跡のその先に「未来」への確かな手応えが心に残る全1巻。
シリア人の大学教員の父、フランス人の母の間に生まれた作家の自伝的コミック。激動のリビア、シリア、そしてフランスで目にした、現在につながる混乱の根源とは──?
「衿沢さんの描かれる関係性は健やかで粋でエロくないとこが逆にセクシーでうわーってなります! 好きです!!」──コナリミサト(マンガ家 『凪のお暇』ほか) 音楽と子ども、10代と冒険、秘められた魔法…… 近作からレア作まで、衿沢世衣子のエッセンスが詰まった短編集。各作品にセルフライナーノーツも書き下ろしました。
大家さんと僕
1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。
羽海野チカがデビュー当初、各誌に描いた珠玉の短編をついに集約して一冊に…。少年探偵・バレエ・ショートストーリー・エッセイなど様々なジャンルを集めた短編集!
小川今日子(おがわ・きょうこ)。すぐにテンパり暴走しがち、挙動不振なため通称「キョドコ」。いつも人の顔色をうかがって生きてきた。未だに大学時代の想い人・星名(ほしな)に囚われたまま生きている。そんなキョドコが、吉崎(よしざき)という男との出会いで変わろうと決意する。しかし再び星名が現れて!?――恋愛の痛みをえぐり出す、天堂きりんの新作!
アンダーカレント
ほんとうはすべて知っていた。心の底流(undercurrent)が導く結末を。夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。」――(谷口ジロー)
模型の町
「楽園」からの8冊目のpanpanya作品集。表題作含めた「模型の町」シリーズ四部作はじめ「ここはどこでしょうの旅」1~5「登校の達人」「ブロック塀の境地」「夜ぼらけ」など読み手を事象の彼方へ誘う16篇。日記も併収。
父のなくしもの
かつては海ほど大きく感じた父親は、どうしようもないさみしさを抱えた、ひとりのちいさな男だった。家族、故郷、仕事、若さ、記憶、感情……手の平から少しずつ零れ落ちていくように、大切なものをなくしていく父。その人生と、別れを描いたエッセイコミック。
今こそ読み切れ! 名手が贈る珠玉の短編! 各界から高い評価を得る漫画家・すぎむらしんいちが令和に贈るのは、「今こそ」渾身のショートストーリーズ! 現代的でノスタルジック、デタラメで精緻、切ないのにフルスピード... 漫画を濃縮した全7編のエンタテインメント、とくと御覧あれ!!!!! 2021年からシリーズ掲載された Shinichi Sugimura’s Short Stories(SSSS) 6編に、10年以上前に描かれた名作『こども探偵物語』(再録)を追加した大ボリュームの短編集です!
「ママ友がこわい」に続き、本作も読了。 書影をみていただければと思いますが、絵柄がふわっとしているのに、内容がリアルでエグいので中毒性があり思わず作家縛りしました。 タイトルどおり、ある日を境に妻が口を聞いてくれなくなった夫の話。 しかも、通算6年。 そう、数日とかではない。6年なのがポイント。 もちろん、ちょっとした挨拶や返事くらいはするので完全に口を聞かないとかではないが、それでも会話らしい会話がないまま6年がすぎる。 ヤバくないっすか。 自分だったら耐えきれず発狂するかも…と最初は思ったのですが、読んでいて、たしかに、子供がいて子供と会話する、ないしは子供を通して会話をするとかであれば、こういう家庭も案外ありうるのかもと納得してしまいました。 最初は夫側の目線で、妻が口を聞かなくなった状況を描き、 後半は妻側から、この背景を描いていく展開が、 謎解きをしていくミステリーのようでひきこまれます。 すべてに理由があるんですよね。 何気なく発した言葉でも相手を傷つけていたり、他人より近い夫婦だからより一層許せないことだったり、身に覚えがある分、思わず共感してしまいました。 自分自身、我がふりを考えるよいきっかけになりました。 夫婦生活がうまくいっている人も、そうでない人も、見直すきっかけになると思いますので、是非最後まで読んで欲しい。 最後のオチに、自分はざわつきました。