ゴッホ 最後の3年

ゴッホ 最後の3年

アムステルダム・ゴッホ美術館監修 新たな視点からゴッホの晩年を描き出す 「星月夜」「ひまわり」「夜のカフェテラス」など傑作の生まれた3年間。 その果てに彼が見出したものとは――? 弟テオとの書簡や絵画を用いて制作され、 オランダで最も読まれているグラフィックノベル 世界20カ国以上で刊行 ●著者紹介● 作者 バーバラ・ストック(Barbara Stok) 1970年フローニンゲン生まれ。デン・ハーグの写真学校で短期間学んだのち、ジャーナリストとして働くが、最終的には漫画家としての道を選ぶ。子供番組や新聞向けのイラストレーターとして活躍。2009年にはオランダの優れた漫画家に贈られるStripschapprijsを受賞。フォルクス・クラント紙によってオランダの5大漫画家の一人に選ばれる。他の作品にToch een geluk (Nijgh & Van Ditmar, 2016)やLang zal ze leven (Nijgh & Van Ditmar, 2013)などがある。 訳者 川野夏実(かわの・なつみ) 東京外国語大学外国語学部と京都大学大学院人間・環境学研究科在学中の二度にわたりライデン大学オランダ学科に留学。以後オランダに暮らす。
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見えない違い 私はアスペルガー

見えない違い 私はアスペルガー

マルグリット、27歳。 本当の自分を知ることで、私の世界は色付きはじめた。 アスペルガー女子の日常を描く、フランスでベストセラーになったアスペルガー当事者による原作をマンガ化! 「アスピー」たちの体験談と、医師による日常生活へのアドバイスも収録。 大好評『マッドジャーマンズ』に続く、欧州発社会派コミック第2弾! ●内容紹介● 専門家による解説(キャロル・タルディフ、ブリュノ・ジェプネ) 巻末解説「自閉症って何?」「アスペルガー症候群って、何だろう?」 ・自閉症の歴史を少し… ・自閉症への理解が遅れているフランス ・フランスにおける現状 ・アスペルガー症候群とは ・「アスピー」であるということ ・強いこだわり ・社会的インタラクション(相互作用)の困難 ・感覚過敏 ・その他の特性(自閉症の人たちの性的特性) ・適応するための戦略 ・アスピーの強み  ●著者紹介● 原作:ジュリー・ダシェ(Julie Dachez) ナント在住の社会心理学博士。27歳のときにアスペルガー症候群と診断された。自身が運営するブログとYouTubeチャンネルは、累計で150万ビュー以上を誇る。現在、さまざまなメディアに出演し、講演活動を行なっている。他の著書に、『あなたの殻の中で──自閉症者の言葉に耳を傾けよう!(Dans ta bulle: Les autistes ont la parole: écoutons-les !)』がある。 作画:マドモワゼル・カロリーヌ(Mademoiselle Caroline) パリ生まれ、現在オート=サヴォワ県在住のイラストレーター、バンド・デシネ作家。 他の作品に、自伝的作品『パリを離れる(Quitter Paris)』、『私は月曜日に反ダイエットを始める(Je commence lundi, le régime anti-régime)』、三度にわたる鬱の体験を描いた『自由落下──深淵日記(Chute libre, carnets du gouffre)』、『妊娠って大変!(Enceinte ! C’est pas une mince affair)』や『BDで読むバカでもわかる結婚(Le Mariage pour les Nuls en BD)』、『ツーリスト(Touriste)』(作画、ジュリアン・ブラン=グラ原作)などがある。 訳者:原 正人(Masato Hara) 1974年静岡県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。フランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”を精力的に紹介するフランス語翻訳者。フレデリック・ペータース『青い薬』(青土社、2013年)、ジャン・レニョ&エミール・ブラヴォ『ぼくのママはアメリカにいるんだ』(本の雑誌社、2018年)、アレックス・アリス『星々の城⑴1869年:宇宙の征服』(双葉社、2018年)など訳書多数。監修に『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』(玄光社、2013年)がある。
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マッドジャーマンズ  ドイツ移民物語

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

移民問題に揺れる欧州 ドイツに衝撃を与えた社会派コミック モザンビークからやってきた若者たちは、 欧州で何を見、何を感じたのか? 3人のストーリーが描く、移民問題の本質。 推薦 多和田葉子さん(作家) 「わたしはこれまで少なからず東ドイツなど社会主義圏を舞台にした物語を読んできた。 アフリカ文学やアメリカ黒人文学を読んで近しさを感じることも少なからずあった。 移民文学については、もう読み飽きたと思うことさえあった。 ところがこのグラフィックノベルはこれまで知らなかった入り口から、私の中にすっと入ってきた。 登場人物ひとりひとりにちゃんと体重があって、顔も身体も美化されていないのに目をひきつける。 社会主義の歴史は個人的な記憶のディテールでできているんだなと思う。 いつまでも同じページに留まりたくなるような愛おしい線の描く人間や事物。 誇張のない、シンプルで驚きに満ちたアイデアが至るところに満ちていて、ページをめくるのが楽しかった。」 ●内容紹介● ジョゼ・アントニオ・ムガンデ バジリオ・フェルナンド・マトラ アナベラ・ムバンゼ・ライ ●著者紹介● ビルギット・ヴァイエ 1969年ミュンヘン生まれ。ウガンダとケニアで育つ。コンスタンツとハンブルクで文学と歴史のマギスター(旧修士号)を取得後、2009年にハンブルグ大学応用科学科デザイン学部卒業。本作でマックス&モーリッツ賞最優秀ドイツ語コミック賞、ならびにベルトルト・ライビンガー財団出版助成を獲得。未邦訳の作品に、Ich weiß (2008)やIm Himmel ist Jahrmarkt (2013)などがある。 ●訳者紹介● 山口侑紀 一橋大学社会学部在学中にハイデルベルク大学哲学部に派遣留学。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。
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書肆喫茶mori店主
書肆喫茶mori店主
2020/02/28
自己肯定できずに悩む青少年の成長ストーリー!
自分のアイデンティティに悩む中国系移民2世の高校生を描く、全米の学校で読まれているベストセラー作品! 西遊記の物語、中国系2世のジン、ステレオタイプな中国人の従弟に悩まされる白人のダニーの3人の物語が同時進行していく。 この3人の物語が最終的にひとつに融合していくストーリー展開がほんとうにスゴい! ダニーを悩ますステレオタイプな中国人の従弟チンキーが登場するパートでは、コメディドラマを模していて、コマの下に拍手や笑い声が入っている。だが、よく考えると笑えないシーンだったりするのだ。 この作品はもちろん中国系移民の物語なのだが、ジンが抱くコンプレックスや劣等感を自分のそれと置き換えて読むことができるようにも感じた。 コンプレックスを克服しようと孫悟空のようにがむしゃらに努力したり、それを切り捨てて理想の姿になったつもりでもダニーの章で登場するチンキーのようにチクチクと劣等感がうずく。 結局はコンプレックスや劣等感を感じる個性も含めて自分のものであり、そのままの自分でいいのだと認めることができるようになるまでの成長物語なのだと思いました! ぜひ自己肯定ができずに悩んでいる青少年にも読んでもらいたい一作です!
ANAGUMA
ANAGUMA
2020/02/27
交錯する3つの物語で描かれるアイデンティティの問題
本作の最大の特徴は登場人物の異なる3つのパートに分かれて物語が展開することです。中国系アメリカ人の少年ジン・ワンの学校生活、全能神ツェ・ヨ・ツァーと猿の王孫悟空の伝説、従兄弟の中国人「チンキー」と暮らす白人の少年ダニ―の物語。 原書は2006年刊行ということですが、まったく古臭さを感じさせない視座に、なるほど2020年に邦訳が出るのも納得と感じました。(と同時に依然としてこうした物語が要請されるというか、需要があることにもちょっと複雑な気持ちになりますが…) 登場人物たちはそれぞれに、自身がその空間におけるマイノリティであることを感じており、みなアイデンティティの問題を抱えています。「自分が自分であること」をなかなか受け入れられずに、さまざまな問題を引き起こしていくようすは胸に迫るものがあります。その過程でなぜ3つのパートで物語が構成されているのかも徐々に明らかに…。 差別や偏見についてのメッセージ性もさることながら、交錯する3つの物語がひとつのテーマに向かって収束していくのはドキドキしますし、エンターテイメントとしてまず楽しめます。テーマがテーマだけに敬遠する方も居る気がしますが、あまり身構えず手にとってほしいです。読み終わった頃にはきっと前向きな気持ちになれると思います。
見えない違い 私はアスペルガー

見えない違い 私はアスペルガー

マルグリット、27歳。 本当の自分を知ることで、私の世界は色付きはじめた。 アスペルガー女子の日常を描く、フランスでベストセラーになったアスペルガー当事者による原作をマンガ化! 「アスピー」たちの体験談と、医師による日常生活へのアドバイスも収録。 大好評『マッドジャーマンズ』に続く、欧州発社会派コミック第2弾! ●内容紹介● 専門家による解説(キャロル・タルディフ、ブリュノ・ジェプネ) 巻末解説「自閉症って何?」「アスペルガー症候群って、何だろう?」 ・自閉症の歴史を少し… ・自閉症への理解が遅れているフランス ・フランスにおける現状 ・アスペルガー症候群とは ・「アスピー」であるということ ・強いこだわり ・社会的インタラクション(相互作用)の困難 ・感覚過敏 ・その他の特性(自閉症の人たちの性的特性) ・適応するための戦略 ・アスピーの強み  ●著者紹介● 原作:ジュリー・ダシェ(Julie Dachez) ナント在住の社会心理学博士。27歳のときにアスペルガー症候群と診断された。自身が運営するブログとYouTubeチャンネルは、累計で150万ビュー以上を誇る。現在、さまざまなメディアに出演し、講演活動を行なっている。他の著書に、『あなたの殻の中で──自閉症者の言葉に耳を傾けよう!(Dans ta bulle: Les autistes ont la parole: écoutons-les !)』がある。 作画:マドモワゼル・カロリーヌ(Mademoiselle Caroline) パリ生まれ、現在オート=サヴォワ県在住のイラストレーター、バンド・デシネ作家。 他の作品に、自伝的作品『パリを離れる(Quitter Paris)』、『私は月曜日に反ダイエットを始める(Je commence lundi, le régime anti-régime)』、三度にわたる鬱の体験を描いた『自由落下──深淵日記(Chute libre, carnets du gouffre)』、『妊娠って大変!(Enceinte ! C’est pas une mince affair)』や『BDで読むバカでもわかる結婚(Le Mariage pour les Nuls en BD)』、『ツーリスト(Touriste)』(作画、ジュリアン・ブラン=グラ原作)などがある。 訳者:原 正人(Masato Hara) 1974年静岡県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。フランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”を精力的に紹介するフランス語翻訳者。フレデリック・ペータース『青い薬』(青土社、2013年)、ジャン・レニョ&エミール・ブラヴォ『ぼくのママはアメリカにいるんだ』(本の雑誌社、2018年)、アレックス・アリス『星々の城⑴1869年:宇宙の征服』(双葉社、2018年)など訳書多数。監修に『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』(玄光社、2013年)がある。
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ナタンと呼んで 少女の身体で生まれた少年

ナタンと呼んで 少女の身体で生まれた少年

実話をもとにフランスのトランスジェンダー高校生を描く希望のバンド・デシネ。 思春期になったリラは、自分の体が女性として成長していくことに違和感を覚えていた。髪を短くして、ボーイッシュな格好をしても違和感は消えない。リラは悩み、自傷行為に走る――。自分はトランスジェンダーだと気づいたリラが、ナタン(フランスの男性名)として生きていくことを宣言するまでの物語。
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ゴッホ 最後の3年

ゴッホ 最後の3年

アムステルダム・ゴッホ美術館監修 新たな視点からゴッホの晩年を描き出す 「星月夜」「ひまわり」「夜のカフェテラス」など傑作の生まれた3年間。 その果てに彼が見出したものとは――? 弟テオとの書簡や絵画を用いて制作され、 オランダで最も読まれているグラフィックノベル 世界20カ国以上で刊行 ●著者紹介● 作者 バーバラ・ストック(Barbara Stok) 1970年フローニンゲン生まれ。デン・ハーグの写真学校で短期間学んだのち、ジャーナリストとして働くが、最終的には漫画家としての道を選ぶ。子供番組や新聞向けのイラストレーターとして活躍。2009年にはオランダの優れた漫画家に贈られるStripschapprijsを受賞。フォルクス・クラント紙によってオランダの5大漫画家の一人に選ばれる。他の作品にToch een geluk (Nijgh & Van Ditmar, 2016)やLang zal ze leven (Nijgh & Van Ditmar, 2013)などがある。 訳者 川野夏実(かわの・なつみ) 東京外国語大学外国語学部と京都大学大学院人間・環境学研究科在学中の二度にわたりライデン大学オランダ学科に留学。以後オランダに暮らす。
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ANAGUMA
ANAGUMA
2019/04/03
テロを生き延びたマンガ家が示す「描く」ことの意味
ここ10年くらいのあいだに、自伝やエッセイぽいバンドデシネのスタイルが、フランス語圏を中心に広く市民権を得ています。 ヨーロッパのマンガといえばメビウスやエンキ・ビラルのような、ゴツめのSFのイメージがいまだ根強い気もしますが、もっと生活に身近なテーマで軽く読める作品が近年増えているんですね。 そのなかでもダントツに「重い」実話マンガが本作。 新聞社シャルリ・エブドで風刺マンガ家として仕事をしていたカトリーヌは、打ち合わせに遅刻したことで偶然ISのテロリストの襲撃から逃れ「生き延びる」ことに。 その日から彼女の苦しみが始まります。 昨日まで一緒に机を囲んでいた仲間のマンガ家たちがみな殺されてしまったというのに、これまで通り世の中を笑い飛ばす作品を描くという、それこそ冗談のような状況で仕事をしなければならないのです。 さらに当事者のカトリーヌの心は置き去りのままに、「JE SUIS CHARLIE(わたしはシャルリ)」の鬨の声が各国であがり、いち風刺新聞であったシャルリがテロとの戦いの急先鋒に祭り上げられ世界デビューする始末。(これも悪い冗談!) そしてカトリーヌは記憶を失ってしまいます。 シャルリ・エブドがなぜ差別行為とも取れるようなドギツイ風刺を行うのか、どんな存在なのか、なぜISがターゲットにしたのかなど日本ではなかなか想像しづらい部分がありますし、いい/悪い、被害者/加害者といった単純な構造で説明できる問題ではないと思います。 僕が心を打たれたのは、彼女が再びペンを取って本作に描いたのが、犠牲となった同僚のマンガ家たちが、生きて、誠実に表現をしていた姿だったことです。 シャルブやヴォランスキといったレジェンド作家たちが築き上げてきた、シャルリというマンガの牙城に自分も加わっていたという誇らしさが表明されているのです。 壮絶な境遇におかれた彼女にしか、この「描くこと」への誇りを「重さ」をもって、世の中に投げかけることは出来ないように思います。 手塚治虫先生は『マンガの描き方』のなかで差別を行うことの卑劣さと、創作することの尊さの両方を説いています。 カトリーヌはその混沌の渦中で命を拾い、創作の手綱と仲間を失いました。 彼女は今も立ち直れていないといいます。 それでも立ち上がるために「軽く」あろうと、描くことをやめず、「美なるもの」を求める彼女の精神は、この世界で間違いなく尊ばれるべきもののように思えるのです。
たか
たか
2019/08/06
読めばちょっと楽になるロックな本
「女性器や生理のために『気まずい思いをする』のは当たり前?そんなわけないっしょ!!」と、この本は教えてくれる。 この漫画には、**本来大っぴらに語られることがないもの**が、初めから終わりまでアクセル全開でバンバン登場する。(**まず最初に扱うテーマが「女性の割礼」**と初っ端からヤバイ) その他魔女狩りと「魔女の印」(※「女なら3歳のときにその存在に気づいている体の部位」という表現が作中でされている)、墓に眠る女王の体の秘密、古代文明の像などなど…女性器にまつわる知られざる歴史が次々に登場する。 **常日頃、聞き手も語り手も羞恥と嫌悪から繊細に取り扱う話題がストレートに語られる衝撃はものすごい。** 正直読み始める前は、テーマがテーマだけに読むのキツいな…と思っていた。しかし、心の中で「うわぁ…うわぁ…!!」と抵抗を覚えつつ、最後まで読み通すと晴れやかな気分だった。 現在、わたしたちは当たり前のように女性器や生理の話題を忌避していて、それらのために「気まずい思いをする」ことは少なくない。 だがそれは普遍の真理ではない。 **「気まずい思いをする必要がない」社会もかつては存在していた。** なんだ、これは気まずいことじゃなかったのか…!! でも考えてみればそうだ。 古今東西たくさんの文明社会があって、そこには今の私達とは違う、ポジティブな考え方をしていた人たちだってはずなのだ。 読んでいて一番おもしろかったのが、ある文明では生理は神秘的なものだと考えられていた。その理由は、**「絶えず出血しているのにも関わらず、死ぬことがないから」**。 そんな考え方もあるのかと驚くとともに、なぜか少しうれしくなった。 **開けっぴろげでなかなか衝撃的な本だけど、読めば固定観念が覆されてちょっと楽になる本。**生理ちゃんを読んだ人は次はこっちも読んでもっと楽になってほしい。 https://www.gqjapan.jp/culture/column/20190215/modern-woman-2 https://twitter.com/fantagraphics/status/1069680212445675520?s=20
たか
たか
2019/04/19
1人の少年が身体を手に入れるまでの物語
camera 新刊発売を楽しみに待っていた作品。    小さいころは男でも女でもなく「子ども」でいられた主人公・リラが直面した、二次性徴という危機。それをどうやって乗り越えて、男性としての身体と人生を手に入れたのかを成長に合わせてじっくり丁寧に描かれていて素晴らしかったです。    またナタンが「自分は何者なのか」という葛藤や家族との摩擦の中でも、髪を短くしたり、弟のTシャツを着たり、彼女と付き合ったり、自分がやりたいことを貫いた姿がとても心に残りました。    わたし自身は、ナタンのように男の子とスポーツで遊ぶ方が好きな子どもで、当時は大人の女性にはなりたくないと思っていました。とはいえ身体と性自認が一致していたことで、ナタンのような大きな葛藤なくいつの間にか性別を受け入れて大人になることができました。    このマンガを通じて、『自分がたまたま経験しなかった苦しみ』の存在があることを知れて、本当によかったです。     作品の舞台設定に関して、主人公が部屋中にジャスティン・ビーバーのポスターを貼っているシーンやスマホから、舞台は現代(から少しだけ前)なのかなと想像しつつ読んでいましたが、あとがきによると主人公のモデルとなった人物は現在大学生だそうです。    友達とFacebookのメッセージ上で揉めたりクラブに行く描写は、彼が同じ時間を生きているのだととても身近に感じられました。    最後に、出版社である花伝社のnoteがとても素晴らしかったのでここでシェアします!  FtMの方の『一人称のお話』や、原作者が副題に込めた『少女が少年に「なった」物語ではない』というエピソードなど…様々な方の想いを大切にして作られたことが伝わってくる素晴らしい記事なので、ぜひ「ナタン」を読んだ方はチェックしてみてください。 https://note.mu/kadensha/n/n77106bb5c3f9
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