あらすじ三ヶ月に渡った笠原事件は、宗門にとってもまた学会にとっても長く苦しい戦いではあったが、それは広布途上の重要な試金石でもあった。そんな中であっても、総本山で行われる夏期講習会に集まった人達は、それぞれ自らの体験と驚きを熱く語り合っていた。「問題はこの新鮮な感動なんだ。百万言を費やした指導であっても、心の底からの感動をもって受け止められなければ、会合はいたずらに空転する。所詮、信心といっても人々の生命に新鮮な感動を呼び覚ますかどうかだ」