あらすじ戦後のインフレは凄まじく、紙は一連(千枚)が35~36円だったものが三千円以上にもなった。戸田の興した日本正学館の通信教授の申し込みは後を絶たなかったが、紙の値上がりのせいですぐに採算が合わなくなってしまう。そこで単行本の刊行に踏み出すことを決定した。また、仕事が終わった後の事務所は、熱情と精魂のこもった戸田の法華経講座の道場と化していた。今や広宣流布への胎動は始まった!!人々は、その歯車の1つ1つとなって回転を始めた――!