レイリ
長篠の戦いから4年、黄昏ゆく武田帝国と勃興する織田軍団の血戦のはざまで、数奇な運命を生きる少女の名はレイリ。巨匠渾身の原作を新感覚の鬼才が作品化! 衝撃の本格戦国時代劇、開幕!!
ニュクスの角灯
1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった……ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……
砂がすべてを覆い尽くす世界。砂の海を漂う巨大な漂泊船“泥くじら”で暮らす少年チャクロは、誰ひとり見たことのない外の世界に憧れを抱きつつ、仲間たちと変わらぬ日々を過ごしていた。そんなある日、突然漂着した廃墟船の中で、チャクロは1人の少女と出会う…。
ワールドトリガー
異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。遊真の行動に振り回される修の運命は!?最新型SFアクション始動!!
ベイルアウト設計がもたらした描写の幅
ニセコイ
ヤクザの2代目だが、ごく普通の高校生・一条楽。そんな彼の前に現れた、転校生の美少女・桐崎千棘。喧嘩っ早く、楽とは何から何まで相性最悪な千棘だが、ある事情から二人は恋人を演じるハメになり!?
アリスと蔵六
「鏡の門」というビジョンを媒介にして、自分の想像したものをなんでも一つだけ現実にしてしまうことができる能力を持つ少女が、捕らわれていた研究所から逃げ出した。追っ手から逃げる少女が出会った人物は――『ぼくらのよあけ』で2012星雲賞候補になったSFコミックの旗手がコミックリュウで初連載。その待望のコミック第一弾。
重版出来!
「マンガ」は、漫画家だけのものじゃない。編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員…。数えきれないマンガの裏方たちのリレーで、読者の手に届くもの。そう、裏方の熱き想いがあるからこそ「マンガは売れる」んです!マンガに関わる一人ひとりの人間ドラマをぐいっと描く本作、全ての仕事人へのエール漫画です!!!
あさひなぐ
二ツ坂高校一年、東島旭(とうじま・あさひ)、15歳。中学まで美術部だった旭は、「薙刀は高校部活界のアメリカンドリーム!スポーツに縁のなかった人間でも全国にその名を轟かすことができる」といううたい文句に感激し、薙刀部に入部する。痴漢を蹴りで撃退する強き女、あこがれの先輩、宮路真春(みやじ・まはる)、同じ一年生で剣道経験者の八十村将子(やそむら・しょうこ)と長身が悩みの紺野さくら(こんの・さくら)…旭と仲間達“なぎなたガールズ”の強く!楽しく!!美しい!!!物語が始まる――
ハイスコアガール
『ポリゴン』って何? 食えんの? そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。表紙描き下ろし、加筆、修正、16Pの描き下ろし特別読み切り掲載のリニューアル版! ※「ハイスコアガールCONTINUE」1巻は、「ハイスコアガール」1巻からストーリーはそのままに、表紙描き下ろし、加筆、修正、16Pの描き下ろし特別読み切りを掲載したリニューアル版です。
隠れ腐女子のOL・成海(なるみ)と、ルックス良く有能だが重度のゲーヲタである宏嵩(ひろたか)とのヲタク同士の不器用な恋愛を描いたラブコメディ。『次にくるマンガ大賞2014』の“本にして欲しいWebマンガ部門”第1位、pixiv内オリジナルコミックブックマーク数歴代1位の大人気作品が多数の描き下ろしを加えて待望の書籍化。
町田くんの世界
物静かでメガネ。そんな外見とは裏腹に成績は中の下。アナログ人間で不器用。なのに運動神経は見た目どおりの町田くん。得意なことが何もないと本人は思っていますが周りからは愛されています。その理由とは…? 別マの新感覚連載、必見の第1巻です!!
ようこそ、ショートショートのワンダーランドへ。笑顔と涙、驚きと共感。コメディ、昔話、ファンタジー、SF……新進の気鋭、九井諒子が描く万華鏡のようにきらめく掌編33篇。―Web文芸誌マトグロッソでの、2011年8月~2012年12月の約1年半の連載分全篇のほか、「えぐちみ代このスットコ訪問記トーワ国編」「神のみぞ知る」、描き下ろし作品も収録。
大河ドラマ『どうする家康』が好きで、武田家の話がメインになったとき、本作にたどりつきました。 武田家の滅亡を武田側の目線で描いた作品。 正直、信玄以後、長篠の戦いで織田・徳川連合にフルボッコにされた後は、どう滅ぼされたのかあまり知らなかっただけに、その点も興味深く読めました。 主人公・レイリは、織田兵に家族を殺され、襲われているところを、武田家家臣・岡部元信に救われる。 武田領で剣技を磨き過ごしていたところ、武田家の嫡男・信勝に似ていることから影武者として教育をうける。 そこから、織田・徳川による甲斐征討に巻き込まれる・・・という展開。 個人的には、歴史モノとしては珍しい、非常に読みやすいのが特徴だと思います。 文章による説明が多くないのにも関わらず、問題なくストーリーが入ってくるのが、巨匠・岩明均だとうなりました。(もちろん背景となる歴史をある程度知っておく必要はありますが・・・) レイリという名前の由来とそこから派生する最後の描写は非常によかったです。 何より、後で調べたのですが、 最終的に家康に士官し、レイリによって育てられた土屋惣蔵(土屋昌恒)の息子、その母親は岡部元信の「娘」だと知って、岡部元信のあのセリフがフラッシュバックしてグッときました。 歴史モノとしてでなく、歴史の流れに翻弄されるヒューマンドラマとしても楽しめる作品でした。