マンドリン松本

ジャンプ読者であるなら、キャラクター人気投票という企画を知らない者はいないはず。
数年に一度、長期連載の作品を対象に読者投票でキャラクターの人気ランキングをつける企画だ。
応募総数や各キャラクターの投票数などが発表されるため、キャラへの応援だけでなく作品への愛を示す機会でもあるのがこのキャラクター人気投票という企画だ。

事件が起こったのは、2013年のニセコイ一周年記念キャラクター人気投票だ。

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マンドリン松本

このキャラクター人気投票の結果は、1位2位にニセコイダブルヒロインがランクインを果たし、3位4位には、準ヒロインが収まるという一見、平凡な、いやぼんやりとした結果だった。

しかし、事件は水面下で起きていた。
それをジャンプ編集部は見逃さなかったし、見逃せるはずもなかった。

トップにランクインしたキャラクターから応募してくれたファンに対して
感謝の気持ちを伝える一言挨拶のコマで事件は起こった。

いや、事件ではない。伝説が始まったのだ。

このキャラクター人気投票の結果は、1位2位にニセコイのダブルヒロインがランクインを果たし、3位...
マンドリン松本

手書きで1500枚。
プリンター、パソコン、インターネット、このデジタルデバイスが揃い踏みしている現代において、手書きで1500枚という圧倒的物量。就活生ですら、履歴書を送る会社の数はせいぜいが100社に過ぎない。

しかも、千葉県のYさんがいなければ、橘万里花の票数は単純計算で約1100票。4位など望むべくもなかった。

まさに愛。愛故になせる技。

マンドリン松本

奇跡はまだ終わらない。
千葉県のYさんに触発された者共が続々と登場。これを第一次ハガキ戦争という(言わない)

千葉県のYさんに負けじと、ニセコイファンたちが推しキャラを1位にするべく、ハガキを買いに走り、住所名前指名投票したいキャラクターを書き連ねたのだ。

しかし、そんな最中にあっても、Yさんは橘万里花の順位を伸ばし、2位に押し上げている。
恐るべき執念と胆力である。

これを第一次ハガキ戦争という(言わない)

奇跡はまだ終わらない。
千葉県のYさんに触発された者共が続々と登場。これを第一次ハガキ戦争と...
マンドリン松本

事態を重く見たのは、ジャンプ編集部の方だった。
Yさんをはじめとして、Fさん、Kさんと、次々と手書きで応募ハガキを作るハガキ戦士たちの出現に、
あくまでも「少年」ジャンプであること、経済力の差が愛の決定的な差ではないことを示さねばならなかったのか、第二回人気投票の編集部コメントにおいて「票数は控える」との一言が添えられていた。

事態を重く見たのは、ジャンプ編集部の方だった。
Yさんをはじめとして、Fさん、Kさんと、次々...
ナナッシー

ランキング19位の千葉県のYって作中で登場する人じゃなかったんだな…。
恐ろしい…ハガキ戦争…

3月28日に発売された週刊少年ジャンプ(集英社)17号において2年ぶりに開催された「ニセコイ人気投票」の結果が発表され、サブヒロインの橘万里花が4位に甘んじる事態となりメインヒロインの桐崎千棘が1位の栄冠に輝きました。このまさかの結果に週刊少年ジャンプ編集部も“最大の事件”と評…

マンドリン松本

さて、続きをば。

ニセコイのキャラクター人気投票は3回あった。
その全てで耳目を集めた千葉県のYさんだが、彼の宿願が果たされたのはキャラクター人気投票ではなかった。

ニセコイの連載3周年を記念して、最も好きなエピソードを選ぶというキャラクター人気投票のエピソード版が開催された。千葉県のYさんが登場してから、数えて3回目の人気投票。三度目の正直とは彼のためにあった言葉だと、ジャンプ編集部並びに一般読者の我々は考えずにはいられなかった。

つまり、千葉県のYさんはついに橘万里花を1位という王座に座らせたのだ。
応募総数5829票、1位の橘万里花が主役を務めた「オネガイ」は1204票を獲得し、うち、千葉県のYさんの応募数は800票を超える。この数字は2位の「ホンバン」(930票)とほとんど並ぶ数字だ。

驚くのはまだ早い。
前回、前々回のキャラクター人気投票と比べると応募数が圧倒的に少ないことに気づいただろうか?
実は、エピソード人気投票の特徴は、ジャンプ本誌に付属する投票券をハガキに貼らないと応募ができない仕組みになっていたのだ。これは千葉県のYさんをはじめとしたハガキ三銃士のこれ以上の増加を防ぎたいというジャンプ編集部の思いがあったのだろう。
だが、その中で千葉県のYさんは800票以上を橘万里花に投じた、つまり、ジャンプとハガキを800冊以上も購入したことになり、単純計算で25万円も橘万里花に貢いだことになる。

そう、彼はやり遂げたのだ。しかも、最も困難な状況下で。
エピソード人気投票はこれまでで最も困難な闘いだっただろう。
というのも、千葉県のYさんに続く形で現れたハガキ三銃士によって、ニセコイ人気投票は群雄割拠の相を見せ、一人でハガキを書きまくれば勝てるという話ではなくなっていたし、投票券の出現は投票のハードルを著しくあげた。
しかし、投票券という本来なら逆境にしかならない制度を逆手にとって、
見事橘万里花に1位をプレゼントをしたのは、まさに作中の橘万里花の如き行動力。
神がかったというよりも万里花がかったパワーを、この第一回エピソード人気投票の千葉県のYさんからは垣間見ることができたのだった。

さて、続きをば。

ニセコイのキャラクター人気投票は3回あった。
その全てで耳目を集めた...

私の最も尊敬する、いや、全オタク民全てが尊敬すべきオタク。それは神と言っても差し支えない。

ニセコイ

ザクシャ イン ラブ

ニセコイ 古味直志
Nano
Nano

「いつか大きくなって再会したら、結婚しよう」 鍵を持つ女の子とかつてそう約束した、錠を持つ男の子一条楽。 10年経つ今でも、いまだにその錠は開かないまま。 高校生になった楽は、家がちょっとヤクザなだけあってか、周囲に好奇の目に晒されがらも普通の学校生活を送ろうとしていた。 が、しかし、それは転校生桐崎千棘によって脆く崩れ去る。 初日から千棘に飛び膝蹴りを食らわされたり、殴られたりと、散々。 おまけに大事な錠を、おそらく千棘に蹴られた時になくしてしまい、放課後二人で毎日探す羽目に。 錠はどうにか千棘が見つけ、それ以降お互い一切関わらないことを約束した。 これであの暴力猿女ともおさらば……と思っていたのもつかの間。 なんとヤクザの実家とギャングとの抗争を阻止すべく、楽はギャングの方の娘と恋人同士になれと言われてしまい!? しかもその娘が、あの桐崎千棘で!? というまあ超王道ラブコメ作品ですね。 10年前の約束の女の子は誰!?千棘と楽はこれからどうなるの!? 一話でもう面白い。 女の子はもちろん、個性的なキャラクターもたくさん出てきます。 私は舞子くんが好きです。 舞子くんのエピソードがめっちゃ好きです。 とりあえず舞子くんとあの子のエピソードまででいいので読んでくださいお願いします。

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あんたがこの手をとったらオレはもう絶対その手は離さない!!死の病「トロイ」が蔓延する世界――巡回僧のエルーは、病の発作を起こし死にかけた所を少年・キリに救われる。何故か彼と“手を繋いでいる間”だけは発作を止められることがわかり…!?同時収録/読切『island』

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